No.194008

真・恋姫無双 夜の王 第40話

yuukiさん

真恋姫無双夜の王第40話

2011-01-04 20:13:26 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:8648   閲覧ユーザー数:6615

この作品の一刀は、性格、武力ともに原作とは異なっています。

 

また、一部キャラを否定する場面もございます。

 

ご理解をお願いいたします。

 

まだまだ誤字、脱字や分かりにくい表現などもあると思いますが、

 

こんな自分の作品でも楽しんでいただけたら幸いです。

 

 

非日常から数日後、

 

間諜として魏に行っていた明命が久しぶりに戻り、

新天城の一室にて報告が行われていた。

 

外では逆狗の部隊が監視を行い、

外部とは完全に遮断されたそこには俺の他に二人の軍師と明命しか居ない。

 

一刀がひいた厳重すぎる警戒には訳が有る。

最近、天の情報が外に漏れているらしい、先日の騒動も一刀が劉備達の酒に毒を盛り、

洗脳を図った、と誇張されて巷に流れていた。

 

一刀「まあ、こんなことをしていて、裏切り者が出ぬ方がおかしいか、、」

 

一刀から、思わず苦笑がこぼれた。

 

 

明命「あの、どうかしましたか?一刀さん」

音々「なにを笑ってやがるのです!」

 

その姿に疑問を浮かべる二人に、一刀は首を振り意志を伝えてから明命に報告を諭す。

 

明命「はいです。呉と魏は同盟を組む形で動いています」

 

その言葉で音々は眉間の皺を増やし、寝ていた風が目を覚ました。

 

一刀「やはり、か」

 

一刀が何時も通りの笑みを浮かべながら言った呟きを聞き逃さなかった風は不機嫌そうだ。

 

風 「むー、お兄さんは分かっていたのですか?」

一刀「ああ、相手は覇道を唱えた覇王と戦場に生きる戦乙女だ。言っただろう、確実に勝てる策で

   来ると」

風 「風は華琳様の矜持を考えて、同盟は無いと思ったのです」

一刀「お前は華琳を知らないな。あいつはそこまで弱くはない」

風 「その華琳様を裏切ったお兄さんには言われたくありませんねー」

一刀「然りだな」

 

そんなやり取りの後、明命から聞いた報告の概要はこうだ。

魏王曹操からの同盟の申し出を呉王孫策は承諾。

帝を排し、王朝を淘汰した魔王たる鳳薦を撃つまでの間、魏国と呉国は協力関係となる。

 

一刀「なるほどな、大陸の敵たる天を撃つまで協力するか。分かりやす過ぎる大義名分だ」

明命「あの、一刀さん。大丈夫なのでしょうか?」

一刀「ん?何がだ?」

明命「勝てるのでしょうか、、」

一刀「怖いのか?」

明命「はいです。雪蓮様も冥琳様も祭様も思春様も、みんなすごい人達ですから、、」

 

ずっと近くで見続けてきた故に戦意を喰われる。

生真面目な明命らしい

 

一刀「風、呉一国と戦った時の勝率は?」

風 「八、二で天の勝利ですかねー」

一刀「音々、魏の方は?」

音々「七、三で天勝利ですぞ」

一刀「なら、そのふたつが手を組んだら?」

 

  「「五、五にて互角」」

 

示し合わせたように息の合った二人を明命は驚いたように見ていた。

 

一刀「だ、そうだ。五分五分なら天が負ける道理も無い」

明命「一刀様、、」

 

一刀が笑いながらそう言えば、安心したように顔を赤らめる。

 

一刀「まあ、勝つ道理も無いんだが」

明命「はうわ!一刀様!」

一刀「冗談だ。俺を信じてくれるだろう?俺もお前を信じている」

明命「はい!信じてます!」

 

明命は輝やかんばかりの笑顔でそう言ってくれた。

 

 

一刀「ところで、明命。戻ったばかりで悪いが頼みたい事がある」

明命「任務、ですか」

 

さっきまでの笑みを消し、そう言えば明命の纏う気配が変わる。

子犬のようだった気配が猟犬のような鋭さを持つ。

 

一刀「外に出ていた明命は知らないだろうが、最近天の内情が外に漏れているんだ」

明命「裏切り者ですか」

 

ギリッと、歯を擦る音が聞こえた。

 

一刀「さあな、どういうつもりで情報を流しているかは知らん。それも含めて明命に調べて欲し

   い」

明命「分かりました」

一刀「それから、」

 

先の一件(南蛮酒総動)が漏れたことから分かった事実。

 

一刀「おそらく、情報を流しているのは俺に近しい人物だ」

明命「それは、つまり」

 

沈黙が訪れる、、

 

一刀「そういうことだ。悪いな、身内を調べるような真似を頼んで」

明命「いえ、大丈夫です。では、早速、「いや」」

一刀「戻ったばかりで疲れてるだろ?調査は明日からで良い、今日は休め」

明命「分かりました。ありがとうございます!では、失礼します!」

 

明命が下がった後、風が呟く。

 

風 「やっぱり動揺してましたねー」

一刀「当然だろ、誰かが裏切っているんだ。驚きもするさ」

風 「一体誰が、でしょうかー」

一刀「さあな、だが願わくば、間違いで有って欲しいんだが」

 

一刀から珍しく自傷の笑みが零れる。

 

風「おにいさん、、」

 

その笑みをどう受け取ったのかは知らないが、風は心配そうに一刀を見ていた。

 

 

一刀「さて、議題を変えるぞ。風、音々」

風 「はいー」

音々「はいですぞ」

 

その言葉で二人は軍師の顔へと切り替える。

 

一刀「天軍戦線対魏呉同盟、さっきは互角と言っていたが実際はどう思う?」

 

一刀が見透かしたようにそう言えば、音々は言葉に詰まる。

 

音々「先ほども言ったように、兵力で言えば互角ですぞ。ただ、、」

一刀「ただ?」

風 「それを率いる将が足りていないのです」

 

言いにくそうにしている音々を助けるように風が呟く。

 

風 「兵数なら、魏が三十万、呉が二十万で合計五十万という所でしょうかー」

一刀「漢を呑み込んだ此方の戦力は六十万弱だったな」

音々「そうですぞ。しかし、将で言うなら敵が優勢ですぞ」

 

魏には春蘭、秋蘭を始め。霞、流琉に季衣、そして華琳。

戦えはしないが部隊を動かすだけなら軍師の桂花と稟。

 

呉は雪蓮に黄蓋、華雄と思春に前線に出るかは分からないが蓮華。

軍師は冥琳に穏、あと武将か軍師か判断が難しい亜莎。

 

一刀「ざっと数えて武将が十一、軍師が五」

 

天は恋に翆、獅堂に一蝶、凪、真桜、沙和、猪々子に斗詩、小蓮に蒲公英。

隠密の明命と逆狗、部隊を動かすだけなら麗羽。

軍師は風と音々の二人。

 

一刀「俺や明命達も武将と数えれば十四、軍師は二、劣っているとは思わんが?」

音々「数だけなら、ですぞ。恋殿とお前を別格としても、やはり、、」

一刀「はっきり言っていいぞ?質で劣っていると」

風 「むー、劣っていると言うより、相手が強すぎるのです」

音々「そうですぞ!凪達が劣ってるわけじゃないですぞ!」

一刀「分かっている。だが、仮に霞を相手にするなら凪達三人を動かさなきゃならない。そういう

   事だろ?」

音々「うぅ、、ですぞ」

 

正直、それでも勝てるか分からない。

獅堂と一蝶も二流とは言わないが、春蘭や雪蓮には敵わないだろう。

相手に出来るのは、翆ぐらいだ。

 

風 「まあ、武は智で上回れば良いのです。風達の出番なのですよ~。最悪、武将が足りないな

   ら、補充すればいいのですしー」

音々「どういう意味です?」

風 「 ぐぅぐぅ 」

音々「寝てないで教えて欲しいのです!」

風 「おお!あまりに言いにくいことだったのでついー」

 

風はチラチラと一刀を見る。

 

一刀「別に怒らん。音々、忘れたのか?大陸に名を轟かせた武神に軍神、俺達のすぐ近くに居るじ

   ゃないか」

 

一刀は離宮のある方向を見ながら苦笑する。

 

音々「協力してくれるとは、、、」

風 「むう、言っておいてなんですが、、風も水と油だと思うのです」

一刀「だが、確約された勝利には必要な者達だ。話し合いの場でも設けよう」

音々「しかし、愛紗などはきっとお前を認めませんぞ」

一刀「はっ、軍神も抱けずしてなにが魔王か」

風 「おお~、さすがお兄さん。たとえが卑猥ですね~」

一刀「茶化すな。それより、頼んだぞ。時は明日の軍議にでも」

風 「御意~」

音々「御意ですぞ!」

 

 

次の日、朝

 

劉備「、、、、、」

関羽「、、、、、」

張飛「、、、、、」

趙雲「、、、、、」

黄忠「、、、、、」

厳顔「、、、、、」

諸葛亮「、、、、、」

鳳統「、、、、、」

魏延「、、、、、」

璃理「?????」

 

部屋には暗雲が立ち込める。

 

劉備「ねえ、朱里ちゃん。鳳薦さんの用ってなにかな?」

諸葛亮「はわ、今までなにも無かったことがおかしかったんでしゅ。たぶん、刑罰についてかと」

黄忠「処刑、と言うことかしら」

諸葛亮「おそらくは、、」

関羽「くっ、、こんな所で、、」

趙雲「嘆くな、愛紗。負けると言うのはこういうことだろう」

張飛「、、、結構あっけないのだ」

厳顔「璃理だけでも、助命を請わねばな」

鳳統「そうでしゅ、、、」

魏延「はい、」

璃理「?????」

 

 コンコン

 

劉備「 びくっ 来たの、かな」

関羽「そのようです」

 

 ギイッ

 

扉が開き、隙間から見えるのはピクピクと動く赤い触角。

 

関羽「な、、、れ、恋」

恋 「愛紗、、久しぶり」

趙雲「なるほど、鳳薦殿は良い趣味をしておられる。恋を迎えに差し向けるなど」

恋 「 フルフル 一刀は駄目って言った。恋が頼んだ」

劉備「そっか、、、心配してくれたのかな?ありがとう、恋ちゃん」

恋 「 フルフル 」

厳顔「そうだな。恋ほどの武人が立ち会うなら本望。すぐに処刑場にでも案内してくれ」

恋 「 ?? フルフル」

厳顔「何が違うのだ?恋」

恋 「行く場所、、行くのは、おーざの間」

関羽「恋、どういう意味「来て」、ちょ、待て恋!」

 

劉備達はスタスタと歩いて行く恋を追いかける。

 

関羽「恋、私達は処刑されるのではないのか?」

恋 「 フルフル そんなこと、一刀はしない」

張飛「なんで言いきれるのだ?」

恋 「愛紗も、桃香も、みんなが死ぬと恋は悲しい、、」

劉備「恋ちゃん、、」

恋 「だから、一刀はそんなことしない」

厳顔「それとこれとがどう関係がある?」

恋 「一刀、恋の嫌なことしない。一刀、優しいから」

関羽「なっ、恋、それはどういう「着いた」、、此処は」

 

見上げるほど大きな扉。

この一室がこの国においてどういう意味を持つか、流れる空気により肌で感じられる。

 

恋 「扉」

兵士「はっ、呂布大将軍、参りました!」

 

数人の兵士の手で開いて行く扉。

中を見れば、壮観の一言。

 

関羽「これは、、」

劉備「すごい、、」

 

劉備達は思わずもれる感嘆の言葉を噛み締め、足を踏み入れる。

 

元は帝の間。しかし、施されていた異常なほどの装飾は取り払われ、

以前みたそれとは比べ物にならない程の威厳が感じられる。

 

頂点に王座が存在し、その一段下に左右に二つの座が設けられている。

左側の座には袁紹が座り、満足そうな笑みを浮かべながら見下ろしている。

 

麗羽「恋さん。役目が終わったなら早く席に着きなさい」

恋 「 コクッ 」

 

頷き、恋は右側の座へと足を向ける。

形が示すように、天において二人は文字道り二極なのだろう。

そして、その二人のさらに上に居るのがあの男。

 

兵士「どうぞ、前へお進みください」

劉備「、、はい」

 

兵士に促され、劉備達は前に進む。

座に近いほど位の高い者達なのだろう、近づくほどに見た顔がある。

 

袁紹の近くに座る程昱が寝ているように見えるが、見間違いだと思う。

この場で居眠りできるほど度胸のある者はいないだろう。

 

座に座る、あの男に近づく。

 

劉備「っっ、、」

関羽「、、、(なんだ、この重圧は、、)」

趙雲「、、、(この覇気、あの男が笑いながら出しているものなのか)」

張飛「、、、(桃香お姉ちゃんと朱里達が辛そうなのだ、、)」

恋 「一刀、、苛めちゃだめ」

一刀「ああ、悪い。つい」

 

鳳薦が先ほどとは違う笑顔を恋に向けた瞬間、重圧は消え去った。

 

 

何時も道理、和やかに王座に座り劉備達を待っていると扉が開く。

 

一刀「ようやくか、、俺は世界を手に出来るのか?是非がでる」

 

一刀は誰にも聞かれぬよう呟きながら前を見る。

緊張した面持ちで前に歩いてくる彼女達につい悪戯心が出て、

覇気を垂れ流しにしていると、

 

恋 「一刀、、苛めちゃだめ」

 

恋に怒られた。

 

一刀「ああ、悪い。つい」

 

一刀は恋に笑顔を向けてから、改めて劉備達を見る。

 

一刀「ご足労、感謝するよ。劉備」

劉備「いえ、、」

関羽「それで、私達に何の用だ」

 

劉備を庇うように前に出る関羽。

それを見て一刀から思わずため息が出る。

 

一刀「、、関羽、君のその忠義は美点だが、行き過ぎると主にも相手にも不利益しか生まない」

関羽「なっ、、くっ」

劉備「良いの、愛紗ちゃん。下がってて」

関羽「、、、はい」

劉備「それで、鳳薦さん。なにか話が有るんですか、、」

一刀「ああ、少々大切な話が、、」

劉備「それ、文法が間違ってます。少々なら大切じゃありません」

一刀「俺にとっては大切だ。だが、君たちにとってどうかは分からない。だから、少々」

劉備「そうですか、、」

一刀「ああ、そうだ」

 

沈黙、、、、

 

一刀「聞かないのか?何故、此処に呼ばれたのか」

劉備「教えて、くれるんですか?」

一刀「ああ、無論」

劉備「なら、どうして、、」

一刀「頼みごとが有るんだ。君たちに」

劉備「頼みごと?」

一刀「そうだ。だが、それを言う前に大陸の現状に説明しよう。知りたいだろ?」

劉備「はい」

一刀「我が国、天は大陸の半分以上を支配下に治めた」

諸葛亮「そ、それは本当ですか!」

一刀「、、、、、、、、」

諸葛亮「は、はわわ、、すいません、、」

一刀「いや、良い。漢は無条件降伏。それに連なる者たちも剣を置いた。平和的にな、、」

劉備「っっ、、、」

一刀「そんな顔をしないでくれ。どんな謀略や策略が有ろうと、血が流れないなら平和的だろ?」

劉備「そうですね、、」

一刀「今、天に敵対している勢力は二つ」

劉備「曹操さんと孫策さん、ですか?」

一刀「ああ、そして先日その二つが同盟を組んだらしい。俺を倒す為に」

劉備「、、、、、」

 

覇道を唱えた曹操が孫策との同盟を組んだ。

黒天が大陸を覆ったことで、皮肉にも齎された和解の兆し。

その事実に劉備は黙りこむ。

 

一刀「それによって天と同盟兵力は拮抗。いずれ、大陸を二分する戦いが起こる」

劉備「戦い、ですか、、」

一刀「そうだ。今まで無かった規模の大戦。多くの兵が死に、多くの民が傷つく。悲しいな、、」

劉備「なら、やめれば良いじゃないですか。魏と呉に所属していた鳳薦さんなら、出来るんじゃな

   いですか」

一刀「妥協が出来るならそうしているさ。しかし、俺は譲れない。彼女達もまた同じ。王を冠する

   者は、大陸に何人も要らないんだ。支配者は、一人で良い」

劉備「それに、鳳薦さんはなるんですか」

一刀「勿論、言ってるだろ?俺は世界を征服すると」

劉備「、、、、、、」

 

その言葉を聞いた劉備は、親の仇でも見る眼で一刀を見る。

しかし、それは仕方のないこと。

劉備からすれば、曹操と孫策が同盟を組んだ今、残る大陸の平和を脅かす者は一刀に他ならない。

 

一刀「はぁ、睨むなよ。何時の世も避けられない戦いは存在する」

劉備「世界を手にするなんて、そんなこと出来ません。鳳薦さんがやろうとしているのは無意味な

   戦いです」

一刀「然り。無意味、無価値、それに命を賭けられるか否か、それが人と動物の違いだ。畜生では

   無理、しかし人は賭けられる。知っているからだ。夢想の果てにこそ英知があると。その点

   で言えば、君は支配者に向いていた」

劉備「、、、、、、」

一刀「勘違いするなよ。嫌味じゃなく純粋な評価だ」

劉備「大陸の現状は分かりました。、、、、それと、頼みごととはどう関係が有るんですか」

一刀「だいたい、察しはついただろ。これから起きる大戦、俺は負けられない」

劉備「、、、、、、」

一刀「散らせてきた命の為に、散っていく命の為に、なにより大義の為に、勝たなきゃならない」

劉備「つまり、、それは」

一刀「ああ、我が天の勝利の為に、劉備、力を貸してはくれないか」

関羽「なっ、貴様、、よくそんなこ「できません」、、桃香様」

 

関羽の言葉を遮り、劉備は明確な拒絶を放つ。

 

劉備「それは、できません」

一刀「何故だ?」

劉備「私は、鳳薦さんの考えは認められません。私が目指したのはみんなが手を取り合って笑える

   世界。支配する世界じゃないんです」

一刀「、、、わかっている。俺と君の理想は相容れない。水と油だ。そんなこと、俺だってわかっ

   てるよ。だが、、」

劉備「なんですか?」

一刀「だが、目指したモノは同じはずだ。平和、平穏、人が人を愛して居られる世界。そうだ

   ろ?」

劉備「はい、、」

 

魔王と呼ばれる一刀も、大徳と呼ばれた自分と同じ、平和を目指している。

離宮に軟禁されながらも、天の兵、民と触れた劉備は理解している。

 

一刀「違っているはやり方だけ。その過程において、戦いを肯定するかどうか」

劉備「はい、、けど、それは大きな違いです。私と鳳薦さんは、、、違うんです」

 

しかし、それでもなお、自分と一刀は違うのだと、劉備は否定する。

 

一刀「そうだな。俺は君みたいに純粋に平和を望んでいる訳じゃない。大義を成す上で、平和の方

   が都合が良い、だから平和を作ろうとしているに過ぎない「それです」、、なんだ?」

劉備「私は、そこが怖い。鳳薦さん、貴方は強い。きっと、平和も作れると思います」

一刀「、、、、」

劉備「けど、もし作れたとしても、鳳薦さんの言う大義が変われば、貴方は簡単に平和を壊してし

   まうんじゃないですか?そんなこと、しませんか?私は、、、、それが怖いんです「変わら

   ないよ」、えっ、、」

一刀「変わらない。たとえ悠久の時が流れても、何度絶望と倦怠の海に沈もうと、俺の大義は変わ

   らない。、、、だから俺は此処にいるんだ」

劉備「鳳薦、、さん」

 

一刀は座から立ち、劉備の前まで歩み、手を差し出す。

 

一刀「劉備、俺は歩み続ける。決して立ち止まらない。それによって、大陸には涙が溢れるだろ 

   う」

劉備「、、、、、、、、」

一刀「だから、君がそれを救ってはくれないか。俺の後ろを歩き、俺が泣かせた者の涙を止めて欲

   しい」

劉備「、、、、、、、」

一刀「俺に救えない者は君なら救える。君に救えない者は、、俺が救う」

劉備「、、、、、」

一刀「俺と共に、歩んではくれないか、、劉備玄徳」

劉備「、、、、考え、させてください」

 

劉備は伸ばそうとした手を止め、拳を握る。

 

一刀「分かった。待ってる」

劉備「、、、はい」

 

一刀はそう言って微笑み。

劉備は顔を少し赤らめた。

 

二人はこの瞬間、まるで将来を約束した恋人同士のように見えた。

 

 

後書き?

 

この先は話しにまったく関係がありません。

調子に乗った作者が書いた物です。

若干のネタばれ有りです。それでも言い方のみどうぞ。

 

天軍の日常、その舞台裏でのこと

 

 

獅堂「おい、此処何処だよ?」

一蝶「さあ、私も来たこと有りませんし、わかりませんが、、」 キョロキョロ

小蓮「ふっふーん、ついに獅堂達もシャオ達の仲間入りだね」

哀 「そうですね」

獅堂「なんだ、お前らいたのか?チビで見えなかったぞ」

小蓮「むっかー!今、何て言った、獅堂!」

一蝶「はあ、獅堂、謝りなさい。身体的特徴を責めるのは良いとこじゃありません」

獅堂「ああ、そうだな。悪かったよ、背が低くて~、体も発育してねえ~、なんていってよお」

哀 「微塵も反省してませんね、、」

小蓮「ふんっ、シャオはすぐ大きくなるもんね!背も、胸も!」

獅堂「はっ、どうだか。未来永劫チビはチビのまんまだろ」

小蓮「くうー、チビチビ言うな!一刀の慰み者のくせに!」

獅堂「なっ、テメー、、今、言っちゃならねえことを言ったぞ。じゃじゃ馬!」

小蓮「ホントのことでしょ♪みんな言ってるもん。冷たい獅堂が一刀にだけ従順なのはそのせいだっ

   て♪」

獅堂「殺す!!」

小蓮「きゃー、図星だったの?し、ど、う」

獅堂「抉り殺す!!」

 

   ぎゃあぎゃあ

 

一蝶「それで、此処はどこなのですか?」

真桜「ここは別名、人材の墓場。出番のなかった者の行くつく先や」

一蝶「なるほど、ようは雑談場ですか。出番のなかったキャラの」

凪 「さすがは一蝶様。的を射ています」

一蝶「まあ、それくらいは。それより、人が少なくありませんか?出番のなかった人達はもっとい

   たでしょう」 

哀 「今回の話で出ていたのは数人。出なかった人の方が多いですから、、、」

一蝶「なるほど、書くのがめんど、もとい、作者の都合ですか」

哀 「そうです」

一蝶「なら、出してもらったからには何かを話さねば。なにを話します?」

 

   ポクポク、、チーン

 

真桜「この物語のオチ!」

凪 「駄目だ」

真桜「なんでえな。適当に話すだけやで?」

凪 「もし被ったら大変だろ」

一蝶「、、、、私が思うに、やはり一刀様が大陸を平定して終わるのでは?」

哀 「いえ、それではありきたりすぎます。なにかこお、大どんでん返しがあると、、」

真桜「ほら、二人は話してるで?それも真剣に」

凪 「、、、、はあ、もう良いです。どうなっても知りませんからね、、」

一蝶「そう言わず。貴方はどう思います?」

凪 「、、、、そうですね。新たな敵が出て、曹操や孫策とも共闘するとか」

真桜「それは王道すぎるやろ」

哀 「ですね。この物語、どう考えても邪道ですよ?なにせ主人公が人を殺しながら笑う方です」

真桜「そうやで。だからオチは考えたくは無い、けど一刀様が死ぬとかそのへんなんじゃ(笑)」

凪 「あっ、、、」

哀 「へっ、、、」

一蝶「なっ、、、」

小蓮「、、まずっ」

獅堂「、、馬鹿が」

 

シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

 

真桜「、、、なんなん、この空気、、もしかしてウチ、、オチ、当ててもうた?」

 

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

 

 

 

 


 
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