『彼と私と私』
一刀「ふぁ~・・・ふぅ」
ごきごきと首や肩をほぐす、そんなときにノックの音が・・・
『コンコン』
一刀「どうぞ・・・あいてるよ」
秋蘭「一刀・・・すこしいいか?」
一刀「ん?めずらしいね、秋蘭が来るなんて」
秋蘭「そうか?・・・ここのことなんだが」
一刀「うん・・・見せて、あ~ここはね」
報告書でわからないところがあったのだろうか・・・秋蘭が珍しく政務室にきたが
秋蘭「なぁ・・・一刀」
一刀「ん?」
秋蘭「その・・・私と」
『バタン!』
春蘭「一刀!」
一刀「え!?春蘭!?」
春蘭「華琳様が呼んでいる!一緒に来い!」
一刀「ちょっと・・・まって」
春蘭「問答無用!」
一刀「しゅ・・・う・・・ら・・・」
彼女の名を呼ぶ前に俺は春蘭に拉致られた
秋蘭「か・・・かず・・・」
秋蘭「・・・・一刀!」
うかつだった
姉者が邪魔をしてくるのはわかるのだが・・・・まさか華琳様も同じ『タイミング』で仕掛けてくるなど・・・
あの時から・・・蜀呉との決戦のすこし前に体は元に戻られていたが・・・何がきっかけなのかはまだわかって無いらしい
秋蘭(華琳様のことだ・・・我らに隠すことはしないとは思うが・・・)
魏軍で唯一縮まなかった桂花も今では季衣たち同様の身長まで低くなり
華琳様だけが元に戻られた
一刀は相変わらず優しくしてくれるが・・・
一刀「それで?・・・・春蘭は一体何のために俺を此処までつれてきたのかな?(怒)」
春蘭「そ・・・それはだな・・・」
一刀「それは?」
春蘭「か・・・華琳様が・・・」
一刀「どこにいるのかな?かな?肝心の華琳は」
春蘭「だから・・・その・・・」
秋蘭「ここにいたのか・・・かず・・・」
私は・・・声をかけるのをためらった・・・・それは・・・
目の前に居る一刀
誰にでも優しいいつもの一刀だった
でも・・・今は・・・
一刀「・・・(怒)」
春蘭「・・・(脅え)」
無言の圧力とはよく言ったものだ・・・
あの姉者がすこしも動けてない・・・ん?誰かがこちらに来ている
華琳「貴方たち何をしてるのかしら?」
春蘭「華・・・華琳様」
華琳「春蘭!こら・・・離れなさい」
春蘭「やはり華琳様だ・・・」
華琳「何を意味のわからないことを・・・・一刀!黙ってないでなんとかしなさい!」
一刀「・・・」
華琳「ちょっと!?聞いてるの!」
一刀「・・・・」
春蘭「華琳様!一刀をつれてきましたよ」
華琳「ちょ・・・え?」
春蘭「お忘れですか?私に命じたではないですか・・・一刀をつれてこいって」
華琳「私はそんな・・・あ」
華琳(確かに言ったわ・・・閨で・・・・春蘭は覚えていたの!?)
春蘭「華琳様~ほめてください~」
華琳「え・・・ええ・・・よくやったわ、春蘭」
春蘭「とうぜんです」
一刀「・・・」
華琳「一刀?」
俺はひと言も発せず・・・華琳に近づいていく
華琳「あら?こんな昼間から盛りでもついたのかしら?」
華琳は人を種馬のように言ってるが・・・・
華琳「・・・かずと?」
『バチン!』
華琳「きゃぁ!」
俺は華琳の頬を叩いた・・・
春蘭「華琳様!・・・何をする!一刀!?」
一刀「・・・別に」
春蘭「なんだと!きさま!」
秋蘭「ダメだ!姉者!おちつけ!」
春蘭「はなせ!よくも華琳様を!」
一刀「・・・ふん」
春蘭「はなせ!叩き切ってやる!」
秋蘭「だからダメだ!姉者!」
姉者を必死に押さえつける・・・背中に鋭く冷たく刺すような殺意を受けながら
華琳「いたた・・・」
春蘭「華琳様!大丈夫ですか!?」
華琳「ええ・・・大丈夫よ・・・秋蘭、一刀は?」
秋蘭「わかりません・・・」
華琳「そう・・・春蘭」
春蘭「はい!なんでしょうか」
華琳「あなた、一刀になんていってつれてきたのかしら?」
春蘭「華琳様が呼んでいると」
華琳「それだけ?」
春蘭「はい!」
華琳「はぁ・・・秋蘭、本当なの?」
秋蘭「はい・・・わかりにくいところがあったので一刀に聞きにいきましたら・・・姉者が」
華琳「そう・・・秋蘭、貴方は今日はもう休んでいいわ・・・・一刀を追って」
秋蘭「華琳さま?」
華琳「いいから!はやく!」
秋蘭「は・・・はい!」
秋蘭「・・・一刀!」
一刀「・・・」
秋蘭「すこし散歩しないか?」
一刀「・・・(コクリ)」
秋蘭「では・・・中庭にでもいこうか」
秋蘭「今日もいい天気だな」
一刀「・・・・」
秋蘭「眠くなったか?」
一刀「・・・」
秋蘭「隠しても無駄だぞ・・・ここ数日録に寝て無いだろ・・・どうしてって顔してるな」
一刀「どうしてだ」
秋蘭「何・・・簡単なことだ・・・私も同じようなものだからさ」
一刀「寝てない?」
秋蘭「ああ・・・・処理しないといけない案件が多くてな」
一刀「秋蘭は・・・ちゃんと寝ないとだめだよ」
秋蘭「それはお前もだぞ・・・一刀」
一刀「俺は別に・・・」
秋蘭「やれやれ・・・変なところは頑固なのだな」
一刀「別に頑固じゃ・・・」
『ポンポン』
秋蘭「こんな幼い私の膝でよかったら・・・だが・・・・その・・・・」
一刀「ありがとう・・・・気持ちいいな」
秋蘭「そうか・・・・フフフ」
一刀「ん?」
秋蘭「なんでもない・・・・さぁ・・・しばし休むとしよう」
一刀「ああ・・・・・zzz」
秋蘭「やはり・・・数日ではなかったな・・・・」
秋蘭「まったく・・・お前は自分が思っているよりも皆に慕われているのだぞ・・・・すこしは自覚してくれ」
『パチン』
一刀「・・・・ここにいるよ・・・秋蘭」
秋蘭「ふふ・・・一体どんな夢を見ているのか・・・」
一刀「秋蘭・・・・好きだ」
秋蘭「ああ・・・私もだ・・・・一刀」
『チュッ』
おまけ
華琳「・・・」
私は一刀に叩かれた頬をさすりながら春蘭を見つめる
春蘭「あの・・・まだ痛みがあるのですか」
華琳「ええ」
春蘭「で・・・では、今すぐ一刀を「春蘭」は・・はい!」
華琳「マタ邪魔をするの?」
春蘭「邪魔など・・・・邪魔?」
華琳「わかってなかったようね・・・秋蘭はね、一刀に会いに行く口実に判ってることを『わからない』と言って会いにいったのよ?それをあなたが」
春蘭「か・・・華琳様・・・」
華琳「それと・・・・私・・・一刀の前だと・・・ドmになるから」
春蘭「なんですとー!」
華琳「桂花には内緒よ」
春蘭「は・・はい」
華琳「あの時はびっくりしたけど・・・・加減してくれたし・・・ああ、一刀」
春蘭「(わ・・・私はどうすれば・・・・)」
秋蘭「・・・・かずと」
華琳「・・・ご主人様・・・か」
春蘭「(私は・・・・私は・・・・)」
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