No.201324

秋蘭への頼み

今回から国を飛び越えて魏と蜀も書いていくことにしました。
その一作目としてまずは秋蘭を書いてみました。


基本的にはこれまでのキャラ別と同じで魏の場合は外史に留まっていることになります。

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2011-02-13 11:42:58 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:5101   閲覧ユーザー数:4181

いきなり秋蘭は華琳より「あなたは最近頑張りすぎだから休みなさい」と言われてしばしの暇をもらったが、正直に言ってすることが全くと言っていいほどなかった。

 

 

 

とりあえずの暇つぶしとして街に出てみたのだが、やはり1人というのもあってか暇なことには変わりなく、どうしようかと思っていたところに運良く大量の荷物を抱えた一刀に会ったのだった。

 

 

 

「あれ???秋蘭?どうしたのこんな所で?今日は政務はお休みなんだ」

 

 

 

「ああ、まぁな。北郷こそどうしたんだそんなに大量の荷物を抱えて…まさか何か良からぬことを考えているわけではないだろうに…」

 

 

 

「ああ、これね。真桜や沙和達に頼まれてね~ほら皆にはさんざん迷惑かけたからね。少しくらいは頼みを聞いてあげようと思ったら、こんなにたくさんの荷物を取ってきてほしいって言われたんだ」

 

 

 

一刀が掛けた迷惑とは自身が天に帰りそうになったことである。秋蘭を助け、赤壁では魏を勝たせたことで一刀は子の外史から消えることになっていたのだが、なんとかそれを乗り越えることが出来たのであった。

 

 

 

「なるほど…それなら私も北郷には感謝しきれないほどの恩があるからな。少しだけ荷物を持ってやろうか…それとも別の方法で恩返ししてほしいか?」

 

 

この時、秋蘭は命を助けられたにもかかわらず、これまでに一度も一刀のために何かをしてあげたことがないことに罪悪感を持っていたので、これを機に恩返しをしようと思っていた。

 

 

 

「荷物なら俺1人でも全然大丈夫だよ。それに秋蘭が恩返しするようなこと俺したっけ?心当たりが全くと言っていいほどないんだけど…。」

 

 

 

「北郷…おまえと言う奴は…まぁいい。気が向いたら閨に忍び込んだり、なんなら凪が来た服を私も着てやろうか?それとも姉者がしたことと同じことを…」

 

 

 

「し、秋蘭さんなんでそれを知ってるんですかね~?まさか見ていたとか言うんじゃないでしょうか…それにあれはですね~」

 

 

 

春蘭との間に何があったのかは一刀は知られていないと思っていたらしいが、ばっちり秋蘭にはバレていた。それもそのはずあまりにも機嫌の良かった春蘭から秋蘭はその理由を聞いていたからだ。

 

 

 

「ふふ、安心しろ。私は姉者とは違って口が堅いほうだが、それは北郷次第だからな…場合によってはうっかりしてしまうこともあるぞ?」

 

 

 

「頼むから口が堅いままでいて!!!秋蘭に何か頼む事を考えるからそのことだけは絶対に内緒にしてて!!!」

 

 

 

2人で並んで城へ帰路についていると突然一刀が思い出したように秋蘭に話しかけた。

 

 

「そうだ!!!前から秋蘭に頼もうと思ってたことがあったんだよ~だから、それをお願いしようかな。春蘭は絶対できないというか無理だからね」

 

 

 

「ほぉ~私に出来て姉者に出来ないことをさせるのか…さて何をさせる気なのかな?言っておくが、姉者がやったこと以上のことはできないぞ?」

 

 

 

「な、何言ってんの秋蘭!!!あんなことさせるわけないでしょ!!!そんなことさせたら俺本気で三途の川を渡っちゃうことになるかもしれないし…そ、そりゃしてほしいって気持ちは強いけどさ~…」

 

 

 

最後に思いっきり本音を一刀は言ってしまったためにそれを聞いた秋蘭の視線がとても痛かったのは言うまでもないが、言われた本人の胸中はまんざらでもない様子であった。

そして少し残念そうに秋蘭は一刀の頼みをきちんと聞いた。

 

 

 

「ふふ、それならば楽しみは後に取っておいた方が良いだろう…。それで私に頼みたいこととはなんだ?」

 

 

 

「そうそう、秋蘭に料理を教えてもらおうかな~と思って…あとは手先が器用になるためのコツなんかも教えてもらおうかな~って思ってさ」

 

 

 

「それならば私ではなく、凪や琉々に頼んだ方がいいのではないか?あいつの腕は私より数段も上だぞ。それを私に頼むとは嫌がらせか皮肉に聞こえるぞ。」

 

 

 

「あ~それも考えたんだけど、集中してやるためにはあの2人だと季衣とか沙和達が邪魔しにきそうでね~そう考えると秋蘭が1番かな~と思ってさ…嫌なら無理には頼まないよ。」

 

 

これまで全く料理や裁縫などをしたことがなかったので、みんなへの恩返しの意味も込めて何かをやろうと思った結果…まず料理を習うという結論に一刀は至ったわけだ。

 

 

 

「ほぅ~大人数の相手はあまり好きではないのか~。それなら、私はいつでもかまわないぞ。一刀の都合がいい時に私のところに来ればいいさ…楽しみにしてるぞ」

 

 

 

秋蘭が初めて「一刀」と呼んだのにも気付かずに、本人はお礼だけを言って先を歩いていた。

 

 

 

(まぁいいか…しかし、ここまで鈍感だとはな)

 

 

 

「じゃあ…帰ったら早速お願いするよ。ってあれ?秋蘭~どうしたの~?」

 

 

 

一刀の声で我に返った秋蘭は足早に一刀のところまで歩き、一刀の手を取って2人で並んで帰り道について行った。

 

 

あとがき

 

 

まず最初にごめんなさい!!!!所々おかしな部分があるし話にも無理がありますよね…

 

 

やっぱり俺にはこういう系は向いてないのかもしれない…それにホントはもっと早く載せるつもりだったのに忘れてました…冥琳の続編もいまだに執筆中…

 

 

ニートの分際でホントにすいません…秋蘭ファンの方もホントにすいません。

 

 

次回ですが、冥琳編の続編を載せるつもりですがお気に入り限定にするべきか全体にするべきか迷ってます…冥琳がコスプレする予定なので…誰かイラストを書いてください!!!

 

ちなみに冥琳編が終わったら、誰を書くかは未定です。恋姫以外でもご希望があればどうぞ。

 


 
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