真・恋姫無双 ~修羅となりし者~2
※注意
・この作品の一刀はチートな性能です。
・オリジナルの設定や、オリキャラが登場します。
・キャラの口調がおかしくなったり、キャラ崩壊があるかもしれません。
以上のことが許せる方のみ次へ進んでください。
??? side
森の中に小高い丘がある。その丘には、石造りの階段があり、一番上には民家のようなものが見受けられる。
そんな丘で、一人の少女が階段であっちへ行ったりこっちへ行ったりと右往左往している。何か考え事をしているのか、その少女、諸葛亮こと真名を朱里の顔はとても厳しい表情だ。
朱里「う~、雛里ちゃんどこ行っちゃったんだろう・・・・。途中ではぐれちゃって、先に戻ってきてるかもと思って帰ってきたけど・・・・・」
そう呟くと動きを止め、階段に腰を下ろした。
朱里「雛里ちゃん、大丈夫かなぁ。最近賊も増えてきてるし、無事だといいんだけど・・・・」
どうやら友達とはぐれてしまい、その友達が戻ってこないため心配しているらしい。
少女は何度か唸ると、なにを思ったのか、手を組み天へと祈り始めた。
朱里「どうか、雛里ちゃんが無事に帰って来ますように・・・・・・」
まるで呪文を唱えているかのように何度も呟いていると、一筋の流星が現れた。
その流星は昼間だというのに、眩い輝きを放ち、少女の友人が居るであろう森の中へと落ちていく。
朱里「はわわ!? あれってもしかして、管輅さんが予言したっていう、『天の御使い』が乗ってる流しぇい!?」
それを見た少女は驚きのあまりか語尾を噛んでしまったが、彼女の顔には先ほどまでの厳しい表情はなく、むしろ希望に満ちた表情をしている。
朱里「あぅう、噛んじゃった・・・・。でもあの流星はきっと本物だよね。あんなの、今までに見たことないもん。うん。 御使い様、どうか雛里ちゃんを助けてください」
少女は意を決したように一度頷いてから、再び祈り始める。
未だ見ぬ、『天の御使い』に向かって・・・・・
一刀 side
一刀「ん、んん・・・。」
太陽の眩しさに一刀は声を上げる。
一刀「うん・・・・?なんだ、寝ちゃってたのか・・・・。んん~~、今日は及川と資料館に行くんだったな。早く支度しない・・・・・・と・・・・・」
しばらくして目覚めた一刀は、伸びをしながらそんなことを言うと、やっと周りの様子がおかしいことに気付いたのか、
一刀「・・・ここはどこだ・・・・・・?」
そう呟いて、混乱しながらも状況把握に努めはじめる。
一刀(落ち着け、落ち着くんだ俺。「すぅ~はぁ~」よし、まずは状況の整理からだな。昨日は依頼があって、それを片付けたんだよな。そのあと寮に戻って・・・・、そうだ、及川と資料館に行ったんだった・・・。そこで及川がナンパしに行ったあと、一人で見学してたら銅鏡が光りだして、気付いたらここにいた、と。わからんことだらけだな)
一通り考えたあと、何か手掛かりはないかと周りを見渡す。すると、昨夜一刀がもっていた長い刀が落ちている。
一刀「あれは・・・『紫桜』か?どうしてこんなところに・・・・」
愛刀である『紫桜』があることに驚く一刀だが、よく見ると服装が昨夜の仕事服になっている。ますますわからなくなった一刀は、見覚えのある場所でないか確かめようとするが、あたり一面木だらけなため見当もつかない。
一刀「とりあえず川でも探『キャ~~~~!!!!』なんだ?!」
突然の悲鳴に驚く。声のした元へ行こうにも反響のせいで方向がわからない。一刀は急ぎ氣を耳に集中させる。すると前方斜め右方向から4人ほどの足音が聞こえてきた。今度は足に氣を集め、一気に駆け出す。その速度は常人のものをはるかに超えた早さだった。
???「こ、こないでください~~」
声の元へとたどり着いた一刀が目にしたのは、3人の大人が1人の少女を囲んでいる姿。少女は木を背にしながらも必死に叫ぶ。そんな姿をみて、大人たちは下種な笑みを浮かべるだけだった。一刀は只事ではないことを感じ取り、少女を助けるために動き出す。
雛里 side
3人の賊に囲まれ、鳳統こと雛里は恐怖に震えていた。それでも、何とかしようとその手に持つ木の実を投げつける。しかし、そんなものでは賊1人すら止めることはできない。どうしようもない恐怖に襲われ、雛里はその場に座り込んでしまう。その様子をみて、賊の1人が捕まえようとする。
雛里(朱里ちゃんっ!!!)
賊に捕まることを覚悟し、心の中で親友の名を叫ぶ。しかし、賊の手が雛里に届くことはなかった。
賊A「いってえええぇぇぇぇぇ!!!!!」
賊B「なんだ?!どうした?!」
賊C「手になんか刺さってやがる!!」
賊B「くそっ!なんだってんだ!!」
賊A&C「「ぐほぉっ!!!!」」
賊B「なっ?!!!!」
賊Bが周りを見渡している間に、賊Aと賊Cが吹き飛ばされ木に激突する。そうして二人は気絶し、動かなくなる。残された賊Bはおびえだす。それもそうだろう。賊Aの手に小刀が刺さったあの時から、一度も敵らしきものの姿が見えていないのだから。徐々に後ずさっていく賊B。そんな彼に背後から声が掛けられる。
???「気絶している2人を連れて立ち去れ。そうすれば命だけは見逃そう」
背後から聞こえる声に怒気は感じられない。声の主の姿を確認しようにも、全身に纏わりつくような殺気が、逃げる以外の行動を許さない。急ぎ仲間を担ぎ、賊は逃げて行った。
???「大丈夫?」
先ほどの一部始終を見ていた雛里には、賊が勝手に逃げ出したかのように見えていたのだが、声をかけられてはじめて助けられたのだと理解した。
雛里「あ、あの、助けていただきありがとうございましゅっ」
???「どういたしまして。それにしても、あいつらはなんだったんだろうな?」
雛里「た、たぶん黄巾党の人たちじゃないかと」
???「黄巾党?」
雛里「えと、知らないんですか? さ、最近、各地で悪さをしている賊なんですが・・・」
そこで初めて目の前の人の姿を観察する。きれいな顔立ちをしており、この辺りでは見ることのない変わった服装をしている。見たところ、なかなかに上等な素材を使われていそうなため、どこかの州牧の子息かなにかだろうと考えていると
(ぐぅ~~)
と、なんとも気の抜けるような音がする。
???「あはは・・・・」
雛里「あの、助けていただいたお礼もしたいでしゅし、御馳走しましょうか?」
???「え、いいの?」
雛里「は、はい。命の恩人ですし」
???「ありがとうっ! え~と・・・・」
雛里「あ、あの、その、えと、鳳統でしゅ」
一刀「ありがとう鳳統ちゃん。俺は北郷一刀っていうんだ」
雛里「姓が北、名が郷、字が一刀ですか?」
一刀「いいや、姓が北郷で名が一刀。字ってのはないんだ」
雛里「字がないんですか!?」
一刀「?? そんなにおかしいかな?(ぐぅ~~)・・・・あははは・・・・」
雛里「と、とりあえず行きましょうか」
一刀「そうしてもらえると助かるよ・・・」
そうして二人は雛里の案内のもと水鏡私塾へと歩きだした。
あとがき
どうも、蒼鋪神紅です。
短いですが、2話目を投稿しましたがいかがだったでしょうか。
楽しんでいただけたなら幸いです。
えー、今回投稿するに当たって、前回との間が結構(?)空いてしまったのはですね、作者がウイルス性胃腸炎にかかっていたのが理由です;
いやー酷かった(笑)
まぁこのあとがきを書いてる今現在も完治してないんですけどね;
そんなどうでもよさげな話は置いておくとして、今回、名前だけ登場した一刀の武器説明をしたいと思います。
名前・・・・紫桜
形状・・・・日本刀 Fate/stay nightのどこぞのお侍さんの物干し竿を想像してください
説明・・・・刀身は淡い紫色。流された氣の量が一定量を超えると真っ赤になる。
氣が流れやすくなっており、切れ味・強度などを底上げすることが可能。
こんなところですかね。
かなり説明が不足してる気がするけど気にしない気にしない
そして!前回コメを下さった方々、応援メッセージを送ってくださった方々、本当にありがとうございますっ!!!
ものすごくやる気が出てきますので、前回コメしてくれた方も、そうでない方も、ぜひともコメしてってください。出来る限りお返事したいとおもいます。
応援メッセはまだ見れてませんので、早く3話を上げてみさせてもらいます。
それとですね、前回のコメでもお答えしたとおり、ルートはまだ決まっておりませんので、希望がある方は、そちらのほうもよろしくお願いします。
ではでは~ノシ
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「真・恋姫無双」の二次創作のSSです。
この作品の一刀はかなり強くなってます。
正直、自己満足な作品です。
拙い作品ですが、コメントなど頂けるとうれしいです。
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