観音（かのん）：（たぶん）ごく普通の女子中学生

真鈴（まりん）：（ちょっとオタクな）普通の女子中学生

真鈴「ねえ、ねえ、観音ちゃんっ！」

観音「ん〜、何？どしたの、真鈴」

真鈴「今年のバレンタインはどうするの〜？」

観音「どうするって言われてもね〜、別に渡す相手もおらへんし・・・」

真鈴「最近はね、”本命チョコ”じゃなくて、女の子同士であげたりする”友チョコ”が多いんだよ」

観音「は〜、そうなん？って、それって男の子からしたら淋しい話やねぇ・・・（笑）」

真鈴「ちなみに、中学生ぐらいになるとお父さんにチョコあげる子も少なくなるんだって！」

観音「お父さんはお母さんからもらうから、イイんとちゃうの？」

真鈴「え〜？ウチのお父さん、お母さんから絶対もらわないって言ってるよ？」

観音「なんで？」

真鈴「お返しが大変だからだって！（笑）」

観音「真鈴のお父さん、せこいなぁ〜それぐらい、いいやん！！」

真鈴「お返しは指輪とかだよ？３倍どころか３０倍返しぐらいなんだけど・・・」

観音「やるな、おばさん！（笑）」

真鈴「まぁ、ウチの親の話はおいといて・・・はいっ！観音ちゃん、これあげる！」

観音「へ？あ、チョコレートくれるの？ありがと〜！！（喜）」

真鈴「いえ、いえ、どういたしまして〜観音ちゃんにはいつもお世話になってるもんね！」

観音「いつもお世話してます（笑）このチョコ、ずっしり重いけど、結構高かったんじゃない？」

真鈴「えへへ〜、開けてみて！」

　ペリペリペリ

観音「・・・”手作り板チョコ４００ｇ”（汗）」

真鈴「手作りチョコが４００ｇだよ〜！スゴイでしょ？」

観音「いやいや、手作り”用”チョコやん、コレ」

真鈴「あれ？」

観音「あれ？じゃな〜いっ！普通、手作り用チョコをそのままあげる子なんていないっての！」

真鈴「まあ、まあ、観音ちゃん、お菓子作るの得意なんだし、このチョコでチョコレートケーキでも作ったら？」

観音「ん〜？まあ、このまま食べるって訳にもいかないしね、つくってみるか！」

真鈴「やった！！んでもって、お返しにそのケーキ、私にちょうだ〜い！！」

観音「・・・ちょっとまて！さては、初めっからソレが狙いでボケてたわね、真鈴っ！」

真鈴「ありゃ、バレたか（笑）」

観音「ったく、もう・・・まあ、いいか、うちもチョコケーキ食べたくなってきたし」

真鈴「わ〜い！だからスキだよ〜観音ちゃん！」

観音「ただし、来年は同じネタじゃダメやからね〜！！」

真鈴「新しいネタ、考えとこ（笑）」

おしまい