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「あくっ!?」
新しい世界に来てからの初めて感じたことは、体からの鈍い痛み。
ここはどうやらどこかの林の中のようだ。
私は横にある崖から落ちてここに居るらしい。
「梨花ちゃん!」
「大丈夫~!?」
「梨花~!?」
崖の上から見つめてくるのは何時もの仲間たち。
でも……今回は少し違った。
「梨花ちゃん!? 大丈夫!?」
「え?」
私は目を凝らして仲間たちの方を見つめる。
何時ものメンバーが居る。それは良い。もう一人、人がいる!?
あれは誰!?
その何者かは白い髪の長髪のおと……こ?
たぶん男だ。でも背が低い。沙都子より少し高いくらい。
今まで雛見沢を見てきてあんな人間は一人として見たことがない!
あれは誰なの!?
「今、そっちに行くよ!」
そう言って皆と誰かは行ってしまった。
どうやら他の道からここに来るらしい。
この状況は、たぶん皆と裏山で遊んでたはず。
そう言えば、今日は何日?
「羽生!?」
私が呼ぶと羽生は姿を現した。
私と同じくらいの年に見えて、巫女服に薄い紫色の髪の女の子が現れた。
その頭には角が生えている。
私は慣れたけど人が見たら驚くでしょうね。
私はその羽生に聞く。
「今は何時!? 昭和何年の何月何日!?」
「あぅ~~!? あぅ~あぅ~!」
羽生はいきなり焦り出す。
もう!
「しっかりしてよ! 私より先にここに来てたなら分かるでしょう!?」
「……昭和五十八年……六月の上旬なのです。……綿流しのお祭りが再来週の日曜日なのです。ですから……ええっと……」
そう言って羽生は指を折って数えはじめる。
綿流しが再来週……って事は……
「くっ! 何てこと……今回はそれしか猶予が無いってわけ?」
これしか戻れないなんて……やっぱり羽生の力が……
「過去に遡る時間は段々短くなっているのです。僕達の力では……もう、これが精一杯なのです。」
私達が話していると足音が近づいてきた。
「梨花ちゃ~ん!」
「大丈夫!?」
私は振り向いて言う。
「大丈夫なのです。」
「どっか怪我してない?」
「み~。本当に大丈夫なのですよ?」
「本当に怪我してない? 消毒しないと傷が膿んじゃうよ?」
そう言って仲間とともにいる……男の子が話しかけてきた。
本当にこの子は誰なの?
「大丈夫なのです。にぱ~。」
私がそう言うと男の子は首を傾げる。
男の子は少し考えると納得したような表情をした。
「そっか、良かった~。」
「はいなのです。」
私はそう言うと圭一を見て言う。
「圭一。ちょっと聞きたいことがあるのです。」
「ん?」
「圭一は覚えていますですか? その……綿流しの夜の事を……」
「何言ってるんだよ。俺は去年は雛見沢に居なかったんだ。綿流しを見るのは今年が初めてだよ。」
「じゃあ、じゃあ、学校の屋根に登った事は覚えていませんですか?」
私がそう言うと圭一は不思議そうな顔をする。
「何の話だ?」
やっぱり覚えていないか……
「どうしちゃったんですの?」
「まさか頭を打っちゃったとか?」
沙都子と魅音が心配してくる。
いけないいけない。私は笑顔を取り繕って皆に笑いかける。
「心配かけてごめんなさいなのです。でも、本当に大丈夫なのですよ。にぱ~。」
皆……いえ、一名以外は納得していないような感じだったけど。難とか分かってもらえた。
でもさすがに今日の部活はお開きとなった。
夜。
――コンコン。
ノックの音が私と沙都子の家に響く。
誰かしら?
「どなたですか~?」
私はドアの前に立って聞いてみる。
「あ、高科です。梨花ちゃんいますか?」
高科? 聞かない名前ね?
「あら、雪人さんですの?」
……どうやら沙都子も知っているようだ。……もしかして昼間の男の子?
私は扉を開ける。
「こんばんわ、梨花ちゃん。」
「こんばんわなのですよ。にぱ~。」
扉を開けるとそこに居たのは、予想した通りの人物だった。
「ちょっと外に来てくれる? 二人で話したいことがあるんだ。」
高科雪人という男の子は私にそう言った。
「み~? 二人でですか?」
「ちょっと雪人さん! 梨花に手を出すのならまずは私を倒してからにしてくださいまし!」
「ああ! 何でばれちゃったんだ! 俺は恥ずかしいよう!」
と、男の子はどう見ても嘘としか思えない恥ずかしがり方をした。
「んで? 来てくれる? 梨花ちゃん。」
「良いですよ。」
綿流しの近くでもないので私は高科雪人について行った。
「この辺で良いかな?」
そう言うと、高科雪人は何やら手を動かしながらごにょごにょと言った。
そして、私に振り向くと高科雪人はとんでもないことを言った。
「さてと、俺の名前は高科雪人。初めまして。百年の魔女。そして、オヤシロサマ。」
あとがき
こんにちわ~!
さて、次の世界に来ましたよ。
今回の世界はひぐらしのなく頃にの世界。
雪人は梨花ちゃんはどうなるのか?
雪人は運命の袋小路を脱出できるのか!?
次回も見てくださいね。バイバーイ!
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交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。