今回、婚約者が出てきたり、一刀居るところまで押しかけてこようとします。そして、馬騰の見定めがついに終わり、別の地に向かいます。さてはて次は何処に向かうのやら
注意していても誤字脱字も多々あるかと思いますが、気晴らしに読んでくだされば幸いです。
とある世界のとある場所で、一刀の動向をスクリーンで見ながら11人のガーディアンは一斉にため息をついていた。
「……あいつの女性殺しは知っていたが、此処までいかなくてもなぁ」
「…そうね、しかしこのことを彼女たちが知ったら、どうなるのかな」
「「「「…………(ブル!!)」」」」
「それは…想像したくないですが、兄様の自業自得といってる場合じゃなくなりそうです」
「そうね。このことは彼女たちには知られていないわね?一花」
「たぶん大丈夫かな。此処と外だと時間の流れが違うから、まだ仕事に行っていることに気がついてない……と思う。ただ、瑪瑙(メノウ)様は勘がいいから気がつくのも時間の問題じゃないかな」
「…おい、彼女たちが気がつく前にこっちから話を通したほうが「…どうやら手遅れのようね」……えっ」
その言葉と共に扉が勢いよく開かれたもとい破壊された。全員が扉のほうに視線を向けるとそこにはいま居て欲しくない人物が立っていた。
「失礼しますね。此処に一刀はいるかしら」
「瑪瑙姉様聞くまでもないと思います…あそこのスクリーンに堂々と映っているではないですか。しかも、私たち以外の女性と…」
「あいつ、私たちには少し本部に出かけるといいながら、黙って仕事に出かけるとはいい度胸じゃないか…」
「…珠凰、一刀の性格を考えると仕方ない「紅鳳姉様」…けど、私たちをのけ者にした報いは受けてもいいと思う…どうかしら瑪瑙様」
「そうね。とりあえず此処にいる人達に強制的に事情を聞きましょうか(ギラッ!!)…黒耀、準備はいい」
「はい。では皆さん覚悟してください(ニッコリ)」
ゆっくりと退避しようとしていた10人は瑪瑙の視線に全員が動きを止めた。そして一花だけはのんびりとした物でスクリーンを見ていたが
「まぁまぁ、瑪瑙たちも落ち着いて、どうしてこうなったかきちんと話すから。あと、兄様には一応連絡は取れるから、機を見て連絡してみたらどう」
の一言で4人はため息をつき
「一刀の妹だけ合って、度胸があるわね「それほどでも」…誉めてないわよ…それじゃ、一刀が一人になったときにでも連絡しようかしら……釘を刺す意味で」
「むしろ首輪をつける意味じゃないと治らないわよ」
「いや、磔だろう此処は」
「丁度一人になるみたいだし……連絡を取ってくれるかしら」
「了解であります」
(一刀…とんでもない婚約者を見つけてくれたものだ)
(まったくだ。しかも、立場上彼女たちに手を上げるわけにはいかないし)((((ハァ~))))
全員(1人を除き)が慌てて一刀に連絡を取る準備を進める中、5人は一転して通信の準備が整うまでのんびりとお茶を楽しんでいた。
そんな事になっているとは露も知らず、今日も一刀は普段と変わらず過ごし、天然の女性殺しの才能を発揮していた。
「馬鉄様、おはようございます。今日もいい天気ですね」
「ええ、侍女さんも毎朝大変でしょう。今日は私が変わりに起こしますよ」
「いえいえ、武将である貴方の手を煩わせることはありませんよ」
「…おい、毎朝人の部屋の前で何をやっているんだ」
「一刀さん」「一刀様」
「周りの迷惑だから、いい加減やめてくれると助かるんだが」
「しかし、一刀さんの世話係するからには此処は譲れません」
「せめて交代制にすればいいだろう」
「むぅ~一刀さんがそういうなら」
「はい、一刀様がいうなら仕方ありません」
一刀はつい先日の試合から態度が変わった零と此処に来てから世話をしてくれていた水菜(侍女の真名)の口論にいい加減疲れていた。
「そういえば朝食後でいいので馬騰様のところに来るようにと。何でも政務で伺いたいことがあるとか」
「とりあえず、着替えるから部屋を出てくれないか」
「「えぇぇぇぇぇ」」
「とっとと出て行け」
2人を部屋から出すと着替え始めると腕輪が急に反応し、嫌な予感がし目を向けるとあるはずのないと思われていた通信機能が起動していた。そして、会いたくない人達が映っていた
『か・ず・と、私からすれば朝あったばかりだけど、貴方からすれば久しぶりになるのかしら』
「紅鳳、それはだな…」
『ねぇ、私たちに何かいうことがあるんじゃないかしら』
「珠凰、何のことだ」
『何の事…。私たちに黙って仕事にいったこと…きちんと謝ってもらわないと』
「黒耀、急に行くことになったんだよ。文句なら奴らに言ってくれ」
『私はそれよりも、私たちに黙って他の女とイチャイチャするとはどういうつもりですか』
「瑪瑙それはだな……」
『それは…どうせいつものことだろうけど、それよりも「なんだよ」向けられる好意全て受け止めてたらきりがないわよ』
「それについては…返す言葉はないが」
『私たちは、何も全て突っぱねろとは言わないわ…ただ、貴方なら恋愛かそうじゃないかの区別はつくでしょう?』
「瑪瑙、それについても自覚はしているよ『なら、馬鉄さんだっけ、彼女の好意は明らかに違うと気づいてるでしょう』…分かってるよ、いつか言わないといけないことぐらい」
『なら…何で黙ってるの。もしかして…彼女に対する同情』
「黒耀、違うよ。本当は自分で気がついて欲しかったんだが、そうも言ってられないか」
『当たり前だバカ。あの手の人は言われない限り気づかないし、認めるのに時間がかかるものだ』
「珠凰…そうだな。此処にいる日も少なくなってきたことだし、今日あたりにでも伝えるさ」
『それから、私たちもそっちに行くから、出来れば貴方の力で送ってくれると嬉しいな』
「……紅鳳、本気で言ってるのか?」
『ええ、このままだと私たち以外の婚約者が増えそうだから、きちんと見張らせてもらうわ』
『いいんじゃないの兄様…婚前旅行にすれば』
「婚前旅行かはともかく分かった。ただし、葵翠…もとい、馬騰のところを離れたら、道を繋げることでいいか」
『……それでかまいません』
瑪瑙達の登場に驚きもしたが、自身の状況と彼女達の力を考えると、来て貰った方が早く世界が安定することだろうと考え、気軽にOKするが後々大変になりそうなことはこの際目をつむった。
『いい加減にしないと、馬騰殿のところに遅れるんじゃないか…』
「ああ……って、どうして知ってるんだ」
『兄様聞かぬが花というものです。そろそろ通信をきりますね。これを使うのも大変なもので…』ブチン!
「やな感じがするが、後であいつ等に確認するか…」
記録されていることとは露知らず、一刀は葵翠のところに向かい、若干溜まった政務を手伝わされた。3刻後何とか終わり昼食を済ませ、蒲公英達と訓練を行なう一刀だが、いつ零に打ち明けようかと迷っていたが、早いほうがいいと思い訓練が終了後、零を呼び止めた。
「一刀さん話ってなんですか?」
「ああ、その前にいまさらだがなんで零は俺に真名を許す気になったんだ」
「それは、一刀さんが強いからです「ハァ」…何ですかそのため息は「なんでもない続けて」…はい、私は自分の武にそれなりにですが自信を持っていたんです。それを一刀さんが打ち砕いてくれて…その瞬間この人のお嫁さんになりたいって思ったんです」
「…それだけか「…?ハイ、それだけですが」…あのな、その感情は強いものへの憧れだ。今回は、ただ単に自分より強い人がいると感じた瞬間と、敗北への恐怖が一緒になって恋したと錯覚したに過ぎない」
「…嘘です。この感情は本物です」
「残念ながら、本当だ。そこで隠れて聞いている馬超と馬休の2人なら分かるだろう?それと、蒲公英ちゃんもでてきなさい」
いきなり名前を呼ばれてびっくりし、罰の悪そうに顔を出す3人。そして、馬超と馬休は先ほどの問いに答えだした。
「まぁな。最初に北郷の強さを見たとき胸がときめいたのを感じたが、それは好き嫌いというよりも、自分より強い者への憧れなんだと気付いたのは、母様に言われた後だ」
「私は、貴方が強いと感じて胸の高鳴りが高くなるのを感じ、一瞬恋なのかと思ったが、戦闘が修了すると収まっていたから違うと分かった。けど、零と同じ状況だと勘違いしたかもしれない」
「そんなの嘘です。この気持ちは「蒲公英もそうだと思う」…えっ」
「だって、零は一刀と訓練しているときは、本当に楽しそうだけど、それ以外はどこか意地になっているように感じるもん」
「…という訳だ。冷静に考える為にも暫くは1人で考えてみることだ。そうすれば答えは見つかるだろう…答えが見つかるまで真名は返しておくよ」
一刀の言葉に衝撃を受け、本当にそうなのか違うのか考えがうまくまとまらず、一刀の言う通り暫く1人で気持ちの整理をしたほうがいいように感じた零は…
「分かりました。暫く1人で考えてみて答えを出したいと思います。しかし、一刀さんを認めているのは本当なので、真名は受け取っていてください」
「…分かった。今度会うときにそのときの答えを聞かせてくれ」
「「「…はい??どういうこと(だ)(です)?」」」
「ああ、言ってなかったっけ。7日後には次の旅にでようかと思っていてな。葵翠には既に話を通していたんだが」
「聞いてないぞ。そんな話は。それにしても随分急な話だな」
「そうでもない。だいたい後七日で丁度俺が来てから60日が経つからな。最初に言ってなかったっけ…」
「そういえば…」「そんな話だったような」
「……なら、後七日か。それまでには1太刀入れたいものだ」
「楽しみにしている」
一刀の言葉に3人が疑問に感じ質問すると当たり前のように答えると。それぞれ、急に目の色を変えて、ある者は自分の力を高めるために、ある者は既成事実を作るために、またある者は自分の気持ちを見つけるために決意を固めた。その後、朝の騒動がなくなったこと意外いつも通りの日々が過ぎ、あっという間に七日の月日が流れた。
「お世話になりました」
「なに、世話になったのはこっちの台詞だね。今回のことで、娘たちも少しは成長できたと思うからね…」
「…確かに、今回のことで少なからず成長できたと思います」
「…そうだな。そのことにだけは感謝だな」
「…そうですね。そのことは感謝します。他は知りません。というよりも、変態から目標に変わったくらいですが」
「…そうですか。馬鉄さんは答えはまだ出ていないようだな「…ええ」…あまり長居すると色々問題がありそうだから、そろそろ行くとするか」
「次ぎあうときまでには絶対一撃いれてみせるから、楽しみにしていてね」
「蒲公英は今さよならしたことを後悔させて見せるから」
「儂は、もっと此処を住みやすくして待ってみる居るからな」
「私は…「それじゃさようなら」って、結局無視されてままかよ。絶対無視できないくらい強くなって見せるからな」
馬超のそんな言葉を聴きながら、一刀は次のところに向かうため、葵翠達のところを後にした。
そして、街から一刻ほど離れた場所に着くと、向こうからの客人を迎えるためにこの世界に来たときのように空間を歪ませた。暫くすると武装はしているが、会話したときと変わらない格好で4人が姿を現すと、歪ませた空間が白い光となってはじけた。
「久しぶりというべきかな」
「そうね、一刀に会うのを楽しみにしていたわ…ね、珠凰」
「はい、紅鳳姉様。普段は一緒に居る時が多いから、此処まで離れていると、とても寂しかった」
「そうね、離れてみると貴方のことがこんなにも愛していたと改めて実感するわね…あなたはどう黒耀」
「うん、瑪瑙姉さん…とても寂しかった。これで…無茶しないように…見張ることが出来る」
「無茶って…そんな無茶してるように見えるか?」
「…(ムカ)あの技を使うこと自体が無茶なのです…今回は目を瞑りますから、黒耀ここは一つお願いね」
「……はい」
「うん、わかった…瑪瑙姉さんも…珠凰様もいい?」
「仕方ありません。今回だけです」
「ええ、黒耀くれぐれもそのことを忘れないこと。いいわね」
「わかってる」
「何の話をしているんだ。お前たち」
「それはもちろん」ガシ!!「もちろん」ガシ!!「なんだと思う」ガシ!!
「逃げるようなことなのか」
「それより一刀…こっち向いて「嫌だ…」……みんなお願い」
「ちょっと…お前達何を「いいから」だから…んんっ」
「んんっ…ふぁ…んっく…んじゅ、じゅぶっ…んふぅ…」
「んぐ…むうっ…んふ…ごくっ………黒耀…何飲ませた?」パァァァァ
「……薬だけど…それより一刀何か変化はない…」
「変化って……なんだ、氣が完全ではないにしろ回復している……それに、体のほうも…どういうことだ」
「新しい薬だそうよ。黒耀に感謝しなさい」
「ああ、ありがとうな。それにしても、6割強回復するとは……黒耀だけでなくお前たちもありがとう」
「な、何のことです」「私達が感謝されるいわれはないはずです」「…そうね」
「いや、薬を通してお前達の気持ちが伝わってきた「「「…///」」」ありがとう」
黒耀が一刀に強制的に飲ませた薬により、一刀の体は葵翠のところに居たときよりも格段に回復していた。そのことに驚いた一刀だが、それよりも薬からは紅鳳達の気持ちが身体に流れ込んできて、自分はこんなにも愛されているんだと、再確認した一刀だった
「…///貴方の驚く姿が見られただけで今回は許すけど…次はこんなものじゃ済まさないわよ…いいわね一刀」
「そうです。私たちは、あなたの事を誰よりも愛しているんですから。何でも一人で決めないで下さい」
「瑪瑙、紅鳳…分かった。もうこんな無茶はしないよ「「本当?」」ああ、本当だ」
「ならいい…それよりも一刀は次は何処に行く予定だったの…?」
「そうだな。次は………………………………………………………………………孫策のところかな」
「定石なら劉備だと思ったけど…それにえらい間があったけど、理由は」
「ん、こっちから見たほうが後々面白いかなぁって思っただけだ。お前たちは反対か」
「いいえ、少なくとも決められた手順に従うよりも面白そうですね」
「はい、それに黄巾党が立ち上がるまでまだ少し余裕がありますから」
「それじゃ、決まりね。…折角だからのんびりと孫策のところに行きましょう」
「…いきなり仕切るな…瑪瑙」
そういいながら一刀達は孫策を見定める為に、一路後に向かうのであった。しかし、一刀はまだ気付いていなかった。彼女たちをこの世界に呼んだことで後々面倒な事態になることを…………
オリキャラの人物設定
紅鳳(くほう):一刀の婚約者の1人。一刀がいた世界とは別の世界から世界観交流のために来ている(表向きは)。紅鳳はその世界のある王国の第1王女。初めは一刀達を信じていなかったが、ある事情から一刀の優しさや苦悩を知り本気で惚れてしまった。王女であるがその実力はかなりの物で、1度怒り出すと一刀以外とめることが出来ない(止めないときは国が一つ落ちたとか)。得意とする武器は鉄扇
珠凰(すおう):一刀の婚約者の1人。一刀がいた世界とは別の世界から世界観交流のために来ている(表向きは)。紅鳳の妹で第2王女。初めは姉に付きまとう(実際は逆)人間と思い色々とちょっかいを出すうちに一刀の優しさや苦悩を知り本気で惚れ込む。姉と同じくかなりの武を持っているが、大切な人意外に対してしか向けることはない(一刀は別)、それ以外の人はどうでもよく、毒舌を撒き散らす。得意とする武器は弓
瑪瑙:一刀の婚約者の1人。一刀がいた世界とは別の世界から紅鳳達の護衛の為に来ている(表向きは)。紅鳳たちが納めている王国の守護を任されている貴族の長女。表向きは紅鳳達の護衛だが、本当は婚約者の側に居たいが為に一刀の世界に来ている。持ち前の勘の良さと武により一刀達以外には敵が居ない。昔は、男なんて権力に群がる虫程度にしか思っていなかったが、紅鳳と同じくある事情から一刀の優しさや苦悩を知り本気で惚れてしまった。得意としている武器は特になく、全てを完璧に使いこなす。
黒耀:一刀の婚約者の1人。一刀がいた世界とは別の世界から紅鳳達の護衛の為に来ている(表向きは)。紅鳳たちが納めている王国の守護を任されている貴族の三女。長女と同じ理由で一刀の世界に来ている。ある勘違いから一刀の事を敵国のスパイと思い、付け狙う内に一刀の暴走に巻き込まれる。そのことにより一刀のうちにある優しさや苦悩を知り本気で惚れ込む最初の人。瑪瑙とは違い、力はないが、薬による戦闘や治療を得意としている。最近は一刀専用の薬を作るのに力を注いでおり、その効能は一花を上回る(一刀に対してのみ)。得意とする武器は言わずもながら薬物(武器といえるのか?)
Tweet |
|
|
19
|
2
|
追加するフォルダを選択
もし恋姫無双にこんな設定があったらと書いてみました。
世界の守護者の一人である一刀が外史と呼ばれる三国志の世界で魏・蜀・呉の人々と触れ合い?ながらその世界が破戒するのか、それとも存続するのかを見定めていく物語です。基本中立的な立場からどの勢力にも属しませんが、一時的に属することはあります。
基本的に一刀に関わった女性は惚れますが、本人はいつものことなので相手からきちんとした気持ちを打ち明けられない限り気がつきません。