今、私の前には暗く終わりのない絶望がある
その絶望がいつ現れたかわからない
ただ分かるのは、その絶望が私の大切な人や物をすべて奪ったことだけ
その絶望に私は何度も何度も抗った
されど、私は絶望に勝てなかった
だから、私は空にいる神様に願う
この終わりなき絶望に打ち勝つ力を
私の大切な人や物を守れる力を
何者にも負けない力を
いつか、叶うと信じて
いつか勝てると信じて
されど、願いは通じず
そして、絶望から逃げる毎日が続いた
挫けそうになったときは空を見上げた
あの蒼い空を
ただ、それだけで挫けそうになった心は活力をえた
そして幾ばくかの時が過ぎ
願いが通じた
私は、手に入れた力で絶望と戦った
勝てると信じて
されど、絶望には勝てなかった
そして、私は疲れて誰もいない暗い絶望の中で静かに目を閉じた
その時、私の目に見えたものはまだ、切望には染まりきっていない空が見えた
-END-
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これは、力を望む一人の少女の願いの唄