No.192474

真・恋姫†無双~治癒の力を持つ者~ 第05章

Lynxさん

どうも Lynxです

戦闘シーンって難しいですね(汗

今回は一刀くんの実力を少しだけ紹介。そしてあの[力]をとうとう使うことに!

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2010-12-29 14:11:51 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:7370   閲覧ユーザー数:5799

注意!

 

 

これは恋姫†無双を基にした2次創作です。

 

一刀くんはチートです。主人公は頼れる存在が良いと思いましたので。やっぱり頼りがいがないと悲しいじゃないですか(汗

 

Alright, hope you enjoy this story!

 

 

袁術の下、孫呉は着々と黄巾党討伐をしていた。他国の諸侯も同時に同じ活動をし、己自身の功績を出し頭角を現した。許昌に本拠地を置く曹操、袁術の従姉の袁紹、幽州で活躍する公孫瓚、この乱世に乗じ義勇軍を募り、連戦連勝している劉備等、その勢いは後を絶えない。

 

諸侯達の活躍のおかげで黄巾党の勢いも衰え、そんな時に袁術からの黄巾党本隊討伐命令が下った...

 

 

―――― 冀州付近の荒地 ――――

 

一刀はやっと慣れ始めた乗馬に苦戦しながら孫呉の将達と行軍していた

 

一刀「しっかしまぁ、袁術には困ったね...確か黄巾党本隊って2,30万でしょ?それをその半数ぐらいの雪蓮達で叩かないといけないなんて...大丈夫?」

 

雪「大丈夫よ、もし何かがあれば私を守ってくれるでしょ?天の御遣い様?」

 

と、少しおどけた感じで一刀に話しかける

 

一刀「あたりまえだ。必ず守ってみせる。俺のすべてを賭して守るよ」

 

強い意志を持ったその目で一刀は雪蓮の問いかけに答える

 

雪「(そんな目で見つめないで!?ますます惚れちゃう!/////)そ、そんなことよりあまり心配しなくていいわよ。今回は私達だけじゃないから」

 

少し照れ隠し気味に話と無理矢理もっていく雪蓮

 

一刀「どういうこと?」

 

雪「今回は私達の本拠地、建業から兵達がみんなくるから、たぶん黄巾党の本隊と兵数の差はあまりないはずよ」

 

一刀「そんなに来るんだ、そこまでいるなんてすごいね」

 

雪「私達の独立の為、着々と準備をしていたって事よ♪あ、それとその兵達を連れてきてくれるのは私の妹よ。ちょっとおテンバだけど、仲良くしてあげてね。もうすぐ合流すると思うから」

 

一刀「雪蓮の妹っていうと...孫尚香、だっけ?」

 

雪「あれ?一刀に教えたっけ?」

 

一刀「ううん、まぁ、天の知識ってことで」

 

雪「まぁ、そういうことにしておくわ」

 

その後、普通に会話をしていると、合流地点に到着。数刻後、他の大軍がこちらに現れた。そこで一人が虎に跨りこっちに...ってとらぁぁぁぁああぁぁあ!?

 

一刀が目の前に見える現象に驚愕している中、その虎に乗っていたピンクの髪をリボンのような形に結び上げ、オヘソを出した上にかわいらしいスカートを着ている女の子がこちらに向かってきた

 

 

??「おねえ~さま~!!!!」

 

っと叫びながら、オレの隣にいる雪蓮に抱きついた

 

雪「久しぶり、シャオ。ここまで兵を連れてきてくれてありがとう。いい子にしてた?」

 

孫尚香「うん♪久しぶりにお姉様に会えてシャオ嬉しい!」

 

孫尚香ことシャオは、満面の笑顔で雪蓮に抱きついている

 

雪「私もそうよ。シャオ、紹介するわね、孫呉の為に協力してくれている天の御遣い北郷一刀よ」

 

と、雪蓮が一刀に振り向く。シャオという女の子もそれに続き、

 

孫尚香「ふ~ん、あなたが天の御遣いって人だったの?ふ~ん(ジロジロ)」

 

全身品定めされているような感じに少し居心地が悪い一刀だが、そんな風に紹介されたら怪しいことは十分理解しているので、我慢する。するとさっきその女の子が乗っていた白虎が一刀の前に現れ、一刀を見つめる...

 

雪「周々!駄目よ!一刀、この子はほとんどシャオにしか懐かないの!下手に動いたら駄目よ!」

 

孫尚香「周々!」

 

そう呼ばれた虎、周々は孫尚香に振り向かずこちらをまだ伺っている

 

一刀「(さすがに最初は虎に驚いたけど、すごい綺麗な毛並みだな...)逞しい目をしてるね、でもオレは味方だよ...周々、よろしく」

 

と、おなじみの動物好きな氣を纏い、周々の顔の前に手を差し出す。周々はその手の匂いを嗅いだ後、一刀に近づき、顔を一刀のお腹辺りに擦り付けた

 

周々「ぐるるるる♪」

 

一刀「はははっ、可愛いなぁ周々は」

 

虎の体重の力に負け、地面に倒れる一刀、そこに周々が顔を舐める追い討ちをし、一刀は周々に抱いたりじゃれあったりした。一方、他の呉のメンバーは今自分の目前で起きている出来事が信じられなかった

 

雪「冥琳、貴方が周々に触れられるまで、どれぐらいかかった?」

 

冥「...少なくとも、小蓮様と半年は一緒に過ごさないといけなかった」

 

雪「私もそれぐらい時間が掛かったわ、赤ちゃんの頃から一緒だったシャオはともかく、他の子達だってあそこまでまだ心を許されてないわ...」

 

雪蓮と冥琳は信じられない光景に戸惑い

 

蓮「やっぱり、北郷の氣か...さすがだな...でも虎までっていうのは少々驚いたぞ」

 

思「(さすが北郷といった所か、あの「氣」は私も好きだからな)おそらく、すべての動物なのでしょう」

 

蓮華と思春は以前に経験があり(3章1節を参照)、あまり驚かず

 

祭「ほぅ、あの虎までも手懐けおるか...やはり面白い男じゃの」

 

穏「一刀さんすごいですね~、周々ちゃんは私には慣れてくれませんのに」

 

亜「(す、すごいです。一刀様のように輝いている方は動物でもお分かりなのですね!)」

 

祭、穏、亜莎は素直に感心し

 

明「特大お猫様にあそこまでモフモフさせていただけるなんて、ずるいです!」

 

明命は解せぬ嫉妬心丸出し...特大お猫様?

 

 

 

 

 

 

 

と、それぞれ反応は様々だった。一方、孫尚香こと小蓮は驚きつつも、一刀を再び見つめる。少しして一刀が周々のペロペロ攻撃から逃れ、周々を小蓮のところまで連れていく

 

 

一刀「すごい良い子だね、この子。あ、オレは北郷一刀、雪蓮に助けてもらい、今は孫呉の一員として手伝わせてもらっているよ。これからよろしくね、尚香chどわぁぁあ!?」

 

自己紹介が終わる前に、孫尚香が一刀にタックル並みのハグをしてきた。その勢いに倒れかけるものの、なんとか男の意地で留まる

 

一刀「しょ、尚香ちゃん?」

 

小「気に入ったわ♪周々があそこまで懐くなんて初めてよ♪それにあなた良い男だし、これからもよろしくね!シャオの真名は小蓮、シャオって呼んでね?か・ず・と♪」

 

色っぽくウィンクをしながら満面の笑みを浮かべ、一刀を抱きしめながら自己紹介をする

 

一刀「ははっ、こっちもよろしく、シャオ」

 

と、笑顔を向け、頭を撫でる一刀。するとシャオは安心した顔になる

 

シャオ「えへへ、一刀ってなんか安心するー♪まるで母様に包まれてるように安...心...で...き、る......」

 

途端に喋らなくなる小蓮

 

雪・蓮「「シャオ!?」」

 

妹がいきなり動かなくなり、驚き駆け付く二人に、一刀は自分の手を唇まで持っていき、「しーっ」っという仕草をする。二人が近づくと、そこには

 

小「くぅ...くぅ...」

 

幸せの笑みを浮かべ、規則的な寝息をしている妹の姿があった

 

一刀「ここまであの大勢の人を指揮って行軍してきたんだ。きっと疲れたんだろうね。明日から戦だし、少し寝かせてあげよう」

 

そう言うと、妹をあやすような笑顔を浮かべ小蓮を抱き上げ(オブコース!お姫様抱っこ)、近くの天幕まで連れて行った。周々はその後を追い、一刀の隣まで走っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、雪蓮と蓮華は...その光景に笑みを浮かべていた

 

「姉様、シャオがあんな表情するなんて、いつ以来でしょうか」

 

「...たぶん、母様が亡くなって以来、笑顔は見せるけど、あそこまで幸せな顔は見てないわ...さすが一刀ね。ますます気に入ったわ」

 

大切な妹の幸せそうな顔を見れて心底嬉しかった二人だった

 

 

 

 

 

 

雪「さて!明日はたぶん黄巾党の獣達を退治する時よ、準備しなくちゃ!手伝いなさい、蓮華」

 

蓮「はい、姉様!後、一刀のことますます気に入ったって...?」

 

雪「ん?なぁに?気になるのぉ~?」

 

と悪戯っぽく問い返す雪蓮

 

蓮「なっ!べ、べつに、気になるって程では...////」

 

口を尖らせながら、赤くなる蓮華

 

雪「あぁ~もう可愛いわね!」

 

自分に抱き寄せ、胸の谷間に蓮華の顔を抱きしめる

 

蓮「ふぇ、ふぇーふぁふぁ!はへへふはふぁい!」

 

苦しむ蓮華

 

雪「その事に関しては心配無用よ、蓮華。でも早く行動しないと、私がとっちゃうわよ?」

 

そうして、蓮華を解放する雪蓮

 

蓮「ね、姉様!?それはいったい...」

 

雪「さ~って、早く準備しないとね♪」

 

スキップ気分で他のメンバーの下へいく雪蓮

 

蓮「姉様!ちゃんと答えてください!」

 

その後を叫びながら追いかける蓮華

 

その光景は、戦真っ只中では見られないような「幸せ」の光景だった

 

 

 

 

他の呉の将と着々と準備を終え、黄巾党討伐直前に最後の軍議をした

 

 

――――天幕――――

 

冥「さて、今回の敵は黄巾党の本隊。数は大軍だが、策も何も無い烏合の衆。それを叩くには、ある程度叩き、我らの力を示し敵を撤退させ、城に閉じこもったところ内側と外側から両方火矢を浴びせ奴らを燃やし尽くすのが一番兵の損失が少ないだろう」

 

雪「いいわね、真っ赤な炎って好きよ」

 

ゾクゾクするような笑みを浮かべる雪蓮

 

冥「さて、この作戦には、雪蓮・祭殿が中央から攻め、敵をあぶりだした所に両側から横撃をする。左翼は蓮華様、穏、思春で率い、右翼は明命、亜莎で率いる。北郷、私と小蓮様は本陣で待機しつつ、各隊に指示を出す。敵が後退した際、思春と明命は敵に混じり、内部へ侵入、燃やせるものすべてに火を放て」

 

思春・明命「「御意」」

祭「心得た」

穏「は~い」

蓮「わかったわ」

亜「は、はひ!」

雪「了~解」

 

一刀「............」

 

一方、一刀だけ、表情が固まっていた

 

雪「一刀、やっぱりまだ辛い?」

 

雪蓮が一刀に気づき、問いかける

 

一刀「雪蓮...」

 

雪「人が死ぬ、殺されるってまだ見れない?」

 

一刀「正直怖いし、慣れたくも無い...今まで小さい戦に雪蓮達が連れてってくれて、何もせずに見ておけって言ったけど、何度も吐いて、何度も悪夢見て、死にそうなぐらいに辛かった...」

 

その言葉に皆が哀しい表情を出す。あの心優しい一刀にとってはつらい事だろう。一刀は一回深く息をすって、深く吐いた。一刀の目には強い覚悟が見れる

 

 

 

一刀「...でも、もう大丈夫。賊の者達にはそこまで成り下がった理由がある。それは分かるけど、だからといって他人を殺すのに快楽をもつ人達は許せない。俺にとって今一番大切なのは呉という皆一人一人だ。その人達を傷つけないで守るため、俺のもってる全てを使い、がんばるよ。たとえ、それが他人を殺めることになろうとも」

 

 

それを言った一刀からとてつもない威圧感が出た

 

 

雪「(何これ?もしかして覇気?でも怖くないわね。それでも強さを感じる...一刀らしい覇気だわ)」

 

冥「(ほぅ、こんな覇気の強さは雪蓮と同格...あるいはそれ以上を感じる...まったく、お前には驚かされてばっかりだよ)」

 

祭「(...やるのぉ、てっきり知力だけじゃと思ったらこの覇気...堅殿以来じゃの、こんな心強い覇気を感じるのは)」

 

蓮「(な、なんなのこの威圧感?これは戦中の母様がだすような力強さ...でも怖くないわ...むしろ安心して見守れるような感じ...)」

 

思「(...これほどまでとはな。ますます気に入ったぞ/////)」

 

 

 

小「ん~やっぱり一刀は最高ね♪頼もしい雰囲気出してるよ♪シャオも頼りにしてるからね。でもシャオも一刀を守るから!」

 

明・亜「「(コクコク)」」

 

小蓮の言うことに賛同する明命・亜莎

 

一刀は小蓮の頭を撫でつつ、笑顔で

 

一刀「あぁ、まかせろ!」

 

力強く、頷く

 

 

 

冥「それでは、戦を開始する、皆、各持ち場で待機しろ!」

 

「「御意!」」

 

こうして、黄巾党最後の戦が始まった...

 

 

 

―――― 本隊 ――――

 

冥琳の策が成功し、今は火の海になっている敵陣営...

 

各隊はそれを機に敵陣営へ乗り込み、黄巾党を殲滅する。殲滅完了間際になると、冥琳が隊の纏めに本陣を去る。取り残された一刀と小蓮は...敵陣から燃え上がる炎を見つめるだけだった

 

一刀「しかし、やはりなれないな。人が殺されていくってことに...」

 

シャオは一刀の体が小刻みに震えているのが見えた

 

小「一刀...」

 

一刀「あ、ははっ、ごめんな、覚悟をしてたのに、こんな情けないところを見せて」

 

無理矢理な笑顔を作る一刀

 

小「ううん、一刀はまだ慣れてないだけ、大丈夫!一刀はシャオと周々が守っちゃうから♪ね、周々?」

 

周々「ガウ!」

 

一刀「はは、頼もしいな...ありがと、シャオ、周々」

 

小蓮が一刀を励ましていたら、

 

 

 

??「あ~くそっ、惨敗だったな...黄巾党はもう終わりだ、また一から始めるか」

 

??「そうだな、他の賊に入って、また楽しい放題しようぜ」

 

??「ちょ、二人とも、こっちって確か敵本陣じゃないか?」

 

??「あぁ?んなの知らねぇよ、ただがむしゃらに逃げて来たんだからよ」

 

??「仮にそうだとしても、ほとんどが黄巾党の残兵を追ってるだろう。俺たち3人だったらちょっとやそこらの官軍には負けねぇって」

 

 

 

と、こちらに向かってくる3人の声が聞こえた

 

??「...確かにそうだけど...ん?」

 

と、3人の内一人が小蓮と一刀に気づく

 

??「ほ、ほらな、やっぱり官軍がいたよ...」

 

肩を落とす小柄の男

 

??「あぁん?ただのチビの女に男じゃねぇか」

 

態度がでかい長身の男が答える

 

??「それにやっぱりオレの言った通り、本陣にはあまり残っていないな...ざっと30人か...」

 

大柄な男がこちらを見る

 

 

小「なっなによ?あんた達だれ?」

 

小蓮が強気に3人に話しかける

 

「あぁ?おれぁ、波才ってモンだ」

 

「オレは張曼成」

 

「趙弘というものです、3人とも黄巾党の頭でした、貴方達は先ほどの軍の仲間ですか?」

 

趙弘というものが火の海になっている敵陣に目を向ける

 

小「そ、そうよ、何か文句あるの?」

 

いつまでも強気な小蓮

 

波才「へ、それはいい、ちょうど負けてムシャクシャしてたんだ。憂さ晴らしにここにいる全員殺してもいいだろ?」

 

張曼成「オレも混ぜてもらおう...これぐらいだったら別にいいだろ」

 

趙弘「まぁ、負けるだけは何かと納得できませんからね」

 

3人は剣を鞘から出し、こちらに向ける

 

一刀「......」

 

一刀はまだ震えている。それを見た小蓮は一刀の前に立ち

 

小「大丈夫よ一刀、今回は私と周々が守ってあげる♪」

 

と元気づける小蓮

 

一刀「しゃ...ぉ...」

 

まだ怯える一刀を見た波才は

 

波才「ひゃはははは、なに怯えてんだよ?こんな小さい女に庇われて恥ずかしくねぇのかよ!情けねぇ!お前みたいな奴は今ここで殺して楽にしてやるよ!」

 

小「っ!?させないわよ!周々、皆!いくわよ!」

 

小蓮、周々、そして数少ない兵達は3人に向かっていった

 

波才「へっ、そうこなくちゃ。いくぜ!」

張曼成「度胸は買うが...」

趙弘「あなた方だけでは私達に勝てません!」

 

3人も切りかかる

 

 

3人 対 30人にはあまりにも差がありすぎると思ったが、予想外にこの3人の賊頭は強かった

 

 

 

 

 

 

一人...また一人...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次々と兵達が切られ、倒れていく...

 

腹に剣が貫通し、出血で苦しむもの...

脇を切られ、呼吸困難に入るもの...

両腕・両足が損傷し、身動きできないもの...

 

その中で一刀は恐怖に呑まれ見ているだけしかいなかった

 

一刀「み...ん、な」

 

兵1「御遣い様!逃げてくだs「うるせぇよ」...ごふっ」

 

兵の中心からいきなり剣が現れる...

 

 

 

 

...ドクン

 

 

 

 

 

波才「よう、臆病者」

 

一刀「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

波才「ちっ、お前をみてると本当に殺したくなるぜ...まぁいい、死ね、そして地獄でずっと怯えてろ」

 

波才が一刀に切りかかる瞬間

 

小「一刀!」

 

小蓮が自分の武器、環を波才へ投げる

 

波才「おぉっと、やるねぇ、嬢ちゃん」

 

自分の剣で弾き、後退する波才

 

小「だてにシャオは弓腰姫って呼ばれてないわよ!」

 

一刀の前に立ちはだかる

 

一刀「シャ…オ」

 

 

 

 

 

ドクン

 

 

 

 

 

小「シャオが惚れた男が苦しんでいるのを笑うのは許さない!」

 

 

 

ドクン

 

 

 

 

張曼成「威勢だけはいいが、お嬢さん、何か忘れていませんか?」

 

 

 

 

 

ドサっ

 

 

 

 

小「周々!!!」

 

張曼成が落としたのは、切り傷を全身に纏っている血だらけの周々だった。小蓮は周々へ駆け寄る

 

 

 

周々「ぐるぅ...ぐ...」

 

 

 

 

 

 

ドクン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小「周々!周々!いや、いやぁぁぁ!!」

 

涙をポロポロ零す小蓮...

 

 

 

 

ドクン!!!!!

 

 

 

 

 

 

波才「敵の目の前で隙だらけにするとはな...」

 

 

 

 

 

 

 

 

小蓮はショックの受けすぎで気づいていない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

波才「もっと歳取ってれば長生きできたものを。あいにく幼女趣味ねぇからな。ここで死ね!」

 

小蓮の背後から剣を振りかざす波才、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バキンっ!

 

 

 

 

 

波才が剣を振りかざした場所に、小蓮と周々の姿は無かった。その剣を見ると、柄から上にあるはずの刃が消えていた

 

波才「!? な!どこへ行った!」

 

波才は自分の殺す相手が消えたことに驚き、辺りを見渡す。少し離れた場所に、先ほどの女の子と死にかけの虎、そして二人の前に先ほど怯えてた男が立っていた

 

波才「てめぇ!何をしやがる!死にしてぇのか!」

 

一刀「...................」

 

波才「そんなに早く死にてぇのなら、てめぇから血祭りだあぁぁ「ザシュ」.......[バタっ]」

 

一刀に切りかかろうと思った瞬間、そらから先ほど無くなった刃の部分が脳天から首下まで貫き、即死した

 

張曼成「波才!!うおおおおおおお!」

 

仲間が殺されたのが嫌だったのが、怒り狂い一刀に襲い掛かる

 

一刀「..............借りるよ」

 

一刀はそこにすでに戦死していた呉兵の剣を手に取り、張曼成へ目掛けて叫ぶ

 

一刀「俺の家族に手を出すなぁーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

瞬間、一刀の姿が消え、張曼成の後ろに立っていた。張曼成の胸からはいつの間にか先ほど一刀が持っていた剣が突き出ていた

 

張曼成「い、いつの...ま...、に」(バタン)

 

張曼成は倒れ、一刀は遠くで見ていた趙弘を睨み付けた

 

趙弘「ひっ!」

 

気づいた途端、趙弘は一刀のいない方へ逃げていった

 

趙弘「はぁはぁ、まさかあの二人が殺されるなんて...あの男、強すぎる!もうこれは他の国へ移って身をk『死ね、獣が』...へ?」

 

途端に無数の刃が趙弘を貫く...曲刀、2本の矢、日本刀らしき剣、その他剣もろもろ...趙弘は前を見ると、そこには呉の将達がいた。趙弘は何も言えず倒れ、死んだ

 

冥「まさかここまで賊の頭が逃げていたとは、誤算だった」

 

冥琳は悔しそうな顔をしながら下を向き、怒りに震えていた

 

雪・蓮「「シャオーーーーーーーーー!!!!」」

 

雪蓮と蓮華はすぐさま小蓮の無事を確かめに本陣へ走る...

 

 

そこで二人が見たのは、血だらけの周々、そして傍でぐしゃぐしゃな顔になって泣いている小蓮、そしてその隣で敵の血で赤に染められた服を纏い、哀しい表情を浮かべている一刀だった

 

小「お゛、お゛ね゛ぇぢゃん、周々が、周々がぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

もう助からないだろう...無残な姿の周々に抱きつき、泣きじゃくる小蓮

 

だれもがもう終わりと思ったその時

 

一刀「シャオ、少し退いてくれ」

 

一刀がシャオの傍に行き、抱きしめた

 

小「ぐすっ...かず、と?」

 

一刀「大丈夫、大丈夫だから」

 

何度も背中を撫で、大丈夫と言って、小蓮を隣へ離し、一刀は周々の前に行く

 

周々「...ぅ...っ...」

 

もう虫の息で、呼吸することさえ苦しいはず...周々はそれでも一刀を見つめる

 

一刀「ごめんな、俺がだらしないばかりに、こんな目に合わせて...でももう大丈夫だ」

 

一刀は涙を流し、そう言うと周々び傷口に両手をのせ、目を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると一刀の体中が蒼色に光り、その光が周々を包む...雪蓮達はその光景に息を呑み、ただその光の暖かさと美しさに見惚れる

 

雪「(綺麗...それに暖かい...これは氣?いや、そんなんじゃないわ。いったい何なの?)」

 

すると、ある異変に蓮華が気づく

 

蓮「あ!周々の傷が...」

 

思「なっ!?」

 

冥「塞がって...いく?」

 

周々の体の傷がみるみる塞がっていき、周々に安定した呼吸が見え始めてた

すると...

 

周々「スーっ、スーッ...」

 

傷が完全になおり、一刀がその場を立ち去る。すると周々は何事も無かったように寝息を立て始め、夢の世界へ旅たっていった...

 

その光景に今まで放心状態だった小蓮が

 

小「あぁ、あぁぁあぁぁぁああ!!!周々!周々!よかった、よかったよぉー」

 

もう悲しい涙では無い、喜びの涙を流し、周々に抱きつく小蓮

 

その光景に、雪蓮達は皆安心と笑顔を戻す。

 

 

しばらくすると雪蓮は

 

雪「一刀っ!?一刀はどこ?」

 

一刀の姿がない...近くを探してもいなかった...

 

祭「策殿、あちらじゃ」

 

祭が手を指した方へ皆目を向ける。少し離れた場所には、先ほど本陣の残っていた30未満の兵達...負傷していた者、瀕死状態の者...見るに耐えない光景に一刀はいた...

 

彼は一人一人、丁寧に扱っていく...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼を守り、戦死した者は涙を流し、丁重に弔い、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ息のある者にはさっきの蒼色の光を纏い、治していく...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その光景は誰もが見惚れる、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もが憧れる...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もが待ち望んでいた...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天の御遣いの姿だった

 

 

どうも、アメリカ育ちのLynxです。

 

戦闘シーンは難しい。描写っていうんですか?もう難しいです。

 

でも、がんばって書いてみました

 

少しだけですが、一刀くんの武力、そして、彼の生まれ持った[力]をお見せしました

 

いかがでしたか?天の御遣いは御遣いらしいように、でも人間の弱さも持っている一刀くんです。

 

この章に関してコメントなど、指摘などしてくれたら大歓迎です。これを読んで思った感想もいただければ更に嬉しいです。

 

次回は、戦後のイベント...今までこの能力を使わず、妖術の類とかは恐れられているこの戦乱の世の中にいる皆の反応は!?一刀はどうなる!

 

それでは、これかも楽しみにしていただければ幸いです。

 

これからオリジナル要素がどんどん入ると思いますので、お許しください(汗

 

それでは、I’ll see you next time!

 

 

 

 

 

 

英語と日本語の狭間でポツリ...Janglish Time!

 

思いましたけど、日本って、

 

「愛してる」って言葉あんまり使わないと思いました

 

それに比べて、アメリカでは

 

彼氏・彼女ならお互いにアイラブユー

 

子供と親ならお互いにI Love You

 

普通に仲がいい異性の相手にも「愛してる」

 

って、日本のあまり使わない文化と、

 

いつものように言葉でちゃんと愛してると語るアメリカ。

 

皆さんはどっちがいいですかね?

 

ちなみにLynxさんは両方OKです♪

 


 
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