No.192392

星さんの、メンマを求めて三〇里

蒼華さん

今回は恋姫を書いてみました。
原作をあまりプレイしてないので設定から離れる可能性ありますが・・・温かい目で読んでくださいな。

2010-12-28 23:40:50 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:1951   閲覧ユーザー数:1702

「なん・・・だと?」

 

 

私こと星は愕然としていた

 

 

「なぜ・・・こんなことになっている?」

 

 

 

 

星さんの、メンマを求めて三〇里

 

この発言に至るには、少しばかり遡る必要がある

 

 

「ふむ・・・そろそろか」

 

 

城の貯蔵庫を見ながら私は呟いていた

 

 

「また兵士に買わせに行かせたい所だが・・・」

 

 

今日に限って兵士がいやに忙しそうなのである

 

 

こんな最中に買出しに行かせるほど、私は鬼ではない

 

 

「まぁ散歩ついでに良いだろう」

 

 

そう思いながら私は町に出掛けに行った

 

 

それが、修羅場の始まりとも知らず・・・

 

「何?品切れ?」

 

 

「はい、趙雲様」

 

 

いつもの店に赴いた私は、店主にそう言われたのだ

 

 

「何故にメンマが?私以外の者が買い込む訳が無いし、仮に買い込んだとしても、私用に幾つかは取り置きしているはずだが?」

 

 

「それが、フードを被った男が「ありったけのメンマを。取り置き分もあるはずだ。」と言って来たので、てっきり趙雲様の使いのものと勘違いしまして」

 

 

「ふむ・・・」

 

 

品切れという誤算は初めてだ。こんなことは今までになかったのに

 

 

「無いのなら仕方あるまい。違う店に行くとするか」

 

 

「すいません趙雲様。今度、何かしらでおまけいたしますので」

 

 

「気にするな店主。また来るぞ」

 

 

そう言って私は店を出た

 

 

「まぁ・・・何処かしらにあるであろう」

 

 

そう言いながら私は残念な気持ちと共に違う店に歩き出した

 

しかし・・・

 

 

「なん・・・だと?」

 

 

かれこれ尋ねた店数件、どこもかしこも第一声は「品切れ」だった

 

 

「なぜ・・・こんなことになっているのだ?」

 

 

「私の・・・私のメンマは・・・何処に居るのだ・・・・?」

 

 

最初は仕方ないと思っていた私だが、こうも次々と無いと分かっては気力すら無くなってくる

 

 

しかも、品切れの理由が皆して「フードの被った男が買い占めた」と言っている

 

 

「もし次で無ければ私は・・・私は・・・」

 

 

一縷の希望を胸に来た店には

 

 

「メンマのみ品切れ」

 

 

「・・・」

 

 

ブチッ

 

 

「ふぅ・・・おや趙雲様、いかがなさr「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

何かがきれた音がした

 

 

「ど、どうなされましt「店主ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!貴様もか!貴様もなのか!!何処もかしこも皆してこのようなことになるか!苛めか!?苛めなのか!?そんなにメンマを苛めて楽しいかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

「お、落ち着いてくだされ趙雲様!」

 

 

「これが落ち着けるにいられるか!!私の命の次に大事なものを奪っていきおって!!泣くぞ?泣いちゃうぞ?」

 

 

「だから落ち着いてくだされ!!私の物はつい先程買われたばかり、急げばその男に追いつけるやもしれませぬぞ」

 

 

「・・・ここもフードの男にか?」

 

 

「はい。最初は先約があります故とお断りしたのですが、どうしても必要なのだと言われ・・・」

 

 

「そこまで私のメンマを・・・私に恨みのある者なのか・・・?」

 

 

すこし涙声になりながらも冷静に戻りつつある

 

 

「そこまでは分かりませぬが・・・すみませぬ趙雲様。今度までには仕入れて置きますので

 

 

「うむ・・・すまぬな・・・店主」

 

 

私は絶望しながら・・・また町に消えていった

 

「私の・・・私のメンマ・・・何処にいるの?」

 

 

まるで迷子の子供を探す様な声で呟いている

 

 

「私はもう・・・メンマには会えないのか?あの味を・・・二度と味わえないのか?」

 

 

そんなオーバーなことを呟いていると

 

 

「おいおい・・・疲れすぎだろお前」

 

 

「だってよー・・・」

 

 

「ん?」

 

 

なにやらクタクタになっている男たちが話し合っている

 

 

しかもその片方・・・あれは・・・

 

 

「にしてもお前のそのフード似合わないよなぁ」

 

 

「うるせぇなぁ、あの人に命令されたからだよ」

 

 

「あの人?」

 

 

「言ってなかったっけ?今回の依頼主であるその名も・・・」

 

 

その時だ

 

 

 

「!?」

 

 

「貴様ら・・・私のメンマを・・・何処にやった?」

 

 

無意識の中、私はその二人組みに刃物を向けていた。あくまでも無意識だ。決して悪気があるわけではない

 

 

「ひぃ!?あ、あんた、趙雲?」

 

 

「言え・・・誰に頼まれた?言わぬとどうなるか・・・わかるな?」

 

 

「わ、分かりました!言いますから!言いますから命だけは・・・!」

 

 

「御託はいい・・・早く言え」

 

 

「はい!依頼主は・・・」

 

「恋・・・まだいくのか?」

 

 

「・・・うん」

 

 

「流石にずっと一緒じゃ飽きやしないか?

 

 

「・・・そんなこと・・・ない。ご主人様のは、いつもおいしい」

 

 

「そっか・・・なら俺もあげがいがあるから良いんだが・・・」

 

 

ドドドドド

 

 

「といっても・・・これからどうっすかなぁ・・・?」

 

 

「・・・?どうしたの?ご主人様?」

 

 

「いや・・・ここにある現状と・・・なんだろ・・・直感が「逃げろ」っていってるんだ」

 

 

ドドドドドドドド

 

 

「そういや、さっきから変な音がしているが・・・これは?」

 

 

「・・・来た」

 

 

「へ?」

 

 

ドドドドドドドドドド

 

 

ガチャッ!

 

 

「主!!」

 

 

「お、星。一体どうs「愚か者がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

「これは・・・出落ち?・・・ぐはっ」

 

「・・・メンマの良い食べ方の研究?」

 

 

「はい・・・」

 

 

見るも無残な姿となった一刀。それを気にせずメンマを食べている恋。それを羨ましそうに見ている星

 

 

「で?研究する理由とは?」

 

 

「はい・・・いつも星に食べさせてもらうのは良いのだが・・・流石にね?同じ味付けな物を毎回食べるのはいささかきつくて・・・だから・・・」

 

 

「主?それはメンマを侮辱していると受け取っても?」

 

 

「違う違う!断じて違う!!そうじゃなくて!メンマにも何か良い食い合わせのものがあるんじゃないかなぁって思って!でもそれを見つける前に星に見つかったら意味がないから・・・それで・・・」

 

 

「兵士にわざと忙しくさせるような訓練や政務をやらせ、町民に買い占めさせた・・・と。なるほど」

 

 

「なんていうかこう、すみませんでした!!」

 

 

「主・・・私はもう怒ってはおりませぬぞ?

 

 

「へ?」

 

 

「確かに・・・私に対する苛めでしたら、フルボッコで済んだかどうかは分かりませぬが、そのような理由であれば、許そうではないか」

 

 

「本当?ありがとなs「ただし!」はいっ!?」

 

 

「次にこのようなことをしたら・・・どうなるか分かっておりますな?」

 

 

「はい!肝に銘じておきます!(涙声)」

 

 

「よろしい。では恋、共にメンマを召し上がろうではないか」

 

 

「・・・(コクコク)」

 

 

「因みに、メンマの食べ方には108式まであるのだぞ」

 

 

「・・・そうなの?」

 

 

「いや・・・明らかに多いし、若干ネタが違わないか?」

 

 

「主、細かいことを気にしてはいかんぞ」

 

 

「細かいか!?」

 

 

そんな一刀の叫びと共に、一日が過ぎたのであった・・・

 

あとがき

 

疲れた・・・なんかカオスというかやはりgdgdというか・・・

 

書いてる途中から文章が沸いてくるタイプなんで無駄に長い気がする・・・

 

内容的には、恋姫で好きなキャラ上位二名を出せて個人的には満足であります

 

後、星ファンの方、なんか壊してしまってすんませんOrz

 

次回は誰で書こうかな?

 

ではではー

 

 

 


 
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