No.211713

真・恋姫†無双 武と知の2人の御遣い伝 第25話

黒山羊さん

へぅ( ゚∀゚)o彡°!黒山羊です。

最近更新が遅くなってすみません。
大学院が本格的に忙しくなってきまして、執筆時間があまりないわけですよ。
ですが、頑張って執筆し続けます。

続きを表示

2011-04-14 23:30:16 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2389   閲覧ユーザー数:2095

この物語は真・恋姫†無双という外史に、

CRISIS CORE FINAL FANTASYⅦのジェネシス・ラプソードスが来たいう設定です。

作者である私、黒山羊が原作を何度もやりなおし、登場人物を原作通りにしたつもりです。

ですが、解釈が幾らでも可能であるように、登場人物が皆様のご期待にそえるかどうかはわかりません。

また、作者は関西人なので、気をつけているつもりですが、

セリフが関西弁臭くなってしまうかもしれません。

あらかじめご了承ください。

読者の皆様が楽しめたら幸いです

 

 

 

 

視点:雛里

 

反董卓派の集会が終わり、宿に戻ってきています。

また、4人で会議を始めました。

 

「不味いです。

明日の間に賈駆さんに接触する必要があります。」

 

「ああ、そうだな。

そうしなければ、賈駆の救出が困難になる。」

 

「甘寧さん。それだけではありません。

もし、あの中に張譲の間諜が紛れ込んでいたら、どうなりますか?」

 

「なるほど。

賈駆の死亡が確認されず行方不明となれば、董卓が始末されるか。

もしくは、民衆が押し寄せてくる宮殿に董卓が放たれ、民衆によって董卓が殺される可能性があるか。」

 

「そうです。私達でも董卓の正体は分かっていません。それだと恐らく民衆も正体を知らないでしょう。

となると宮殿で民衆による大量虐殺が行われるはずです。となると、もちろん董卓さんと賈駆さんが殺される可能性もあります。

2人を助け出す方法は1つです。

反董卓派の反乱の先頭を行き、誰よりも早く董卓さんと賈駆さんに合流して2人を救出し、宮殿から離脱するしか方法は無いかと……。」

 

「それ以外の方法は?」

 

「必死に考えましたが、策が有りません。

この策も十分困難であることは分かっています。ですが、やっぱり方法が無いんです。

不確定な要素を当てにして、賭けごとのようなことをするのは軍師失格です…。」

 

私は下を向いて声が小さくなっていきます。

私がもう少し頭が良ければ、ジェネシスさんに無茶な事を言わなくて済むのに、

私がもう少し頑張っていれば、董卓さん達の救出がもっと楽だったはずなのに、

私がもう少し……。

 

 

 

 

 

ポスッ

 

誰かが私の帽子の上に手を置きました。

私は上を見ようとしますが、帽子をずらされて視界が真っ黒になります。

こんなことをするのはこの場においてジェネシスさんしか居ません。

 

「あわわ!ジェネシスさん、何するんですか!」

 

「お前は今できる最高の策を取った。だったら自信を持て。こっちが不安になる。

それにその策は無茶かもしれないが、無理ではないのだろう。」

 

「はい。」

 

「ならいい。

お前はあの中に張譲の間諜が居なかった場合、どうやって董卓を救うかを考えておけ。」

 

「はい!」

 

ジェネシスさんは私を励ましてくれます。ジェネシスさんの言葉で私は自信を持てました。

それに、もう少し良いとこを見せてジェネシスさんを惚れさせよう。私は心に決めます。

そして、ジェネシスさんと恋人になってあんなことやこんなことを……//////

 

その後、私は董卓さんが宮殿に来なかった場合の董卓さん救出方法について考えました。

 

まず、明日深夜に賈駆さんと接触し、反乱が起きた時に何処で董卓さんと保護するかを相談します。この時に賈駆さんを監視している間諜さんを始末します。

ここまでは先ほどまでと同じです。

 

違いはこの先。

明後日の落ち合う場所で賈駆さんしかいなかった場合、つまり、董卓さんが居なかった場合です。

その場合、まだ宮殿に董卓さんが連れて来られていないだけで、宮殿に来るかもしれません。

だから、周泰さんと甘寧さんには賈駆さんを保護しながら宮殿の監視をお願いし、私は民衆を扇動して、ジェネシスさんは先頭に立ち、張譲さんの屋敷を襲撃します。

そして、その時に董卓さんを救出し、董卓さんが生きている事がばれない様に張譲を始末してもらいます。

そして、ひと段落してから、董卓の正体を知っている趙忠もやってもらいます。

 

私は考えをまとめて、3人に話します。

 

「いいだろう。」

 

「分かりました。」

 

甘寧さんと周泰さんはこの策で同意してくれました。

ジェネシスさんは……

 

 

 

 

「簡単だ。」

 

笑って私の頭を撫でながら答えます。そうやって子供扱いしないでほしいです。

でも、ジェネシスさんの手は大きくて、安心できました//////

 

「何か質問はありますか?」

 

「董卓救出後、お前達はどうするつもりだ?」

 

甘寧さん達は聞いてきます。

 

「私達は董卓さんと賈駆さんの4人で洛陽の何処かに身を潜めようと思います。

連合が来たら、桃香様達と合流して平原に帰ろうかと思っています。」

 

「董卓救出後、虎牢関に向かわれないのですか?」

 

今度は周泰さんが聞いてきます。

 

「洛陽に来る時、唯一武官でない私は馬に乗るかジェネシスさんにおぶってもらっていました。

董卓さん、賈駆さん、私を連れて虎牢関に向かうのは手間がかかります。

それにそこまでして早く連合と合流する理由がありません。

むしろ遅い方が都合良いです。

虎牢関に私と董卓さんと賈駆さんを連れて戻っては明らかに不審でしょう。」

 

「それもそうですね。」

 

「他にはありませんか?

だったら、今日の会議はおしまいです。今日はゆっくり寝ましょう。」

 

そう言うとジェネシスさんは立ち上がり、会議が行われていた私達の部屋から出て行きます。

隣の部屋の扉が開き、そして閉じる音も聞こえました。

私は周泰さんと甘寧さんに小声で話しかけます。

 

「周泰さん、甘寧さん、どうやったらジェネシスさんの気を引くことが出来ると思いますか?」

 

「気を引く方法ですか?」

 

「ふん、下らん。私は先に寝るぞ。余り遅くなるなよ。」

 

甘寧さんは布団にもぐりこみます。

周泰さんは一緒に一生懸命考えてくれます。

 

「お猫様の格好をして甘えてみるのは如何でしょう?」

 

「猫の格好ですか?」

 

「はい。

お猫様の格好をしてお猫様のように振舞うのです。

お猫様のように、相手が迫って来てもツンと突き放して、相手に近づくのは自分からデレる時だけというのは如何でしょうか?」

 

「ツン……デレ……ですか?」

 

「そうです。お猫様はツンデレです!

ツンデレで魅力大爆発です!」

 

周泰さんの声は大きくなります。息も荒くハアハア言ってます。

 

ツンデレか……。

どうなんだろう?わたしがやって上手く行くのかな?

猫さんの真似ですか…。

どうやってするんだろう?私は周泰さんに聞いてみた。

 

「そ…それは……

ツンの時は『私はそんな安くないわよ』で、デレの時は『だーいすき』と言って甘えるのは如何でしょうか?」

 

「あわわ…。時々冷たく当たることによって、甘えた時に胸がキュンとなるわけですね。」

 

「そうです。」

 

なるほど。

ジェネシスさんもこっちから甘えても反応が悪いですが、向こうから何かしてくる時にたくさん甘えたくなります。

目には目を歯には歯を、ツンデレにはツンデレをですね……。

ジェネシスさんがやっているような事を私がやるわけですね。

 

「周泰さん、その方法がジェネシスさんに通用するでしょうか?」

 

「それは分かりません。

でも、鳳統さんの方が武の御遣い様のことを知っているのですよね?」

 

「それはそうですが…

上手くいくとは思えなくて……。」

 

「どうしてですか?」

 

「今まで色々してきたのに、ジェネシスさんは何の反応もないので……。」

 

「さっき武の御遣い様が言っていたじゃないですか?

自信を持てなくては上手くいくものも行きませんと。

だから、鳳統さんが自信を持って自分にできる最高の事をし続ければ、武の御遣い様にも思いは届くのではないでしょうか?」

 

そうだった。

私はジェネシスさんの事が好き。

この気持ちは揺るがない。自分に自信は持てないけど、この気持ちに自信は持てる。

だから、あの人に好きになってもらえるように頑張ろう。

 

一生懸命、あの人のそばに居て、

一生懸命、あの人の事を知って、

一生懸命、あの人に自分の良い所を見てもらって、

一生懸命、あの人の横に居られるように頑張って、

一生懸命、あの人の支えになれるようになって、

 

そして、愛し合う関係になれるように頑張ろう。

 

「ありがとうございます。周泰さん。

私自分に自信は持てないけど、自分の気持ちに自信は持てました。」

 

「はい、頑張ってください。」

 

周泰さんは笑顔で答えてくれました。

 

「あの、周泰さん……。」

 

「何ですか?」

 

「わ、」

 

「わ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私と友達になって下さい!」

 

 

 

 

 

 

「はい、喜んで!」

 

友達が出来た。私は友達が少ない。

昔から最近まで水鏡塾で勉強をしていたので、人と喋ったことも少なかったです。

 

今も友達は朱里ちゃんだけ。

桃香様やご主人様、愛紗さん、鈴々ちゃん、星さんは志を共にした仲間。

ジェネシスさんは私の大好きな人。

 

だから、私の友達は少ない。

 

「周泰さん、私の真名は『雛里』です。私の真名受け取ってくれますか?」

 

「はい。私の真名は『明命』です。」

 

それから、私と明命さんで色々な話をしました。

 

お互いの住んでいるところでは何がおいしいのか。

どんな本が面白いのか。

お互いの趣味とか。

どんな動物がいるのか。

 

友人として接するため、お互いの国に関する話は避けて、自分達の事を話します。

 

他にも、

 

巨乳モゲロとか、

巨乳モゲロとか、

巨乳モゲロとか、

 

夜は更けて行きますが、さすがに眠たい…です………。

 

 

 

 

視点:甘寧

 

今、私達4人は昨日の集会所に来ている。

宮殿の攻め方について議論をしている。

軍師も居なければ、宮殿の見取り図も無い。

 

鳳統の進言により、ここで手を貸すわけにはいかないことになった。

私が宮殿に侵入した時に手に入れた宮殿の情報や鳳統の軍師としての才能をここで使えば、ここに居る人間は私達を疑う。

そうなれば、これからのこちらの計画が上手く遂行できない。

 

だから、私達は宮殿の攻め方を暗記して、董卓と賈駆の救出に役立てようとすることにした。

だが、この攻め方はあくまで参考だ。

実際の反乱は混乱されることが予想されるという。

民の反乱であるため誰かが統率を取ることは不可能。

更に、董卓の出方によっては我々の動きが変わるからだ。

 

鳳統という軍師侮れないな。

劉備陣営には他にどのような軍師が居るのか知らないが、おそらく鳳統は穏と互角の軍師だ。

いや、それ以上かもしれないな。

 

劉備陣営には人材が豊富だな。

有名なのが、

 

知の御遣い。

人徳の劉備。

美髪公の関羽。

 

そして、今回の任務を通して私が注意しなければならないと思ったのは、

私の目の前に居る武の御使いと軍師鳳統。

 

おそらく、孫呉による天下統一の障害となるだろう。

天下統一は先代文台様の悲願。

なんとしてでも、達成しなければ…

そのためには武の御使いと鳳統の情報を収集しなければ……。

 

 

武の御遣いは先日明命と話したこと以上には何も情報はほとんどない。

あるとすれば、『裏切り』という言葉に対する反応だ。

あの殺気は並みの人間では出せない。

ありえない話だが、あの殺気は世界の全てを憎んでいる奴ぐらいしか出させないだろう。

 

鳳統の情報は頭の回転が良くことぐらいしかわからない。

他に分かることは武の御遣いに惚れこんでいることぐらいだ。

これが利用できる情報かは分からないが情報はあるに越したことは無い。

 

 

 

反乱の軍議は昼時には終わり、次は武器調達となった。

私達の武器は先日山賊から奪ったものだ。

私と明命は少し反っている曲刀を持っている。武の御遣いは直刀を持っている。

鳳統は何も持っていない。

それもそうだ。鳳統は軍師で、武官では無い。武器を持たないのは当然だ。

たまに例外は居るが……。

 

「私はどうしたら良いでしょうか?」

 

「お前は武器を持って戦うことはできない。宿で待っていろ。お前の仕事は事前に動き方を俺達に指示すればいい。

悪いが、俺達が戦っていてお前が宿に居る間は護衛はできないぞ。」

 

武の御遣いはそう言った。

あの冷え切った殺気を出すような奴が鳳統の心配をしている。

訳が分からなかった。あの殺意は間違いなく本物だった。だとすれば、今鳳統に向けている心配は偽りなのか?

そもそも、あの殺意を持っている人間が何故平和を望んでいる?どちらかといえば、あれは世界の破滅を望んでもおかしくなさそうだ。

 

判断材料が少ないな。

武の御使いの求める物は理解できても、武の御遣いの求める理由は理解できない。

 

私は彼らの観察を続ける。

 

 

 

「時間だ。行くぞ。」

 

武の御遣いは鳳統を抱え、私達4人は西側の崩れた城壁から宮殿内部へと侵入する。この近辺の見張りは居ない。

私達は音を立てずに、物陰に隠れながら、移動する。

見張りは居ないが、賈駆を見張っている間諜が居るからだ。

賈駆と思しき人物が此処2日間の予定通りならば、おそらく自室に居る。そして、間諜はおそらく賈駆の部屋付近から賈駆を監視しているだろう。

潜入の目的は賈駆を見張っている間諜の始末、賈駆との接触と明日の打ちあわせ。

 

まずは、間諜の始末だ。

間諜は賈駆の部屋が見える草むらの中に身を屈めて賈駆を監視していた。

 

「アイツだ。」

 

私は3人に言う。

 

「あれを始末すれば、良いんだな。」

 

そう言うと武の御遣いは間諜に向かって跳躍する。音を立てない様にするために助走無しだ。此処から間諜までは20丈(約60m)は離れている。相変わらず出鱈目な身体能力だ。

そして、武の御遣いは着地間際に間諜の首に剣を指す。

首には気管がある。そのため、気管を通っている首に剣で穴を開けられると上手く声は出ない。首を刺された間諜は痙攣するが、すぐに痙攣も止まり動かなくなった。

 

私は武の御遣いに近づきます。明命には周辺に別の間諜が居ないかどうかを探らせた。その間、私は間諜の物色を始めました。

何か間諜の身元が分かる者があれば、この間諜が何処の者か特定できれば、今後の判断材料になり得たのっだが、判断材料里になりそうなモノは無かった。

私達は明命と合流して死体の処理をし、賈駆の部屋へと向かった。

 

 

 

 

視点:賈駆

 

月……。

 

どうしたら、月を助けられるの?

状況は最悪。

 

汜水関は落ちた。

華雄は捕虜。

霞と恋、ねねは虎牢関。

 

そのため、月を助ける時間もなければ、手段も無い。

だから、ボクも月も殺されるのは確定。

 

「こういうのを詰みっていうんでしょうね。はぁ……。」

 

ごめんね。月。

ボク、月を護るって言ったのに、約束守れなかった。

 

ボクは月との思い出の交換日記を読んでいた。もう、最後だ。後1カ月以内には洛陽に反董卓連合は来る。

長安の頃の話やもっと前の頃の話ある。

 

「そういえば、こんなことあったわね……。」

 

ボクは日記をめくっていく。

 

 

 

ゴト…ゴト…ゴト…

 

 

足音?

聞いた事のない音ね。少なくとも私達の兵士の足音じゃない。

 

ああ、これは張譲の部下の足音なんだ。

私の命は此処までなんだ。

 

ボクは椅子に深く座り、目をつぶり、自身の最後の刻を待った。

 

ゴト…ゴト…

 

足音は近づき、そして、止まった。

ああ、最後は月と一緒が良かった。

世界は何て残酷なんだろう………。

ボクは張譲と己の不幸を呪った。

でも、何もできない。

ため息しか出ない。

 

 

ギイィィィィィ

 

扉が開かれた。入ってきたのは女が3人、男が1人。

 

あれ?

 

意外。こんなところに僕と同じように武を持ち合わせていないような女の子が入ってきた。年はボクより少し下。

そして、誰も殺気を発していない。

 

「甘寧さん、この人が言ってた人ですか?」

 

「ああ、そうだ。」

 

「すみません。貴方が賈駆文和さんですか?」

 

女の子は僕に尋ねる。

 

「ええ、そうだけど…。」

 

「良かった。貴方の事を助けに来ました。」

 

 

……

 

え?

ボクを助けに来た?

何故?今この状態で僕を助けに来る?

もしかして、馬騰の所かしら?

分からない。

まあ、このままだと張譲にボクと月は殺されるんだ。だったら、素直に助けて貰おうかしら?

でも、更なる地獄を味うことになるかもしれない。

だから、今はコイツらの情報を聞き出そう。

 

「アンタどこの者?」

 

「平原の相、劉備様の臣下で軍師の鳳統と言います。」

 

「劉備?」

 

この名前は聞いたことが有った。

そう、仁徳を持ち、天の御遣いが2人も降り立ち、黄巾党討伐で活躍し、平原を陛下より与えられた女。それが、劉備。

ボクは張譲に命令されてその劉備の臣下の天の御遣い2人を殺そうとしたんだったけ?

 

「そっちの3人は?」

 

ボクは鳳統と共に此処に来た3人に尋ねる。

 

「甘寧だ。」

 

「周泰です。」

 

2人の女はそう言った。

ボクは最後の男を見る。

男の服の生地は灰色だが、所々赤い。こんな服の模様は見たことが無い。

ああ、これは返り血だ。

そして、返り血を浴びた男は答えた。

 

「武の御遣いと言われている。ジェネシスだ。」

 

え?

コイツが?

武の御遣い?

 

「幾つか聞いて良いかしら?」

 

「何ですか?」

 

「どうして、ボクを助けようと思ったの?」

 

「私達の君主の桃香様と知の御遣い様であるご主人様は乱世で傷つく人達を救うために立ちあがりました。

だから、農民だろうと張譲に主君を人質に取られた人でも救おうっていう志の持ち主なんです。」

 

「その情報はどこから聞いたの?」

 

「華雄さんから聞きました。」

 

「華雄から?」

 

「はい。」

 

「それで、ボク達を助けてどうするつもり?」

 

「別にどうもしませんが?」

 

「惚けないで!ボクに近寄ってくるヤツは皆ボク達を利用する奴ばかり、何か裏があるんでしょ!」

 

ボクは声を張り上げてしまう。

助けて貰って更なる地獄を見せられるぐらいなら、今ここで死んだ方が良い。

 

「私達も私達の主君も乱世で人が傷つくのが嫌なんです。

だから、賈駆さんを助けるのも自己満足なんです。」

 

「………わかったわ。次に聞きたいのは…。

アンタの所に刺客を送ってボクはアンタを殺そうとしてたんだけど、それでボク達を助けるっていうの?」

 

「知っています。

でも、それは張譲さんに人質を取られていたからですよね?」

 

鳳統がまた答える。

 

「分かったわ。

ボク達を保護して、何もしない。ボクが武の御遣いを殺そうとしたのも知っている。それでもボク達を助ける。

一つ条件がある。」

 

「何ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「毒を携帯させて。」

 

「毒ですか?」

 

「ボクは疲れちゃった。親友の月も救えない。そして、自分だけが助かる。

それに、アンタ達を信用した訳じゃない。嘘をついているかもしれないからね。

だから、更なる地獄を見た時か、自分で死にたいと思った時に死なせて。お願い。」

 

ボクは泣きながらそう言った。

 

「……分かりました。

それで、納得してくれるなら、良いです。

その代り、約束して下さい。

絶対にすぐにあきらめないでください。」

 

鳳統は涙ぐみながらそう言った。

 

「それに、私達は董卓さんも助けるつもりです。

だから、安心して下さい。」

 

「え?月を?

どうやって?」

 

それから、ボクは鳳統から作戦の内容を聞かされた。

 

「なるほど。それだったら、民の反乱に乗じて月を助けられるかも…。」

 

「では、協力してくれますか?」

 

「いいわよ。」

 

「では、明日の回収地点ですが……。」

 

その後、鳳統と明日の打ちあわせをした。

ボクと月の回収地点、誰が回収に来るのか、万が一月が来なかった場合の張譲屋敷襲撃計画。

打ち合わせが終わり、侵入者4人は闇の中へと消えて行った。

 

 

月、待ってて。

ボク達やり直せるかも……。

 

 

 

 

どうも、黒山羊です。

 

如何だったでしょうか?

反董卓連合ジェネシス編。

おそらく、後2回でジェネシス編が終りとなります。

たぶんww。

文章の量が思った以上に多くなったら、3話に分けるかもしれません。

その後は一刀編に戻ります。

 

 

最近、両親と弟と妹が台湾に行き、お土産をくれました。

 

俺が行かなかった理由は2つ。

大学院が始まっていたから、

 

そして、もう1つ理由は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本語が通じないと恐怖心に勝てなかったからですww。

日本語通じねえとかありえね!

 

土産は酒でした。

八八坑道「頂級陳高」という度数53度の酒です。

早速、知り合いと飲むことが会ったので、持って行ったら、「頂級陳高」を「超級チ●コ」と読みやがりましたww

 

 


 
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