意味のない宝探し。
余の暇つぶし。それが終わってからというもの――
生徒会のメンバーはダレきっておった。
「あぅ~暇だね~」
「確かに。姫の考えた暇つぶしは悪くはなかったけど、暇つぶしが出来たのはあの日だけ」
言いたい放題言ってくれるの。
自分では考えずに、全て余にまる投げをしておいてその台詞とはの。
「ねぇ~姫ちゃん。次の面白い事はないの?」
「今のところは無いな」
そもそも、そうそう面白い事なぞ考えつかんわ。
「偶には、お主らが発案してみたらどうじゃ?」
二人とも生徒会の一員ならば、それぐらいの事は出来なくてどうする。
それに、少しは考える方の身にもなってもらわんとな。
「無理だよぉ」
そんな余の想いとは裏腹に、そうそうに考える事を放棄する珠代。
ちょっと諦めるのが早過ぎじゃなかろうか。
「た、雫は何かあるか?」
珠代の事は諦めて、雫の考えを聞く。
雫ならきっと、余の期待に応えるような回答を用意しておるじゃろ。
「…………サバイバルゲーム」
「ほぉ……」
サバイバルゲームか。
しかしただ普通にやっても意味は無いかの。
余を満足させられる。そんな内容のゲームでなくてはならん。
果たして、雫の提案は余を納得させられるだけの物を持っておるかの?
「内容は至って簡単。圧倒的戦力で全校生徒を撃破する」
「ふむ」
強者による圧倒的殺戮か……悪くはないな。
「ただ見てるだけだから飽きる。偶にはバカな事に参加してみるのもいい」
「そうだね~♪ 動き回るのも面白そうだよね♪」
「……よかろう。雫の案を採用しよう」
無慈悲なほどに圧倒的な力を見せつける。
なかなかストレスの解消になりそうではないかの。
確かに座っておるのも、いい加減飽きてきたところじゃ。
生徒会の力を存分に見せつけてやろうかの。
「暇つぶしも見つけた事じゃし、二人ともこの案を実行するために速やかに凄くのじゃ」
「「おぉー!」」
さてと、余も色々と準備を始めるとするかの。
一切の手加減はない。
残酷なまでに戦力の差というものを味あわせてやろう。
ふ、ふふ……ふはははははははははっ。
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二か月ぶりらしいです。
そんなに久しぶりだと色々忘れてますね。
はは……