No.207122

太傅無双

宇和さん

とにかく味気ないssです。


設定は学園物(三国志世界で)になります。

2011-03-20 00:21:24 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:3887   閲覧ユーザー数:3295

 後漢の皇帝、霊帝が御世。

 

 

「きゃああ!!ゆ、許して!!」

「お、おねがいです!!許してください!!」

 

 

 世は・・・・・・。

 

 

 

 

「母様(母上様)!」

「だめです! 許しません! あなた達はいたずらばかりして!」

 

 

 ・・・…極めて平穏だった。

 国内の経済は発展、国外も異民族との協調路線を進め、国境付近は長年の安定を保っている。そしてなによりも、かつて後漢を蝕み続けた中央官臣の腐敗は、今はその影すらうかがえない。

 

 これも霊帝による治世の賜物であり。そのため霊帝は名君として民から「国母」と呼び称えられている。

 そして、その霊帝の元に『天の使い』として降り、民から「国師」・「国父」と称えられ呼ばれる男がいた・・・・・・。

 

 

 それは・・。

 

 

「曹操ちゃん、いい子~いい子~」

 

 

 「ポヤヤン~」とした顔をしながら、クルクル金髪少女の頭を撫でている男。霊帝の太傅(皇帝の教育係)・・・・・・すなわち「師」である、北郷一刀であった。

『太傅無双』

 霊帝の治世が始まってから相応の年月がたった。霊帝はまだまだ元気であるが・・・・・・、人の命は限りある。そのため各地から様々な才を持つ少年・少女を集め、時勢を担うエリート層の育成が始められる事となる。

 集められた彼・彼女らには学舎にて漢の国教とも言える儒教を孔融、軍術には歴戦の指揮官である盧植、政治は袁隗・王允等、当代一流の人間により教育が与えられ。ここで優秀な成績を残せば親の身分や地位を問わず中央での出世の道が開かれる事になっていた。

 まさに、次代の為の教育機関であり。その名誉学園長に、霊帝の「師」である北郷一刀が就任する。そして今はその名誉学園長による授業の最中であった。

「太傅様・・・・・・、「ちゃん」付けはやめてくれと、なんどいえば分かってくれるのかしら?」

 

 

 声だけは冷静だが、曹操は額をピクピクさせている。

 

 

「曹操ちゃんが、俺の「様」付けをやめるまでは、俺も分らないよー」

「・・・・・・、あ、あなたは帝の師である太傅なのよ敬称を付けないと」

 

 

 そんな曹操に対して、北郷は能面の如く笑みの表情を続けている。

 

 

「その割には口調が悪いけど」

「あら・・・・・・、太傅様、お戯れはお止めくださいませんか」

 

 

 北郷がそう指摘すると。曹操が普段のドス・・・・・・、いや、威を含む声を潜め、お淑やかな感じの声を出し答えるが。

 

 

「・・・・・・、なんか気色悪いね」

「ええ・・・・・・、わたしもそう思うわ」

 

 

 普段とのギャブのせいか、双方とも気持ち悪かったようだ。

 

 

「まあ、ともかく「様」って、付けちゃだめ」

「な、なんでよ・・・・・・、桃香や月には許してるじゃない」

 

 

 その通りであり、北郷は劉備や董卓には『様』付けを許しているし。果ては、他の生徒の『ご主人様』、『ち○こ太傅』、『おい』等の呼称も許してる(正直、後者こそがまず始めに正すべきであろう)。

 だが・・。

 

 

「劉備ちゃんや董卓ちゃんは、『様』付けは曹操ちゃんと違って悪意が無いもん」

 

 

 確かに、入学当初、捻くれ傾向が強い曹操は「天の使い」「国師」など胡散臭い存在であった北郷に慇懃無礼といっていいほどの対応をしていた。

 とはいえ・・・・・・、相応の日にちが経ち、「教師と生徒」として一定の信頼関係を築き始めていた、今でも曹操が「様」づけを止めない理由は、実は別にある。

 

 

「太傅さま」

 

 

 天然娘の桃香が突然手をあげる。

 

 

「どうしたの、劉備ちゃん?」

「華琳ちゃんは照れて言えないんだと思うよ・・・・・・、だから無理強いはしなくても」

 

 

 流石、偲ぶ美徳たるもののアンチし続ける天然暴露娘である。

 

 

「と、桃香!!誰が照れてるのよ」

 

 

曹操は真っ赤になりながら、劉備の意見を否定する。

 

 

「ふう~ん、そうなんだ」

「ち、ちがうわよ!!」

 

 

 だが、北郷はニヤニヤしだし。

 それが余計、曹操を刺激し余計顔を赤くさせてしまうが。

 

 

「太傅殿」

 

 

 だが、このクラスの委員長カブである冥琳が手を挙げ、話を止める。

 

 

「うん?なに~周喩さん」

「曹操殿をからかってないで、・・・・・・早く授業を進めてください」

 

 

 十数分。馬鹿騒ぎに付き合わされていたためか、言葉を口にする周喩の、その顔は呆れ10割であった。

 

 

「なっ!!」

 

 

 周喩の、その表情と言葉に

 『か、からかわれてなんかないわよ~!!』っと、曹操は反論しようとするが。

 

 

「そうだね~。うん、曹操ちゃん弄りもコレぐらいで」

 

 

 北郷が先にそう答えてしまい。

 

 

 「つぅ~・・・・・・!!」」

 

 

 顔に真っ赤にする事しか出来なかった。平和な世界を生き続けたためか、この外史の覇王様は若干ポンコツ、・・・・・・甘いようだ。

 

 

「よ~し~、じゃあ~皆、授業始めます~」

 

 

 そんな曹操を一人置いておいて、北郷は生徒たちを見ながら授業を開始を告げる。

 それに三国志の綺羅星の如き英雄たちは言葉を揃えて返す。

「「「おねがいしま~す、太傅様(殿・さん・しゃん)」」」

 あとがき

 

 ん~、恋姫の学園物(北郷が教師サイド)を作りたかったんですが。なんだろ~、自分でも微妙すぎる気がする。あえて言えば特徴も何もない感じですね。

 まあ・・・・・・、もったいない精神(悪いほうの)で投稿はしときます。


 
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