まず最初に訂正とお詫び申し上げます。
先日、自分自身でも地名と州の位置関係がわけわからなくなり地図を作っていたのですが
作っている内にとんでもないミスを犯していたことに気づきました。
孫策たちの拠点を徐州の江都と表記していました。
とんでもないどころか間違えもいいところですorz
ですので『揚州、建業』に訂正させていただきます。
そしてもう一つ。
序章でちょろっと出てきた漢王朝の皇帝。
正史や演義と混同してしまい劉協となっていましたが恋姫的に話が続かなくなることに気づいてしまいました(ぁ
こちらも『劉宏』に訂正させていただきます。
読んでくださる方には作者の都合でご迷惑をお掛けしてしまう事大変申し訳なく思います。
それでは、本編へ・・・・・。
俺がここに来てはや二ヶ月。
することが無くて街に下りてぶらぶらしてみたり。
本を読もうと思って開いてみると文字が読めなくて必死に勉強してみたり。
そんなこんなで、すでに客として置いておかれるのが苦痛で仕方がないわけで。
「美蓮さん、雑用でも何でもいいから仕事を紹介してください!!」
公認ニートからの脱却を目指し美蓮さんに仕事の斡旋を頼みに来たまではいいんだけど・・・・。
「今の私は孫家の主じゃないからどうする事もできないわ・・・・・・ゴメンネ♪」
と、物凄く何か企んでそうな笑顔でそう告げられた。
そして何か仕事が欲しいなら孫家の主である孫策に頼めばいいと・・・・・。
「そう言われてもなぁ・・・・・・」
そう、孫策に頼めと言われて正直困ってる。
どうも俺は孫策から嫌われているような気がしてならない。
その所為かどうかはわからないが周瑜に関しても同様。
まぁ確かに美蓮さんから、好きでもない俺と子作り宣言されちゃ気を悪くするだろう。
そんなこんなで自分から声かける事もできずに今までずるずる話しかけることもできずに時間が過ぎたわけで・・・・・。
「今のままじゃ埒が明かないか・・・・・・」
「なにがじゃ?」
「そりゃ、孫策さん達と俺の関係に・・・・・・」
・・・・・・・。
最近慣れてきたと思う。
ここ孫家にいる人間は突然人の背後から現れるのが好きらしい。
「祭さん、いつも言ってると思うけど突然声かけるんじゃなくて、せめて名前を呼ぶなりしてよ・・・・・」
「なんじゃ、そんなのお主が常に気配を探っていれば問題無かろう?」
「・・・・・はぁ、もういいや。」
普通、常に気配を探る必要なんて無いと思うんだけど・・・・・。
「で、お主は何を悩んでおったんじゃ?儂でよければいくらでも聞いてやるぞい・・・・・ってわけで、ほれ、話してみんか?」
「う~ん。まぁ、祭さんなら適任かも・・・・・・実は・・・・・・・」
今までのことと経緯を話してみる。
話し終えると何が面白かったのか祭さんは声を上げて笑い始めた。
「なんじゃ、そんなことか!お主は孫家の重鎮と剣を交える度胸があるかと思えば些細なことで腰が引けている。
なんと言うか不思議な男じゃのぉ。
まぁ、そんなことなら冥琳に・・・・あぁ、周瑜に相談してみると良かろう。
あやつなら何とかしてくれるじゃろうて」
「周瑜さんか。わかった、尋ねてみるよ。執務室にいるんだっけ?」
「たぶんな。まぁ、もし見かけたら儂からも伝えておいてやろうて」
「ありがとう。それじゃ行って来る」
「がんばるんじゃぞ~」
ニヤニヤ笑っている祭さんに見送られながら、何を?なんて思いつつ執務室に向かう。
ところが尋ねてみると周瑜さんはいなかった。
中にいた文官に尋ねたところ周瑜さんは今日の仕事を既に終わらせたらしくどこかに行ったらしい。
早速出足が挫かれたぞ。
とりあえず探すと決めて城内を歩き回ってみる。
途中で侍女に聞いたところ庭外れの東屋で本を呼んでいるのを見かけたという有力情報をゲットし早速向かった。
「あぁ、いたいた。周瑜さん!」
「ん?なんだ北郷殿。私を探すなんて珍しいこともあったものだな」
「殿って・・・・・まぁいいや。いきなりで悪いんだけど何か仕事無いかな?
流石にもう客として扱われるのは気が重くてさ」
「・・・・・・・・ふむ」
周瑜さんは呼んでいた本を閉じて思案に耽り始める。
そして訪れる沈黙。
物凄く居心地が悪い。
「あ~・・・・・そんなに悩まなくていいよ、流石に城内の仕事を余所者に関わらせちゃまずいだろうし。
街に下りて何か仕事を探すことにするよ・・・・・・・」
「あ、いやそう言う訳じゃなくてだな。北郷殿、文字の読み書きはできるのか?」
「ん?一応この間まであまりに暇だったから覚えたよ」
そう伝えると周瑜さんは少し驚いた顔になる。
そしてニヤリと怪しい笑みを浮かべるその姿を見て何かしら嫌な予感がこみ上げてきた。
「あ、用事を思い出したから行く「待ちなさい」・・・・・・ね」
「北郷殿には私の補佐に付いて貰おう」
「・・・・・・えぇ!?」
「うむ、それがいい。そうなると・・・・・・ックク」
「っちょ、補佐って・・・・・・・ってその怪しい笑みは何!?」
「いや、気にしないでくれ。なぁに、少し面白いことを思いついただけでな。クックック」
うん、人選を間違った気がする。
祭さんはこうなる事をわかってたな・・・・・・・・。
だからあの台詞か・・・・・・。
はぁ、なんか嫌な予感しかしないなぁ・・・・・。
― 周瑜Side ―
今日の昼過ぎの事だ。
北郷が私のところにやってきて仕事が欲しいと告げてきた。
後から聞いたところ祭殿が私に聴くと良いと進言したらしい。
まったく、あの人はこう言う事に関しては物凄く頭が回るものだ。
お陰で楽しみが増えた。
聞くところによると北郷は文字の読み書きができなかったらしい。
それは別段珍しいことではない。
大半の民は文字の読み書きなどできないのが普通なのだ。
だが興味があるのはその点ではなかった。
北郷一刀はここ二ヶ月である程度の読み書きを習得したと言う。
元々それなりの知識があるのだろうとは思っていたが、それよりも二ヶ月程度で習得したところが重要なのだ。
侍女に聞いたり美蓮様に聞いたりしていたらしいが師から教授されたわけではないのだ。
それなのに物凄い早さである。
私が予想していた以上の知識があるのは確実だろう。
だから・・・・・・と言う訳ではないが私の補佐をする様に伝えた。
今後の事を考えると私は楽しくて仕方がなかった。
私は根っからの文官なのだ。
この大陸全土で今だ誰も知りえぬ知識を知る機会を得たも同然。
ククっと無意識に笑みが零れてしまう。
「いかんいかん」
頭を振り、いつもの自分に戻る。
それよりも別の問題がある。
それは、雪蓮だ。
雪蓮は北郷を嫌っている。
いや、言い方に語弊があるか。
雪蓮は北郷が気に食わない。
自身はそれを隠しているつもりなのだろうが周りから見れば態度があからさまなのだ。
本当は気になって気になって仕方がないのだ。
だが雪蓮の中の何かがそれを邪魔しているのだろう。
そしてそれが何なのか雪蓮自身がわかっていないのだ。
普段の雪蓮からは考えられない雪蓮の行動に周囲の人間は面白がって見ている状況だ。
その筆頭が祭殿、巌殿、詔殿、そして美蓮様。
今ここに居る将は私と雪蓮を除いて美蓮様・・・・・旧孫堅軍時代からの重鎮である。
その重鎮達はまだしも美蓮様までその様子を楽しんでおられるのだ。
「はぁ・・・・・」
思わずため息が出る。
美蓮様も素直じゃないと思う。
美蓮様さえ雪蓮に話してくれれば私は苦労しなくて良かったはずなのだ。
そうすれば私はもっと早くに北郷から天の知識を聞くことができたのだ。
だが、よく考えれば雪蓮の親なのだ。
雪蓮のあの性格は母親である美蓮様譲りなのだと改めて納得してしまう。
しかし、今回のことで私は機会を得た。
この機会をうまく使わずして何が軍師だ。
これを期に自身の知識欲を・・・・・・・・・じゃなくて雪蓮と北郷の関係改善を図るべし。
よし、そうと決まれば明日から行動を開始するとしよう。
とりあえず手始めに軽く天の知識を聞いてみるとするか。
ん?いや、決して雪蓮のことを後回しにするわけじゃないからな!
ただ・・・・・・いや、そう!天の知識を雪蓮に伝えて興味を煽る為に!!
・・・・・・・いかんいかん。
私とした事が、つい取り乱してしまった。
さて、策を練りながら明日のために英気を養うとしよう。
あとがきっぽいもの
地図に泣かされた獅子丸です。
いや、もう、地名が多すぎてわけわからなくなったんです。
そして、いざ調べてみるととんでもない間違えが出てきたわけで・・・・・・。
手遅れになる前に修正した次第でございます。
↓例の地図
色んな画像や情報サイトを見て作成しました。
某所で見かけた地図を参考にペイントでセコセコ作成。
細かな地図なんて作ってもすべての地名なんて作中で出るわけないし無駄なものになるので
ある程度知識としてあった方がいいかなぁ程度の地名しか記載していません。
恋姫の中でよく出てくる地名を小文字で記載した程度w
常山とか定軍山とかどこら辺にあるのかわかればいいかなぁって感じです。
文字の位置がその場所って訳ではないですが州や地名の枠の中のどこかにあるということです(ぁ
今は州ごとに色分けしていますが話が進むに連れて軍勢の色で塗り分けていくことになります。
枠の中にある各諸侯の色が軍勢の色で、作中の現時点では拠点の横に小さな丸で誰がどの場所にいるかを示しています。
わかりにくいかもしれませんがこの先もこの地図を使っていくのでご了承くださいませ。
それでは毎度の一言。
次回も生温い目でお読みいただければ幸いです。
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第六話。
今回は作者の都合により前書きがあります。
そして話的にかなり短い(ぁ
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