No.190767

華やかな羽,動く世界… 第3撃目 夢?現実?…

成長って怖いですね…
外史…いい言葉ですね…


うまく書けたかな…?

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2010-12-20 23:06:08 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2537   閲覧ユーザー数:2191

 

呉羽「…う~ん」

???「呉羽将軍!!」

 

呉羽は懐かしい声で起こされた。

今の世界では決して聞く事が出来なかったあの声…。

そしてあの世界ではよく聞いていたあの声に…。

 

呉羽「うるさいぞ…詠…って詠!!」

 

目を覚ました呉羽は驚いた。

起きた場所はかつて見慣れた部屋で起こしたのは賈駆(真名:詠)だったのだ。

 

詠「やっと目覚めましたね…」

呉羽「目覚めたって…どういう事だ!!」

 

詠に自分が討伐後3日ほど目を覚まさなかったと聞かされ驚いた。

するとある者が呉羽の部屋に入ってきた。

 

???「母上様!!」

呉羽「お主は誰だ!!」

 

いきなり知らない人物に母親と言われ呉羽は怒った。

怒られた者は泣きだして詠の後ろに隠れた。

 

???「ひ!!…う…うわ~ん!詠おねえちゃ~ん」

詠「よしよし大丈夫よ…呉羽将軍!!」

呉羽「な…何だ…」

 

詠の表情を見て呉羽は少し驚いた。

詠はその事を気にせず呉羽に説教した。

 

詠「あんたなんて事言ってるのよ!!一刀君泣いちゃったじゃない!!」

呉羽「いや…だって…」

詠「一刀君はね…天の御遣い様なんだから…一刀君自己紹介しなさい」

 

そう言うと泣いていた者を前に出した。

しかしよく見ると安心させるためなのだろう…2人は手を握り合っていた。

 

一刀「北郷……一刀…です」

呉羽「北郷…一刀だと!!」

 

呉羽は自分の息子と同じだった為驚いた。

 

一刀「う…うわ~ん」

詠「大丈夫だから…泣かないの…ね」

一刀「う…う……」

 

しかしその声は怒ったような声だった為一刀はまた泣いて詠の後ろに隠れてしまった。

一刀をなだめながら詠は呉羽に対しまた怒った。

 

詠「だからなんで泣かそうとするの!!」

呉羽「いや…そう言うつもりは……ところでなぜこいつがいるんだ?」

詠「それは呉羽将軍と一緒に倒れていたのよ…初めは怪しいと思ったけど起きて話を聞くと私たちと違う世界に居たらしいのよ」

呉羽「だからってどうして天の御遣いになんて」

詠「管輅の予言知ってるでしょ」

呉羽「えっと…確か…あれだったか?」

 

呉羽にしてみれば10年以上の前の事だったが何とか思い出し、その内容を言った。

 

詠「そうよ…だから保護するついでにその予言に便乗したのよ」

呉羽「なるほど…ところでお前ちょっと来い」

 

天の御遣いについては納得したが呉羽にはどうしても納得できない事があった。

なので一刀本人に確認しようと思った。

 

一刀「…いや…母上様怒るから」

 

しかし一刀は詠から離れようとしなかった。

その瞳は涙目だった。

呉羽はその姿を見てさすがに可哀想と思った。

 

呉羽「怒らないから」

一刀「詠おねえちゃん」

詠「大丈夫よ。もし怒ったら私が蹴ってあげるから」

一刀「うん、分かった」

 

詠が護ってくれると聞いて安心したのか、一刀は呉羽の傍に行った。

 

呉羽「お前、本当に北郷一刀なのか」

一刀「はい。母上様」

呉羽「それも、私の息子の」

一刀「そうです」

呉羽「いきなりそんな大きくなるとも考えられんし…何か証拠でもあれば納得するんだが」

一刀「あります母上様」

 

一刀はそう言うと呉羽の耳元である行為の事を言った。

 

一刀「父上様が仕事に行く時いつも抱き合ってチュッチュしています」

呉羽「!!……なぜ……それを」

一刀「おトイレに行く時にたまに見ました」

呉羽「完全に…かず君だ……」

 

細心の注意を払ってやっていた行為を息子に見られていたという事実を突き付けられ一刀を息子と認めざるおえなかった。

呉羽の様子が変化したのを感じた詠。

 

詠「どうしたの呉羽将軍」

呉羽「気にしないでくれ……ところで」

 

呉羽は一刀を息子と認めてから不意に気になった事があった。

 

呉羽「どうしてかず君は詠にべったりなんだ?…事と次第によっては」

 

そう言いながら呉羽は金剛爆斧を握りしめていた。

詠は少し顔を赤らめながら答えた。

 

詠「それは……教育係として…べ…別にボクが立候補してなったわけじゃないんだからね」

一刀「詠お姉ちゃんどうしたの?」

詠「な…何でもないわよ……とりあえず呉羽将軍、今日一日は休んでください」

 

一刀の一言で詠はさらに顔を赤らめた。

それを隠すかのように詠は呉羽の部屋を出ようと考えた。

 

呉羽「あ…ああ」

詠「じゃ…行こっか、一刀君」

一刀「は~い♪じゃあ母上様御休みなさい」

 

詠はそう言うと一刀の手を繋ぎ部屋を出て行った。

 

呉羽「詠の奴…かず君と手を繋ぎよって…全くあれでは見た感じ恋人同士に見えるではないか…まったく…」

 

詠達の後姿を見ながら知らない間に息子に彼女が出来た事を知ることとなったような少し寂しい心境になる呉羽であった。

 

つづく

 

あとがき✝無双

 

零「どうも…水無月零です」

 

一刀君「こんにちはです」

 

零「?…体大きくなったね」

 

一刀君「うん♪体はおっきくなったけど心は5歳のままなの」

 

零「そっか~」

 

一刀「トコロデ俺タチ夫婦ノ事ハ忘レテナイダロウナ」

 

零「一刀さん……も…もちろん」

 

一刀「本当ダロウナ」

蓮華「モシ嘘ダッタラ…『愛』ノ錆ニ…」

一刀「ソウダナ…ソノ時ハ…ククク」

蓮華「フフフ…」

 

一刀君「う…うわ~ん」

 

詠「この馬鹿作者~~~!!オリャ!!」

 

零「俺じゃ~~~~~~~~(キラ~ン)」

 

一刀君「詠おね~ちゃ~ん」

詠「よしよし…大丈夫だからね。何があってもボクが護ってあげるからね」

一刀君「ホント?」

 

一刀と詠のやりとりを見ていた呉羽

 

呉羽「母親として嬉しい事なのだろうか…少し複雑だな…」


 
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