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真・恋姫†無双~赤龍伝~第53話「逆襲?の美羽」

さん

今回は美羽が再登場です。
火蓮たちに復讐するはずだったのだが……。

この作品は、基本的に呉√にそっては行きますが、他√に
脱線することもあります。また、主人公はオリジナルキャラクターです。

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2011-04-14 23:05:00 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:3894   閲覧ユーザー数:3374

真・恋姫†無双~赤龍伝~第53話「逆襲?の美羽」

 

 

 

その日、赤斗は火蓮に呼ばれ、火蓮の屋敷にやって来た。

 

恋「赤斗。待ってた」

 

館の門の前で、恋が赤斗を出迎えてくれた。

 

呉に来た恋は、火蓮に気に入られ、火蓮と同じ屋敷に住んでいた。

 

赤斗「やあ、恋。お出向かいありがとう。元気かい?」

 

恋「うん。赤斗、火蓮が待ってる。早く行こう」

 

恋はそう言って、赤斗の腕を引っ張る。

 

赤斗「ああ」

 

恋に促されるままに、屋敷の中に入っていった。

 

 

赤斗は屋敷で一番広い客間に通された。

 

客間の中心には、大きな中華テーブルが置いてあり、席には火蓮と小蓮が座っていた。

 

赤斗「こんにちは。火蓮さん、シャオ」

 

火蓮「おう。よく来た」

 

小蓮「赤斗遅~い」

 

赤斗「ごめんね、シャオ。それにしても火蓮さん。何か用ですか?」

 

火蓮「実はな。一緒に食事でもしないかと思ってな」

 

赤斗「食事ですか。いいですね。喜んでご一緒しますよ」

 

火蓮「うむ。なら席に座れ。恋もシャオも、待ちくたびれたみたいだからな」

 

赤斗「そうなの?」

 

小蓮「もうシャオ。お腹ぺこぺこ~」

 

恋「赤斗が来なきゃ、ご飯出してくれないって、火蓮が言ってた」

 

赤斗「ははは……ごめんごめん」

 

 

火蓮「よし、料理を運んでくれ」

 

火蓮が侍女にそう言いつけるも、侍女たちの様子がおかしい。

 

火蓮「どうした?」

 

侍女「申し訳ありません。そ、それが……料理がなくなってしまって」

 

小蓮「え~~~~!」

 

火蓮「なんだと?」

 

火蓮が侍女を睨む。

 

「も、も、申し訳ありません」

 

睨まれた侍女は、もう半泣きの状態になっている。

 

赤斗「まあまあ。なくなったとは、どういう事ですか?」

 

火蓮たちをなだめながら、赤斗は侍女に尋ねる。

 

侍女「孫堅様の申しつけられた通りに、本日の料理を用意していたのですが、ちょっと目を離した間に、料理がなくなってしまって」

 

赤斗「目を離した時間はどれくらいだったの?」

 

侍女「えっと、全員で厨房に入って来た猫たちを、外に逃がしていたので……時間としては、十分もしなかったと思います」

 

火蓮「猫だと?」

 

小蓮「何で猫が?」

 

赤斗「じゃあ。今日の料理の量はどれくらい?」

 

侍女「かなりの量の料理を用意しました。その、恋様もいらっしゃるので」

 

恋「ん?」

 

赤斗「そうですか…………」

 

そう言うと赤斗は何やら考え始めた。

 

恋「…………赤斗?」

 

火蓮「どうしたんだ?」

 

小蓮「もしかして、猫が料理を食べちゃったの?」

 

赤斗「いや、それはないよ。恋も一緒に食事する事が分かっていて、料理を作っていたんだ。猫が全て食べられる量じゃない」

 

小蓮「あっそうか」

 

火蓮「じゃあ一体、誰が料理を?」

 

赤斗「さあ? それは分かりませんけど……料理を持っていった犯人の居場所ぐらいは、何となく分かりますよ」

 

小蓮「本当!?」

 

火蓮「ほう。すごいな。で……そこはどこなんだ?」

 

赤斗「まあ、実際に行ってみましょうか?」

 

 

張勲「うまくいきましたね。美羽様♪ もぐもぐ……」

 

袁術「まったくじゃ。孫堅の奴、いい気味なのじゃ。むぐむぐ……」

 

火蓮の屋敷にある倉庫の中に、厨房から奪った料理を食べている袁術と張勲の姿があった。

 

張勲「それにして、孫堅さんとこのお料理は美味しいですね。もぐもぐ……」

 

袁術「孫堅のくせに、むぐむぐ……生意気なのじゃ。むぐむぐ……して七乃。次はどうやって孫堅を懲らしめてやるかの」

 

張勲「そうですね~」

 

火蓮「…………誰を懲らしめるだと?」

 

袁術「そんなの孫堅の奴に決まっておるであろう…………へぇっ!」

 

張勲「そ……孫堅さんっ!」

 

火蓮「そうか。お前たちだったのか。袁術」

 

袁術「な……何の事じゃっ! 妾は、猫を厨房に放した事や、その隙に料理を持っていった事など……し、知らぬぞ」

 

張勲「お嬢様ぁ……全部言っちゃってますよぉ。それにしても、孫堅さん。よくここが分かりましたね」

 

火蓮「見つけたのは、私じゃないさ」

 

張勲「へっ」

 

赤斗「けっこうな量の料理を、短時間で遠くに運ぶのは難しいからね。きっと、まだ近くに潜んでいると思ったんだよ。でも、まさか袁術たちが犯人だったとは……」

 

袁術「お前は誰なのじゃー!?」

 

張勲「えっと、あなたは……あっそうだ。天の御遣いさん!」

 

赤斗「ひさしぶり。反董卓連合以来だね」

 

張勲「はい。おひさしぶりですー♪」

 

 

火蓮「ところで、袁術」

 

袁術「ひゃああああっ!」

 

火蓮「大きな声を出すな。……袁術。このあいだ見逃してやった時、お前に言った事は忘れていないだろうな」

 

袁術「お、おう! 妾と七乃の二人だけで城を出るなら、許すと言った事なら……妾はちゃんと果たしてやったではないか!」

 

火蓮「そうか。……それだけか」

 

そう言うと火蓮は剣を抜いた。

 

袁術「……ふぇっ? お、おい、孫堅……? その剣は……何のつもりじゃ?」

 

火蓮「何、簡単な事さ。身体で思い出して貰おうかな……と思ってな」

 

張勲「えっと……確かに、何かもう一つあったような……気がしたんですけどぉ……何でしたっけ……?」

 

火蓮「忘れてしまったみたいだな。……この国には、もう二度と来るなと言ったはずだが」

 

張勲「あ、それだ!」

 

袁術「そんな大事なこと忘れるでない! 七乃!」

 

張勲「お嬢様だって忘れてたじゃないですかぁ!」

 

火蓮「なるほど……忘れていたのか……」

 

赤斗(火蓮さん、怒ってる……)

 

袁術「うむ。忘れておった。それゆえ、見逃してたも」

 

火蓮「うーーん。そうだな。……見逃してやってもいいかな」

 

袁術「本当かえ!?」

 

赤斗「えっ!」

 

火蓮「ただし……今後、約束を忘れないように、お前の身体に教えておいた方がいいかな……?」

 

袁術「ひ………………っ! や、嫌なのじゃ……そんな、痛いの、怖いのじゃ……!」

 

張勲「そ、孫堅さん。そういうの、やめましょうよ……ね? ほら、平和的に……」

 

火蓮「なら、平和的に、腕を一本斬り落そう」

 

張勲「も、もう少し平和的にっ!」

 

火蓮「なら、手首か?」

 

張勲「もうひと声っ!」

 

火蓮「指か?」

 

張勲「斬る方向から離れてくださいよぅ!」

 

火蓮「斬らなくて、覚えるのか?」

 

袁術「覚えるのじゃ! もう絶対忘れないから、許してたもー!」

 

張勲「だ、だったら……孫堅さんっ! お嬢様じゃなくて、今度こそ私を代わりに……っ!」

 

火蓮「しかしなぁ、袁術が覚えていなきゃ、意味がないんだがなぁ」

 

袁術「ひゃあああああっ! いやっ、いやなのじゃぁ……ひっく、すまん、もう来ないから……! えぐっ、もう来ないから、ぐすっ、見逃してたも……っ!」

 

火蓮「……………………赤斗!」

 

赤斗「は、はい!」

 

火蓮「あとは、お前に任せる」

 

赤斗・張勲「へっ?」

 

袁術「ひっく……えぐっ、ふえ?」

 

赤斗「……どういう事でしょうか?」

 

火蓮「だから、この二人の事はお前に任せる」

 

赤斗「えっ。良いんですか? 僕で……」

 

火蓮「ああ、かまわないぞ。シャオ、恋! 残っている料理を運ぶぞ。手伝え!」

 

小蓮「はーい♪」

 

恋「(コクン)」

 

今まで、蔵の外で事の成り行きを見守っていた小蓮と恋が、蔵に入ってきて料理を運び出した。

 

火蓮「じゃあな赤斗。私たちは先に戻っているから、早く来いよ」

 

赤斗「あ、えっと……はい」

 

そう言って、赤斗は火蓮たちを見送った。

 

 

赤斗「さて……」

 

袁術「助かったのかえ……?」

 

張勲「さあ、どうなんでしょう?」

 

火蓮が居なくなって袁術と張勲は、腰が抜けてしまったようだった。

 

赤斗「うーーーん。これから、どうしようか?」

 

困った赤斗は、二人に思わず尋ねる。

 

袁術「ひゃあああああっ! わ、妾は痛いのは、い、嫌なのじゃ……許してたも……っ!」

 

張勲「あの御遣いさん。私がお嬢様の代わりになりますから、どうかお嬢様の事は……っ!」

 

赤斗「はあー。何でこんな事になったかなぁ。……ただ単に見逃してはいけないだろうし、何かペナルティを科さないとなぁ……」

 

袁術「ふえ? ぺなるて……?」

 

張勲「御遣いさん?」

 

二人は不思議そうに赤斗の顔を見る。

 

赤斗「ああ、ペナルティは、罰の事さ。何か良い罰ない?」

 

袁術「ひゃあああああっ! ば、罰じゃと! やっぱり、妾の身体を斬るつもりなのかえ! ぐすっ、嫌じゃ、痛いの、怖いのじゃ…………ひっく!」

 

袁術は再び泣き出してしまった。

 

張勲「あのー、ちなみに御遣いさん?」

 

赤斗「なに?」

 

張勲「今、私たちが逃げたらどうします?」

 

赤斗「大丈夫だよ。君たち二人なら、馬に乗って逃げようとしても、絶対に逃がさないから」

 

張勲「真面目な顔で答えるなんて。これはある意味、孫堅さんより厄介かもしれませんねぇ」

 

赤斗「そんな事言ってないで、張勲も考えてよ」

 

張勲「何をです?」

 

赤斗「もちろん。君たちに科す罰をだよ。軽すぎなくて、重すぎない罰ってない?」

 

張勲「うわー。私たちに自分たちの罰を考えさせますか」

 

赤斗「三人寄れば文殊の知恵ともいうし」

 

張勲「文殊の知恵?」

 

赤斗「三人も集まれば良い知恵も浮かぶって事。僕と張勲と袁術でちょうど三人だしね」

 

張勲「そうですねぇ……」

 

赤斗「うーーーーん」

 

三人寄れば文殊の知恵とは言ったものの、袁術は泣きじゃくっているので、結局考えているのは、赤斗と張勲の二人だけだった。

 

 

張勲「あのぅ、こんなのはどうでしょう?」

 

赤斗「どんなの?」

 

張勲「私たちは、隙を見て逃げたという事に。だから、見逃してください」

 

赤斗「却下」

 

張勲「えーーー。だったら、どうしろって言うんですかー?」

 

赤斗「だから、それを考えているんだろ」

 

張勲「それはそうですけど……」

 

赤斗と張勲が再び考え込む。

 

赤斗「…………………そうだ!」

 

張勲「なんです?」

 

袁術「……い、痛いのは、妾は嫌じゃぞ?」

 

不安そうに袁術は、恐る恐る赤斗に尋ねる。

 

赤斗「痛い事じゃないから、安心してよ♪」

 

袁術「それは本当なのかえ?」

 

赤斗「まあね。じゃあ、厨房に行こうか」

 

袁術「ふえ?」

 

張勲「厨房にですか?」

 

赤斗「さあ、行こう」

 

袁術と張勲は、訳が分からないまま、赤斗と一緒に厨房へと向かった。

 

 

小蓮「お母様。赤斗に袁術たちの事を任せて良いの?」

 

料理を客間に運び終えた小蓮が、火蓮に尋ねた。

 

火蓮「ああ、良いのさ。赤斗なら何か良い方法を見つけるさ。私たちは取り戻した料理を食べながら、赤斗を持っていようじゃないか」

 

そう言うと火蓮は、料理に箸をのばし始める。

 

火蓮「恋。待たせたな。食べていいぞ。新しく料理も作らせているから、安心して食べろ」

 

恋「(コクン)」

 

火蓮に促され、待ちかねた恋も料理を食べ始めた。

 

火蓮「ほら、シャオも食べろ」

 

小蓮「は~い」

 

小蓮も食べ始め、テーブルの上の料理はどんどんと無くなっていった。

 

火蓮「おーーい。次の料理を持って来てくれ!」

 

火蓮が新しい料理を持ってくるように侍女に言う。

 

張勲「はーーい。お待たせしました♪」

 

そこに笑顔の張勲が料理を運んできた。

 

火蓮「張勲?」

 

小蓮「何やってんのよ?」

 

恋「もぐもぐ……」

 

突然、料理を運んできた張勲を見て、火蓮と小蓮は驚く。

 

しかし、恋はそんな事は気にせず、マイペースに料理を食べ続ける。

 

張勲「何って、料理を運んでいるんですけどぉ」

 

小蓮「そんな事は見れば分かるわよ。何であんたが、料理なんか運んでいるのよ?」

 

張勲「私だけじゃないですよぉ」

 

赤斗「お待たせでーす」

 

そこに赤斗も料理を運んできた。

 

小蓮「あっ、赤斗!」

 

火蓮「赤斗。これはどういう事だ?」

 

赤斗「どういう事も何も、二人の事は僕に任せるって、言ったじゃないですか?」

 

火蓮「確かに言ったが……で、どうなったのだ?」

 

赤斗「まあ、とりあえず。蔵で食べた料理の分は、きちんと働いて貰おうかと思って」

 

火蓮「それで、張勲が給仕係のような事をしていたのか。……と言う事は、袁術も働いているのか?」

 

赤斗「ええ、働いていますよ。もう、次の料理を運んでくるはずなんだけど……」

 

 

袁術「ふえーー。誰か、助けてたもーーっ!」

 

廊下から袁術の助けを呼ぶ声が聞こえた。

 

火蓮「今の声、袁術か?」

 

赤斗「どうしたんだろ?」

 

その声を聞いた赤斗は、廊下へと出た。

 

袁術「おお。お主、早く妾を助けてくれなのじゃ」

 

赤斗「袁術、どうしたの?」

 

廊下に出た赤斗は、料理の皿を両手に持ったまま、座り込んで動かなくなっている袁術を見つけた。

 

袁術「こんな重い皿など、妾には持ってんのじゃ。もう、妾は動けんのじゃ」

 

赤斗「はあー。しょうがないな」

 

張勲「御使いさん、ダメですよぉ」

 

赤斗は袁術を助けようとしたが、張勲に止められた。

 

袁術「七乃、助けてたも」

 

張勲「ダメですよぉ、お嬢様。ちゃんとお料理を運ばないと、孫堅さんに斬られちゃいますよぉ」

 

袁術「ガタガタブルブルガタガタブルブル」

 

張勲「あらあら、もうお嬢様ったら、そんなに震えちゃってぇ」

 

赤斗「お、おい、皿の中身がこぼれるぞ」

 

張勲「ほら、お嬢様。早くお料理を運ばないと、本当に孫堅さんに斬られちゃいますよぉ」

 

袁術「は、運ぶのじゃーーっ!」

 

そう言うと袁術は立ち上がり、震えながらも料理を客間に運んでいった。

 

しかし、震えて運んでいる為、皿の中の料理はこぼれていく。

 

袁術が、広間入り口に着くころには、ほとんどの料理は皿の中に残っていなかった。

 

赤斗「張勲って、結構ひどいな」

 

張勲「そんなに褒めたってなんにもでませんよぉ?」

 

赤斗「褒めてない!」

 

赤斗が張勲に突っ込みを入れたと同時に、袁術の悲鳴が聞こえた。

 

袁術「ひゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

赤斗「はあー。……今度は何だ?」

 

溜息をつきながら赤斗は、張勲と客間へと戻っていった。

 

 

赤斗「今度はどうしたんだ?」

 

客間に入った赤斗は、袁術に尋ねる。

 

袁術は皿を落として、尻もちをついていた。

 

袁術「そそそそそそ……っ」

 

赤斗「そ?」

 

袁術「でででででででで……っ」

 

赤斗「で?」

 

袁術「ででで出たのじゃーーーっ!」

 

赤斗「何が?」

 

袁術「そそそそ孫堅が、でで出たのじゃーーっ!」

 

袁術は火蓮を指差しながら叫んだ。

 

火蓮「失礼な奴だな。人を幽霊か何かみたいに……」

 

袁術「ガタガタブルブルガタガタブルブル」

 

再び、袁術は震えだした。

 

赤斗「火蓮さんのいる所に、料理を運ぶ事は分かっていたのに……」

 

張勲「お嬢様たら、そんな大切な事を忘れるなんて、本当にお馬鹿なんだからぁ♪」

 

赤斗「……張勲って、本当にひどいな」

 

張勲「もう、そんなに褒めたってなんにもでませんよぉ?」

 

赤斗「だから、褒めてない!」

 

袁術「ひっく、えぐっ、もう来ないから……! もう来ないから、ぐすっ、孫堅。許してたも……っ!」

 

火蓮の姿を見た袁術は、再び泣き出してしまった。

 

火蓮「……袁術」

 

袁術「ひっ!」

 

火蓮「そう怯えるな。袁術よ。……このまま私の屋敷で働かないか?」

 

袁術「…………ふぇ?」

 

赤斗「火蓮さん?」

 

火蓮「赤斗よ。お前が考えた。二人を働かせるという案は、中々おもしろい。だから、このまま二人には私の屋敷で働いてもらう」

 

赤斗「それで良いんですか?」

 

火蓮「良い。ここなら見張るのも楽だろ?」

 

赤斗「確かに、火蓮さんが近くにいれば、悪さも出来ないか……」

 

火蓮「それに、袁術の反応を見るのはおもしろい」

 

張勲「さすが孫堅さん。分かってますねぇ」

 

赤斗「……いじめっ子が、二人いる…………」

 

こうして袁術と張勲は、火蓮の屋敷で働く事になった。

 

赤斗は少しだけ袁術に同情するのであった。

 

 

 

つづく


 
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