No.206216

真・恋姫†無双 魏伝改伝 ~月夜に浮かぶ一輪の華~ 第2話 「帰還と再会、そして始まり」

らるぱさん

遂に魏編突入ですねぇー。魏のキャラクター好きなんでどんどん妄想膨らませて書こうかな・・・・・
まぁ今回オリキャラ出しますよ。敵役で(味方って難しい><)味方で出るかもわからないんですが。
それと皆さん地震大丈夫でしょうか?
地震の被害にあった方々。
自分中学生なんで特に何もできませんが、これを見て、少しでも元気と萌えの支えになればいいと思います。

2011-03-13 11:22:01 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:9157   閲覧ユーザー数:7751

 

 

 

 

 

  

 

 

        第2話 「帰還と再会、そして始まり」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<一刀side>

一刀「ここは・・・・魏の城の・・・中・・・・・・・なのか?」

一刀が落ちたのは魏の城内の庭。周りには将どころか侍女すら居ない。それもそのはず、今はパーティの真っ最中なのだから。

一刀「ん?あそこは・・・・?」

俺は唯一明かりの付いているパーティ会場に向かった。

一刀「!・・・・華淋・・・・皆・・・・・・」

侍女「ほ、北郷さま?」

外から様子を覗いていたら、後ろから侍女が来た。

一刀「や、やぁ、ただいま。」

侍女「そ、そ、そ、曹操様にお伝えを!」

俺が帰ってきた、と慌てる侍女。

一刀「いや、まだだよ、君はそのまま知らない振りをしていてね?」

侍女「は、はい!わ、わ、わかりました!」

一刀「(大丈夫かな・・・・・・)」

一刀「・・・・・・・ふふっ、少し驚かせてあげようかな・・・・・・・・」

一刀は侍女の説得を終え、登場のタイミングを窺うために、草の陰に隠れた――――――――――

 

 

<魏side>

華淋「こ・・これは・・?」

霞「決まっとるやろ?立食ぱーてぃや!」

華淋「そ、それはわかっているわ。でも・・・なぜ?」

風「そんなこと決まっているのですよー、皆華淋様がすこしでも元気になってほしいからですよー」

春蘭「その通りです!華淋様!」

秋蘭「そうです華淋様・・・北郷は私達が信じていれば必ず帰ってきます。」

季衣・流流「私達も信じてます!」

風「風も信じていますよー」

稟「わ、私も信じております。」

霞「うちも信じてるで!」

沙和「隊長は帰ってくるのー!」

凪「私も信じてます」

真桜「うちだって信じてるで!」

桂花「い、一応私だって!」

華淋「皆・・・・・・・『ガチャ』だれ・・・・・?」

一刀「や、やあ・・・・」

全員「か、一刀(さま、兄様、兄ちゃん、北郷、お兄さん、隊長)!?」

一刀は華淋の目の前へ行く。

一刀「華淋・・・・ただいま・・・・」

華淋「かずと?・・・・・かずと、かずと、かずとぉ!」

華淋「寂しかった・・・・・貴方が居なくなってからずっと!会いたかったよぉ・・・・・かずとぉ・・・・・」

一刀「ごめんよ・・・・華淋・・・・でも、また会えてよかった・・・・・」

一刀の胸の中で泣きじゃくる華淋。周りの将達はそれを温かく見守る。若干桂花が睨んでる気がするんだけど・・・・まぁ・・いいか。

華淋「すぅ・・・・すぅ・・・・・・・」

すっかり泣きつかれて寝てしまった華淋を部屋に寝かせてから、俺は会場に戻る。

 

 

一刀「改めて、皆!ただいま!」

全員「おかえり(なさい)!」

霞「一刀ー!きっと帰ってきてくれるって信じてたで!」

風「ふ、風だってお兄さんに会えなくて涙を流した日くらいあるんですよー?」

桂花「沙和と凪と真桜たちも夜は泣きじゃくってたわね」

真桜「ちょっ!?桂花様ひどいわぁ」

沙和「でも否定はできないのー」

凪「反論のしようがありません・・・・・」

稟「そう言う桂花さんも一刀さまが居なくなった日に大泣きしてましたよね?」

桂花「ちっ!?ちがうわよ!な、泣いてなんか・・・・/////」

一刀(なに!?あの桂花が大泣きだって!?なんか・・・・凄い嬉しいな・・・・・・)

一刀 「桂花・・・・泣きたかったら泣いてもいいんだぞ?俺の胸だったら何時でも貸してやるからさ。な?」

俺は桂花をそっと抱きしめる。桂花もそれに答えるように抱きつく。

桂花「ほ、北郷・・・・・・う、うぅ、北郷ぉ・・・・・寂しかったよぉ・・・・・北郷ぉ・・・・ばかぁ・・・会いたかった・・・・」

秋蘭「桂花よ、少々北郷とくっつき過ぎじゃないか?」

春蘭「そ、そうだぞ!桂花!ほ、北郷から離れろ!」

桂花「ヤダ・・・・・・」

ギュッ・・・・・桂花は先ほどより強く俺に抱きつく、や、やばい・・・・む、胸の感触が・・・・・・・

季衣・流流「桂花様いいなー・・・・・・」

周りから次々とブーイングが出始める。

霞「そ、それより一刀!あの袋とその腰につけてる剣みたいなんはなんや?」

風「それは風も気になっていたのですよー?」

このままでは終わらないと悟った霞と風が助け船を出してくれた。

一刀(ナイスだ霞、風!恩に着る!)

さぁ、この話のネタに食いつくか!?・・・・・・

秋蘭「??その話は気になるな・・・・・・」

春蘭「なんだ?その飾りみたいなものは?」

きたっ!食いついた!ふぅ・・・・なんとか助かったようだ・・・・・

季衣「兄ちゃんそれなにー?」

流流「私も気になります!」

真桜「隊長なんなん?それ」

沙和「沙和も気になるのー」

凪「わ、私も・・・・・」

稟「なかなか興味深そうですえね・・・」

皆が続々と興味をだしてくれたようだ。相変わらず桂花はくっ付いているが。

一刀「それでは説明しよう!」

と、一刀はもと居た世界から持ってきたものを次々と説明していった。

内容は、科学の発明、最新のファッション、料理、政治、農業、など、かなりの時間をがかかったが、皆は一刀の話を目をキラキラさせて聞いていた。

一刀「・・・・と、これで終わりだ。」

霞「そうや!うち肝心なこと教えてもろてないで?」

一刀「へ?俺が持ってきたものの説明はこれで最後なはずだよ?」

春蘭「そうでわない、霞が言いたいのはお前の腰についているものだ。」

一刀「ん?腰?・・・・・あぁ!これね、ごめんごめん、すっかり忘れてたよ、これはね・・・・・」

すっかり忘れていた天月、魔月、響火衰剣の説明を終えたところで、春蘭が口を開いた。

春蘭「北郷!お前強くなったのか!?」

やっぱりそう来たか、どうせ最終的には手合わせしろ!とか言うんでしょう?

一刀「まぁそれなりにね・・・・・」

霞「そうや!一刀うちと手合わせせえへんか!?」

春蘭より早く霞がその言葉を言った。

春蘭「ほ、北郷!その次は私だぞ!」

春蘭も負けじと声を張り上げる。周りはさすがに・・・・・・って顔してる。

一刀「わかった。俺も自分がとこまで強くなったか知りたいしね。」

 

 

所変わって中庭――――――――――

霞「準備はええか!一刀!」

霞はやる気満々。強くなったと、聞いてテンションもあがっているのだろう。

一刀「ああ!いつでもオーケーだ!」

秋蘭「一刀は三刀流なのか・・・・」

風「そうみたいですねー、それにしてもお兄さんの日本刀と言うものは細いですねー。びっくりですなのですよー」

一刀は右に響火衰剣、左に天月と魔月を持っている。この型はじっちゃんとの修行の時に編み出した型である。じっちゃんに勝ったときの型もこれだ。

霞「ほないくで!はぁああ!!」

一刀「はぁぁぁ!!!」

ガキンッ、と金属がぶつかり合う音が城中に木霊する。一刀と霞は今のところ互角、だが、どちらも本気でない様子だ。

風「お兄さん強くなりましたねー。霞さんと互角とわ」

秋蘭「うむ、確かにすごいな・・・多分この勝負、北郷が勝つだろうな」

春蘭「そうだな、霞は疲れが見えてきているが、北郷は顔色一つ変えていない。下手をしたら私も勝てんだろう。」

桂花「脳筋春蘭がまともに解説してるですって!?」

春蘭「な、なんだとぅ!?」

秋蘭「ま、まぁ落ち着け二人とも。姉者は北郷の戦い方を見ていたほうがいいのではないか?」

風「次戦うのは春蘭さんですからねー」

春蘭「む、そうだったな・・・・・」

霞「つ、強いっ・・・・」

一刀「霞、そろそろ終わりにするよっ!はぁぁぁ!!」

霞「ぐっ!・・・・・うちの負けや。しかし強くなったなあ一刀、驚いたで!」

一刀「そう言って貰えると嬉しいよ。」

仕合は一刀の完勝、一刀は汗一つ流していない。

 

 

春蘭「よし!次は私だ!」

秋蘭「頑張れよ!姉者!」

風「春蘭さんもお兄さんもがんばってくださいー」

季衣「春蘭様頑張ってー!兄ちゃんもー!」

春蘭「休憩はいいのか?」

一刀「え?あぁいらないよ・・・・・・さぁ、やろうか」

春蘭「おう!行くぞ!!!でぇぇぇい!!!!」

一刀「はぁぁああ!!」

ブオンッ・・・ガィィン!!次は春蘭と一刀の剣がぶつかり合う。これもいまのところは互角、春蘭も一刀も余裕がありそうだ。

流流「兄様すごい・・・・・」

季衣「でも、春蘭様も負けてないよ!」

秋蘭「だが、完全に姉者が押されてるな。このままでは確実に負ける」

??「そうね・・・・・一刀、相当強くなったのね・・・・」

9人「・・・・・!?」

桂花「か、華淋様!?お部屋でお眠りになっていたのではっ!?」

さっき泣きつかれて部屋で寝ていた華琳がそこにいた。

華琳「外でこんなに激しくやられたら誰だって起きてくるわよ。」

秋蘭「そ、それは申し訳ありませんでした」

華琳「いいわ、こんなに面白いものが見れるのだからね」

華琳は一刀の成長が嬉しかったのか、機嫌がいいようだ。

春蘭「か、華淋様!?」

一刀「余所見なんてしてていいの?終わらせるよ!はぁぁああ!!!」

春蘭「な!?ぐっ!・・・・・・・私の負けだ・・・・・・」

一刀「ふぁぁぁ~終わったー」

春蘭「しかし驚いたぞ!お前がこんなに強くなっていたなんてな!」

霞「それにはうちも同感や!ほんまびっくりやったで!」

華琳「そうね。それに、もう戦う相手なんてもう居ないのよ?」

華琳の言うことももっともだ。皆もその言葉に頷く。

一刀「いいや、まだ戦う相手が居るんだ。」

 

 

11人「え?」

俺の一言に言葉を失う皆。

一刀「こっちに帰ってくる前に聞いたんだよ。次の敵は、この世界の管理人らしい」

華琳「管理人?どういうこと?」

一刀 「難しいことは俺にもわからないけど、簡単に言ってしまうと、最初にこの世界に俺を送り込んだ奴等ってことだ。」

桂花「北郷をこの世界に送った奴等がなんで敵になるの?」

一刀「この世界は、華琳の天下統一で、物語の終端を迎えたんだ。」

華琳「一刀が消えた理由もそれなの?」

一刀「まぁそうなるかな。だけど、この世界は消せなかった。」

桂花「なんで消せなかったの?」

一刀「”消せなかった”じゃちょっと言葉が違ったかな?正確には”消えなかった”なんだよ。ここは、俺の知る、本当の歴史である、『正史』とは違った歴史の動く場所、『外史』だ。」

華琳「正史と外史でなにか関係があるの?」

一刀「関係自体は無いよ。でも、このまま行くと、この外史は正史の次に大きい世界になるんだ。」

桂花「それになにか問題でもあるの?」

一刀「俺達にはなんの問題も無いよ。でもね?管理人達はそれが怖いんだよ。この外史が、自分達の手に負えなくなってゆくんじゃないか?ってね。」

華琳「だから、大きくなる前に潰す、ということね?」

一刀「そういうことだよ。俺は華琳や、他の皆を守るために強くなった。最初から管理人のことを知ってたわけじゃない、でも、強くならなくちゃいけないと思ったんだ。ほんと修行を重ねておいてよかったよ。」

華琳「そう・・・・ねぇ一刀・・・・?」

華琳は気まずそうにしゃべり出す。

華琳「この戦いが終わったら・・・・・また帰ってしまうの?」

この言葉に皆の表情が一気に暗くなった。季衣や流流なんて今にも泣きだしそうだ。

一刀「それは無いよ。俺はここに居る。勝手に帰ったりなんてしないよ。これは約束する。」

華琳「一刀・・・・・・・」

春蘭「北郷・・・・」

秋蘭「北郷・・・・」

桂花「北郷・・・・」

季衣「兄ちゃん・・・・・」

流流「兄様・・・・」

霞「一刀・・・・・」

風「お兄さん・・・・」

稟「一刀殿・・・・」

真桜「隊長・・・・」

沙和「隊長・・・・」

凪「隊長・・・・」

暗かった表情が元に戻ってゆく。

一刀「さぁ!もう暗い話は終わりだ!今日はパーティなんだろ?全員朝まで騒ぐぞー!!!」

皆「おー!!!!!」

その後、騒ぎすぎて皆して二日酔いだったなんてのは、また別の話――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

<????side>

??「ふふっ・・・・その余裕がいつまで続くかな?北郷一刀・・・・・・」

??「本当にこいつ等相手になるのよね?」

??「相手にならなかったら私達が消せなくなる訳ないだろう?」

??「それもそうだね・・・・あはっ、今から体が疼いて来たよ!」

??「まっているがいい!今にその笑顔を苦しみに歪めてやろう!ふははははははははは!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

~あとがき~

 

 

鋼河「はい~無事に2話も終えることができましたねー」

一刀「鋼河さんにしては今回は早かったですね?」

鋼河「ま、まあ今回は、暇な時間が多かったので・・・・・・地震もありますしねー」

一刀「鋼河さんの家は大丈夫だったんですか?」

鋼河「一応は無事ですよー。物が散乱しましたけど・・・・・・」

一刀「怪我が無くてよかったですね。」

鋼河「そうですね。」

鋼河「それでは皆さん!3話でお会いしましょう~」

一刀「次も見てね~」

霞「うちらの出番は無しかい!」

 


 
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