ある程度の時間が経てば、こんな事が起こるって事は予想出来てたよ。
――脱走。
君が現実を受け止められずにこの家から逃げようとする。
あれほど逃げるのは不可能だって教え込んだのにな。
何でそんなバカな事をしたのかな?
そんなバカな事をするから君は――
「あーあ、気絶しちゃってるよ」
今回は電気ショックをくらったみたいだね。
まぁ、単純に電気ショックでの気絶なら当たりを引いたのかもしれないね。
でも、私はそれだけじゃ許さないよ。
駄犬にはちゃんと躾をしないといけないから。
もう二度と逃げようだなんて考えをしないようにさせないといけない。
だから、しっかりと君の身体に教え込もう。
――君の足を切断してね。
そうしたら君も逃げようと思わないし、逃げれないよね。
大丈夫。君の足がなくなっても私は君を愛せるよ。
どんな姿になっても君が好きだって気持ちは変わらないよ。
だからね。君の足を切断しよう。
足を切断するのは痛いから、君が気を失っているうちに切ってしまおう。
ギコギコとノコギリで君の足を切断しよう。
上手に出来るかは分からないけど、私頑張るよ。
だって、君と私のためなんだからね。
だから一生懸命、頑張るね。
「んしょ。よいしょ……」
ちょっと切りにくいけど、さっさと切ってしまおう。
「……ぐっ!」
あれ? もしかして起きようとしてる?
ああ、ダメだよ。今、君が起きてしまったら大変だよ?
「ん……がぁ」
どうやらあまりの痛さに起きちゃったみたい。
まぁ、君が起きていようがいまいが関係ないけどね。
君の足を切断する。
それが出来ればその時の状況なんてどうでもいいよ。
「なにを――っ!?」
「大人しくしててね。もう少しで切り終わるから♪」
「うあ、あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああっ!?」」
何かを言おうとした君の言葉を遮って、足を切断する作業を続ける。
うふふ♪ ギコギコ楽しいな♪
君が死なないように出血には気を付けて足を切断する。
「さて、無事に切り終わったね」
君は途中でまた気を失ったけど、なんとか足を切断する事に成功した。
切断した足はもう必要ないから、後で捨てておこう。
だからまずは、君の足がない事実を伝えないといけないね。
そうして再び君に絶望を与えるの。
それが私の君への愛情の表現でもあるんだよ?
じゃあ、そんなわけだから――
「ねぇ起きて」
「……う……ぁ」
君の身体を揺さぶって君を起こす。
そして現状を伝える。
「 」
あらら。完全に言葉を失ってるね。
それほど足を切られたのがショックだったのかな?
まぁでも、仕方ないよね。
君が勝手に脱走をしようとしたんだから。
これは当然の結末なんだよ。
だから心配しないで。君に不自由な思いはさせないから。
私がちゃんとフォローするから。
そんな顔をしないで。
そんな顔をされたら悲しくなっちゃうよ。
私は君にそんな顔をさせたくはないんだ。
――ね、笑おうよ。
笑顔で楽しく過ごそうよ。ね?
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コレハケンゼンナサクヒンだよ?
ごめんなさいな。