No.195567

狭間 ~はじまり~

FALANDIAさん

私は 語る口を持ちません
全て 案内人に委ねます
ただ 一言だけ


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2011-01-12 12:00:09 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1456   閲覧ユーザー数:1372

 

 

これはこれは皆々様

 

久しく

 

本当にお久しぶりで

 

いやはや

 

本当に懐かしい方々だ

 

ああいや

 

そちらからすると初対面なのですなぁ

 

はじめまして

 

遅ればせながら

 

この度この旅の水先案内人をさせていただく者でございます

 

 

 

さて

 

察しの良い方々はお気づきでしょうか

 

ここは世界の狭間

 

時間の流れの存在しない外れた空間でございます

 

この度皆様を此処にお招きしましたのは

 

破戒の外史を伺い見るに足る資格を身につけて頂くためでございます

 

 

 

御承知の通り

 

この作者の系列の外史は 破戒演技 に帰結するもの

 

世界という理の戒めを破るまでの物語にございます

 

ただし

 

世界という全てを内包する理を破戒するにあたり

 

必要となるのは"絶対的な力"にございます

 

理を破戒して書き換える

 

それこそ『神』に等しき力

 

破戒演技にはこの力を持った人物が登場いたします

 

しかしそれ程の力

 

なんとは無しに手に入るような容易かつ安易なものではございません

 

そこで

 

皆々様

 

これからその道程を初めから辿り

 

同様の力を身につけていただきたく存じます

 

その為に使わされた案内人が私である

 

というわけですな

 

 

 

さて

 

そこで皆々様

 

まずは覚悟の程を確かめさせて戴きたく存じます

 

皆々様

 

何かを得る為には何かを失うのが摂理というものでございます

 

これからの旅路に参列するにあたり皆々様には

 

 

"『力』を得る旅に参加する"

 

 

ために

 

 

"『希望』を失う"

 

 

ことになります

 

端的に申しましょう

 

今から辿ることとなる幾つかの外史

 

全てすべからく『悲劇』でございます

 

『救い』や『幸福』などあって無いようなもの

 

そう心得て戴きたく

 

よって今ここで『希望』を捨て去ってもらいます

 

故に問いましょう

 

 

それでも『貴方』は――

 

 

 

 

 

 

 

 

              『 未 来 』を   望 み ま す か ?

 

 

 

 

 

 

 


 
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