No.212808

真・恋姫†無双 武と知の2人の御遣い伝 第26話

黒山羊さん

へぅ( ゚∀゚)o彡°黒山羊です。
八八坑道超級チ●コ飲み終わりましたww

ああ、酒が美味い。つまみ(魚介類)が美味い。〆のラーメンが美味い。

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2011-04-21 22:51:12 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2684   閲覧ユーザー数:2372

この物語は真・恋姫†無双という外史に、

CRISIS CORE FINAL FANTASYⅦのジェネシス・ラプソードスが来たいう設定です。

作者である私、黒山羊が原作を何度もやりなおし、登場人物を原作通りにしたつもりです。

ですが、解釈が幾らでも可能であるように、登場人物が皆様のご期待にそえるかどうかはわかりません。

また、作者は関西人なので、気をつけているつもりですが、

セリフが関西弁臭くなってしまうかもしれません。

あらかじめご了承ください。

読者の皆様が楽しめたら幸いです

 

 

 

 

視点:ジェネシス

 

―宮殿襲撃当日―

 

広場に大量の民衆が集まっている。

俺と周泰、甘寧はその中に混ざっている。雛里は宿で待っている。

俺達3人はこれから民衆に紛れて宮殿に賈駆と董卓を迎えに行く。

雛里は宿で待機して、俺達と合流すれば、洛陽の中でも人の少ない所へと移動する。だが、俺達が3刻内に戻ってこなかった場合、雛里は反董卓派の待機組に張譲の屋敷の襲撃を進言してもらう役割がある。

先に民衆に張譲の襲撃を進言してしまうと、董卓が張譲の屋敷にいた場合、民衆に殺される可能性があるからだ。

 

「俺達の大事な物を暴君董卓は奪った!

俺は嫁を取られた!俺だけじゃない!皆だって同じだろ!

俺達は奪われた!だから、昔善政を行ったと言っても許すことはできない!

だから、今度はアイツから奪ってやる!

奪って!最後にはアイツに土の味を教えてやる!

暴君に土の味を!」

 

「暴君に土の味を!」

 

「暴君に土の味を!」

 

士気が高い。

自分の身の危険にさらされて行う反乱はどの世界でも士気が高いものなのか。

だとすれば、あの時の俺は此処まで怒り狂っていたのか。

そんな俺が別の世界で世界の平和を願うとは……フッ、おかしな話だな。

 

「何を笑っている?」

 

甘寧が横から声をかけてきた。

 

「昔のことを思い出しただけだ。」

 

「??」

 

甘寧は俺が前の世界でやったことを知らない。そのためこのような反応しかできないのだ。

 

「俺を気にする前にこの反乱の先頭の方に立ち、あの2人を保護することに専念しろ。」

 

「言われずとも。」

 

そして、反乱軍は動きだした。

 

ゆっくりと

 

荒れ狂うように、

 

反乱軍に触発された民達を反乱軍は吸収していく。

それはまるで蟻の行列のように、最後尾が見えないぐらい多く、列をなさずに進み、そして、生に渇望していた。

 

そして、反乱軍は宮殿の正門に着いた。

俺達は宮殿の侵入方法を知っているので、そこから先に宮殿内部に侵入する。

正門に警備を回している為俺達は昼間にも関わらず、あっさりと侵入できた。

宮殿内部は混乱していた。

 

賈駆との待ち合わせ場所は賈駆の自室。

俺達はそこへと向かった。

 

バン!

 

俺は扉を開ける。

 

「賈駆、来たぞ!」

 

部屋の中に居たのは、

 

 

 

賈駆1人だった。

 

「月が来ていない。だから僕だけ先にお願い。」

 

「甘寧、周泰。コイツの保護を頼む。俺は張譲の屋敷へと向かう。」

 

俺は宮殿から出ようとすると、賈駆が声をかけてきた。

 

「アンタ!月を助けられなかったら、許さないから!」

 

俺は振り返る。

 

 

 

「『君よ 希え

命はぐくむ 女神の贈り物を』」

 

 

 

そう言うと俺は部屋を出た。

俺は宮殿侵入口から脱出する。相変わらず民衆は宮殿の正門を破ろうとしていた。まだこの侵入口に気付いていないようだな。

宮殿から俺は東にある張譲の屋敷へと向かおうとしたが、民衆が道を阻み東へ向かえなかったので、俺は迂回して東にある張譲の屋敷へと向った。

 

張譲の屋敷に時間がかかったが、何とかたどり着いた。

俺は張譲の屋敷に潜入するべく、周泰から教わった潜入方法を試そうと張譲の屋敷内部を覗きこんだのだが、俺は目の前の光景を疑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………雛里?」

 

 

 

 

そこには、縄で縛られた雛里と俺の服と剣が有った。

 

「そこのお前!何者だ!」

 

警備の兵が俺に声をかけてきた。

しまった。雛里が此処に居たことに驚いた俺は塀の上で立ちあがってしまっていた。

これでは見つからない方がおかしい。

ミスった。

 

「ジェネシスさん!」

 

雛里が俺の本名を呼ぶ。

 

「ほう、あれが武の御使いねぇ。」

 

雛里の目の前に立っていた白髪の少年はこちらを見てくる。

 

「自己紹介が遅れたね。

僕は張譲。

武の御遣い。僕の手下になる気は無いか?」

 

少年は新しい玩具を見つけた子供のように笑いながら、そう言った。

 

 

 

 

視点:賈駆

 

ボクを保護したのは甘寧と周泰って子だった。

武の御遣いはボクを確認すると、すぐに張譲の屋敷へと向かって行った。

ボクは甘寧の指示で民の服へと着替えた。

そうすることで、民と間違えられて、同じ姿をした民に殺される心配がないからだ。

 

甘寧と周泰は宮殿の屋根の上へと登った。この場所は屋敷の入り組んだ所で下からは死角になっている為見つかりにくいが、上からは下が良く見える所だ。

甘寧は私の近くで、周泰は少し離れた所から下の監視をしている。

私も月が居ないかどうか、下を見て探してみる。月が居たら絶対にすぐ分かる。あれだけ良い服を着ていると目立つから、発見しやすい。でも、見つからないという事は此処には来ていないという事だ。

でも、何時来るか分からないから必死に探している。

それにしても、此処高いわね。落ちたら確実に死ぬわね。そして、眺めが良い。此処からならあの忌まわしき張譲の屋敷も見える。

ボクは張譲の屋敷を見ようと身を乗り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

トッ

 

 

「え?」

 

ボクは背中を押された。

 

「賈駆!」

 

甘寧はボクの手を掴んだ。だけど、ボクは屋根に足がついて居なかったので、ボクの手を右手で掴んだ甘寧は左手で屋根に捕まり、ぶら下がっている状態だ。

甘寧がどちらかの手を離せば落ちてしまう。

ボクは屋根の上を見た。そこには白髪でいつもと服装の違う赤色の服を着たアイツが立っていた。

 

「張譲の影武者!」

 

「よく分かったね。賈駆。

あ、この喋り方をする必要もないか、張譲様の口調は俺には合わねぇしぃー。それにてめぇら此処で死ぬしぃー。」

 

張譲の影武者は鎖鎌を構えた。

 

「明命!」

 

甘寧が叫ぶ。

その声に気付き張譲の影武者を周泰は襲おうとし、周泰の存在に気付いたのか影武者は後ろを向き防御の姿勢をとる。

 

ギイン

 

そこから何が起こったのかは分からなかった。

ただ、互いの武器が衝突し合い、高い音が聞こえるのだけは分かった。そして、このままでは落ちることも。

 

「おい、明命!ここから離れて戦え、このままでは不味い。」

 

「分かりました。思春様。」

 

「!!」

 

ギイン、ガキイン

 

「少してめえを過小評価してたしぃー。次はこんな油断ないしぃー。」

 

次の瞬間ボクは屋根の上に投げられた。そして、甘寧も屋根の上に登った。

甘寧はボクの横に立ち、ボクの護衛に徹している。

周泰はボク達の前に立ち、影武者と睨み合いをしている。

 

「それより良いのかあー?下見とかなくてえー?董卓来るかもしれないしぃー。」

 

影武者は背中から鎖鎌をもう1つ取りだした。

そして、構えを変えた。

普通鎌は歯のある方を親指側にして持つ物だが、影武者は2つの鎌を両手でそれぞれ小指側に歯のある方が来るように持ち、分銅のある方が親指側に来るように構えている。

 

「そんじゃ、いくしぃー。」

 

影武者は周泰の方に飛び込む。

周泰は背中に背負った長刀を抜き構え、影武者の分銅の重りを弾いて行く。鎖の部分に当たれば、分銅が長刀に絡まり、絡まった隙に鎌が襲いかかってくる。

そして、分銅を弾いて、隙が出来た時に周泰は長刀で影武者を襲う。しかし、影武者の方も黙ってやられるわけもなく、周泰の攻撃を鎌で防いでいく。そして、長刀を弾いた直後に分銅を飛ばし鎖で絡ませようとしている。そして、それをまた周泰は長刀で弾く。

実際に互いの攻撃を文官であるボクが目視出来ている訳ない。今言って事も憶測だけど、すさまじい攻防が繰り広げられている。

 

「おい、賈駆!お前を護っておいてやるから、下の監視を任せる。」

 

「ええ、ボクが!?」

 

「ああ、あの男、投擲用の武器を仕込んでいる。お前に向かって投げられたら誰がそれを防ぐ?

お前を護るのが私の今の任務だ。だから、お前は董卓を探していろ!」

 

「わかったわよ。」

 

ボクは月を探し始めた。

宮殿の前には居ない。

宮殿の中にも居ない。

何処?

月?何処に居るの?

 

後ろでは刃がぶつかり合う音が聞こえる。

 

「ちっ、やーめたあーーー。」

 

「え?」

 

ボクは声に反応して後ろを向く。

 

「もう、終わりですか?」

 

周泰は警戒しながら影武者に聞いた。

 

「ああ、やめだあーやめだあー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遊びはなあーー!!」

 

「「!!」」

 

影武者は2つの鎖鎌の分銅同士をつなげると鎌を周泰に向かって投げてきた。周泰は屈んで避け、影武者の懐に飛び込もうとするが、

 

「甘いしぃーー!!」

 

「!!」

 

影武者はそう叫ぶと鎖を引っ張り、鎌を引き戻す。視角から戻ってきた鎌に反応できなかった周泰は完全に避けることはできず、鎌が肩をかすめた。

 

「ははっ!先に攻撃当てたの俺だしぃー。はっはっはっはっはああああーーー!!」

 

影武者楽しそうにバカ笑いしながら言う。

周泰は片膝をつき苦痛で顔を歪めている。

 

「こっからはずっと俺の攻撃だしぃーー!」

 

影武者は跳躍し、周泰にとどめを刺そうとする。

 

周泰は何を思ったのか、屋根の淵を長刀で斬り、その場から退く。

そして、影武者は先ほどまで周泰が居た所に着地する。

 

「な!」

 

影武者の着地の衝撃によって屋根の瓦は下へと流れて行く。

そして、流れる瓦の上に乗っていた影武者も同じく屋根の下へと流されようとしている。

 

「くそっ!」

 

影武者は下に落ちようとする瓦の上から跳ぼうとするが、遅かった。

だが、屋根から落ちていく影武者は鎖鎌の鎌を投げ屋根に引っかける。

 

「はあはあ、危なかったしぃーー……。」

 

 

 

 

 

 

 

「いえ、残念ながら此処までです。」

 

「!!」

 

影武者は上を見る。

周泰は長刀で鎌が引っ掛かっている所のすぐ横を斬った。

そして、斬った所へと引っかかった鎌をずらそうと周泰は長刀で鎌をつついている。

 

「やめろ!やめてくれぇーー。」

 

コツン

 

「何時でも倒そうと思えば倒せたのです。」

 

「やめてくれぇー!」

 

コツンコツン

 

「ですが、真の暗殺とは事故死に見せかけることこそが真の暗殺なので。」

 

「頼む!やめてくれぇー!」

 

コツンコツンコツン

 

「貴方の死因は落下死です。」

 

「頼む!助けてくれぇー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コツン

 

 

 

 

「さようなら。」

 

 

 

 

「ああああああああああああ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

そして、影武者は下へと消えて行った。

 

周泰は次の瞬間屋根の上に伏せる。

ボクも甘寧に押さえつけられる。

 

「痛いわね!何すんのよ!」

 

「伏せていないと下から見える。

私達は何もしていない。アイツは屋根からの落下死で、ここでは誰も居ないように見せなければならない。

わかるな。」

 

「わかったわよ。」

 

すこしすると、甘寧に「もういいぞ。」と言われ、ボクたちは月を探し始めた。

 

 

 

 

視点:雛里

 

宿でジェネシスさん達が帰ってくるのを待っていたら、下が騒がしいです。

どうしたのでしょう。

 

ドオン

 

あわわ!私の部屋の扉が破られます。

部屋の中に男の人が数人入ってきます。

 

「ああ、コイツです。コイツがあの腕相撲の優勝者の連れです。」

 

見覚えのある顔……。

あ!反董卓派で私達を付けていた男の人!

 

「あなたがどうして此処に居るんですか?」

 

「ああ?そりゃあ、俺が張譲様の臣下だからだよ。」

 

え?

私達を付けていた人が張譲の臣下で?反董卓派?

 

「私をどうするつもりですか?」

 

「あの男、強そうだから、お前を人質にして、張譲様の部下にしちまおうって考えだ!

大人しく捕まりやがれ!」

 

「嫌です!」

 

私は武器になりそうな物を探しますが、何もないです。

 

「来ないでえ!!」

 

私は叫びますが、ここには甘寧さんも明命さんもジェネシスさんも居ません。

私の抵抗は大の男からすれば微々たる抵抗。私はあっさりと捕まり、何処かに連れていかれました。

 

どれぐらい経ったかは分かりません。

どれぐらい連れて行かれたのかは分かりません。

ただ分かるのは張譲の手先に拉致されたということと今目の前に立っている人がおそらく張譲であるということ。

そして、私は数十人の男に囲まれていて、この場から逃げる方法がないということだけ。

 

「やあ、僕の名前は張譲。こんにちは、武の御使いのお連れ様。」

 

「どうしてそれを…」

 

「ああ、これさ。」

 

そう言って私の前に広げられたのはジェネシスさんの黒い服と赤い服、そして赤い剣。

 

「見た事のない衣装と武器。そして、腕相撲大会で優勝。

それから分かることは武の御遣いぐらいなもんだよ。

しかし、綺麗だねこの剣。この大陸を統べる僕にこそ相応しい。」

 

張譲はジェネシスさんの剣に触ろうとします。

 

 

 

 

 

「触らないで!!」

 

 

 

 

 

私は叫びます。

だって、その剣はジェネシスさんの色々な物が詰まっている。

 

この世界を平和にするためだけにしかその剣を振るわないという誇り

この剣を振るう限り敗北はあり得ないという誇り

この世界を平和にするという夢

自分も英雄になるという夢

そして、平和になった時に英雄達と馬鹿リンゴを食べるという夢

 

誇りや夢だけじゃない。

ジェネシスさんの抱えている闇もたくさん詰まっている。

 

前の世界で受けた苦悩。

前の世界の全てが敵だったという絶望感。

自分が異質であるという孤独感。

 

そんな色んな物が詰まったあの剣を張譲なんかに私は触らせたくなかった。

 

 

「ああ!」

 

張譲は私を睨みつけます。

 

「誰に命令しているのかな?」

 

「うっ……。げほげほ。」

 

張譲は私のお腹を蹴ります。痛い。痛さのあまり私はせき込みます。

でも、あの剣を護ることが出来た。

ジェネシスさんの分身とも言えるあの剣を。

 

「そこのお前!何者だ!」

 

私の周りに居た男が叫びます。周りの男は連られてその方向を見ます。

私も釣られてその方向を見ます。そこには私が護った剣の主が塀の上に居ました。

 

「ジェネシスさん!」

 

私は彼の本名を呼ぶ。

 

「ほう、あれが武の御使いねぇ。」

 

張譲はジェネシスさんの方を見ます。

 

「自己紹介が遅れたね。

僕は張譲。

武の御遣い。僕の手下になる気は無いか?」

 

 

 

 

どうも、黒山羊です。

先ほど、八八坑道・超級ちんkじゃなくて頂級陳高を飲みほしました。

いやあ、ロックが美味い。

口の中で広がる感じと、飲んだ時に喉を洗浄するような爽快感と荒々しさがあって飲みごたえがあります。

つまみに塩気のあるものがいいですね。

ホタルイカの沖漬けとかカツオの酒盗とかいいですね。

さて、次のお酒は『龍鳳合鳴』っていう2つの紹興酒です。

なんかこれはすごい。

箱入りの紹興酒で、1つは龍の絵柄が入った陶器でもう1つは鳳の絵柄が入った陶器です。

さらに紹興酒用のコップまでついているって言うすごい1品。

感想はその内載せますので、お楽しみにしていて下さい。

 

それにしても、今回は短かったですね。

すみません。3日前まで過労で疲れていまして、執筆する体力が無かったのです。

 

ですが、大学院生活にようやく慣れてきて、余裕が出てきましたので、なるべく早めに次回を桃香する予定です。

次回が反董卓連合ジェネシス編最終回です。

では、またお会いしましょう。

 

 


 
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