No.207036

真・恋姫無双 ~降りし御遣い伝~ 第9話

rin1031さん

第9話投稿しました。

自分に文才が無いことが恨めしい!!

2011-03-19 15:29:01 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:11399   閲覧ユーザー数:8428

 

 

第9話 呉の客将

 

 

 

 

 

 

 

                『お前に人を殺める覚悟があるか?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・ん~」

 

一刀は夏休みにじいちゃんに言われたことを思い出して目が覚めた。

 

一刀「・・・俺はもうたくさん人を殺したよ。じいちゃん・・・」

 

 

ムニュ

 

 

一刀「・・・はっ?」

 

???「ん~・・・」

 

一刀(なんだ?この左手に感じる魅惑の感触は!)

 

???「いやん♪朝から厭らしいんだから♪」

 

一刀「え?」

 

まさかと思い、布団を捲ると・・・

 

一刀「雪蓮!!」

 

雪蓮「はぁ~い♪」

 

一刀「な、な、な、な、何してんだよ/////」

 

雪蓮「何って、そ・い・ね♪」

 

祭「北郷!朝から何を大き・・い・・声・・・。策殿何をしておる!」

 

雪蓮「だって~、一刀を起こしに来たら寝顔が可愛かったんだもん」

 

祭「だからと言って、一国の王である策殿がそのようなことを・・・」

 

冥琳「そうだぞ雪蓮」

 

雪蓮「あ、冥琳・・・」

 

冥琳「雪蓮、今更だがお前には王としての自覚がないようだな」

 

雪蓮「王である前に女なのよ~♪ね~一刀♪」

 

一刀・冥琳「「はぁ~・・・」」

 

 

それから俺たちは着替えて朝食を済ませ、3人は軍議にむかい、俺は自室に戻った。

 

 

 

兵1「軍議の最中に申し訳ありません。孫策様、ご報告がございます」

 

雪蓮「なに?」

 

兵1「はっ!何日か前にここより北の荊州と陳留の間の町で天の御遣いらしき人物が黄巾党の隊から町を救ったとのこと」

 

冥琳「なるほど」

 

兵1「まだ続きがございまして・・・あの・・・」

 

祭「なんだ?早く申せ!」

 

兵1「はっ!申し訳ありません。約500人ほどの黄巾党の隊を1人で倒し、その後呂布と見られる人物と戦い、そして勝ったらしいと・・・」

 

雪蓮「!!」

 

祭「それは本当なのか!?」

 

兵1「はっ!孫策様ご命令で派遣した捜索隊がその町に立ち寄ったところ聞いた話ですので信憑性は高いかと!」

 

冥琳「それでその天の御遣い殿の特徴は?」

 

兵「この国では見たことがない綺麗な服を着ており、武器も見たことがない武器で細くしかし刀身が鏡のように綺麗だったそうです。それに黒い大きな馬に乗っていたという報告もございます」

 

冥琳「雪蓮」

 

雪蓮「そうね。今までにあった報告と似通った内容もあるわね」

 

祭「しかしあの呂布にのぉ・・・」

 

雪蓮「私はあの子が天の御遣いだと思っているわ」

 

冥琳「私もそうだ」

 

祭「あの武ならば納得じゃな」

 

雪蓮「じゃあ、私一刀に聞いてこよっと♪」

 

そういうなり雪蓮は軍議を抜け出し一刀の部屋にむかった。

 

冥琳「まったく・・・」

 

祭「止めなくても良かったのか?」

 

冥琳「止めても無駄でしょう。それに・・・あれは恋する女の顔です」

 

祭「ふむ。なるほどな」

 

 

 

バンッ

 

雪蓮「一刀~♪」

 

一刀「うわぁ!いきなりどうしたんだよ」

 

雪蓮「一刀と話がしたいからわざわざ来てあげたのに・・・。」

 

一刀「ごめんごめん。嬉しいな。俺も雪蓮と色んな話がしたいな」

 

雪蓮「でしょ~♪始めからそう言えばいいのよ♪」

 

一刀「それで?」

 

雪蓮「うん。一刀ここに来る前に黄巾党の隊やっつけてそこの町の人たちを助けたんだって?」

 

一刀「そうだよ。でも大したことしてないよ。それに目の前で助けを求めている人がいたら助けてあげたいんだ」

 

雪蓮「さっすが一刀♪私が気にいっただけあるわ。それでその後誰かと戦って勝ったんでしょ?」

 

一刀「あ~、恋・・・って真名なんだけど、真名しか教えてもらってないからそれ以外は知らないけど戦ったよ。それにしても強かったな~。次やっても勝てるかどうかわからないな。恋の武は祭さんよりも強いかもしれないな」

 

雪蓮「そう。一刀って馬乗ってたわよね?」

 

一刀「うん。黒燕って言うんだけど、お世話になった村の人がくれたんだ」

 

雪蓮「その服ってどこの服?」

 

一刀「これは前に話した俺の国の服だよ」

 

雪蓮「なるほどね~。・・・ねぇ、一刀って天の御遣いでしょ?」

 

一刀「あー・・・。どうしてそう思うんだい?」

 

雪蓮にいきなり聞かれて冷汗がダラダラ流れてきた。

 

一刀(はめられたか?)

 

雪蓮「私たちは天の御遣いを探し出すために捜索隊を派遣していたのよ♪それで、今までも色々報告を受けていたんだけど、今日の軍議での報告と今の一刀との話で確信したの♪」

 

一刀「雪蓮・・・」

 

雪蓮「なぁに♪」

 

一刀「はめたな?」

 

雪蓮「そんなことはどうでもいいじゃない♪それよりも天の御遣いなんでしょ?どうなの?」

 

一刀「はぁ~・・・。まぁ、確かに俺は雪蓮たちの言う天の御遣いっていうやつかもしれない」

 

雪蓮「やっぱり♪ね?言った通りでしょ?」

 

雪蓮はドアの方に聞いた。

 

冥琳「あぁ。お前の勘にはいつも驚かされる」

 

祭「しかし北郷が御遣いとはのぅ」

 

一刀「聞いていたのか・・・」

 

雪蓮「それでね、私たちには今どうしても力が必要なの。だから、私たちに力を貸してほしいの。客将としてではなくね」

 

一刀「前にも言ったけど、俺は今旅をしている。大切なものを探す旅を。でも大切なものっていうのは昨日祭さんとの戦いの後に見つけることが出来たんだ」

 

雪蓮「だったら・・・「でも!」・・・」

 

一刀「でもまだこの大陸をもっと見てみたいんだ。俺の力を奮える場がどこにあるのか見極めたいんだ」

 

雪蓮「そう・・・」

 

一刀「雪蓮・・・。俺はこの呉が好きだよ」

 

雪蓮「えっ?」

 

一刀「だから、おれは雪蓮と冥琳と祭さんと穏がいるこの呉が好きだ」

 

祭「ほ~。つまりは我らに惚れたということか?」

 

一刀「そうかもいれないな(ニコッ)」

 

雪蓮「/////」

 

冥琳「/////」

 

祭「/////」

 

穏「/////」

 

一刀「だから、今は客将として力をつくす!その後はここから旅立つけど、その後も会えるかもしれないからさ。だからそんなに悲しい顔をしないで」

 

なでなで

 

雪蓮「一刀・・・大好きー!」

 

一刀「んん?・・・んん・・んちゅ・・んふぅん」

 

雪蓮「んん・・・ちゅぷちゅぱ・・・ぷはぁ♪」

 

冥琳「雪蓮お前何を!」

 

雪蓮「だって私一刀のことが大好きなんだもん」

 

冥琳「だからってお前は・・・」

 

雪蓮「あっれ~。冥琳ヤキモチかなぁ~」

 

冥琳「なっ・・・///」

 

雪蓮「あはははっ。冥琳真っ赤~」

 

祭「北郷。策殿と接吻したのじゃから、儂のも拒みはしないだろう?」

 

一刀「え、えぇ~と・・・」

 

祭「えぇ~い、まどろっこしい!」

 

一刀「うわっ。祭さ・・・ん・・・んん・・ちゅぷ、ぷはぁ」

 

祭「どうじゃ?こんな年寄りの接吻でも気持ち良かったか?」

 

一刀「祭さんは年寄りなんかじゃないよ。十分魅力的だよ」

 

祭「お主は口が上手いのぅ///」

 

一刀「本当の事だからさ」

 

雪蓮「あー。祭といい雰囲気になってる。駄目よ!一刀は私のなんだから!」

 

穏「あ~ん。私も一刀さんと接吻したいです~」

 

冥琳・祭「「はぁ~・・・」」

 

一刀「は、ははははは、はぁ~・・・」

 

 

 

その後、雪蓮は袁術に呼び出されていた。

 

 

穏「あっ、雪蓮さん帰ってきましたよ。おかえりなさ~い♪」

 

雪蓮「ただいま。はぁ~・・・」

 

冥琳「その顔だとまた無茶な命令をされたようだな」

 

雪蓮「黄巾党の本体を叩けだってさ・・・」

 

祭「本体を!?」

 

一刀「本隊ってどれぐらいの規模なんだ?」

 

雪蓮「20万とも30万とも言われているわ」

 

一刀「今の俺たちの兵はどのくらいだ?」

 

冥琳「どう多く見積もっても1万がいいところだな」

 

一刀「俺たちだけじゃ無理だな・・・」

 

雪蓮「だから、各地に散らばる旧臣たちを呼び寄せるわ。袁術からも了解を得たわ」

 

祭「まさか了解するとはのぉ・・・」

 

穏「正真正銘のバカですね~♪」

 

冥琳「今はその馬鹿さ加減に感謝しなくてわな」

 

一刀「・・・旧臣って多いのか?」

 

穏「そうですね~。興覇ちゃんに周泰ちゃん、孫権様に尚香様ですね」

 

雪蓮「尚香には連絡しないで。これからは賭けになるから」

 

一刀「孫尚香だっけ?が生き残れば孫呉はなんとかなるからか」

 

祭「そういうことじゃな」

 

冥琳「なかなかどうして。武だけかと思えば頭も良く回る」

 

一刀「そうかな?あの美周郎にそう言ってもらえて嬉しいよ」

 

冥琳「ふふふ。どういたしまして」

 

雪蓮「一刀には今回の戦に参加してもらうわよ」

 

一刀「分かった。どこまでやれるか分からないけど頑張るよ」

 

祭「北郷なら大丈夫じゃろう。なにせこの儂を倒したんじゃからのう」

 

冥琳「それに頭もキレる」

 

一刀「みんな俺のこと過大評価しすぎ・・・」

 

冥琳「北郷は自分のことを過小評価しすぎだぞ」

 

一刀「そんなことはないと思うけど・・・」

 

祭「儂に勝ったんだ。もっと胸を張らぬか!」

 

バシンッ

 

一刀「痛ッ!」

 

祭さんは俺の背中を思いっきり叩いてきた。

 

 

 

雪蓮「蓮華たちの合流はいつ?」

 

穏「軍備を整えてから来るそうですから、まだかかるとのことです」

 

雪蓮「じゃあ、初戦は私たちだけになりそうね」

 

祭「連れてきた兵は多くない。いきなり敵本隊と戦うことは出来んのぉ」

 

冥琳「敵本拠地の周辺では、諸侯の軍も動いています。まずは出城に籠っている黄巾党を処理しましょう」

 

穏「その後、諸侯の軍と足並みを揃えて本拠地に攻めればこの兵数でもいけると思いますよ」

 

雪蓮「なら、それでいきましょう」

 

祭「なら、軍を止めてお昼のするかの」

 

雪蓮「じゃあ、私は一刀のとことに行ってくるわね」

 

祭「よっぽど気にいったようじゃの」

 

冥琳「それもありますが、おそらく蓮華様のことを伝えに行ったんじゃないかと」

 

穏「でも、一刀さんのこと蓮華様が認められるでしょう?」

 

祭「あやつなら大丈夫じゃろう。天性の女たらしっぽいからのぉ」

 

穏「私たちもおとされちゃいましたからねぇ」

 

祭「///」

 

冥琳「///」

 

 

 

 

雪蓮「か~ずと♪」

 

ムニュ

 

一刀「うわぁ!雪蓮!」

 

雪蓮「なによ~。私のおっぱい気持ち良くないの?」

 

一刀「いや、気持ちいいけど・・・。人の目もあるから・・・」

 

雪蓮「そんなの無視しなさいよ。それよりも、これから私の妹が合流するんだけど・・・」

 

一刀「あぁ、孫権さんか」

 

雪蓮「そう。あの子頭が固くてねぇ・・・。だから一刀にどうにかしてほしいの」

 

一刀「えぇ~。俺には無理だよ!」

 

雪蓮「大丈夫よ♪私が保証するわ。なんだったら惚れさせてもいいわよ♪でも私も一刀のこと好きなんだからね」

 

一刀「ま、まぁ、頑張るよ」

 

雪蓮「それで気にいったらずっと呉にいていいからね♪」

 

一刀「はいはい」

 

雪蓮「ブー。何よその言い方」

 

一刀「ごめんごめん。可愛いよ雪蓮」

 

なでなで

 

雪蓮「だから一刀って好き♪」

 

一刀「あっ、冥琳だ」

 

雪蓮「ヤバッ!」

 

冥琳「こら!まて雪蓮!ったく、逃げ足だけは速い」

 

一刀「大変だね、冥琳も」

 

冥琳「まぁな。でももう馴れた」

 

一刀「そっか。やっぱり冥琳は雪蓮のことが好きなんだな」

 

冥琳「そうだな。雪蓮は私にとってかけがえのない存在だ。でも、それはお前もだ北郷・・・」

 

一刀「めいり・・・んん・んんん・・・ちゅぱぁ」

 

冥琳「んん・・・ちゅぷ・・・ぷはぁ。ふふふ」

 

一刀「冥琳・・・」

 

冥琳「どうした?もう一回したくなったのか?」

 

一刀「ば、ばか!そういうわけじゃ・・・」

 

兵「周瑜様!」

 

冥琳「どうした?」

 

兵1「黄巾党がこちらに気付き、戦闘準備を始めました。それに孫策様が単独で先行なさいました」

 

冥琳「何!?」

 

一刀「くっ・・・!」

 

冥琳「急いで出撃準備をしろ!あのバカにすぐに追いつくぞ!一刀は今すぐに追いかけてくれ」

 

一刀「分かった!」

 

 

 

雪蓮「~~♪~~♪~~♪」

 

一刀「雪蓮!!」

 

雪蓮「あら?どうして一刀ここに?」

 

一刀「どうしてって・・・。雪蓮が単独で先行するからだろ!」

 

雪蓮「だって・・・」

 

一刀「だってじゃないだろ!!」

 

雪蓮「!!」

 

一刀「雪蓮は王だ!単独で行動して、それで雪蓮が傷付いたらどうするつもりだったんだ?」

 

雪蓮「だ、大丈夫よ。黄巾党なんかに私が遅れを取るわけないし・・・」

 

一刀「相手の方が兵数は多いのにか?」

 

雪蓮「大丈夫よ。私は強いから」

 

一刀「雪蓮は今の呉には必要なんだ!冥琳も祭も穏にも!それにこれから来る孫権にもだ!それにおれにも・・・」

 

雪蓮「一刀・・・」

 

一刀「だから、俺は雪蓮を死なせない!大切な人を絶対に死なせない!」

 

冥琳「やっと追いついた・・・。今から我らが主、孫策を救援する!いけ!我ら孫呉の力を賊に見せつけるのだ!」

 

兵「「「「「おーーーーーーーーー!」」」」」

 

一刀「冥琳。雪蓮を頼む!」

 

冥琳「北郷はどうする?」

 

一刀「俺は奴らを叩く!」

 

雪蓮「一刀!?」

 

一刀「大丈夫さ。祭さん!行こう!」

 

祭「おぅ!」

 

雪蓮「一刀!」

 

冥琳「雪蓮!まったく・・・手のかかる!」

 

雪蓮は黄巾党の隊に突撃していった一刀と祭の隊を追いかけていった。

 

 

 

 

一刀「おぉぉぉぉぉ!」

 

ズバッ!シュバッ!

 

一刀「次!」

 

一刀は黄巾党の前線に突撃し、次々に斬っていった。

 

祭「北郷!」

 

祭はその後ろから一刀を援護するかのように弓矢を放っていく。

 

一刀「全員邪魔だぁぁぁ!」

 

ズバーーーーーン

 

一刀が放つ氣の斬撃によって元いた黄巾党の兵はすでに半分になっていた。

 

一刀「俺の大切なものを奪う奴らは全員許さん!」

 

 

 

冥琳「お前は何を考えているんだ!」

 

雪蓮「ごめんなさい・・・」

 

冥琳「まったく・・・蛮勇と英雄は全然違うぞ!」

 

雪蓮「はい・・・。次からは気をつけます・・・」

 

祭「まぁまぁ、そこら辺にしておけ」

 

冥琳「ほ~。それでは雪蓮を止められなかった理由を後でみっちりと聞かせてもらおうか?雪蓮と一緒に!」

 

祭「はい・・・」

 

一刀「・・・・・・」

 

穏「あっ、来たみたいですよ~」

 

 

 

 

冥琳「さすが蓮華様だ。合流時間をしっかり守ってきているな」

 

雪蓮「相変わらず融通が効かないんだから・・・」

 

祭「まぁ、孫呉のために頑張っていられる方なのじゃ」

 

砂塵をあげながら近づいてきていた牙門旗が止まり、人影が近づいてきた。

 

蓮華「お姉さま!今、報告を聞きました。単騎で敵陣に突入するとはどういうことですか!」

 

雪蓮「うわっ・・・」

 

蓮華「あなたは、孫家の家長にして呉の指導者!そんなお方がこんな賊との戦いごときで蛮勇を振りかざしてどうします!」

 

雪蓮「ごめんなさい・・・」

 

蓮華「少しはご自分の立場というものを考えてください!あなたは私たちにとって大切な大切な玉なのですから!」

 

雪蓮「はぁ~い・・・」

 

 

一刀「あれが孫権?」

 

冥琳「あぁ。あれが次期孫呉の王の孫権様だ」

 

一刀「ふぅ~ん・・・」

 

祭「王としての器と実力を持っている。あとは経験だけだな」

 

穏「素晴らしい人です~♪」

 

一刀「なるほどね」

 

祭「どうした?惚れたか?」

 

一刀「可愛いとは思うけどね。ちょっと考え事をね」

 

蓮華「貴様は誰だ?」

 

一刀「あぁ、俺は北郷一刀。字も真名もない。だから好きに呼んでくれ」

 

蓮華「そうか。なんでお前みたいな男がここにいるのか分からないが、もしお姉さまを誑かそうと言うのなら、私はお前を斬る!」

 

一刀「キモに銘じておくよ」

 

蓮華「物分かりがいいな」

 

一刀「斬られたくないからね。それに、俺は雪蓮を誑かしてなんかいないよ」

 

蓮華「!?貴様、なぜお姉さまの真名を口にしている!?」

 

雪蓮「いいのよ。私が許したんだもの。・・・私だけじゃなく、冥琳に祭、それに穏もね」

 

蓮華「本当ですか!?」

 

雪蓮「一刀は今は客将だけど、いずれは孫呉に来てほしいと思っているもの」

 

思春「それほどの人物なのですか?私にはただの胡散臭い男にしか見えませんが・・・」

 

明命「胡散臭いとかじゃないですが・・・真名を教えたということに違和感を感じます」

 

冥琳「ふむ。まぁ、そう思っても仕方がないだろうな」

 

一刀(冥琳、今ひどいこと言ってるぞ!)

 

冥琳「すまんな。北郷」

 

一刀「心を読まれた!?」

 

冥琳「ふふ。北郷は武では祭殿に勝ち、以外にも頭に方もキレる」

 

3人「「「!!!」」」

 

一刀(別にそんなこと言わなくてもいいのに・・・)

 

祭「今言わねばいつ言うのじゃ?」

 

一刀「今度は祭さん!?」

 

思春「祭殿、本当ですか?その・・・この男に負けたというのは?」

 

祭「あぁ。あれでも北郷は全く本気を出しておらんかったのぉ」

 

一刀「運が良かったんですよ」

 

雪蓮「それに一刀は、天の御遣いなのよ♪」

 

3人「「「!!!」」」

 

一刀(それも言わなくても・・・)

 

穏「今言わないでいつ言うんですか~?」

 

一刀「また!?今度は穏!?」

 

穏「一刀さんは分かりやすいんですよ~♪」

 

一刀(・・・気をつけよう)

 

雪蓮「ほら!3人とも真名を預けなさい」

 

明命「はっ、はい!あの・・・姓は周、名は泰、字は幼平、真名は明命です。よろしくお願いします」

 

一刀「よろしくね(ニコッ)」

 

明命「はぅあ~・・・///」

 

思春「・・・王の命令だから仕方なくだ。姓は甘、名は寧、字は興覇だ。真名は思春と言う」

 

一刀「よろしくお願いします」

 

思春「よろしくするかどうかは孫権様次第だ」

 

一刀「さいですか・・・」

 

祭「なんじゃ?」

 

一刀「あぁ、なんでもないです」

 

祭「?」

 

一刀「孫権」

 

蓮華「なんだ」

 

一刀「俺は客将ですぐに出ていくかもしれない。それに今の君は俺のことを敵視しているし、胡散臭い男だから信用できないと思う。でも、俺がいなくなるまで俺のことを見て、君が信用出来ると判断出来たら真名を預けてほしい」

 

蓮華「ふんっ。いいだろう。私が自分の目で見て判断をしてやろう」

 

一刀「それでいいよ。それから孫権。君はさっき雪蓮を怒っている時、この戦のことをこんな賊との戦ごときと言ってバカにしたね?」

 

蓮華「それがどうしたと言うのだ?」

 

一刀「確かに雪蓮のしたことは許せない。王自らが単騎で敵陣に斬りこむ行為はバカだし、俺もまだ怒っている。でも、戦に大きいも小さいもあるのか?」

 

蓮華「それは・・・」

 

一刀「小さいから油断をしていると、いつかそれが痛い目を見る。大きい戦と小さい戦で準備も違うだろうがあまり油断しない方がいい」

 

蓮華「貴様に言われんでも・・・」

 

一刀「分かってない!何年かぶりにこうして外に出て仲間に会えたことで浮かれているのかもしれないけど、常に緊張感も必要だ。君はまだ王にはなれない」

 

蓮華「なっ・・・!?」

 

思春「キサマ~!なんだその態度は!真名を教えてもらえなかったぐらいで!」

 

一刀「君は本当にそう思うのかい?だったら呉もまだまだだね。それにこれから先も・・・」

 

思春「蓮華様のことのみならず、呉のことまでをバカにするとは!貴様に仕合を申しこむ」

 

一刀「本気か?」

 

思春「本気だ!貴様を切り刻んでやる」

 

 

 

その場で仕合をすることになった。

 

なぜかギャラリーも増え、雪蓮は祭と酒を飲みながら見ている。

 

一刀(この後あの2人どうすんだよ・・・。あっ、冥琳に怒られた。さすがに怒られるだろう・・・)

 

思春「よそ見をしていていいのか?お前にそんな余裕はないだろう?」

 

一刀「自分で確かめてみろ」

 

思春「減らず口を!」

 

蓮華「それでは、どちらかが負けを認めたら負けとする。始め!」

 

 

思春「私は隠密を得意としている。一瞬で終わらせてやる」

 

一刀「ならば、おれもそうしよう」

 

思春「なめるな!」

 

思春は目の前から消え、一瞬で一刀の背後に回った。

 

一刀の首に思春の武器、鈴の音が当てられたかと思うと・・・。

 

一刀「はい。俺の勝ち」

 

思春「ま、参った・・・」

 

蓮華「・・・」

 

雪蓮「・・・」

 

冥琳「・・・」

 

祭「・・・さすがだな」

 

明命「・・・」

 

穏「・・・」

 

ギャラリーの兵士たち「・・・」

 

蓮華「・・・はっ、ほ、北郷一刀の勝ち」

 

一刀「だから言ったでしょ。一瞬で勝つって」

 

思春「今何をした・・・」

 

一刀「君が消えた瞬間に影分身を残したんだ。それで君が俺を斬ろうとしたところを逆に俺が君の首に刀を突き付けたってわけさ」

 

思春「そんなことが・・・」

 

一刀「でも君は強いな。だからもったいない。もっと広い視野でこの呉のことを見て思ってほしい。いつまでも孫権ばかりを見ていてはいけない」

 

思春「分かった。そうしよう。しかし私は蓮華様の護衛だ」

 

一刀「それでも呉のことを想うなら、出来るはずだ」

 

思春「無論だ」

 

一刀「じゃあ、仲直りの握手をしよう。さっきは俺も言いすぎた。ごめん」

 

思春「あれもこの国を想ってのことなのだろう。ならば私がとやかく言うことではない」

 

一刀「そう言ってくれると助かるよ」

 

そして2人は握手をして互いを認め合った。

 

 

雪蓮「蓮華。いいの?」

 

蓮華「私はまだあの男を認めはしません」

 

雪蓮「まぁ、あなたがそういうのなら好きにすればいいわ。でもさっき一刀が言ったことは本当のことよ。私が単騎で敵の部隊に先行していった時、一刀が追いかけてきてくれてね。私のことを本気で心配してくれて、本気で怒ってくれたの。それでね、一刀ったら私が傷付いたら悲しいって言ってくれて、大切な人だから守りたいって言ってくれたのよ」

 

蓮華「お姉さま・・・」

 

雪蓮「一刀はね、自分のことじゃなくて他人のことで本気になれる人よ。すっごく優しいの♪あんな男を見たのは初めてよ」

 

蓮華「お姉さまは、あの男のことが好きなのですか?」

 

雪蓮「そうね。大好きよ♪ずっとこの呉にいてもらいたい」

 

蓮華「そうなのですか・・・」

 

雪蓮「ま、あとは自分で判断なさい」

 

蓮華「・・・・・」

 

 

 

あとがき

 

どうでしたか?

 

呉は好きなんですよ!

 

恋姫的にも史実的にも!

 

恋姫では雪蓮が好きですね。

 

史実だと周瑜ですかね。

 

今回はあまり戦闘シーンがありませんでした。

 

次回は黄巾党本隊との一戦を書きたいと思います。

 

ちょっと更新遅くなるかもですが、頑張って書きたいと思います。

 

えっ?仕事で遅くなるのかって?

 

いいえ。

 

三国無双6をやるから遅くなるんです!!

 

すいません!!

 

今日買ってきたんです!!

 

お金に余裕が出来たので・・・。

 

そんなわけで早くて明日。

 

遅くて来週中のは書きあげますのでよろしくお願いします。

 

えっ?オリキャラはまだかって?

 

そんなに焦らないで。

 

そのうち出てきますから。

 

それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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