注意!
これは真・恋姫†無双を基にした2次創作です。
一刀はか・な・りのチート性能です。主人公は頼れる存在が良いと思いましたので。
<追加情報>
これは以前の真・恋姫†無双~治癒の力を持つ者~が個人的にあまりにも文法的に最低だと思ったので、少し書き直したものです。もし、前回の作品を読んだ方は、このリメイクの作品の感想、読み易かった、読み辛かった等、コメントなどいただければ助かります!
Alright, hope you enjoy this story!
袁術の下、孫呉は着々と黄巾党討伐をしていた。他国の諸侯も同時に同じ活動をし、己自身の功績を上げ頭角を現した。許昌に本拠地を置く曹操、袁術の従姉の袁紹、幽州で活躍する公孫瓚、この乱世に乗じ義勇軍を募り、連戦連勝している劉備等、その勢いは後を絶えない。
諸侯達の活躍のおかげで黄巾党の勢いも衰え、そんな時に袁術からの黄巾党本隊討伐命令が下った...
―――― 冀州付近の荒地 ――――
一刀はやっと慣れ始めた乗馬に苦戦しながら孫呉の将達と行軍していた
「しっかしまぁ、袁術には困ったね...確か黄巾党本隊って2,30万でしょ?それを雪蓮達で叩かないといけないなんて...大丈夫?」
「大丈夫よ、私が負ける想像できる?」
「・・・・・はっきり言って、難しいね」
「それじゃ大丈夫よ♪それに、数の差だったら心配しないでいいわ」
「え?」
「今回は私たちだけじゃないってことよ」
雪蓮はそう言って、続ける
「明命の情報によると、どうやら黄巾党本隊討伐の命を受けたのは私達だけじゃなく、他の諸侯達も勅命が来たみたい」
「他の諸侯?曹操とか劉備とか?」
「そ!そしてその他諸侯もいるでしょう。ま、自分達も功績が欲しいから、協力はせず、各々の計画で行動するでしょうね。それに・・・」
「それに?」
雪蓮は一刀へ振り向き、笑顔で――――
「今回は私達の本拠地、建業からの兵達を沢山呼び出したから、かなり戦力が上がるわ」
「へぇ、そうだったんだ。それはすごいね」
「まぁ、独立の時まで建業の兵達は使いたくなかったけど・・・あ、それとね一刀?その兵達を連れてきてくれるのは私の妹よ。ちょっとおテンバだけど、とってもいい子だから仲良くしてあげてね。もうすぐ合流すると思うから」
「雪蓮の妹っていうと...孫尚香、だっけ?」
「あれ?一刀に教えたっけ?」
「ううん、まぁ、天の知識ってことで」
「ふうん?まぁ、そういうことにしておくわ」
それからは他愛の無い話をしながら孫尚香と合流する場所まで向かった。雪蓮達が先に到着したらしく、彼女の妹を待つ。一刻程経過した後、前方から大軍が行軍してきた。旗を見るに、『孫』という旗が立っていた。どうやら孫尚香が到着したらしい。軍のお出迎えは姉の雪蓮、蓮華と、一刀になった。すると、向こうの軍から虎に跨ってこちらへと走り向かっている女の子が―――――
虎って・・・・うん、この世界何でもありだね。うん
この常識外れた世界であまり驚かなくなった一刀・・・そんな事を感じつつも、こちらへ向かってくる女の子を見る
そこには雪蓮に似た桃色の髪をリボンのように結び、オヘソ丸出しの上着にとてもかわいらしいスカートを着ている女の子がいた
「おねえ~ちゃ―――ん!!!」
と叫びながら、その女の子は雪蓮に抱きついた
「久しぶり、シャオ。ここまで兵を連れてきてくれてありがとう。いい子にしてた?」
「うん♪久しぶりにお姉ちゃん達に会えてシャオ嬉しい!」
「私もそうよ。シャオ、紹介するわね、孫呉の為に協力してくれている天の御遣い北郷一刀よ」
早速一刀を紹介する雪蓮。孫尚香ことシャオは一刀へ振り向き、全身品定めされているような感じで一刀をジロジロと見つめる。多少居心地が悪かったが、お互いまったく知らない同志・・・『天の御遣い』だなんて胡散臭い紹介をされたのでしょうがないと思い、我慢する
「貴方が天の御遣い?」
「一応そう呼ばれてるかな?でもそれは肩書きだけだから・・・北郷か一刀って呼んでくれたら嬉しいな。よろしく尚香ちゃん」
「ふ~ん?分かったわ。シャオの名は孫尚香!そしてこの子が私の友達で虎の―――周々?」
途端、尚香の隣からさっき乗っていた虎が一刀へと歩みだし、一刀の目の前で止まり、じっと一刀の事を見つめる。孫尚香は自分のペットが初めてとる行動に驚く
「どしたの周々?貴方も天の御遣に興味あるの?あ、北郷・・・さんだっけ?手を迂闊に出さないでね。周々は私以外に触れられるのは嫌いだから」
「・・・・・・・(じー)」
「ねぇ周々、さっきからそんなに静かになっちゃって・・・本当にどうしちゃったの?」
「・・・・・・・・・・・・・・ガウ!!!」
「っ!?うわっ!」
突然、周々は一刀へ猛突進しながら襲い掛かった
孫尚香「周々!」
雪蓮・蓮華「一刀!」
孫尚香は周々の行動に混乱し、雪蓮・蓮華は一刀を助けるために駆け寄った・・・
「ぷっ、あははは、はは!くすぐったい!くすぐったいよ!」
「「「へ?」」」
そこで聴こえたのは叫び声でもなんでもない、ただの笑い声だった。よく見ると、周々は上に跨り一刀の顔をペロペロと舐めまくっていた
「ぐるるるる♪」
「あははは!わかった!わかったからもう顔h―――ぶっ!だ、だからもう舐めなd―――ぶはっ―――ちょっと周々!聴いてる!?」
「がう♪」
虎だが、あえて二度言うが・・・虎だが・・・もう威圧感も糞も無い様な感じで一刀とじゃれあっていた。孫姉妹の3人はこの光景を見て、口が塞がらないぐらい放心していた・・・そして、雪蓮が蓮華に問いだす―――
「ねぇ蓮華?あなた、周々とここまで初対面で仲良くできた?」
「無理でした、シャオの姉ということである程度懐いてくれましたが、初対面の時は触れさせてくれませんでした」
「・・・私もそうだったわ。でも一刀にはいきなり初対面でここまで・・・何が気に入ったのかしたら?」
「おそらく、彼の『氣』だと思います・・・」
「氣?」
蓮華は一刀が瞑想中、色んな動物が彼に留まってきたのを目撃した時のことを雪蓮に説明した
「・・・と、いう訳です」
「へぇ~そんなとこが・・・一刀の『氣』は特殊なのかしら」
二人は一刀と周々のじゃれあいを見守る中、尚香こと小蓮は一刀を興味津々そうに見つめていた・・・
ある程度満足したのか、周々は一刀から離れ、再び小蓮の元へ戻る。一刀は遊びで乱れた服を整え、小蓮の元へ行き――――
「すごい良い子だね、周々って子。とりあえず、長旅お疲れ様。これからよろしくね、尚香chどわぁぁあ!?」
自己紹介が終わる前に、孫尚香が一刀にタックル並みのハグをしてきた。その勢いに倒れかけるものの、なんとか男の意地で留まる
「しょ、尚香ちゃん?」
「気に入ったわ!周々があそこまで懐くなんて初めてよ♪それにあなた良い男だし、これからもよろしくね!シャオの真名は小蓮、シャオって呼んでね?か・ず・と♪」
「はは、こっちもよろしく、シャオ」
色っぽいウィンクをしながら満面の笑みを浮かべ、抱きしめながら自己紹介をする。一刀は自分もそれに答えシャオの頭を撫でると、シャオはすごい幸せそうな表情になり、顔を一刀のお腹にうずめる
「えへへ、一刀ってなんか安心するー♪まるで母様に包まれてるように安...心...で...き、る......」
「「シャオ!?」」
突然シャオが喋らなくなり、心配する姉二人。一刀は人差し指を唇にまでもっていき、再びシャオに顔を向ける
「くぅ...くぅ...」
幸せの笑みを浮かべ、規則的な寝息をしている妹の姿があった
「ここまであの大勢の人を仕切って行軍してきたんだ。きっと疲れたんだろう。明日から戦だし、少し寝かせてあげよう」
そう言うと、一刀は小蓮を抱きかかえ、近くの天幕まで連れて行く。周々はその後を追い、一刀の隣まで走っていった
一方、取り残された二人は・・・
「姉様、シャオがあんな表情するなんて、いつ以来でしょうか」
「母様が亡くなって以来、笑顔は見せるけど、あそこまで幸せな顔は見てないわ・・・あの子にあの笑顔が戻ってくれて本当に良かったわ」
大切な妹の幸せそうな顔を見れて心底嬉しかった二人だった
―――― 翌日 ――――
他の呉の将と着々と準備を終え、黄巾党討伐直前に最後の軍議をした。冥琳が始める―――
「さて、今回の敵は黄巾党の本隊。数は大軍だが、策も何も無い烏合の衆。他の諸侯の者達も功績が欲しいため協力は望めん。だから我々が一番早く首謀者張角を捕らえなければならん」
「烏合の衆だったら突撃して根絶やしにすればいいじゃない」
「落ち着け雪蓮、我々は損害をあまり出してはいけないわ。だから、敵陣の後方に火を放ち、そこから逃げ出してくる敵を殲滅させる・・・という策はどうかしら?」
「いいわね、真っ赤な炎って好きよ」
ゾクゾクするような笑みを浮かべる雪蓮
「さて、この作戦には、雪蓮が中央で待機。敵をあぶりだした所に両側から横撃をする。左翼は蓮華様と穏で率い、右翼は祭殿と亜莎で率いる。私と北郷、そして小蓮様は本陣で待機しつつ、各隊に指示を出す。思春と明命は敵陣内部へ侵入。燃やせるものすべてに火を放て。お前達二人がこの戦の勝利の鍵だ、心して挑め」
思春・明命「「御意」」
祭「心得た」
穏「は~い」
蓮「わかったわ」
亜「は、はひ!」
雪「了~解」
一刀「............」
一刀だけ、表情が固まっていた。それに気づいた雪蓮は一刀に話しかける
「一刀、やっぱりまだ辛い?」
「雪蓮...」
「人が死ぬ、殺されるってまだ耐えられない?」
「・・・正直怖いし、慣れたくもない...今まで小さい戦に雪蓮達が連れてってくれて、何もせずに見ておけって言ったけど、その度に何度も吐いて、何度も悪夢見て・・・死んだほうがマシだって思い始めた」
「一刀・・・」
その言葉に皆は理解する・・・
一刀は決して人を殺めてはいけない人なのだと・・・
雪蓮はそんな一刀を勧誘し、殺しをする手伝いをさせてる事を少し後悔した。雪蓮が落ち込みそうになった瞬間、一刀が続ける
「でも・・・今は少し大丈夫になったかな?この世界はこれが常識だっていうことを認めないといけないしね・・・これは、やっぱり慣れないと駄目だと思う。それに、ここに居る皆を守る為に戦うって思えば、少しは心が晴れるから・・・なんとかなるよ」
一刀はそう言うと、自分が大丈夫だと思わせるために笑顔を作る。偽りの笑顔なのは皆わかっていたが、一刀の頑張りを察し、何も言わなかった。そして、命令を聞くため、将達は再び冥琳へと視線を送る・・・
「それでは、戦を開始する、皆、各持ち場で待機しろ!」
「「御意!」」
こうして、黄巾党最後の戦が始まった...
―――― 本隊 ――――
冥琳の策が成功し、今は火の海になっている敵陣営...
それに乗じて雪蓮達と他の諸侯達が黄巾党を殲滅。これでもう本陣への危険は無いだろうと思い、冥琳は次の命令をだす―――
「よし、そろそろ頃合だ。私は雪蓮達と合流する。北郷、お前も一緒にくるか?」
「あ、あぁ。皆が無事か心配だしね・・・」
「雪蓮の事だ、きっと無傷で大勝だろう。さ、行くぞ。小蓮様もご同行お願いします」
「うん♪わかった。周々!本陣をちゃんと守っててよ!」
「ガウ!!」
「でも、もし敵の残党がきたら・・・」
「北郷、それはいらない心配だ。敵はほぼ壊滅。そしてここに残す100人は呉の中でも一番の猛者達だ。ちょっとやそこらの賊の千や2千に負けんよ」
「そうなんだ、じゃぁ行こう。雪蓮達を迎えに・・・」
「あぁ、お前達!本陣をしっかり頼むぞ!」
「「「「「はっ!」」」」「ガウ!」
そうして、一刀、冥琳、小蓮は敵陣営へむかった・・・
3人が敵本拠地へ向かってしばらく経った後、本拠地では残党が来るか見張りながら兵達はお話していた―――
「なぁ、お前この間御遣い様と一緒に食事してたのよな?」
「ん?あ、あぁ。あれは北郷様と一緒に警邏に行ったときに。終わったら食事を奢ってもらったんだ」
「北郷様って・・・お前いつからそんなに親しくなったんだ?」
「いや、御遣い様って呼んだら、『北郷か一刀でお願い』って頼まれたんだ。どうやら『御遣い』って呼ばれるのを嫌がっているらしい」
「そうなんだ・・・」
「ああ・・・最初はどんな人かずっと考えてたけど、本当にあの人が御遣い様でよかったよ」
『どうして』と兵の一人が問いだす。するともう一人が顔を輝かせ――――
「孫策様とかと一緒に行動し、俺達一兵卒よりも権限がかなり上のお方が、一緒に食事をして、時には一緒に笑い、肩を組み、もう一兵卒同士がするような振る舞いで扱ってくれるんだ。あれほど権力に興味なく、ただ単に俺達のことを想ってくれるお方なんてあったことがない」
「そうか・・・さすが天の御遣い様だな」
「あぁ、それに――――ん!?」
「・・・・がるるるるる」
再び話そうとした時、周々が二人の前を通りすぎ、敵本陣のほうへ向かい牙をだす。そっちから本陣へ知らない3人組が駆け寄ってきた
「あ~くそっ、惨敗だったな...黄巾党はもう終わりだ、また一から始めるか」
「そうだな、他の賊に入って、また楽しい放題しようぜ」
「ちょ、二人とも、こっちって確か敵本陣じゃないですか?」
「あぁ?んなの知らねぇよ、ただがむしゃらに逃げて来たんだからよ」
「仮にそうだとしても、ほとんどが黄巾党の残兵を追ってるだろう。俺たち3人だったらちょっとやそこらの官軍には負けはせん」
3人は黄色い布を体に纏い、話からして黄巾党の生き残りだろう。さっきまで話していた兵2人が彼らの前を立ちふさがる
「止まれ!お前達、黄巾党の生き残りか?」
その声に応じたのは、長身でさっきから態度がでかいような口調をしている男
「あぁん?だとしたらどうすんだよ?」
「ここは呉の本陣。お前達を通すわけには行かない。とっとと他へ消えろ」
「は!随分と気が強ぇなお前。そうは行かない・・・と言ったら」
「言うことを聞かないのなら、こっちも力ずくでお前達を排除する!」
その言葉に、本陣に残った兵が全員集まってきた
「はは、やる気まんまんじゃねぇか」
「ちょっと、お前のその喧嘩腰、止めてくださいよぅ」
「・・・ざっと100人位か」
小柄で弱気そうな男と大柄な男が後を続く・・・
「関係ねぇよ!それにさっきから負けてんだ、憂さ晴らしにこいつら殺ってもいいじゃねぇか!」
「俺も参加させてもらおう。最近負け戦の続きで怒りが溜まってるからな」
「・・・はぁ、まぁ負けばっかしは確かに嫌ですね・・・」
3人は一斉に鞘から剣を出す。それを見た兵達は己の剣を取り出し構え、周々は襲う臨戦態勢に入った
「・・・こっちは100人もいるんだ。死にたいのか?」
「ごちゃごちゃうるせぇぞ!早く殺ろうぜ!」
「忠告はした。全員、この3人をひっ捕らえろ!」
「「「「おおおおおおお!」」」」「がおおおおおおおおん!」
100人+1匹が一斉に3人に襲い掛かる・・・
「へ、おもしれぇ!俺達がそこらの黄巾党の生き残りと同じだと思うなよ!」
「度胸は買うが・・・」
「あなた方では私達に勝てません!」
こうして、一刀が居ない間に本陣で戦いが発生した――――
雪蓮達と無事合流した一刀たちは、本陣へ向かって歩いていた。雪蓮は納得いかない表情で一刀の隣を歩いていた
「あぁ!!!!くやしい!」
「そんなに悔しい?雪蓮」
「悔しいわよ!張角見つからなかったし、おいしいところ全部曹操の所に持っていかれるし・・・」
「まぁ、今回は曹操達に譲ってあげよう。雪蓮には絶対功績を上げる機会があるから」
「ぶ~、それでも嫌なの!負けた感じがするの!悔しいのよ~」
まるで駄々っ子のように手をパタパタさせて暴れる雪蓮。少女だったら可愛らしい仕草だが大の大人がすると苦笑いしか出来ない。一刀はとりあえず雪蓮の肩に手を置き
「まぁでも・・・本当に皆が無事でよかったよ。いつも戦の度に思うけど、俺、雪蓮達に何かあったら壊れそうだからね。いつも戻ってくる度にホッとするんだ。功績もいいけど、あまり無茶しないでしょ?」
「一刀・・・」
ちょっと涙目で笑顔を作る。それを見た雪蓮は一刀はどれだけ心配してたか、どれだけ雪蓮達のことを想っているのか容易に理解できた。雪蓮はいきなり一刀を自分の胸元に抱き寄せた
「ふぇ、ふぇれん?(しぇ、雪蓮?)」
「あぁん、もう!可愛い顔するんだから!でも大丈夫よ!私たちは死なないって!でも心配してくれてありがとう!(ギュ~~~~~~)」
雪蓮の抱擁にジタバタする一刀だが、雪蓮は一刀の先程の想いが嬉しいらしく、一向に離す気はなかった。次第に、一刀の動きが少しずつへり、腕がだら~んっとぶら下がり始めたところ、見るに見かねた冥琳が一刀へ助け舟をだす
「雪蓮、その位にしなさい。北郷が死にそうよ」
「え?ああ!ごめんごめん一刀!」
「・・・・・・・はっ!ぜぇ、ぜぇ、く、苦しかった」
「私の胸で死ねるなんて、幸せね♪」
「洒落にならんわ!そんなんで今は死にたくない!」
顔を真っ赤にしながら雪蓮を睨みながら言う一刀・・・全っ然怖くありません
「・・・『今は』?てことはいつかは死ぬときそうやって欲しいってことね?」
「なぁ!?ち、違う!それは言葉のあやというやつで・・・べ、別に雪蓮の胸が魅力的じゃないって言ってるわけじゃないけど・・・今の俺はやるべきことがあるわけで・・・でも・・・ブツブツ」
「あはははは!真っ赤になっちゃって!あぁん!もう~!可愛いわね一刀♪」
「うぷ!」
再びイン雪蓮の胸元。他の将達は雪蓮と一刀に呆れながらも見守っていた。そんな感じでゆっくりと本陣へ向かっていたところ、この中で一番目の良い祭が、本陣から誰かが走ってくるのを見かけた
「ん?策殿、本陣から誰かきたようじゃ」
「え?何かあったのかな?(じたばた)あ、あぁぁごめん一刀」
「ぷはっ!本日二度目のひい爺ちゃんとご対面だったよ」
「して、あやつの表情からして尋常じゃないのぉ」
祭の言葉にいち早く反応したのは一刀と小蓮
「もしかして、本陣で何かあったのか!?」
「そこにはシャオの周々もいるのよ!」
「落ち着きなさいシャオ!一刀!彼に聞けば判るわ。皆!急いであの兵に向かって走るわよ!」
「「「はい!」」」
将達は後ろの兵を残して先に駆け出す。次第に本陣から走ってきた兵と近くなり、彼が全身血まみれになっていることに気づいた・・・彼が倒れそうになった所、一刀が追いつき抱きかかえる
「お、おい!!大丈夫か!?」
「・・・み、御遣い様?」
「あぁ、どうした?」
「ほ、本陣が黄巾党の残兵にやられてます!」
「「「「なっ!?」」」」
「!!!!!!!」
「っ!?周々!」
「一刀!?シャオ!?」
一刀は兵の言葉を聞いた途端本陣へ走り出した。それに続き周々が心配だったのか、小蓮も走りだした。それに対して雪蓮と冥琳はショックを受け、動けないままだった。黄巾党は殆ど敵本拠地で壊滅・・・呉の本陣へ乗り込めるとしても人数は少ないはず。さらに本陣へ残したのは呉の中でも選りすぐれた兵達。ちょっとやそこらの賊には必ず負けないと思っていたからだ。冥琳はその兵に問いだす
「ばかな!お前達なら並大抵の賊共には負けないだろう!?」
「は、そ、それが我々が小物のように扱われるほどの賊でして・・・我々には手に負えません。それで私は上官から将軍様たちをお呼びするよう頼まれたのです」
「ば、ばかな・・・」
「ど、どうか、早く他の仲間たちを援助お願い申し上げます!」
兵は深く深く土下座をして雪蓮達に悲願する。この者も、仲間想いの良い兵士だ。戦わず、仲間を置いて将達を呼びにいった役目を負ったのが悔しいのだろう。彼の目からは涙がポロポロと落ち、何度も何度も『お願いします』といってきた。それを見て雪蓮はすぐに行動を取る
「穏!あなたはこの兵に付き添ってあげなさい!他のみんなは全速力で本陣へ戻るわよ!」
「「「「御意!」」」」
穏を除く他の将達は全力で本陣へ向かう・・・
「な、なんだよ・・・・これ」
いち早く走り出した一刀は一番に本陣へ着いた。そこで見かけたのは深い傷を負い、もう助からないであろう、瀕死状態の兵達。そして、腕やら足やら斬り取られ、痛さで断末魔のような叫びをする者。まさに、一刀にとっては地獄のような光景だった・・・
「だ、誰がこんな酷いことを・・・」
その顔には、今までの一刀なら想像できないほどの怒りが見えた・・・
VIEW: 兵
強い・・・なんでこんなに強い奴が賊なんてしているんだ?もうこの3人に何人内の兵達が斬り倒されただろう。残された戦える兵はもう俺一人・・・
「はぁ、はぁ、はぁ、ぐっ、はぁ、はぁ」
「はっはははは!お前結構やるな、がんばるじゃねぇか」
「はぁ、はぁ、ぞ、賊に遅れなど、と、取らん」
「威勢がいいねぇ。別のところであったら気が合ったかも知れねぇな」
気が合うだと!人を斬る度に喜ぶ声を出してた奴などと気が合うものか!俺は呉の皆が大好きだ!絶対に守って見せる!刺し違えても、この3人だけは・・・この3人だけは倒してみせる!
「へぇ、覚悟した面だな。ま、どうせ俺には当たんねぇよ」
「ほざけ!この一撃ぐらいは入れてやる!はぁぁぁぁ!!!!!」
「あぁ、まぁな?俺だけだったらいいけどな?他に二人居ること忘れてねぇか?」
「なっ!(ガキンっ)」
急に死角から俺の剣がさっきの大柄な奴に弾かれてしまった。丸腰になった俺に、さっき切りかかろうとした奴は容赦なく斬りかかろうとする
「くたばりな」
容赦なく降りかかる剣・・・
皆、すまない、俺だけでは仇を討てなかった。まだ息のある皆、もうじき孫策様たちが戻るだろう。早く傷を癒して、また呉の為に尽くしてくれ
そしてもう此処で戦死した友たちよ・・・今からそっちに逝く。一緒にまた酒でも飲もう
もう助からないだろうと察した俺は、目を閉じて、死を覚悟した・・・
さらばだ・・・・
ザシュ――――――
VIEW END
どうも、アメリカ育ちのLynxです。
最近色んなアイデアが頭で浮かんでますが・・・言葉にできないことを悔いている作者さんです・・・
いかがでしょうか?今回は黄巾党の戦が終わった!?っと想ったらまさかの本陣でちょっとしたハプニング・・・
駄文ですが、これからも楽しく読んでいただければ嬉しいです。
コメントなど、お気に入りましたらメッセージなどくれたら嬉しいです
それでは、I’ll see you next time!
英語と日本語の狭間でポツリ...Janglish Time!
この間、日本の映画「GOEMON」を見ました♪
いやぁ、日本の映画ってアメリカと結構ちがいますね!
主に、ストーリーライン・・・グラフィック・・・などなど
それでも面白かった!
みなさんは邦画と洋画、どちらが好きですか?
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どうも Lynxです! 今回は第5章の前半・・・
これからもよろしくお願いします!
コメントなど、よろしくです♪
楽しく読んでいただければ幸いです