No.201738

真・恋姫†無双 武と知の2人の御遣い伝 第4話

黒山羊さん

「前回のあらすじ」
ジェネシスは村を襲っていた賊を退治する。一刀はその光景を見て気を失う。

第1話
http://www.tinami.com/view/201495

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2011-02-15 12:23:23 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:4122   閲覧ユーザー数:3661

この物語は真・恋姫†無双という外史に、

別作品から1人ある人が来たいう設定です。

作者である私、黒山羊が原作を何度も読み返し、

登場人物を原作通りにしたつもりです。

ですが、解釈が幾らでも可能であるように、登場人物が皆様のご期待にそえるかどうかはわかりません。

また、作者は関西人なので、気をつけているつもりですが、

セリフが関西弁臭くなってしまうかもしれません。

あらかじめご了承ください。

 

読者の皆様が楽しめたら幸いです。

 

 

視点:愛紗

 

私は関羽雲長

一部の賊からは青龍偃月刀を持つ「美髪公」と恐れられ、

自分の武に誇りを持っていた。

しかし、あれだけの賊に突撃して、目の前の状況を作れと言われたなら、

賊が目隠しを耳栓をしない限り、私は不可能だと言おう。

理由は複数ある。

1つめは地面に横たわる賊は死体ではなく、肉塊であったからだ。

ほとんどの死体は3つ以上に分割されていた。

私の青龍偃月刀は「叩き切る」ことを目的とした武器だ。

おそらく賊を倒した者の武器は「斬り裂く」を目的とした武器であろう。

2つめは賊の武器と目の前の男の武器にある。

賊たちが使ってたであろう武器は折られたではなく、斬られていた。

武器の断面がまっすぐだったからだ。

3つめが最大の理由だ。目の前の1人の男の姿だ。

この程度の賊、私が相手をしても倒せることは倒せる。

しかし、体は無傷でも、服はそうはいかない。

男の着ている服は丈が長い。この服であれだけの賊を1人で相手にすれば、服の所々が賊の武器に切られて破けてもおかしくない。

だが、彼の服は左背中にある1か所を除いて切られた後が無い。

その1か所も血が流れていないことから、古いものらしい。

 

この男は何者だ?

 

我らを救った英雄か?

 

それとも、

 

この賊を殺し、我らも殺そうとする殺戮から快楽を見出す気の狂った者か?

 

 

 

わからない。余りにも不明な点が多すぎる。

赤い状況が、「この男は普通ではない」と私の本能に警戒を促した。

そして、男は私から視線をそらし、村の西側を見た。

 

「北郷!!」

 

そう男は叫ぶと、その方向には別の男が槍を杖にして、足が震えていた。

見たこともない白い服を着ていた。

彼は直後に倒れた。そして、男は彼を抱え、私の方にきた。

 

「悪いが、寝床を貸してもらうぞ。」

 

鮮血に染まった男は無表情に言った。

私は返り血の男を警戒したが、白い服の彼とは知り合いのようだ。

血で気を失うような白い服の彼を地面で寝かすのもどうかと思う。

 

「わかりました。」

 

念のため、鈴々に男を監視するように言った。

男には寺の外で待ってもらい、その間に私は寺を開放し、村民に賊が去ったことを伝えた。

その瞬間、歓喜の声で数秒程何も聞こえなかったが、その声が収まると、村長に気を失った白い服の彼に寝床を貸して欲しいと頼み、男を村長の家に案内した。

男は彼を寝床に降ろすと、

 

「体を洗いたいのだが・・・」

 

「残念ながら、お分かりの通り先ほどまで村は賊に襲われており、風呂はありませんが、

村の東側に川があります。そちらに行かれては如何でしょう。」

 

「そうか。」

 

彼はそういうと行ってしまった。

私は桃香様に男には警戒するように言うと、村の復旧作業の手伝いを始めた。

手伝いを初めた直後、鈴々が私のところに来て、男を見失ったことを伝えてきた。

私は青龍偃月刀を取り、鈴々と共に男を探したが、

男は何事も無かったように半刻後には戻ってきた。

そこで私は初めて、彼の服と剣は元々赤かったことが分かった。

そのころには時間がかかると思われた復旧作業も落ち着き、

村長の家から声が聞こえたので、2人の男に私たちは話聞くことにした。

 

 

 

 

視点:一刀

 

目が覚めた。

ここはどこかの誰かの家だろう。俺は布団の中にいた。

俺は起き上がると目の前にはジェネシスさんが居た。俺はジェネシスさんの顔を見ると先ほどのことを思い出した。

俺は罪悪感を感じ、ジェネシスさんに謝罪する。

 

「ごめんなさい。」

 

「なぜ謝る?」

 

ジェネシスさんは本を読みながらそう言った。

こちらからは、裏表紙しか見えないため、未だに本の題名が分からない。

 

「俺、あの時のジェネシスさんが怖いと感じてしまった。俺が頼んで、この村を救ってくれたのに・・・。」

 

「気にするな。慣れている。」

 

そう彼は言った。

相変わらずこちらを見ずに、本を読んでいる。

 

 

沈黙を破ったのは、この建物に入ってきた3人の女の子と老人。

 

「おぉーー。目が覚めましたか、良かった良かった。村を代表してお礼を言わせてください。

村を救っていただき、ありがとうごぜぇます。旅のお方。私はこの村の村長です。」

 

「私は劉備。性は劉で、名は備、字は玄徳。助けてくれてありがとうございます。」

 

「我が名は関羽。性は関、名は羽、字は雲長です。」

 

「鈴々は張飛翼徳なのだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

 

「えぇーーっと、俺の聞き間違いでなければ、劉備、関羽、張飛と聞こえたのだが・・・」

 

「はい。その通りですが?何か?」

 

関羽と名乗った黒髪の女性は不思議そうに答える。

 

 

考えろ!北郷一刀!

 

このコスプレをした女の子達は頭がおかしいのか?それとも本気か?

だが、ジェネシスさんの服装もコスプレだが、彼の話によると、彼は半壊した家の自分の部屋で初めて見た鏡の前でもその服装だったらしい。どんな状況か想像できないが、とりあえず、この服は彼からすれば、普段着なのだろう。

ジェネシスさんという前例がある以上、彼女達の今の服装はコスプレではなく、普段着なのだろうと推測。

そして、村長さんも古いボロボロの着物みたいな服を着ている。この年でコスプレをする人はまずいないだろう。以上のことから、おそらく間違いない。

彼女らの服装は普段着であると確信になった。

 

この服装が普段着なら、名前はどうだ?

劉備、関羽、張飛はあまりにも有名だ。

村長が彼女らの電波っぷりに合わせていると考えた。

そこで、村長に聞いてみた。

 

「村長さん、今の王朝って漢王朝ですよね?」

 

「何を当たり前のことを言っておられるのですかなぁ?旅のお方?フォッフォッフォー」

 

電波に合わせている場合、何らかの動揺が生じるはず。

この村長がこう言い切ったことはおそらく、事実なのだろう。

マジかよ!

俺は状況理解完了。

 

ところで、ジェネシスさんは?

 

 

 

 

えーーーーーーーーーーー!

 

まだ、本読んでるしーーーーーーーーー。あの人!

 

考えるのは任せるって言っても、せめて、人の話聞く態度とろうよ!

 

 

 

 

「ジェネシスさん、今の話聞いてました?」

 

「あぁ、右から村長、カンウ、リュウビ、チョウヒだろ。」

 

これで、動揺しないということは、この名前を知らない。

つまり、彼はこの世界の住人で彼女らと初対面か、この世界より過去から来た人、漢王朝のある歴史を通らなかった世界の人のどれかである。

1つめはあり得ない。彼は鏡によってこの世界に飛ばされたと言ったのだ。

2つめもあり得ない。彼の言っていたシンラカンパニーが大企業だからだそうだ。俺が知っているかぎり、これ以上昔に大企業なんてものはなかったはずだ。

ゆえに彼は3つめに当てはまる。

やはり、彼とは元居た世界が違うな。

 

「なるほど。」

 

「何がだ?」

 

ジェネシスさんは本を閉じこちらを見てくる。

あ。やっと本読むの止めた。

 

「おそらく、俺とジェネシスさんは俺の世界に近いパラレルワールドに来たと思います。」

 

「なぜそう思う?」

 

「俺は劉備、関羽、張飛、漢王朝って言葉を知っていたが、貴方は知らなかった。違いますか?」

 

「あぁ。」

 

「となると、この世界はジェネシスさんの世界より、俺の世界に近いことになります。」

 

「なるほど。それで?」

 

「はい。しかし、俺の知っている劉備、関羽、張飛は男ですが、この人達は女性です。」

 

「なるほど。」

 

「「「????」」」

 

彼女達は理解できていないようだ。

自己紹介と・・・・

一応、説明してみるか。

 

 

 

30分かけて、説明したが、

なかなか、理解してもらえない。

最初、俺は変な目で見られた。

ジェネシスさんは至っては警戒されている。関羽さん目が怖いです。

だが、最後の質問と一言で2人には理解してもらえた。

 

「話は変わるけど、始皇帝って男?」

 

「はい。そうですが・・・・。」

 

「つまり、俺とジェネシスさんの状況ってのを君たちに置き換えるなら、朝起きたら、目の前に、女の始皇帝って名乗る人が居るってのと同じ。」

 

「「なるほど。」」

 

「どういうこと?、愛紗ちゃん」

 

「鈴々も分からないのだ。」

 

「つまり、この御二方はこの大陸の人ではないということです。」

 

「へぇーーー。だったら、だったら、」

 

と、興奮気味に

 

 

 

「御二人が天の御使い様なの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだそれは?」

 

「天の御使い?」

 

 

 

混沌が世に終りをもたらす時

 

冥き空より 2つの天より星が落ちる

 

武力をもたらす武の御使い

 

知識をもたらす知の御使い

 

彼らが平和へと導く

 

                 -自称大陸1の占い師 管輅-

 

 

 

黒山羊です。

 

紅白の御使い 爆誕!!

 

話の進行速度遅ッ!

一刀のセリフがどこぞの探偵家か?説明口調すぎやぞ!!

頑張っているのですが、でも、やっぱり探偵臭い!!

ポア○? ホーム○?

書いててビックリですわ!

何か管輅の言葉が叙事詩LOVELESSっぽいのは気のせいではありません。ご了承ください。

 

さてさて、どうしましょう。

次回作ですが、アンケートで決めましょう。

では、お答えください。

 

1:一刀視点の拠点

 

2:ジェネシス視点の拠点

 

3:両方の拠点

 

4:さっさと桃園行け!

 

決まった方はコメント欄に記入お願いします。

 

ほなら、次回をお楽しみに。


 
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