No.198261

花蓮✝無双 46時間目 (日本の夏…南蛮の夏…)

昨日の夜出張から帰ってきました。
まあいい・・・
そういえば「戦国†恋姫」が出るらしいですね
これを知った瞬間「CR戦国乙女」が18禁なる!!と思ってしまいました!!

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2011-01-28 08:37:16 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:2736   閲覧ユーザー数:2440

花蓮達が成都に戻ったころには既に南蛮制圧をするための準備は終了していた。

蓮華は戻るとすぐに南蛮制圧の号令を発した。

そして今…

 

「暑いわね…流石に」

 

火の国境を越え南蛮にいた。

蓮華を総大将とし、花蓮,月,詠,麗羽,焔耶,桔梗,紫苑,猪々子,穏,朱里,明命が隊を引いていた。

 

「そうね…蒸し暑いわね」

「おみずのみたい~」

 

南蛮はアマゾンのようなジャングルの土地で夏の気候である。

その夏の気候もハワイやグアムみたいに湿度が低くカラッとした暑さではなく日本特有の蒸し暑さであった。

大人たちの蓮華たちは我慢できたが花蓮は無理だった。

 

「はい花蓮ちゃんお水ですよ」

 

朱里はそう言いながら透明の液体の入った竹のコップを渡した。

しかし夫と同じぐらい大好きな娘を持つ母親は心配になった。

 

「ねえ朱里、その水…大丈夫なの?そこらにある生水じゃないでしょうね」

「そこらにある生水でしゅ…でもちゃんと加熱処理とろ過してるので大丈夫ですよ~」

 

準備の際朱里は砂利や炭,灰を利用したろ過装置を作っていた。

殺菌処理の為の加熱装置は真桜に以前貰った『コンロ』を改良した物である。

さっき花蓮に渡した液体もきちんと処理した水の為問題なかった。

蓮華は感心した。

 

「よくこんなの思いつくわね」

「伊達に鈴々ちゃんのマネージャーをしてましぇんよ」

「花蓮ちゃん美味しい?」

「うん♪」

「よかったですね~」

 

花蓮達の様子を見て気に食わない者が1名いた。

 

「それより南蛮族何処にいるんだよ」

 

猪々子である。

 

「そうですわね~…そろそろ出てきてもよさそうなのですが」

 

猪々子の意見に麗羽も賛同した。

しかし麗羽は自分たちが侵入して来たのに南蛮軍が出てきていない為に不審に思ったのだったが猪々子は違った。

 

「アタイ…麻雀の勝負すっぽかしてきたんだぞ~早く帰ってやりたいんだよ~…南蛮族早くでてこ~い!!」

 

猪々子の言葉に詠は切れた。

 

「ちょっと!!あんた武将でしょ!!戦より麻雀ってどういうことよ!!」

「だってよ~こう見えてもアタイは元雀士だからよ~」

「私も元パチプロですがそうならないわよ猪々子」

「そうよ!!猪々子我慢しなさい!!」

「けどよ~」

 

2人の言葉にまったく聞こうとしない猪々子。

猪々子の態度を見ていた月は不意に声をかけた。

 

「へぅ~…猪々子さん我が儘言っちゃ駄目ですよ………ね」

「は………はい」

 

その表情は笑顔だった。

しかし明らかに怒りがその笑顔の中にあった。

『袁月』の中で一番怒らせてはいけないのは月である。

その月が怒っていた…。

その表情を見た猪々子はすぐ返事をした。

 

又ある者はのん気に酒を呑んでいた。

 

「これだけ暑いと酒が温くなってかなわんの~」

「桔梗呑みすぎよ」

「そうです桔梗様…おさk」

 

焔耶が注意しようとした時明命がいきなり声を上げた。

 

「待って下さい…何者かがこちらに向かってきます」

「向かってって……何もいないじゃない」

「そうじゃのう…それより酒が」

「いえいます………!!」

 

明命が言う通りある者がいきなり出てきた。

 

「なんにゃなんにゃ!!みいの国に勝手に入ってきくるにゃ!!」

 

出てきた者の格好を見て明命が暴走した。

猫耳,猫尻尾で語尾が『にゃ』と言う彼女を完璧に猫と思いこんだのだ。

 

「お猫様~~~!!」

「にゃにゃ!!」

「怖くありませんよ~…ただ少しだけモフモフさせていただけたら」

「なにを言ってるにゃ!!」

「タダとは言いません…こちらを収めてください」

 

そう言うと暴走明命は懐から魚の干物を取り出した。

 

「みいは猫じゃないにゃ!!」

 

しかし明命はその言葉を無視しその幼女を捕まえた。

 

「モフモフ~~~~」

「や…やめるにゃ!!」

「人語が喋れるお猫様。最高です~~~♪」

「みいは猫じゃないにゃ!!ここの大王だにゃ!!」

「もう…可愛すぎて…駄目です~~……ぷは~~~~~~~~!!」

 

明命は彼女があまりに可愛いいせいで大量の鼻血を出し気絶した。

 

「明命を倒すとは…こやつ相当なものだぞ」

「確かに…」

 

自爆した明命の姿を見て皆はどうやって対峙するか考えた。

明命の抱きしめ攻撃から解放された幼女は少々ご立腹だった。

 

「なんにゃ!!勝手に入ってきて…貴様ら何者にゃ!!」

「我が名は北郷権…火より南蛮を制圧しに来た…」

「きしゃまら火の人間にゃ…みゃらば南蛮王,孟獲の美以がやっつけるにゃ!!誰から来るにゃ!!」

 

南蛮王と聞いて博打打が勢いよく前に出た。

 

「アタイが行くぜ!!せ~の!!」

 

そう言うと猪々子は斬山刀をいきなり構え振り下ろした。

孟獲はいきなりの攻撃で驚きながらも何とか避けた。

 

「あ…危ないにゃ!!」

「やっつけるんだからよっと!!」

 

そう言うと猪々子は再び斬山刀を構え突いた。

 

「にゃにゃにゃ!!…もう怒ったにゃ!!」

 

何とか避けた孟獲は肉球ハンマーもとい虎王独鈷を構え振り下した。

 

「アラよっと!!」

「避けるにゃ!!」

 

再度孟獲は猪々子に向かって振り下した。

 

「ほいっと!!ってやべ…牌を落とした」

「何で避けるにゃ!!」

「だって当たったら痛そうじゃん」

「そうにゃ!!とっても痛いにゃ!!」

「じゃあ逃げるしかないじゃん」

「違うにゃ!!武器で受け止めるにゃ!!」

「わかったよ…」

「にゃ~~~!!」

 

孟獲は3度目の攻撃を放った。

 

「な~んてなっと…こんなとこにあったのか」

「にゃにゃにゃ!!ひどいにゃ!!」

「冗談だって次はちゃんとすっから」

「本当にゃ」

「あったり前だって」

 

孟獲は4度目の攻撃を放った。

しかし…

 

「点棒が落ちてる…ってあれ?」

「ひどいにゃ!!」

 

猪々子は攻撃を避けた。

さすがに猪々子の態度にあきれる『袁月』のメンバー。

 

「猪々子…あなたって人は」

「月…お仕置き頼むわ」

「へぅ~…猪々子ちゃんちょっと来て下さい」

 

そう言って月は猪々子を連れどこかに行った。

 

余談ではあるが数分後戻ってきた猪々子はぐったりとしていた。

 

「う…う…こうにゃったら……ミケ,トラ,シャム」

 

孟獲は泣きそうになったが我慢して仲間を呼んだ。

 

「にゃにゃ!!」

「にゃ~!!」

「にゃ?」

 

呼ばれた者も猫耳,猫尻尾を付けた語尾が『にゃ』だった。

 

「お猫様…てごわ……可愛いお猫様が…ふえ…ぷは~~~~!!」

 

ある者は再び鼻血を出し気絶した。

 

「どうも南蛮族の特徴は猫耳,尻尾,「~にゃ」のようですね~」

「そうですね…あんなに可愛いと攻撃できないでしゅね」

「そうね…」

 

またある者たちは冷静に対応を考えてた。

 

「あいつ等をやっつけるにゃ!!」

「わかったにゃ!!大王しゃま!!」

「やるにゃ~~~」

「zzz…にゃ~…zzz」

 

孟獲の命令によりミケ,トラ,シャムは攻撃を仕掛けようとした。

 

「どうするかのう…」

「ならば私が…ってええ!!」

 

桔梗の問いに焔耶が答えようとを構えようとした。

 

しかしミケ達は意外な動きを見せた。

 

「!!…かあしゃま!!」

「ははしゃま!!」

「かか…zzz…しゃま…」

「「「にゃ~~~!!」」」

 

なんと子育ての経験のある蓮華…ではなく紫苑に向かって走って行った。

そして攻撃もせず抱きついてきたのだった。

 

「あらあら…こうなってしまってはどうしようもありませんわね」

 

紫苑も別に引き離そうともせずされるがままである。

耳と尻尾がなければ小さな子とおb……綺麗で美しいお姉様が仲良く遊んでいるようにも見えた。

 

「……にゃ~…にゃらば!!みい一人でやっつけるにゃ!!」

 

孟角は仲間の態度に呆気に取られそうになりそうになった。

しかし南蛮王である孟獲としてそれは許されなかった。

なので無謀にも一人で全員を倒そうとしたのだがその時ある者が声をかけた。

 

「は~い…孟獲ちゃん」

「にゃ?」

「もし孟獲ちゃんが私達の代表に勝ったら火は南蛮にあげますよ~」

「な!!穏!!」

 

とんでもない提案をする為に穏は孟獲に声をかけたのだ。

当然蓮華は驚き止めようとしたが穏はその声を無視した。

 

「本当にゃ!!」

「本当です~」

 

穏は自信を持って答えた。

 

「わかったにゃ!!にゃらば勝負の方法はきしゃまらが決めるにゃ!!」

「わかりました~…私達の代表はこの方で~す!!」

 

穏はそう言うと孟獲に紹介した。

 

つづく


 
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