朝廷から黄巾党討伐の依頼を受け1週間が経過した。
呉羽や音々音達は討伐の準備で忙しかった。
呉羽から取り上げた一刀と四六時中一緒にいた詠は随分と御機嫌だった。
そして今日…
月「董卓軍出撃です♪」
兵「「「「「「うぉ~~~~」」」」」」
拠点である天水から黄布党討伐のため出陣したのだった。
今回は3部隊に分けて黄布党討伐に挑んだ。
1つ目は体育会系の騎兵のみの霞部隊。
霞「よっしゃ~!!久々の戦や!!みんな気張っていくで~」
兵「「「おう!!」」」
霞「うちらは単なる騎兵やない!!」
兵「「「おう!!」」」
霞「紺碧の張旗を掲げた一騎当千の騎兵や!!」
兵「「「おう!!」」」
霞「賊ごときに後れをとらんやろ!!」
兵「「「当たり前です!!」」」
霞「これなら隊長であるうちものんびり酒が呑めるわ~」
兵「「「それは駄目です!!」」」
2つ目は董卓軍の本体である月部隊。
月「ねねちゃん大丈夫?」
音々「大丈夫なのです!!月様の軍師として頑張るのです!!」
軍師としてはじめて戦いに出る音々音。
元気がいいのはいつものことだがやはり緊張していた。
そのことに気がついた副隊長の恋が声をかけた。
恋「月……ねね…」
月「はい?」
音々「どうしたのです?恋殿」
恋「月とねね…恋…守る」
触角に似た髪を動かしながら言った。
その愛くるしい姿を見た二人は…。
月「恋ちゃん」
音々「恋殿~」
と言って抱きついた。
そして最後の部隊は…
詠「ボク達の隊が一番重要よ!!」
呉羽「そうだな…天の御遣いを守らなくてはいけないからな」
兵「「「は!!」」」
呉羽を隊長とし今まで月専属の軍師だった詠を副隊長兼軍師とし隊を引っ張る事になったのだった。
そしてこの隊には天の御遣いである一刀が入っていた。
詠「ボクの策を持ってすれば絶対勝てるから」
呉羽「敵はすべて我等の武で蹴散らすぞ!!」
兵「「「お~!!」」」
嫁姑「ボクの知は」「私の武は」
嫁姑「「全て天の御遣いに捧げる!!」」
兵「「「「「「うぉ~~~~~~~~~~~~~~~!!」」」」」」
その3部隊は黄布党の本体があるとされる平原に向かって出撃した。
出陣から数日経過したある日…
その日は進軍せずにその場に留まっていた。
みんなが休憩している場所から少しはなれた所である事が行われていた。
呉羽「かず君少し強く握りすぎだぞ」
一刀「は~~い♪」
呉羽は一刀をつれて乗馬の練習をしていた。
当然一刀は馬に乗ったことがなかった。
これから必要になると考えだ呉羽はこれを機に教えようと思い教えていた。
しかし二人っきりではなかった。
詠「一刀君大丈夫?」
一刀「うん♪」
どういう訳か詠もついてきていたのだった
しかも部隊の兵士(全て女性)を数人引き連れていたのだ。
さすが未来の嫁候補と言ったところだろう呉羽は呆れながらも詠に乗馬の手本として一刀と併走させた。
呉羽「詠…少し離れろ……それにかず君、もう少し手綱を強く持つ」
一刀「は~い♪」
一時間ほど経過して休憩を入れる事にした呉羽。
詠もそれに賛成したが一刀はもっと走りたいと言って聞かなかった。
なので一刀は呉羽の目の届く範囲で馬を走らせた。
それを眺めながら呉羽はため息をつきながら呟いた。
呉羽「は~…今更言ってもしょうがないのだが…どうしてかず君を今回の討伐に参加させたんだ」
詠「本当に今更ね…私たちの軍に天の加護がついたという事を諸侯に知らしめるためよ」
その呟きを聞いた詠は呆れながら言った。
呉羽もそのことについては頭では納得していた。
しかし心は納得していなかったのでどうやって自分の中で折り合いをつけるか悩んでいた。
呉羽「それは分っているのだが…は~」
詠「いいじゃない悪い虫がつかないように監視できるんだし」
呉羽「その悪い虫が目の前にいるのだが……は~」
いろいろ思いながら呉羽はふと一刀の走っていた場所を見た。
そして違和感を感じた。
呉羽「あれ…かず君は」
詠「お義母様…一刀君はそこで……」
呉羽に言われ詠も一刀が走っていた場所を見た。
そこには一刀がいなかったのだ。
そして詠は呉羽を見た。
詠「う…そ……いない…!!お義母様!!」
呉羽「くそ!!…仕方がない」
すると呉羽はすぐに馬に跨って走れる体勢をとっていた。
詠はあわてて呉羽と付添いしていた兵に声をかけた。
詠「待って下さい!!ボクも行きます…華雄隊は軍師のボクもいなくなるので代行として紅葉に一任する…戻るまで任せたわよ」
紅葉「りょ~か~い…カズカズ見つけたらすぐに戻ってきてね~」
詠は荀攸(真名:紅葉)に部隊を任せた。
2人は一刀捜索の為に馬を走らせた。
つづく
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あの番外編はさすがに駄目だったよな~
と言うことで今回はまじめです
(作者は毎回まじめです)
信onはいま大変です…
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