No.202477

異世界冒険譚 月殺し編 其の壱 到着、新しい世界

RYOさん

交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。

2011-02-19 15:22:59 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:4242   閲覧ユーザー数:3609

 

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「あくっ!?」

 

新しい世界に来てからの初めて感じたことは、体からの鈍い痛み。

 

ここはどうやらどこかの林の中のようだ。

私は横にある崖から落ちてここに居るらしい。

 

「梨花ちゃん!」

 

「大丈夫~!?」

 

「梨花~!?」

 

崖の上から見つめてくるのは何時もの仲間たち。

でも……今回は少し違った。

 

「梨花ちゃん!? 大丈夫!?」

 

「え?」

 

私は目を凝らして仲間たちの方を見つめる。

何時ものメンバーが居る。それは良い。もう一人、人がいる!?

あれは誰!?

 

その何者かは白い髪の長髪のおと……こ?

たぶん男だ。でも背が低い。沙都子より少し高いくらい。

今まで雛見沢を見てきてあんな人間は一人として見たことがない!

あれは誰なの!?

 

「今、そっちに行くよ!」

 

そう言って皆と誰かは行ってしまった。

どうやら他の道からここに来るらしい。

 

この状況は、たぶん皆と裏山で遊んでたはず。

 

そう言えば、今日は何日?

 

「羽生!?」

 

私が呼ぶと羽生は姿を現した。

 

私と同じくらいの年に見えて、巫女服に薄い紫色の髪の女の子が現れた。

その頭には角が生えている。

私は慣れたけど人が見たら驚くでしょうね。

 

私はその羽生に聞く。

 

「今は何時!? 昭和何年の何月何日!?」

 

「あぅ~~!? あぅ~あぅ~!」

 

羽生はいきなり焦り出す。

もう!

 

「しっかりしてよ! 私より先にここに来てたなら分かるでしょう!?」

 

「……昭和五十八年……六月の上旬なのです。……綿流しのお祭りが再来週の日曜日なのです。ですから……ええっと……」

 

そう言って羽生は指を折って数えはじめる。

 

綿流しが再来週……って事は……

 

「くっ! 何てこと……今回はそれしか猶予が無いってわけ?」

 

これしか戻れないなんて……やっぱり羽生の力が……

 

「過去に遡る時間は段々短くなっているのです。僕達の力では……もう、これが精一杯なのです。」

 

私達が話していると足音が近づいてきた。

 

「梨花ちゃ~ん!」

 

「大丈夫!?」

 

私は振り向いて言う。

 

「大丈夫なのです。」

 

「どっか怪我してない?」

 

「み~。本当に大丈夫なのですよ?」

 

「本当に怪我してない? 消毒しないと傷が膿んじゃうよ?」

 

そう言って仲間とともにいる……男の子が話しかけてきた。

 

本当にこの子は誰なの?

 

「大丈夫なのです。にぱ~。」

 

私がそう言うと男の子は首を傾げる。

男の子は少し考えると納得したような表情をした。

 

「そっか、良かった~。」

 

「はいなのです。」

 

私はそう言うと圭一を見て言う。

 

「圭一。ちょっと聞きたいことがあるのです。」

 

「ん?」

 

「圭一は覚えていますですか? その……綿流しの夜の事を……」

 

「何言ってるんだよ。俺は去年は雛見沢に居なかったんだ。綿流しを見るのは今年が初めてだよ。」

 

「じゃあ、じゃあ、学校の屋根に登った事は覚えていませんですか?」

 

私がそう言うと圭一は不思議そうな顔をする。

 

「何の話だ?」

 

やっぱり覚えていないか……

 

「どうしちゃったんですの?」

 

「まさか頭を打っちゃったとか?」

 

沙都子と魅音が心配してくる。

 

いけないいけない。私は笑顔を取り繕って皆に笑いかける。

 

「心配かけてごめんなさいなのです。でも、本当に大丈夫なのですよ。にぱ~。」

 

皆……いえ、一名以外は納得していないような感じだったけど。難とか分かってもらえた。

でもさすがに今日の部活はお開きとなった。

 

夜。

 

――コンコン。

 

ノックの音が私と沙都子の家に響く。

 

誰かしら?

 

「どなたですか~?」

 

私はドアの前に立って聞いてみる。

 

「あ、高科です。梨花ちゃんいますか?」

 

高科? 聞かない名前ね?

 

「あら、雪人さんですの?」

 

……どうやら沙都子も知っているようだ。……もしかして昼間の男の子?

 

私は扉を開ける。

 

「こんばんわ、梨花ちゃん。」

 

「こんばんわなのですよ。にぱ~。」

 

扉を開けるとそこに居たのは、予想した通りの人物だった。

 

「ちょっと外に来てくれる? 二人で話したいことがあるんだ。」

 

高科雪人という男の子は私にそう言った。

 

「み~? 二人でですか?」

 

「ちょっと雪人さん! 梨花に手を出すのならまずは私を倒してからにしてくださいまし!」

 

「ああ! 何でばれちゃったんだ! 俺は恥ずかしいよう!」

 

と、男の子はどう見ても嘘としか思えない恥ずかしがり方をした。

 

「んで? 来てくれる? 梨花ちゃん。」

 

「良いですよ。」

 

綿流しの近くでもないので私は高科雪人について行った。

 

「この辺で良いかな?」

 

そう言うと、高科雪人は何やら手を動かしながらごにょごにょと言った。

そして、私に振り向くと高科雪人はとんでもないことを言った。

 

「さてと、俺の名前は高科雪人。初めまして。百年の魔女。そして、オヤシロサマ。」

 

 

あとがき

 

こんにちわ~!

 

さて、次の世界に来ましたよ。

 

今回の世界はひぐらしのなく頃にの世界。

 

雪人は梨花ちゃんはどうなるのか?

 

雪人は運命の袋小路を脱出できるのか!?

 

次回も見てくださいね。バイバーイ!


 
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