「ん~♪ ふふーん♪」
「…………」
最近、姉上の様子がおかしいのじゃ。
妙に機嫌がよかったり、ソワソワしたりしておる。
落ち着きがない。
普段の姉上からは、想像できない姿じゃ。
あの姿はまるで、誰かに恋をしておるかのような……
――まさか。
姉上に限って、そんな事はありえないじゃろ。
姉上が誰かに恋をするなんて……
「はぁー」
ない、はずじゃ……
「ふぅ……」
――あるかもしれないのじゃ。
なんということじゃろうか。まさか姉上が恋をするとは。
相手は誰なんじゃろうか?
乙女本の中のキャラクターかの? いや、さすがにそれはないかの。
では一体……
「……吉井君」
な――っ!? ま、まさか姉上、明久なのか……?
姉上までもが明久に恋をしてしまったのか?
それにしても明久め、どれだけフラグを立てれば気が済むのかの。
まさか姉上までもが被害にあうとは思わんかった。
しかし、一体どういう経緯で姉上は明久に惚れたのじゃろうか?
何か特別な事は――
この間の手料理の件以外には思いつかないのじゃが、もしかしてそれだけなのか?
いくらなんでもそれだけというのは…………まぁ、あり得ぬ話しではないか。
明久ならやりかねぬしな。
まったく、明久も罪な男よの。
まぁ、姉上にとって初めての恋じゃ。
ライバルは多いが、身内として応援をしてやろうかの。
姉上。頑張るのじゃぞ。
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タイトル通り閑話休題です。
秀吉視点です。
秀吉語が相変わらず難しい。