No.199484

太陽みたいな君と乙女♪-恋姫†乙女伝-Act.12

月千一夜さん

どもです~、とりまキミオト♪更新しちゃいます
今回はマジで、まったりとしています
次回っていうか、今後のための繋ぎです

それでは、お楽しみください♪

2011-02-03 17:05:19 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:12209   閲覧ユーザー数:9294

 

「さてとん、みなさんおはようございまぁ~~~~す♪

ぶるああぁぁぁあぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

今日も朝っぱらから、学園長による朝の挨拶が教室中に響き渡る

“ピシッ”と窓ガラスに微かにヒビがはいるが、いつものことなので気にしない

耳栓を忘れていた生徒がのた打ち回っている・・・よく見たら、及川だった

でもまぁ、いつものことだしと自己完結する

 

うん・・・なんか、慣れって恐いね

 

 

「皆さん、今日はビッグニュースがあるのよん♪」

 

 

そう言って、及川のことを担ぎ出す学園長

どうやら朝のHRが終わったら、そのままホイホイと何処かへと持っていくつもりらしい

哀れ及川・・・骨は拾ってやる

 

ていうか、ビッグニュース?

 

 

 

「学園長、そのビッグニュースって何なんですか?」

 

「あらん一刀キュン、良い質問ねん

そうねん、どれくらいビッグかというと例えば・・・」

 

「あ、すいませんやっぱいいです

いいですから、パンツを脱ごうとしないでください」

 

「あらん、残念♪」

 

 

言いながら、本当に残念そうにパンツを戻す学園長

危ない・・・朝っぱらから、とんでもないものを見てしまうところだった

折角今日は、朝から明命みたいな可愛い子に癒されたんだ

このままホクホクな気持ちで、1日を終えたいじゃんか

 

まぁ・・・

 

 

 

「実は、今日はこのクラスに転校生が来るのよん♪」

 

 

 

多分、無理だろうけどさ

 

 

「はぁ・・・」

 

 

俺はそう思い、溜め息を吐き出した

というのも、俺は何となくわかっていたのだ

今日、このクラスに転校生がやってくるということが

だってさ・・・

 

 

 

 

 

 

 

「学園長、俺の両隣の席がこれ見よがしに空いてるんですが・・・」

 

「あらん、ご都合主義万歳ねん♪」

 

 

ああやっぱりな、ちくしょう

 

 

 

 

 

≪太陽みたいな君と乙女♪-恋姫†乙女伝-≫~略して≪キミオト♪≫~

第12話 こういうことは、妄想の中だけにしとかないといざという時収拾がつかなくなる

       ~ていうか、我慢できる自信ないです♪~

 

 

 

「と、いうわけで転校生を紹介するわよん」

 

 

“入って頂戴”と、及川を担ぎながら言う学園長

その声に合わせるかのように、教室の扉が開く

そして入ってきたのは、見覚えのある二人の男女だった

 

 

「あの二人は・・・」

 

 

知っている、っていうかつい昨日会ったばかりだ

俺がそう思っている間に、二人は学園長のすぐ隣まで来るとピタリと足を止めた

 

 

「それじゃぁ、みなさんにご挨拶してねん♪」

 

 

この言葉に、二人は同時に頭を下げた

 

 

 

 

「賀上恋・・・よろ」

 

「道下左慈だ、よろしく頼む」

 

 

 

なんとも簡単で素っ気ない挨拶

2人はそれからスタスタと歩きだす・・・俺の席に向かって

そしてさも当然とばかりに、俺の両隣に座ったのだ

恋は右、変態は左にだ

周りの生徒たちは唖然・・・もちろん、俺もだ

 

おいおい、なんだこの変な空気は?

そう思いながら、俺は顔を左へと向ける

そこには、満面の笑みを浮かべる左慈の姿があった

 

 

 

「おいおい・・・どこのイケメンかと思ったら、北郷じゃないか!

いやぁ、同じクラスだったなんてすごい“偶然”だなぁっ!」

 

 

そう言って、“はっはっは”と笑う左慈

心なしか“偶然”という言葉が強調されていた気がするんだけど

 

 

「どうだ?

親睦を深める意味も込めて、一緒にトイレにい・か・な・い・か?」

 

「遠慮しときます」

 

 

即答

コイツと一緒にトイレに行ったら、何されるかわかったもんじゃない

いや、きっとナニされr・・・って、何気持ち悪いこと考えてんだよ俺

 

 

 

「一刀」

 

 

そんな風に激しく自己嫌悪していた俺に、反対側にいた恋から声がかかった

俺は視線を変態から、恋へとうつす

そこには、満面の笑みを浮かべる恋の姿があった

 

 

「“偶然”、同じクラスだった」

 

「あ、ああすごい偶然だね」

 

 

さっきの変態よりも、偶然と言う言葉を強調する恋

ツッコんだら負けだと、グッと堪えました

 

 

「恋、嬉しい

一刀と、同じクラスになれて」

 

 

そう言って、笑う恋

その姿に一瞬ドキッとしてしまった

ヤバい、恋可愛いよ恋

 

 

 

 

「さて、1時間目の授業がもうすぐ始まるから皆準備しといてねん♪」

 

 

などと恋の可愛さに癒されている間に、学園長は及川を担いだまま教室を出て行った

その足取りは恐ろしいほどに軽い

及川・・・お前のことは忘れないぜ

 

去っていく学園長の背に敬礼し、俺は授業の準備にとりかかる

といっても、教科書を出すくらいだが

 

 

「ああ、しまった

教科書を間違えた・・・」

 

 

そんな中聞こえたのは、隣に座る左慈の声だった

俺は視線を、そっとそちらへと向ける

すると、左慈の持っていた本が目に入った

 

 

 

 

 

 

 

『ガチムチ、パンツレスリング』

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・待て、次の時間は確か現国だったよな?

どこをどう間違ったら、あんなヤヴァイもんと間違うんだ?

ていうか、教科書ですらないよねソレ

 

 

「おかしいな・・・確かに“超兄貴”を入れてたはずなんだが」

 

「いや、もう最初から違うじゃねぇか」

 

 

思わずツッコんでしまった

 

我慢できなかったんだよ

現国持ってくる気、ゼロじゃんか

始めから、そういうの持ってくる気だったんじゃないか

 

 

「ん?

なんだ、読みたいのか?」

 

「違う、違うからさっさとソレをしまえ」

 

「そうか・・・面白いのに」

 

 

残念そうに、左慈は本をしまう

それから彼はふと、何かを思い出したかのように顔をあげた

 

 

「なぁ北郷」

 

「なんだ?」

 

「俺のこと、思い出したか?」

 

 

その言葉に、俺は首を横に振った

そんな俺の様子に、左慈は一瞬眉をひそめた後に・・・苦笑を浮かべる

 

 

「ま、黒崎と違って俺は途中で引っ越しちまったからな

あんまし覚えてなくても、仕方のないことだ」

 

「悪い・・・」

 

「気にするな

そのうち、思い出してくれればいい」

 

 

言って、左慈は笑った

俺は・・・左慈のその言葉に、何だか申し訳なくなる

 

頭が、微かに痛む

俺はそれを気づかれないよう、グッと堪えた

 

 

 

 

 

≪大丈夫・・・≫

 

 

 

 

 

ふと、誰かの声が聞こえた気がした

だけど、すぐに気のせいだと・・・俺は溜め息を吐きだす

 

胸の奥・・・わけのわからないモヤモヤとした感情に、頭を悩ませながら

 

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

 

「ふぅ・・・」

 

 

歩きながらこぼれ出た溜め息

それを見て、隣を歩く恋が心配そうな目で俺を見てきた

俺は“何でもないよ”と、恋の頭を撫でてやる

 

現在、学園は昼休み中

華雄は左慈と何か話があるとかで、何処かへと行ってしまった

詠は月と一緒に、何か先生に頼まれた用事があるらしい

というわけで、俺と恋は二人で学食へと向かっていた

 

 

「しっかし、参ったなぁ・・・」

 

 

言って、今度は恋にばれないよう溜め息をつく

 

というのも、あの左慈と言うガチイケメンについてだ

アイツは、確かに俺の幼馴染らしい

華雄も、そう言っていた

だけど・・・どうしても思い出せない

アイツと華雄と俺、3人でよく遊んでいたということを

華雄がこんなことで嘘をつくはずがないし、本当のことなんだろうけど

だけど、全然出てこない

 

いったい、どうして・・・

 

 

 

 

 

「一刀・・・」

 

「・・・んお?」

 

 

ふと、隣を歩いていた恋に手を軽く引かれる

何事かと向いた先、人で賑わう食堂が見えた

どうやら考え事しているうちに、着いてしまったようだ

 

 

「ありがとう、恋」

 

「ん・・・早く、いこ?」

 

「ああ」

 

 

そう言って、二人で食堂内に入っていく

しかし・・・人が多いな

席が空いてるかどうか、際どいぞこりゃ

 

 

「どっか、空いてないかなぁ」

 

「一刀・・・あそこ」

 

「ん?」

 

 

スッと、恋が指を差した方を見る

そこには確かに、二人分の席が空いていた

俺は恋の頭を撫で、それからまずは席の確保へと向かうことにした

 

 

「あの、ここの席って空いてるんだよね?」

 

「はい、そうでs・・・って、一刀様っ!!?」

 

「おっ、明命じゃんか

さっきぶりだね」

 

 

俺達が見つけた席

その隣に座っていたのは、朝に出会った少女・・・明命だった

彼女は俺が話しかけた瞬間に、ビクンと大きく体を震わせ驚いていた

俺はそんな彼女の姿にフッと笑ってしまう

 

 

「隣、いいかな?」

 

「はっははははははははいっ!!!!」

 

 

“ありがとう”と言い、俺は席につく

そして明命とは反対側の俺の隣には恋が座った

 

 

「さてと、とりあえず席は確保したし・・・あとは昼ご飯を取ってこなくちゃな」

 

「ん・・・恋が、行く」

 

「え?

いやいいよ、ここはやっぱ俺が行くから・・・」

 

「大丈夫・・・一刀は、ここで待ってて」

 

「ちょっと、恋さんっ!?」

 

 

俺の声も聞かず、スッと立ち上がりスタスタと人ごみに向かう恋

いや、恋・・・そもそも、俺は頼むものすら言っていないんだけど

ていうか、あんな人混みにたった一人で行かせるのにはやっぱ抵抗が・・・

 

 

 

 

 

 

「おい、“緋将軍”様が来たぞっ!!!」

 

「あ、あの学園長とガチバトルを繰り広げて互角だったっていう奴か!!?」

 

「馬鹿、死にたいの!!?

早く賀上様の道を開けるのよっ!!」

 

「うおおおお、緋将軍様万歳いいぃぃぃぃぃぃぃぃぃいい!!!!」

 

 

 

 

 

 

人混みが、大きく割れていく

そうして出来た道を、恋はただ黙って・・・堂々と歩いていく

 

あれ、なにこの状況?

なんか、思考がまったくついていかないんですけど?

 

 

「一刀・・・何が、食べたい?」

 

 

そんな俺に向かい、声をかけてくる恋

心なしか誇らしげな笑みを浮かべたままの恋のその言葉に、俺は一瞬ためらった後に口を開いた

 

 

「え、Aランチで」

 

「ん・・・恋は、ここからここまで全部」

 

 

なんか今、すごい一言が聞こえた気がするんだけど

いや、きっと気のせいだ

そうだということにしとこう

 

 

「一刀、持ってきた」

 

「ああ、ありがと・・・う」

 

 

恋が戻ってきた

ガラガラと、大量の料理が乗せられた台車を引きながら

“ああ、恋ってけっこう食べるんだね(笑)”って言葉で済ませられるレベルじゃないよコレ

 

 

 

「一刀、恋・・・偉い?」

 

「あ、ああ偉いぞ

ありがとな、恋」

 

「ん♪」

 

 

俺がそう言うと、嬉しそうに笑いながら席につく恋

ま、まぁ恋も嬉しそうだし・・・ツッコむのはよそう

それよりも、今は昼ごはんだ

 

 

「いただきます」

 

「ん、いただきます」

 

 

 

そんな感じで始まった昼食、なんだけども・・・

 

 

「「「「「じ~~~・・・」」」」」

 

「・・・」

 

 

なんで俺、こんな見られてるんだろう

先ほどからずっとこの調子だ

隣にいる明命・・・それと、その周りにいる女子4人

彼女達に俺は、何やらずっと見られているのだ

 

た、食べづらい・・・

 

 

「あ、あのさ明命」

 

「ははは、はいっ!!」

 

「ど、どうかしたのか?

なんか俺、めっちゃ見られてるんだけど・・・」

 

「は、はぅあっ!?」

 

 

俺の言葉に、明命をはじめとし一斉に焦りだす少女達

それからコソコソと何かを話し合ったかと思うと、明命が何か思いついたのかパァッと表情を明るくさせた

 

 

「そうです!

皆一刀様とはまだ、あまり面識がなかったので緊張しているのですっ!!」

 

 

その言葉に、俺は“なるほど”と納得する

いきなりあんまり知らない奴・・・しかもこの学園では珍しい男子生徒が来たら、誰だって気になるよな

 

 

「じゃ、とりあえず自己紹介でもしない?

これから同じ学校で過ごすんだしさ・・・こう、親睦を深めるっていうかさ」

 

「よ、喜んでっ!!」

 

 

“どうかな?”と、俺の言葉

その言葉に真っ先に反応したのは、先ほどの4人のうちの一人だった

銀色の髪をした顔に傷のあるその少女は、勢いよく席から立ち上がり俺のことを見つめていた

 

 

「えっと、君は・・・」

 

「な、凪ですっ!!

【神楽 凪】と言いますっ!!

どうぞ、凪とお呼びくださいっ!!」

 

 

“よろしくお願いします!”と、勢いよく頭をさげながら手を差し出す神楽ちゃん・・・凪

そんな彼女の様子に苦笑しつつも、俺は“よろしく”とその手を握った

 

 

「え、えへへ・・・北郷先輩と手を握ってしまったぞ」

 

「な、凪ちゃんズルいの!!」

 

「そ、そや!

抜け駆けは許さへんでっ!!」

 

 

神楽ちゃんに続くよう立ち上がったのは二人の少女だ

一人は眼鏡をかけた、元気そうな少女

もう一人は、関西弁の胸のおおk・・・げふんげふん、快活そうな雰囲気の少女だ

2人は立ち上がるなり、一斉に俺に向かい手を差し出してきた

 

 

「私は【浅田 沙和】っていうの!

私のことは、沙和って呼んでほしいの!」

 

「ウチは【神谷 真桜】いいますねん!

真桜って、呼んだってくださいっ!」

 

「ああ、2人ともよろしく」

 

 

その勢いに若干おされつつも、俺は二人の手をとる

すると二人は一気に顔を真っ赤にした後、“えへへ”などと言いながら席についた

いったい、なんなんだ・・・?

 

 

 

「あ、あの・・・」

 

「ん?」

 

 

そんな中、ふと聞こえてきた声

その声が明命の隣に座る少女のものだと気付くのに、そう時間はかからなかった

 

 

「わ、私は、その・・・【水野 亞莎】と申します

その、私のことはどうか亞莎とお呼びください」

 

「ああ、わかったよ亞莎」

 

 

俺がそう言うと、バッと目を背ける亞莎

あ、あれ?

俺なんか嫌われるようなことしたかな?

 

 

「亞莎は、昔から人見知りが激しいのです」

 

 

そんな俺の様子に気づいたのか、明命は苦笑しながらそう言った

ああ、そういうことか

よかった・・・てっきり知らないうちになにか嫌われるようなことしちゃったのかと思ったよ

 

 

 

「っと、次は俺の番だな

俺は、北郷一刀

呼びやすいよう、好きに呼んでくれて構わないよ」

 

 

 

 

「な、なら一刀先輩で・・・」

 

「わ、私もそれがいいのっ!」

 

「ウチもっ!」

 

 

元気よく手を上げ、3人がそう言う

それに続くよう、亞莎はオズオズと手を上げていた

 

 

「わ、私は一刀さん・・・で」

 

「ん、了解

皆、これからよろしくな」

 

 

“はい!”と、声を合わせ言う明命を含む5人

そんな彼女たちの様子を微笑ましく思っている時、クイと背中を引かれた

振り向いた先、恋が頬を膨らませ不機嫌そうな表情で俺のことを見つめていた

 

 

「恋、どうかしたの?」

 

「・・・一刀、鈍感」

 

「は?」

 

 

それだけ言うと、再び黙々と食事を再開する恋

俺はというと・・・恋が言ったことの意味がわからずに、何とも言えない微妙な心境のまま昼休みを過ごしていった

 

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

そんなこんなで、時間は過ぎていき・・・現在は帰宅中

 

 

あれから皆とメアドを交換したりした

それからまた今度一緒にお昼を食べると約束し別れたのだ

その後は『や、やめろ、ワイはノンk・・・アッーーーーーーーーーーーーーーー』という“誰かの声”をBGMに授業を受けていった

隣の席の左慈がソワソワしながらこっちを見ていたが、とりあえず無視しといた

『くっ・・・ドキがムネムネしやがる』とか言っていたが、それも全力でスルー

『も、もう駄目だ

俺の“ハンターボウ”は限k・・・』と一人うるさい変態を恋が一撃で沈黙させていたところなんて見ていない

そんでもって放課後

いつも通り部活のない俺はさっさと家へ帰っていたのだが・・・

 

 

 

 

「あ、あのさ恋・・・どこまでついてくるの?」

 

「ん、恋の家もこっち」

 

「ああ、そうなんだ」

 

 

学校からずっと、恋がついて来てるんだよね

気になって聞いてみれば、今と同じ言葉の繰り返し

こんなやり取りが学校から、今まで何回も続いている

ていうか・・・もう、俺の家に着くんだけど

 

 

 

 

「と、考えてる間に着いちゃったし・・・」

 

「ん?」

 

「あ、いや何でもないよ

それじゃぁ恋、俺の家はここだから・・・」

 

「おお、一刀

ようやっと帰ってきたか!」

 

「桔梗さん」

 

 

家に入ろうとした瞬間、玄関から顔を出したのは桔梗さんだった

彼女は嬉しそうに笑うと、俺の肩をバンバンと叩く

 

 

「まったく、早く帰ってこんから寂しかったじゃろうが」

 

「いや、ていうか桔梗さん仕事は・・・」

 

「早く一刀に会いたくて、速攻で終わらせて部下に任せてきたわっ!」

 

 

そう言って、豪快に笑う桔梗さん

ああそう言えば、こう見えてこの人ってどっかの会社の社長さんだったな

あんまし、そう見えないけどさ

 

 

「おお、恋も帰ってきたのか!」

 

「ただいま・・・」

 

 

そう言って、桔梗さんの横を通り抜け玄関へと・・・って、ちょっと待った

 

 

 

 

 

 

 

「待って、恋さん今なんて?」

 

「?

ただいま、って言った」

 

 

可愛らしく小首を傾げ言う恋

俺は撫でてやりたい衝動を堪え、バッと桔梗さんへと視線を向ける

 

瞬間・・・“あっ”と呟いた後に、彼女は勢いよく視線をそらした

 

 

「桔梗さん・・・これはいったいどういうことですか?」

 

「あ、あはは・・・いや、まぁこれはその、なぁ?」

 

 

バツが悪そうに、頬を掻く桔梗さん

彼女はそれから困ったように笑った後、“コホン”と咳払いを一つ

そして、恋の肩を叩き言ったのだ

 

 

 

「ワシの親戚の子での・・・今日から家に住むことになった賀上恋じゃ

まぁ、よろしく世話してやってくれ」

 

「へぇ、家に住む・・・・って、えええぇぇぇぇぇぇええええええええええええ!!!!!???」

 

 

なん・・・だと!?

おいおい、マジですか!?

 

俺は驚きのあまり、ご近所迷惑にもかかわらず叫んでしまった

いや、これが叫ばずにいられるか!?

一緒に住む!?

俺と桔梗さんと恋が!?

 

 

 

 

「恋の、言った通り・・・恋の家、こっちだって」

 

 

 

ふと聞こえた声

声の主である恋は、嬉しそうに笑っていた

 

 

「あ、あはは・・・」

 

 

そんな彼女に対し、俺はもはや笑うことしかできない

あまりの事態に、頭がついていかないのだ

 

 

唯一つわかったことといえば・・・これからは学校以外にも、悩みの種が増えたということだけだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“恋”

「続く、よ?」

 

★あとがき★

 

どもども~、とりあえずアンケで人気だったキミオトを更新~♪

いやぁ、意外に需要あったんですねwwビックリだwwww

シロタビとトップ争ってて、噴きましたもんww

“ちょww”って感じでww

 

とりま、12話更新というわけで

せめて20話までには一学期編の終盤まではいきたい

というわけで・・・キミオト頑張っちゃうぜww

 

一学期編ラストには、今まで登場したキャラ達一人ずつに拠点のような何かを入れる予定

今から楽しみに待っててね♪

 

 

 

 

あ、もちろん他の作品も執筆中ですw

ブログにて連載中の華伝も急ぎ執筆中ww

ただちょっとキミオトに偏りますって状態かな・・・

 

それでは、またお会いしましょう


 
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