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新・外史伝『希望』編 第12話『黄巾討伐戦・後 ~否定するもの・肯定するもの~』

皆さま、こんにちは!もしくは、こんばんは!
今回のお話で、ついに黄巾編は終了します。
不敵な行動をする劉璋、動揺を隠せない桃香、そして動き出した肯定派と否定派の仙人たち。今回も、楽しんでいただけたら幸いです。

2011-01-24 02:02:15 投稿 / 全13ページ    総閲覧数:2849   閲覧ユーザー数:2393

 

新・外史伝『希望』編 第12話『黄巾鎮圧戦・後~否定するもの・肯定するもの~』

 

 

 

 

劉璋の謹慎から数日後

 

ついに、何進大将軍は全軍に出撃命令を出した

 

先方を務めるのは曹操軍であった

 

桃香たち劉備・公孫賛連合軍は後衛にまわされた

 

つまり、戦力外通告であった

 

無論、暗愚と噂される劉璋も動揺に後衛にまわされていた

 

劉璋は鎧すら着ないでただ悠然と剣を杖にたたづんでいた

 

横に黒い鎧を着込んだ男と、先日の武将楽進が同じような黒い鎧を着て護衛に当たっていた

 

「のうのうと…劉璋め!」

 

公孫賛軍総大将の白蓮が劉璋を睨みながら呟いた

 

「公孫賛殿。今は、目の前の敵に集中すべきです。」

 

星が耳元で忠告するが、彼女の怒りは少しも収まらない

 

しかし…

 

「…む!何を睨んでいるのです!

 

ご主人様に何ようですか!?」

 

そんな白蓮の視線に気づいた楽進が睨みつけてくる

 

この距離でもその眼光は鋭く感じる

 

彼女の闘気に気圧された白蓮はしぶしぶ桃香に語りかけた

 

「桃香…辛かったら休んでいて良いぞ」

 

桃香は彼女の優しさに感謝しつつも、自分自身が劉璋に言われたことを思い返す

 

『君たちの理想は『話し合えば分かり合える』っと言った至極簡単なものだ

 

しかしなぁ、君たちは今の現状を理解しているのか?

 

オレ達は今から戦をしようとしているのだぞ。

 

つまり、人の命の取り合いだ。

 

これを手段として選択した時点で、君たちの理想は破綻していると気が付かんのか?

 

仲良くしようと言いながら、剣を振り上げる奴がこの世にいるか?

 

いいかい、人を導くためには…』

 

結局、彼の言いたいことは分からなかった

 

あの時愛紗が殴り飛ばしていなければ、彼の真意を聞くことさえできただろう。

 

結果的に手を出した自分達が悪いのに、彼はその罪を擦り付けられても文句一ついわないでいる

 

「いったい、あの人は何者なんだろう?

 

でも、雰囲気があの人ににている。

 

声も、性格も何もかも違うのに…」

 

桃香のつぶやきは誰に聞こえることも無く、風に流れていった

 

 

数時間後

 

何進の号令の元、官軍の突撃が始まろうとした

 

その時…

 

 

ドガァアア!!!!!

 

 

天から雷が黄巾軍の陣中にけたたましい音を立てて落ちた

 

 

 

同時刻

 

戦場が見渡せる崖の上に、一人の青年が佇んでいた

 

「…そろそろか。奴らが動き出す前に動くとしよう。

 

干吉!」

 

青年は干吉に呼びかける

 

「御意…」

 

干吉は懐から呪札を取り出すと

 

「集雲雷光!」

 

一言呪文を唱える

 

すると…

 

どうだろう

 

雲は真っ黒に陰り、ある一点に集中し始める

 

 

 

ドガァアア!!!!!

 

 

天から雷が黄巾軍の陣中にけたたましい音を立てて落ちた

 

 

「よし!これで、連中もしばらく動けないはずだ。

 

混乱している今がチャンス!

 

葛玄!行けぇ!!!」

 

「御意!!」

 

葛玄は槍を手にし、数百の白装束の軍勢を率いて崖から駆け下りていく

 

彼らの旗には白地に黒い『十』の一文字が書かれていた

 

 

混乱する黄巾軍と官軍の両軍

 

そこに乱入する謎の白装束軍

 

彼らは、黄巾軍に攻撃を始めた

 

兵士たちも必死に抵抗するが、白装束のもの達は斬っても斬っても死ぬことがなく、まるで死神のように迫り来る

 

このことに浮き足立った黄巾軍の者たちは我先に逃げていく

 

「ひ、ひぃ~!雷じゃ!不死の軍団じゃ!」

 

「きっと、天の怒りじゃ!!」

 

「お、お許しをぉおおお!!!!!!」

 

そんななか、官軍の中でも曹操軍は優秀な兵が揃っているだけのことはある

 

全軍の中でも唯一、彼らだけがいち早く混乱から回復し、敵の総大将がいるであろう天幕を目指していた。

 

他の官軍は戦功をたてようとしているらしいが、混乱の影響なのか足並みがそろわない…

 

曹操はこれをチャンスと考えた

 

「わけが分からないけど、好機のようね。

 

春蘭!兵1000を率いて突撃なさい!!!必ず、張角たちを討ち取るのよ!」

 

「はい!お任せください!!!」

 

春蘭と呼ばれた少女、夏侯惇は七星牙狼を片手に主の命令のもと突撃していった

 

 

曹操軍と白装束軍の攻撃は、さらに熾烈を極めようとしていた

 

そんなとき、夏侯惇率いる1000人の軍勢が白装束軍をおとりにして天幕に向かう

 

「か、夏侯惇!?

 

いかん!戻るのです!!貴女では…あやつらには勝てませんぞ!!!」

 

葛玄は必死に叫ぶも、夏侯惇は無視して突き進んだ

 

天幕の周囲を取り囲む数百の「親衛隊」が必死に抵抗していた。

 

なぜならば、そこには黄巾軍総大将である三姉妹がいるならからだ

 

「どけどけぇ!!」

 

夏侯惇は意気揚々と天幕に突撃しようとする

 

しかし

 

「天和ちゃん達に近づけるなぁ~!!」

 

「「「おぉ!!!!」」」

 

親衛隊たちに阻止される

 

彼らこそ、真の黄巾党

 

最初から三姉妹の追っかけをしている根っからのアイドルオタである

 

「ちぃ!!

 

どけぇ!切り殺されたいかぁ!!」

 

夏侯惇は大剣を振りかざし、一人を切り殺すが彼らは引こうとしない

 

「何にも知らない官軍の犬め!

 

天和ちゃん達はただ歌っていただけだぁ!」

 

「何をわけの分からんことを!!

 

貴様らのことなど知ったことか!

 

貴様らを倒せば華琳様に愛でて頂けるのだ!

 

さぁ、さっさとそこをどけぇ!!」

 

再び剣を振り上げる

 

 

殺されると思った彼らは目を瞑り、覚悟を決める

 

しかし

 

ギャィイン!!

 

その剣が彼らに振り下ろされることはなかった

 

「何!?」

 

驚きを隠せない夏侯惇

 

彼女が目にしたものは、自分の剣をさらに巨大な剣を持った男が受け止めている光景だった

 

「私の剣を受け止めただと!?」

 

彼女を尻目に、男は彼女を弾き飛ばす

 

「がぁ!」

 

馬から叩き落された夏侯惇は何とか体勢を立て直し、男をにらみつけた

 

「何ものだぁ!?」

 

男は、彼女を無視し後ろの連中にしゃべりかける

 

「ここは、私が受け持ちましょう。

 

貴方方は消えなさい。」

 

「し、しかし!」

 

「ふっ。さっさと逃げないと、こんどこそ殺されますよ。」

 

冷ややかに告げると、再び夏侯惇に向き合う

 

「す、すまねぇ!

 

みんな!天和ちゃんたちの元に行こう!」

 

親衛隊は天幕の中に入ろうとしていく

 

「逃がすか!撃て!!撃てぇ!!!!」

 

夏侯惇の号令により、矢が親衛隊のもとに放たれる

 

「やれやれ…面倒ですね。」

 

男はそう呟くと、大剣を軽く振るう

 

すると、剣先から突風が放たれ矢の軌道が曹操軍に変わってしまった

 

「「「ぐわぁああ!!!」」」

 

数十人の兵士が即死する

 

「まぐれ当たりがぁ!!」

 

部下を殺された夏侯惇は怒り狂いながら男に斬りかかる

 

「うるさい方だ。」

 

ガァン!というけたたましい音と共に剣と剣がぶつかり合った

 

 

葛玄達十文字の軍団は天幕を目指していた

 

彼らの狙いはこの外史を破壊しようとこの乱を煽った者たち

 

そう、黒装束の者を倒すためだった

 

「いそげ!

 

まさか、曹操軍に出し抜かれるとは…

 

夏侯惇殿が暴走して奴らと戦ったら、殺されてしまうぞ!!

 

この外史の主要人物であるあの者をここで潰えさせてはならぬ!!」

 

葛玄はなんとか、天幕の前にたどり着いた

 

そこにいたのは

 

「ぐぅうう…。く、くそぉ…」

 

全身から血を流し、折れた七星牙狼に身をゆだねる夏侯惇の姿だった

 

「夏侯惇殿!」

 

葛玄は白馬から降り、夏侯惇の元に駆け寄る

 

「だから無理だと…!」

 

「黙れ!!」

 

夏侯惇は葛玄を突き飛ばす

 

葛玄は、悲しそうな顔をしながら、今度は目の前の男に向き直る

 

「おひさしぶりですな…呂尚殿。

 

いえ、黒装束幹部、呂尚っとお呼びしましょうか?」

 

呂尚とよばれた男は、ふっと笑みをこぼす

 

「おやおや…

 

だれかと思えば、葛玄の坊やではありませんか?

 

私と遊びに来たのですかな?」

 

男は大剣を構える

 

「呂尚殿…なぜ、貴方が!」

 

葛玄は槍を振りかざし、男に斬りかかった

 

 

 

 

 

「無理だ…。勝ってこない。」

 

それは、誰が呟いたものだろう

 

あいては、あの夏侯惇を破った者

 

そんなバケモノ相手に、あの葛玄と名乗った男が勝てるわけが無い

 

しかし

 

「何!?」

 

呂尚は驚きを隠せなかった

 

葛玄は自分と互角に打ち合っている

 

 

 

 

「バカな!?貴方はここまで強くなかったはずです!」

 

「貴方こそ…弱くなったのではありませんか!?」

 

二人の戦いはこの世のものとは思えなかった

 

地上だけにとどまらず、その戦いは空中でも繰り広げられた

 

目にも見えない斬撃をとばし、それは地上に大きな裂け目を作った

 

「ば、バカな…なんなんだ?あいつは…」

 

曹操軍の若い兵士が呟く

 

それは、永久にたどり着けない領域だった

 

彼らは、自身の傷の痛みも忘れその戦いに見入っていた

 

数十合に及ぶ戦いは

 

「ぬぁああ!!」

 

ついに、呂尚が弾き飛ばされたことで決着が付いた

 

葛玄の攻撃を防いだところを不意打ちされたのだ

 

「お、御見事な…技の切れですね」

 

呂尚は苦しそうに立ち上がる

 

「ここまでです。本気にならなかった貴方が悪い。

 

さぁ、話していただこうか?」

 

葛玄は槍を向ける

 

しかし、呂尚の顔には余裕があった

 

「ふははは…。まだまだ、詰めが甘いですね!」

 

呂尚の背後の空間に亀裂が入る

 

「し、しまった!外史の狭間に逃げる気か!?」

 

葛玄は慌てて駆け寄るが、とき既に遅し

 

「また、お会いしましょう。」

 

呂尚はその姿を消したのだった。

 

葛玄は悔しそうに槍を振るわせる

 

「気にするな、葛玄。

 

深追いは無用だ」

 

その声に振り返ると、一人の青年が建っていた

 

「北郷殿…。

 

申し訳ない、逃がしてしまいました。

 

あの者こそ、この乱の真の首謀者であるにもかかわらず…。」

 

その名前を聞いた兵士の一人が声を上げる

 

「北郷…北郷…北郷一刀!

 

まさか、噂の天の御使い!?」

 

全員の視線が一刀に集まった

 

「やれやれ」

 

まいったなぁっと頭をかく一刀に葛玄は報告した

 

「北郷殿。実は、夏侯惇殿が大怪我を…」

 

「な、何!

 

速く言えってぇ!」

 

一刀は慌てて夏侯惇を抱き上げる

 

「は、離せ!馬鹿者!!」

 

暴れる夏侯惇をよそに一刀は言い放つ

 

「怪我人を放っておけるか!」

 

「し、しかし、この傷では…。」

 

曹操軍の一人が必死の叫び声を上げる

 

「俺の友人に腕の良い導師がいる。

 

そいつに治療してもらおう。

 

夏侯惇は傷の回復後、そうだな…今夜あたりに送り届けると諸侯連中に伝えろ。」

 

葛玄は懐からお札を取り出しながら、一刀の言葉につけたした

 

「ど、導師!?医者じゃないのか!?」

 

曹操軍の兵士は動揺している

 

「落ち着かぬか。

 

うぬらにはわからぬだろうが夏侯惇殿の傷は呪によるものだ…

 

医者に診せたところで、どうとにもならぬ。

 

それから、今日見たこと永久に口にしてはならんぞ。

 

もし喋るようなことがあれば、分かっているな?」

 

曹操軍は何もいえなかった

 

言えば、この葛玄という男が黙ってはいないはず

 

「安心しろ。この北郷一刀、必ず約束を守ります。

 

では、葛玄…引くぞ。部隊にも撤退命令だ。」

 

「ハッ!」

 

二人は夏侯惇を連れて、お札から出現した風の中にはいる

 

そして、あっという間に消えていった

 

曹操軍は指揮官不在のため、混乱に陥った

 

そんな中、あの劉璋軍が天幕に迫りつつあった

 

軍を指揮するのは劉璋の片腕とも言える男『張任』。

 

張任は曹操軍を尻目に、天幕の中に入っていった

 

 

天幕から逃げようとしていた張三姉妹は突如乱入した劉璋軍の兵士に捕らえられた

 

先ほどの親衛隊も一緒につかまっていた

 

「貴様ら、命が惜しくばおとなしくしろ!!いいな!」

 

何者かが数人で、張三姉妹を縛り上げる

 

「あんた達!いったい何なの!?」

 

「なんで、こんなことするの?」

 

「姉さんたち少し黙ってて……!」

 

張任は目を合わせずに彼女達に言う

 

「悪く思うなよ。

 

我らが主様のご命令だ」

 

「貴方達は…何者なの?」

 

メガネをかけた少女が声をかける

 

「劉璋軍所属、張任だ。」

 

 

そこへ、

 

「張任様」

 

数人の兵士が工作を終えてやってきた

 

「こちらの準備は出来ました。

 

外の諸侯が混乱から回復する前に、撤退いたしましょう!」

 

「よし!帰って、劉璋様に報告だ」

 

「ハッ!!」

 

劉璋軍は天幕に火を放つと、撤退を開始した

 

こうして、三姉妹は連れ去られた黄巾党は壊滅

 

劉璋の報告では全員処刑したとのことであった

 

こうして、殆ど戦いもなく乱は終わり、官軍の勝利となった

 

 

外史の狭間

 

呂尚は荒い息を吐きながら、ここに逃げ込んだ

 

「はぁはぁはぁ…ふむ…

 

葛玄が…ふっふふふふ…こ、ここまでの強さとは…正直、まだ子供だとなめていましたよ…

 

予想外の兵力のせいで…黄巾の乱も失敗に終わってしまいました…

 

が…!つぎこそは、…混乱を、破壊を、絶望を与えてやりましょう…」

 

男は息を整えながらひとりごちる

 

「おいおい。

 

随分と物騒な話じゃねえか?」

 

男の後ろから声が聞こえた

 

そこには、一人の青年が立っていた。

 

いや、正確には浮かんでいた

 

「呂…」

 

 

「呂…呂厳。

 

呂厳洞賓!?」

 

青年は冷や汗をかきながら構える

 

「よう。

 

呂尚子牙。

 

久しぶりだな」

 

「えぇ…。

 

なぜ、この空間に貴方が入れたのか分りませんが。

 

今日はどうされました?

 

戦いに来られたのですか?」

 

そう言うと、青年はどこからともなく大剣を取り出す。

 

「待て待て…。オレは争いに来たわけではない…。」

 

そういう呂厳の背後からは殺気がにじみ出ていた…

 

「ほぉ…。そのような殺気をもらしながらそのようなことをおっしゃりますか…。」

 

呂厳は涼しい顔で続ける

 

「これは無意識だよ…。

 

まぁ~それは良いとして、何故外史を否定するのだ…?

 

お前は何故…北郷とあの少女を殺そうとする?」

 

「ふっ……。可笑しなことを言うお方だ…。

 

我は、否定者。故に正史のために外史を破壊する。

 

それだけではないですか。」

 

「オレがききたいのはそのようなことではない…。

 

なぜ、あの少女を…狙う?

 

お前に何があった?」

 

「………お答えする義務はございません」

 

そう言うと、呂厳に背を向けた。

 

「子牙…。まだ話は終わってねぇぞ」

 

「私の邪魔をすることに異論はございません。

 

私は与えられた使命を全うするのみです。

 

その障害になるのならば、例え八仙のあなたでも消しますよ…。

 

そう…、全ては、復讐のために……」

 

「復讐?」

 

「さらばです!」

 

風に流し消えた

 

 

「子牙…。お前は何故…外史を、いや…あの少女を憎む。

 

関羽を憎むのだ?

 

かつて、太公望様の弟子であったお前が…?

 

そして、…であったお前が…何故」

 

だが…とつぶやく

 

「何はともあれ、ヤツが否定派になったのなら、オレも己の使命を果たすのみだ。」

 

すると、呂厳の隣に一人の少年が現れた

 

「すまんな…呂厳君。

 

我が弟子ながら、何を考えているか分からん。

 

ある外史で行方不明になったと思ったら、今度は敵として現れたのだからな…」

 

少年は呂厳に申し訳なさそうに言う

 

「いいえ。太公望様、奴は復讐といいました。

 

ならば、ヤツが管理者をしていた外史に何らかのヒントが隠れているはずです。

 

オレの弟子達を外史に送り込んで、真実を調べさせましょう。

 

ご安心を。奴を…第二の韓湘子になんてさせません。」

 

「ありがとう…友よ。

 

僕のかつての名を継いだバカ弟子よ…。

 

いずれ、北郷一刀はお前をも救おう。奴の呪縛から…。」

 

そして、二人はどこへとも消えていった

 

つづく

 

 


 
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