私は、戦う
何のために戦うのか
それは、この戦いを早く終わらせるため
私は戦った
戦い続けた
私は心の中にあったはずのたくさんの大切な物が失われた
私の、周りにはいつも死があふれていた
そのせいで、友や親しかった者、名前も知らない人
たくさんの人が死んでいった
その中で私だけがいつもいつも生き残った
生き残りたくなんてなかったのに
いつも、生き残ってしまう
だから、私は独りでいることにしたのに
そんな、私の心の中を知らない人は私に話しかける
そして、戦いが始まり私は戦った
戦いが始まり幾ばくこの時が過ぎ
私にめがけて、一発の銃弾が放たれた
私はよけなかった
これでようやく死ねると思った
放たれた銃弾が、私の命を奪うまで
私は目を閉じた
されど、いっこうにその時は訪れなかった
何事かと、目を開ければ
私の前には、知らない人?
いや、この人は知っている
私に話しかけた人だ
その人が、私の前に立ち
私の盾になり、私を守ってくれた
その人が、倒れたと同時に
私の何かが音を立てて崩れた
私は人が変わったように戦った
敵味方問わず殺した
殺しつくした
気が付けば私の周りには死しかなかった
そして、私は叫んだ
自分が犯した罪を憎んで
叫び続けた
その後は、何が起きたかわからない
急に体の力が抜けて眠くなった
そして、私は倒れた
死が蔓延する戦場の中に
-END-
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戦場で戦う一人の少女の唄です