真・恋姫†無双~黒衣の剣士~
第一幕
捌 ~軍師~
僕たち五人は公孫賛さんが太守を務める遼西に向け旅をしていた。
思った以上に鈴々が食べるので食料消費がひどく途中にある邑に寄る事にした。
そこで僕たちは数奇な出会いをすることになる。
鈴々「到着なのだ~♪」
邑に到着すると鈴々は一目散に料理屋を目指して走っていった。
亮「ねぇ、鈴々ちゃんが走って行ったけど、お金ってあるの?」
愛里「いえ・・・姉さまが食べ過ぎるので余裕はありませんね。」
やはり僕たちの台所事情は厳しいらしい。
食材を求め僕たちは村を歩いていた。路地裏に差し掛かった頃。
??「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
突然悲鳴が聞こえてきた。
亮「なんだ!?」
愛紗「悲鳴・・・ですね。」
桃香「助けにいかなきゃ!」
僕たちは悲鳴のするほうへ走っていった。
??「はっ離してくだしゃい!」
??「あわわ~朱里ちゃ~ん!!」
男「がぁっはっは~。俺たちと遊んでくれよぉ!お嬢ちゃん!!」
そこにいたのはどうみてもチンピラにしか見えない男たち。
その男たちが二人の少女を襲っていた。
気付いたときには僕は紫電を握っていた。そして
キンッ
一瞬光る閃光。音と共にはじけ飛ぶ血しぶき。
ドサッ!
ドサッ!
ドサッ!
三人の男がそこに倒れていた。
亮「ふぅ・・・大丈夫だったかい?」
僕は襲われていた二人の少女に問いかける。
??「はわわ~あ・ありがとうございましゅ!」
あっ噛んだ。
??「あわわ~大丈夫でしゅ!!」
もう一人も噛んだ。
愛紗「どうやら間に合ったようですな。」
亮「あぁ。」
僕が二人の少女に話しかけていると愛紗さんと桃香さんたちが走ってきた。
亮「さて、とりあえず表通りに出て話を聞こうか。」
少女たちを連れ表通りにある飲茶の店を目指した。
亮「まずは自己紹介かな?僕は藤崎亮」
店に入り卓につく。
桃香「私は劉備です♪」
愛紗「関羽雲長だ。」
愛里「関平。」
??「わ・・・私は諸葛亮です。」
??「えっと、鳳統でしゅ。」
この子たちが諸葛亮に鳳統?
三国志の中でも有名な軍師諸葛亮孔明と鳳統士元。
その二大軍師が幼い少女とは・・・。
亮「えっと、諸葛亮ちゃんと鳳統ちゃんはこの村でなにを?」
諸葛亮「はい、私たちは仕官先を探していたのでしゅ。」
仕官先を探していた・・・か。
亮「良かったら僕たちと一緒にこないかい?」
愛紗「なっ!?」
桃香「いいですね~」
桃香さんは賛成のようだ。後は諸葛亮ちゃんたちだけど。
鳳統「はい。恩人である貴方たちの」
諸葛亮「お役にたてるのでしたら」
二人「「ぜひ私たちの智、ご利用くだしゃい!」」
あっまた噛んだ。
桃香「利用するとかそういうのじゃないの、お友達になりたいの♪」
二人「「はいでしゅ(///)」」
桃香さんらしいや。
愛紗さんたちも義姉のらしさに反対する気もなくなったらしい。
こうして、僕たちの旅に二人も頼れる知将が加わることになった。
諸葛亮「私の真名は朱里といいます。」
鳳統「私の真名は雛里といいます。」
飲茶の店から出て、宿に向かっている最中に真名を教えてくれた。
僕たちも真名を預け一緒に今夜の宿に向かった。(僕たちといっても僕には真名はないのだが)
お金はあまりないので部屋は大部屋一部屋。
桃香さんの家では小屋で寝させてもらっていたが・・・寝れるのだろうか。
案の定あまり寝れなかった。主にどきどきして・・・。
それから僕たちは邑を出て、公孫賛さんのところへたどり着いた。
門番に公孫賛さんと会いたいというと取り次いでくれた。
桃香「白蓮ちゃんと会うの久しぶりだから楽しみ~♪」
これから仕官しに行こうと言うのに桃香さんはうきうきしていた。
門番「どうぞ、公孫賛様がお会いになるそうです。」
僕たちは門番に通され謁見の間に向かった。
-------------------------------------あとがき----------------------------------
第八話をお届けしました。
実はここでは当初の予定ではまだ朱里と雛里は登場する予定ではありませんでした。
本来ここで数え役満シスターズを出そうかなと思っておりました。
だがしかし!!ここで出してしまうと黄布の乱を書けなくなってしまう気がしたので急遽朱里と雛里にしました。
一応朱里と雛里にしたのは理由があります。
と理由を書くとネタバレになってしまうので今回のあとがきはこの辺で・・・。
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真・恋姫無双 黒衣の剣士 第一幕の続きです。
注)以下の内容が苦手または嫌悪感を覚える方は読まれないことを推奨いたします。
*主人公がチート
*氣などの表現がでる作品
*主人公が一刀以外
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