No.207119

真・恋姫無双 夜の王 第47話

yuukiさん

真恋姫無双夜の王、戦いの始まり。

2011-03-20 00:06:29 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:6960   閲覧ユーザー数:5530

この作品の一刀は、性格、武力ともに原作とは異なっています。

 

また、一部キャラを否定する場面もございます。

 

ご理解をお願いいたします。

 

 

まだまだ誤字、脱字や分かりにくい表現などもあると思いますが、

 

こんな自分の作品でも楽しんでいただけたら幸いです。

 

 

 

一蝶「さて、勢いこんで出てきましたが、まずは何処に?劉備様」

 

桃香「う~ん、何処に行くのが良いかな?雛里ちゃん」

 

雛里「は、はひ、、えっと、呉か魏、のどちらかですよね?なら、、、呉が良いと思いましゅ」

 

星 「なぜだ?雛里」

 

天を出て数日、魏と呉の地へと向かう分かれ道で四人と一部隊はそんな話をしていた。

 

雛里「は、はぃ、、その、最悪の事態を避けるためでしゅ」

 

桃香「最悪の事態?」

 

首を傾げる桃香に笑顔で一蝶は言う。

 

一蝶「関羽達との鉢合せを避ける為ですよ。でしょう?鳳統様」

 

雛里「はぃ、、愛紗ちゃん達がその、ご主人様、天の転覆を目指すなら天に次ぐ国力を持つ魏に向かうはずですから、、」

 

桃香「あっ、、、そっか」

 

元の臣が他の王に仕える、それによりなにを思い、なにを感じるのか、

沈む顔をする桃香に一蝶は語りかける。

 

一蝶「気にすることなど無いでしょう。大義も捨て、いや、正義の為、忠を捨てた忠臣になにを思うこともない。まあ、私の言葉など聞かずとも良いですが、、」

 

桃香「でも、、愛紗ちゃんは私の仲間で」

 

一蝶「仲間なら他にも居るでしょう。鳳統、趙雲、黄忠、一刀様。それに、貴方はどう思っているかはわかりませんが、私は貴方を仲間だと思っていますよ」

 

桃香「えっ、一蝶さん?」

 

ニコッ、と一蝶は笑顔を見せる。それを見た桃香は少し顔を赤らめる。

 

一蝶「勘違いしないでくださいね、私は今、貴方の為に笑っています。貴方は天に足を踏み入れた、ならば、貴方は私が命を賭けてでも守る存在だ。なに、、、ただの情や執着の薄い男の戯言とお思いください」

 

桃香「でも、その、命を賭けてでも守る存在って、、その」

 

あうあう、と顔を赤くしてうろたえる桃香を一蝶は首を傾げながら見ていたが、そこに星の笑い声が響く。

 

星 「は、ははは、なるほど、主も女泣かせの男だとは思っていたが、その側近まで罪な男のようですな」

 

桃香「せ、星ちゃん!違うよ!そんなんじゃ無くて、その」

 

あわあわ、と星の言葉に過剰反応を示す桃香を見て納得がいった一蝶は笑顔で続ける。

 

一蝶「ああ、そう言う意味ではありませんよ。純粋に、仲間と言う意味です」

 

桃香「あう、そ、そうだよね!わかってたよ!最初から、うん、あ、あははは」

 

ブンブンと手を振った後、引き攣った笑顔を浮かべながら桃香はそう言う。

そして、星はため息をつく。

 

星 「まったく、そう言ういい方は面白みがないであろう。もう少し思わせぶりな態度を取って居れば面白かったものを」

 

一蝶「申し訳ありません。なにぶん、思いを寄せる方が居ますので」

 

ふう、と一息ついてから一蝶がそう言うと、桃香はさっきまでの混乱も忘れ、乙女特有の興味深々と言った表情で一蝶に話しかける。

 

桃香「一蝶さんって好きな人居るんですか!どんな人なんですか!」

 

その問いに、一蝶は少し顔を赤らめ話す。

 

一蝶「清冽で、気高く、美しい方ですよ」

 

ふふ、と笑みを零す一蝶からさらに情報を聞きだそうと星も会話に加わって、女女しい会話を続けながら四人と一部隊は呉への道を進んで居た。

 

 

 

 

兵士1「な、なあ、部隊長の好きな人って、噂じゃ、頭「言うな、」、、はぁ」

 

兵士2「何も言うな。世界には語ってはならないこともあるんだ。たとえ、部隊長の愛が普通じゃなくても、俺達の信頼は揺らがないし、頭への忠義も揺らがない。そうだろう?」

 

兵士1「ああ、それは勿論だ。たとえ頭と部隊長の関係がアレだったとしても、俺達の心は変わらない」

 

兵士2「ならば、何も言うな。我々の、胸の奥にしまっておこう。それが、、忠義だ」

 

コソコソと話し、終わると部隊の全員は頷きあう。

 

その話に、聞き耳を立てている者が居ることを彼らは知らなかった。

 

雛里「あ、あわわ、、朱里ちゃん。すごいよ、本当にあったよ、やおいは、、あわわ」

 

プシュー、と頭から湯気を出しながら雛里はふらふらと馬に揺られていた。

 

 

桃香「一蝶さーん。あとどれ位ですかー?」

 

結局、一蝶の思い人が誰なのか聞けなかった桃香は不貞腐れながら声を上げる。

 

一蝶「そうですね。とりあえず、まだまだです」

 

桃香「えっ、まだまだなの!?」

 

既に天を発って幾分経ち、そろそろ建業だと思っていた桃香は身を弾ませ驚く。

 

一蝶「ええ、呉は敵国。その領に入ろうというのです。万全を規して入る、むしろ入ったことにしない様に入ろうと思い、変な道を選びましたから」

 

桃香「入ったことにしないってどういことかな?雛里ちゃん、わかる?」

 

雛里「え、えっと、ばれない様に領に忍び込むということ、、でしゅか?」

 

一蝶「正解です」

 

チラチラと様子を窺うように答えた雛里に一蝶は笑顔を送る。

 

星 「呉の隠密衆は優秀だと聞くが、そんなことが可能なのか?」

 

一蝶「まあ、確かに優秀ですが、呉に居た頃そういう時に使う道の目星は付けておきましたから。

もちろん一刀様が、です」

 

星 「なるほど、流石は主」

 

一蝶「当然です。私の一刀様ですよ?」

 

笑い声が木霊し、周りに笑顔が見えた時、突然星と一蝶の動きが止まる。

 

星 「、、、、、一蝶殿」

 

一蝶「ええ、、、、そのようです」

 

桃香「え?え?なに?なに?」

 

雛里「あ、あわわ?」

 

慌てる二人の方を向くことはせず、一蝶は草むらを睨みつけ歯を鳴らす。

 

一蝶「、、国境が近いとはいえ、まだ此処は天領。なぜ、、、敵が居る」

 

星 「駈けましょう。行けますな?」

 

一蝶「無論。全員全速前進!開けた場所まで走ります」

 

兵士達「「「「「御意!!!!」」」」

 

その声に即座に兵達の返事が返る。一蝶は戸惑う桃香に手を伸ばした。

 

一蝶「劉備殿、こちらに移ってください」

 

桃香「は、はい!」

 

星 「雛里はこっちに」

 

雛里「は、はい」

 

一蝶「開けた場所まで、、決して立ち止まるな!」

 

兵士達「「「「御意に!!!!」」」」

 

凄まじい馬軍の音と共に一蝶達は細い道を抜け、開けた地へと出た。

 

そして、自ら達を追って来た者達を見る為振り返れば、、

 

星 「どういうことだ、、これは」

 

一蝶「、、、さあ、私にもわかりかねます。何故、此処に」

 

そこには多くの兵と共に”魏”の旗が掲げられていた。

 

 

雛里「あ、あわわ、あわわ、ど、どうして魏の兵が此処は天と呉の国境なのに、、」

 

桃香「あ、あの、一蝶さん」

 

混乱する雛里、慌てた桃香は縋るように一蝶の背に問いかけるが、

 

一蝶「わかりかねます」

 

星 「論じている暇は無いようですぞ」

 

一蝶「、、、そのようで。劉備殿、馬から降りないでくださいね」

 

桃香「あっ、、、、」

 

答えが返ってくることはなかった。

 

 

魏の旗を掲げた部隊は一蝶達を囲う様に広がり、兵達は剣を抜き対するが、

数で負けていることは明白だった。

 

桃香に馬より降りぬよう言った一蝶は一人、馬から降りる。

そうすると部隊の中から銀色の長い髪を後ろで纏めた一人の少女が前に出てきた。

 

韓浩「魏軍、夏候惇隊副長。韓浩、貴方は?」

 

一蝶「天軍、鳳薦二番隊隊長。寛項」

 

韓浩は一蝶の言葉を聞くと、ふんっと鼻を鳴らした後、笑みを浮かべながら続ける。

 

韓浩「そう、で?何故天軍の将がこんな場所に居るの?」

 

一蝶「それはこちらの言葉でしょう。此処はまだ天領の筈、それに魏からは少し離れているかと」

 

韓浩「くひ、ひひ、そうね。その通り、此処は天領。しかし、”魏の同盟国である呉の近くの天領”。そんな所で何を、いえ、何処に行くの?」

 

その美しい顔立ちには似合わない少々下品な笑い声を零しながら韓浩は獅堂を見据える。

 

一蝶「それを、貴方に話す義理は無いでしょう」

 

韓浩「ええ、その通り。けれど、言わなくてもわかるよ?」

 

獅堂を見据える目が嘲笑うものへと変わり、笑い声は大きくなる。

 

韓浩「呉へ、使者でも送るつもりでしょう?無駄よ?もう、始まってしまっているのだから」

 

一蝶「なるほど、貴方は我々とは逆。呉からの帰り道という訳ですか」

 

韓浩「ええ、くひひひ、なかなか理解が速くて助かるね。なら、わかっているよね?私達はお前達を捨て置けない、お前達が呉へ行くと、もしかしたら呉王の心変わりがあるかもしれないから」

 

一蝶「戦闘は、、、避けられませんか」

 

一蝶の言葉と共に、兵達は剣を抜き、槍を構えた。魏兵達もまた、剣を引きぬく。

 

星 「、、雛里、私は馬を降りるがお前は「趙雲殿はそのままで」一蝶殿、、しかし!」

 

一蝶「お二人の傍に居てください。私は一刀様に”三人”を頼むと言われております」

 

そう言うと、一蝶は腰に下げた剣を抜き真っ直ぐと目の前の韓浩に向けるのであった。

 

 

 

韓浩「くひ、くひひ、へえ、やる気なんだ?馬鹿ね、お前」

 

一蝶「学もなさげな笑い声の貴方に言われたくはないですね」

 

韓浩「くひひひ、ひっどいなー、一応私塾でてるんですけどー」

 

一蝶の挑発にも韓浩は笑みを壊すことはなく余裕の態度で受け流す。

 

韓浩「言っとくけど、兵数はあんた達の二倍以上。それに、、、私は強いよ?」

 

一蝶「、、、、だからなんです?」

 

韓浩「投降しなよ。そうすれば身の保障はするよ?くひ、くひひひ」

 

一蝶「、、、、一つ、昔話をしてあげましょう」

 

投降せよとの韓浩の言葉に一蝶は一旦剣を下げ、口を動かす。

 

韓浩「なに?時間稼ぎ?いいよ、聞いてあげる」

 

韓浩は笑いながらそう言った。

 

 

一蝶「これは、天や涼州では有名な話なのですが、天と涼州連合との大戦の切っ掛けになった話です」

 

桃香「涼州との戦い、、」

 

地面を見つめ、顔は見えぬが一蝶の口調には少しの悲しみが込められていた。

 

一蝶「天より涼州の馬騰殿の元に使いを送った際、昔から一刀様に仕えていた兵で構成された獅堂率いる部隊、鳳薦一番隊が奇襲を受けたのです」

 

韓浩「ふーん、で?どうなったの?」

 

一蝶「隊は隊長である獅堂と明命を残して全滅。涼州の悪夢と評されるほど凄惨たる結果でした」

 

韓浩「くひ、くひひ くひひひぁ。そう、まさしく、今と同じってこと?」

 

一蝶「まあ、そうですね」

 

話し終わった一蝶はふう、と一息つきながら顔を上げる。

 

一蝶「故に、私たちは引けません」

 

韓浩「なんで?ふつう逆でしょ?意地かな?」

 

一蝶「矜持です。獅堂達一番隊は退かなかったというのに、私達だけ退いたなどということがあれば、仲間内で苛められてしまいます」

 

韓浩「退く気、無いんだ。最終通告だよ、剣を置いて、お兄さん。死んじゃうよ」

 

一蝶「知っていますか?遠い異国の地では、蝶は復活や不死の象徴だそうです。貴方に、私は超えられない」

 

韓浩「ふーん、今のは私のお前に対する最初で最後の優しさだったのに、なら、いいよ。お前達、涼州の悪夢ならぬ、呉の悪夢として天で語り継がれちゃいな」

 

笑みを浮かべながらそういう韓浩に一蝶は首を傾げる。

 

一蝶「”天で語り継がれる”、なにを言っているのです?その戦いを涼州の悪夢と評したのは”涼州の民”ですよ」

 

韓浩「、、、、、どういう意味?」

 

一蝶「勘違いしてはいけない。この話は死した兵士達の悲哀劇では無く、天では英雄史として伝わっているんですよ。だって、、、そうでしょう」

 

韓浩「、、、、、、、、、、、」

 

一蝶がそう言う頃には、その顔に桃香達に向けていた笑顔とは全く逆の笑みが浮かんでいた。

それを見た韓浩の笑みは消え、代わりに頬を汗が伝う。

 

一蝶「”一部隊、百人で韓遂率いる涼州の精鋭五百の兵を、命を賭して皆殺しにしたのですよ”」

 

韓浩「っっ、、」

 

韓浩の目が見開かれる。なまじ、軍略を齧っているだけにその有り得なさが伝わる。

 

韓浩「将もなく、策もなく、ただの兵が五倍の兵を討ったってこと、、、」

 

一蝶「ええ、故に”涼州の悪夢”。唯一生き残った韓遂自身が言ったそうです。悪夢であったと」

 

韓浩「そ、それがどうした!別に今はそんなこと何の関係も!」

 

そう騒ぐ韓浩に獅堂はため息をつく。

 

一蝶「言いませんでしたっけ?私は鳳薦二番隊隊長。故に貴方の前に居るのは鳳薦一番隊に次ぐ兵隊。黒の鳳旗に連なる灰の鳳旗を授けられた者達」

 

韓浩「え?、、、」

 

そう言われた韓浩はもう一度自身の兵達が囲っている兵達を見る。

誰一人として、その顔に危機を感じている様子もなく、むしろ笑みを浮かべている者すらいた。

 

一蝶「たかだか、二倍の兵力で、、、私達を撃てるとでも思っているのか。小娘が」

 

韓浩「っっ、わかった。そんなに死にたいなら是非もない!死ね!魏の旗の元に!行け、兵達!」

 

魏兵「「「「「おおおおおおお!!!」」」」

 

魏の兵達が向かってくる中、一蝶は振り返り韓浩に向けていた笑みとは違う笑顔を浮かべながら、

 

一蝶「では、趙雲殿。劉備殿と鳳統殿が巻き込まれぬよう。お願いしますね、“私の兵達には近づかぬよう”」

 

そう言った。

 

 

そこから始まったものは戦いを呼べるのだろうか?いや、辛うじて呼べた。

相手が魏の精兵だったおかげで、しかしそれでも一方的だった。

二番隊の兵が、、、、、、魏兵を圧倒していた。

 

兵士3「ふう!「がはっ」これで四人目。そろそろ休んでいいか?」

 

兵士1「お前、この間子供生まれたんだろ?後ろ下がってろよ、嫁さん泣かせるかもだし」

 

兵士2「馬鹿言え、此処で活躍して子供に俺の武雄伝聞かせるんだ。下がれるか!「くっ」」

 

疑問すら抱かせる暇もなく、魏兵の数は既に三分の一にまで減っていた。

 

韓浩「あ、ありえない、、、数はこちらの方が多い、それに魏の精兵だよ」

 

一蝶「いくら魏の精兵とはいえ、彼らとは経験が違うのですよ」

 

混乱に身を投じ、特徴的な笑い声すら出せない韓浩を一蝶は冷めた目で見ていた。

 

一蝶「反董卓軍、袁紹軍、呉軍、蜀軍、南蛮、涼州連合。これらの相手と戦ってきた我らと貴方の兵達では文字道理、”場数が違う”」

 

韓浩「く、しかし、お前さえ倒せば戦意も落ちるだろう!」

 

韓浩は大剣を抜き、一蝶へと向かって行く。

 

韓浩「はああぁぁぁああああ!!」

 

一蝶「、、、何度も、忠告はしましたよ」

 

一蝶は剣を構え、横に一閃する。

 

韓浩「、、えっ?」

 

韓浩がそれに気づく頃には、彼女の肘から先が体から消えていた。

 

一蝶「私と貴方では、踏んできた場数が違うと。“貴方に、、、私は超えられない”」

 

韓浩「あ、そんな、、、かこう、とん、様」

 

後ろで倒れる音を聞きながら、一蝶は落ちてきた手と大剣を見る。

 

一蝶「これは、七星餓狼の模造剣。なるほど、貴方もまた将に魅入られ続いた者でしたか、、、、夏候惇将軍と出会ったら言っておきましょう。韓浩、貴方は立派な将であったと」

 

そう呟くと一蝶は叫び、戦いに終わりを告げた。

 

 

一蝶の命の元、死した魏の兵達を埋葬した後、場所を移した桃香達は話し合う。

 

一蝶「何が起きているのかは分かりません。けれど、もう呉には向かわぬ方がいいでしょう」

 

雛里「そ、そうでしゅね、、、さすがに危険です」

 

桃香「そっか、なら、どうすればいいのかな、、、」

 

戦いは始まってしまった。自分が止める暇もなく、そのことに桃香はショックを受けていた。

 

星 「桃香様、残念ですが、、もう天に戻るべきかと「いえ」どうかされたか?一蝶殿」

 

一蝶「出来ればですが、、、涼州に向かってはいただけませんか?」

 

星 「何故涼州に、、あそこは今どうなっているか、わからないぞ」

 

一蝶「殺そうとした私が言うのもなんですが、翆殿も蒲公英も優秀です。必ずや高定などの策棒に嵌らず、涼州を治めていてくれるでしょう。ですから、戦いが始まることを伝えて欲しい」

 

星の問いに目を瞑り答えた後、一蝶は桃香を見据える。

 

桃香「、、、それが、戦いを納めることに繋がりますか?」

 

一蝶「戦いは止められないでしょう。しかし、力とは使い方さえ間違わなければ大きいほど、多くの人を救うことができます」

 

桃香「、、、、わかりました。私と星ちゃん、雛里ちゃんは涼州に向かいます。一蝶さんはどうするんですか?」

 

一蝶「私は天に戻ります。もしかしたら、一刀様に危機が迫っているかもしれませんから」

 

思案顔のまま問う桃香に一蝶は即答で答える。

 

桃香「じゃあ、一旦お別れですね」

 

一蝶「お別れです」

 

桃香「次会う時は、一蝶さんが好きな人、教えてくださいね」

 

一蝶「ええ、気が向いたら、教えましょう」

 

最初こそ堅い表情だったが、最後には二人とも笑顔で別れ、馬で駈けてった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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