No.199233

真・恋姫†無双 外伝 - 鬼を従えし、天の御遣い -

色々あり、ようやく復帰できました。

(注意)

今回の作品は、真・恋姫†無双 外伝 - 鬼を従えし、天の御遣い -の改訂版に当たる物です。

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2011-02-02 05:29:30 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:3036   閲覧ユーザー数:2737

 

 

 

 

 

 

 

流星が黒天を貫き、大空が晴れ渡り蒼天へと変わりゆく。

 

そんな、この戦乱の世に何が起ころうしているのか。

 

英傑が主の元に集まりし時、世界は動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真・恋姫†無双 外伝 - 鬼を従えし、天の御遣い -

 

 

第一話 『天より舞い降りし御遣い』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静かな竹林に、流星が辺り一面を覆う光と共に落ちてきた。

 

落下した場所には、一人の青年が……

 

 

 

 

 

 

「んぅ……うぅ……、ハッ!?」

 

 

俺は、寝ぼけた眼で辺りを見回す。

 

 

「ここは、何処や……。確か、一刀と学園に向かっていたはず……そうやっ!

 光に包まれて危ないと思って、一刀を突き飛ばしたはず……大丈夫やろかなぁ~」

 

 

ここに来た経緯を思い出して、一刀は大丈夫かと心配しつつ……

状況確認に移った。

 

 

「はぁ~、周りを見渡しても竹林ちゅうことしかわからん。

 傍に落ちてたのは、この学園の鞄と勉強道具一式と弁当と水筒。

 この刀は、……童子切安綱……」

 

 

持ち物や簡単な周辺確認は終わったが、何故、童子切安綱を握っていたかは不明。

ここが何処か分からない以上、下手に動けないというのが現状だ。

そんな中、思考の海に耽っていると水音が聞こえた。

 

 

そう遠くない場所から、その音は聞こえる。川だとしたら辿っていけば、町に着くはず。

徐々に水音の場所へと近づいてる、やっとの事で竹林から抜け出すと……

俺は、そこで3人の美女と美少女が水浴びをする桃源郷を見た気がする。

 

 

 

 

だが、後悔はない。その瞬間、一人の美女からの渾身の一撃で気絶させられたとしても……

 

 

 

 

 

「ど、どうするんですかっ!? 倒れちゃいましたよ!!」

 

 

一人の女性は、見られた事よりも青年が倒れた事にあたふたしている。

 

 

「そうですね。私とした事が、少し力を込めすぎましたね」

 

 

青年を吹き飛ばした女性は、冷静に物事を見ている。

だが、その女性は青年の手に鋭い視線を送っていた。

 

 

「んぅ~、お兄ちゃん。お~い、大丈夫~?」

 

 

もう一人の少女は、青年の体をつついている。

 

 

 

 

 

 

日は沈み、辺りも暗くなってきた。

3人も、寒くなってきたので火を起こして暖をとっている。

青年が、目を覚ましたようだ。

 

 

「うぅ……あれっ、俺は確か水源見つけて……」

 

 

一人呟いていると、見知らぬ女性が声をかけてきた。

 

 

「あ、あのぅ……目が覚めました?お体は、何処か怪我はしていませんか?」

 

「あぁ。怪我はないで。それで、あんたは誰や?」

 

「そうでしたね、自己紹介が遅れました。私は、虎綱 春日と申します。

 あなたが、この近くに倒れていたのでここに運んだのですが……」

 

「虎綱……春日……」

 

 

『逆さだと、春日 虎綱……武田信玄の臣下で、風林火山の四天王でもある武将だが……

 目の前にいる人は、子犬的なオーラを放つ同年代の女の子』

 

 

「はい?」

 

「い、いや、なんでもないで。えと、俺は時雨 樹夜って名前やで」

 

「それでは、樹夜さんとお呼びしますね。私の事も、春日って呼んでくださいね」

 

「了解や」

 

 

二人に近づいてくる物音がしてきた。

 

 

「しっ、樹夜さんは私の後ろにいてください」

 

『きゅ、急に春日から殺気が出とる。……さすがは、武将ということか』

 

 

物音の主が現れた……

 

 

「春日さん、あなたはそこで何をしているのですか?

 戻ってこないと見に来てみれば……」

 

 

綺麗な車イス?に乗った女性だった。

どうやら春日さんの仲間らしい。

 

 

「え、えっとぉ、すみません。つい、話しこんでしまって」

 

「まぁ、いいでしょう。そこの青年も、一緒についてきてください」

 

 

『ここは逆らわずに、一緒についてく方がええやろなぁ……』

 

 

 

 

 

目的の場所に辿り着くと、俺より少し小さい女の子が火の番をしていた。

 

 

「さて、ゆっくりと暖をとりながら話でもしましょう。

 それでは、あなたのお名前を何と申すのですか?」

 

「俺の名前は 時雨 樹夜っていうんやけど、あんたらの名前は?」

 

「私の名前は、立花 道雪といいます」

 

「は~ぃ、お兄ちゃん。私は、島津家久っていうんだよ♪」

 

 

『ここにきて、もう驚かんと思ったけど……

 まさか、雷切の立花道雪と島津家でも戦略に長けている島津家久が来るとは思わんかったわ……』

 

 

「何て、呼んだらええのかな?俺の場合は、樹夜って呼んでもらってええよ」

 

「私も、道雪と呼んでいいですよ」

 

「私もー、いえちゃんって呼んでね―♪」

 

「……私だけじゃないんだ……ぶつぶつ……」

 

 

『うっ、春日の視線が急に怖くなったような……』

 

 

「樹夜殿、少し聞きたい事があるのですけどよいですか?」

 

「ええよ、わかる事なら答えるで」

 

「ここが、何処か知りたいのですが……わかりますか?」

 

 

『も、もしかして、俺と同じ様な境遇だとは……

 これまでの状況証拠を参考にして考えても彼女達は本物の武将や。

 

 

 だが、俺の知る戦国時代の武将ではない……

 この世界も俺の知る世界とはまたちゃうやろうな……』

 

 

「ここが、何処かはわからへんけど。一つ言える事がある。」

 

「それは、なんですか?」

 

「あなた達は、俺の世界では戦国時代の有名な武将で男だったということや」

 

「なっ、そんな事がありえるのですか?」

 

「証拠に、この本を見てもらうと分かります」

 

 

俺は、鞄の中から歴史の本を取り出す。

道雪達は、樹夜から渡された本を読みだした。

 

 

「少し驚きですね……私達の事が、後世に名が伝わっているとは……」

 

「そういうことや」

 

 

樹夜達は、暖を囲みながら話し合っていると……竹林の中から一人の女性が出てきた。

 

 

 

 

 

 

孫堅は、自分の愚かさを呪っていた。

 

 

 

「くっ、、この俺が雑兵の流れ矢にやられるとはな……体もそろそろ限界か」

 

 

劉表の部下である黄祖の軍との戦において、流れ矢が原因で崖から転落してしまう。

竹林の中を重傷の傷を負いながら彷徨っていた。

 

 

「こんなとこで、死んじまうなんてな……孫文台の最後か……」

 

 

諦め半ばの時に人の声が聞こえて満身創痍で向かっていき竹林を抜け出す。

そして、目の前の人物に精一杯の声で伝える。

 

 

「ちぃとばかり助けてくれねぇか……」

 

 

一言だけ言い終えると、力が抜け落ち地面に倒れ伏した。

 

 

 

 

 

竹林の中から、出てきたのは血みどろで至る所に傷を負っている女性だった。

 

 

「おいっ! くぅ、、こらあかん血の流し過ぎや……まずは応急処置やな」

 

 

俺は部活でいつも使っている応急処置の包帯と薬草を鞄から取り出す。

 

 

「あの、樹夜さん! 私、何かお手伝いできますか?」

 

「それじゃ、この鍋に水を出来るだけ汲んで来てっ!」

 

「はいっ!」

 

 

わたわたと慌てて、春日は川に向かっていった。

 

 

「それでは、私と家久で暖と何か食べる物を準備してきますね」

 

「おおきに! それじゃ、何か温まる物でもお願いするわー」

 

「家ちゃん、料理頑張っちゃうよー」

 

 

道雪達は、夕食で食べるつもりであった魚や肉等を調理しはじめる。

 

 

「んしょ、んしょ、、、とこの薬草をすり潰して塗れば血は止まるはずや……」

 

 

昔、爺さんと山籠りをした際に教えて貰った応急処置である。

 

 

あの時は、毒蛇に咬まれてもう駄目かとさとったのが、

爺さんが薬草をすり潰し配合した物を塗って包帯巻いてるだけで毒が消えたのだ。

 

 

爺さん曰く、『いついかなる時、何が起こるか分からん! 樹夜よ、最低限のサイバイバル道具は携帯せい!』

という訓示だった。鬼の様に怖い爺さんに逆らう事はできず、道具を常時携帯していた。

 

 

「樹夜さんー、お水持ってきましたよー」

 

「んっ、ありがと!」

 

 

血で汚れている部分を洗い流し、綺麗になったら薬草をすり潰し配合したのを塗り込んでいく。

満遍なく傷に塗り込んでいき、足は折れているかもしれないので添え木して優しく包帯を巻いていく。

 

 

「さてとっ、あとは水をたき火で沸かしてタオルをお湯につけて絞って拭いてあげて」

 

「たおる? この布ですか? はい、わかりました。それでは、終わりましたら呼びにいきますね」

 

 

 

 

 

応急処置の終わった樹夜は、食事の準備をしている道雪達の元に向かった。

 

 

 

「おぉ~、えぇ匂いしとるなぁ。川魚は久しぶりやなぁ」

 

「えぇ、たくさん釣れましたので楽しみにしてくださいね。それと、猪の肉もありますよ?」

 

「猪なんて、家久の罠にかかればちょろいもんだよ♪」

 

 

そこには、まるまると太っていたと思われる猪の肉がたんまりと置かれていた。

 

 

「家ちゃん、これは牡丹鍋にせななっ!」

 

「お兄ちゃん、大正解!」

 

「ふふっ」

 

 

 

樹夜達が料理の話で盛り上がっていると、春日が女性を連れてやってきた。

どうやら、お互いに自己紹介が終わっている様だ。

 

 

 

 

 

「樹夜さんっ! サボっちゃ駄目ですよ!」

 

「はいっ!ご、ごめんなさい」

 

 

女性が苦笑いしながら、こちらを見ていた。

 

 

「そろそろ、自己紹介してくれないか? 助けてもらったのだ、ちゃんと御礼がしたい」

 

「いえいえ、大事に至らんでよかったわぁ……俺の名前は時雨 樹夜や。樹夜って呼んでな」

 

「姓が時で、名が雨で、字が樹夜でよいのか?」

 

「いや、姓が時雨で名が樹夜やで? 字ちゅーもんはないかな」

 

 

樹夜は不思議に思いながら、返事を返した。

 

 

「ふむ、字が無いというのは珍しいな。俺の姓は孫、名は堅、字は文台だ。命の恩人に礼として

 真名である睡蓮を受け取って欲しい」

 

「真名って何や?」

 

「聞いた事がないですね……」

 

 

静かにしてた春日も樹夜と同じく首をかしげるばかりで、不思議に思った睡蓮が問いかけた。

 

 

「樹夜に春日、真名をしらないのか?」

 

「知らへんなぁ……睡蓮には話とらんかったけど、俺はこの世界の人間やなくて1800年後の未来から

 来たんやと思うんよ。それも、また違う世界の1800年後の世界からな」

 

「私と、今料理をしている二人はまた違う場所から来たかもしれないんです」

 

「ふむ……まぁ、なんだ。真名というのは神聖にして、親、兄妹等に関わらず本人が認めた者だけが

 呼ぶ事ができる名だ。もし、間違いで呼べば首が飛ぶぞ?」

 

 

樹夜と春日は唖然とした表情をしているが、心では納得していた。

 

 

 

 

 

「みなさん、料理ができましたよ。冷めない内に頂きましょう」

 

「お姉ちゃん、怪我だいじょうぶー?」

 

 

道雪さんと家ちゃんが、こちらにやってきたようだ。

 

 

「あぁ、おかげさまでな。俺の姓は孫、名は堅、字は、文台だ。

 俺の事は、真名である睡蓮と呼んでくれ。」

 

 

樹夜が真名の事を、道雪達に説明していた。

 

 

「私の名は、立花 道雪といいます。姓は立花で、名は道雪です。気軽に、、道雪とお呼びください」

 

「私の名前は、島津家久っていうんだよー。姓は島津で、名は家久ねっ。家ちゃんってよんでね」

 

 

お互いの自己紹介も終わり、皆で食事をとる事にした。

食事を食べ終わった後は、辺りも暗くなってきたので近くにあった狭い洞穴だが

5人寝るには十分だったので雑魚寝で野宿することになった。

 

 

 

 

結果として、樹夜は女性達の特有の香りにドキドキして寝れない夜を過ごした事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

すいません>< 今まで中途半端ばっかりに終わったりしてるので、月1更新くらいにしようかと検討しています。

 

できるだけ、早く更新できるよう書きたいと思います。(早ければ週2になればいいなぁと…)

 

 

ここで少しアンケート

 

どこの国√が良いか、もしよければコメントにお願いします。

 

1.呉 2.南蛮 3.西涼(馬騰)4.益州(厳顔)

 

蜀と魏に関しては、話の流れとしてはずしてあります>< ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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