紫苑達に放置されて口論になった2人…。
「一刀~!!」
「甘イ」
そして蓮華は一刀に向って斬りかかった。
しかしその攻撃を一刀は避けた。
「私ニ殺サレナサイ」
「死ヌノハオ前ダ!!」
そういうと一刀は殴りかかった。
しかし蓮華は冷静だった。
「馬鹿ネ…ソンナ攻撃予想範囲内ヨ!!」
蓮華は殴ろうとしている一刀の右腕を斬り落そうとした。
それに気づいた一刀はかわそうとしたおかげで斬り落とされずに済んだが無傷ではなかった。
「グ…」
「貴方ノ血ガ吸エテ『愛』モ喜ンデルワ…モチロン私モ……フフフ」
斬られて痛みを堪える一刀。
そして右腕から流れる鮮血を見て喜ぶ蓮華。
その様子を見た一刀は微笑みながら言った。
「ソレナラ大好キナ血デ化粧シテヤルヨ……セイヤ!!」
「ナ!!」
一刀はそういうと蓮華に向かって右フックを放った。
しかし放ったパンチは蓮華には届かなかった。
だが蓮華は動けなくなってしまった。
一刀はわざと当たらないように右フックを放ち鮮血を利用した。
飛び散った鮮血は蓮華の顔につき当然目にも入った。
その為蓮華は動けなかったのだった。
そして動けなくなった蓮華を見た一刀はチョークスリーパーを掛けた。
「ク…苦シイ」
「ドウダ嬉シイダロウ…」
蓮華は呼吸が出来なくなり苦しい表情を浮かべた。
その姿を見た一刀は嬉しそうに言った。
「……潰………ス」
「!!!!」
蓮華はそう言うと急所に一撃を与えた。
激痛により一刀は技を解いてしまった。
「ハ~…ハ~……」
「クソアマ~~~~~!!!!」
激怒した一刀は後先考えずにハイキックを放った。
蓮華はその蹴りを簡単にあしらった。
「ソンナ攻撃当タラナイワヨ……ククク……」
「アマ~!!俺ノ玉ガ無クナッタラドウスルンダ!!」
「イイワヨ!!」
急所の蹴りについて文句を言われた蓮華だったがその攻撃の正当性を言い放った。
「私言ウ者ガ在リナガラ浮気スルヨウナ……」
「ちょ…ちょっと待て!!浮気なんてしてないだろ!!」
蓮華の言葉で正気に戻った一刀…。
一刀はすぐさま蓮華の言葉を否定した。
「嘘言ワナイデ!!」
「嘘じゃない!!」
一刀の言葉を聞いた蓮華は思いの丈をぶつけた。
「ジャアドウシテ構ッテクレナイノヨ!!他ノ女ト一緒ニイナイデヨ!!」
「……」
一刀は最近の生活を振り返った。
亞莎達が加入してからずっと蓮華の事をほったらかしにしていた。
一刀にしてみれば決して蓮華をないがしろにしようと思っていたわけではなかった。
しかし実際は蓮華にそういう気持ちを抱かせてしまったのだった。
それに気がついた一刀は蓮華に話しかけた。
「もしかして俺を怒らせたのは…」
「コノ浮気者!!」
「ごめん…構ってやれなくて、許してくれ」
「ヤダ」
思いの丈をぶつけた蓮華も正気に戻っていた。
そして一刀の出方を見ていた。
「なあ…どうしたら許してくれるんだ?」
一刀の言葉を聞き少し我が儘を言ってみようと考えた。
「……私と遊んでくれる?」
「ああ」
「…いつも一緒にいてくれる?」
「出来るだけ一緒にいるよ」
「じゃあ毎日口づけしてくれる?」
「……」
「嫌なの」
「嫌じゃないよ」
「あとひとつ…」
「なに?」
「歳をとっても愛してくれる?」
「当たり前だろ…」
その言葉を聞いた蓮華は笑顔で言った。
「じゃあ許してあ・げ・る♥」
そう言うと2人は仲直りの口づけを交わした。
唇を放し周りを見ると少し明るくなっていた。
「………じゃあ城に戻るか?」
「ぶ~…い・や」
そう言うと蓮華は一刀の傷ついた腕を子猫のように舐めながら甘えてきた。
一刀は蓮華の頭を撫でながら蓮華の言葉を聞いた。
「また城に帰ったら仕事しなくちゃいけないし」
「そうだな…一国の王と王妃に戻る前に恋人として遊ばせて貰うか」
「うん♪」
そして皆には悪いと思いつつも2人は森の中でいろんな事をして楽しんだのだった。
つづく
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新年明けましておめでとうございます。
帰省したおかげでネットが出来なくて困りました…。
もうちょっと延ばしたらよかったかな~。
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