真・恋姫†無双 魏√アフター ~奇跡の鐘~
プロローグ
「華琳、君に会えて良かった」
「・・・・・・当たり前でしょう。この私を誰だと思っているの?」
「曹孟徳。誇り高き、魏・・・・・・いや、大陸の覇王」
「そうよ。それでいいわ」
「これからは皆で力を合わせて、もっと素晴らしい国を作ってくれ・・・・・・君なら、それができるだろ・・・・・・?」
「あなたがその場にいないことを死ぬほど悔しがるような国を作ってあげる」
「ははっ・・・・・・そう聞くと、帰りたくなくなるな」
「そう・・・・・・そんなに言うなら・・・・・・ずっと私の側にいなさい」
「そうしたいけど・・・・・・もう無理・・・・・・かな?」
「どうして?」
「もう・・・・・・俺の役目はこれでお終いだろうから」
「・・・・・・お終いにしなければ良いじゃない」
「それは無理だよ。華琳の夢が叶ったことで、物語は終端を迎えたんだ・・・」
「どうしても・・・・・・逝くの?」
「ああ・・・・・・もう終わりみたいだからね・・・・・・」
「そう・・・・・・・・・・・・恨んでやるから」
「ははっ、それは怖いな・・・。けど、少し嬉しいって思える・・・・・・」
「・・・・・・逝かないで」
「ごめんよ・・・・・・華琳」
「一刀・・・・・・」
「さよなら・・・・・・誇り高き王・・・・・・」
「一刀・・・・・・」
「さよなら・・・・・・寂しがり屋の女の子」
「一刀・・・・・・!」
「さよなら・・・・・・愛していたよ、華琳――――――――――――」
「・・・・・・・・・・・・一刀?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――。
「一刀・・・? 一刀・・・・・・!」
「・・・・・・ばか。・・・ばかぁ・・・・・・っ!」
「ずっといるって・・・・・・言ったじゃない・・・・・・!」
「ばか・・・・・・ぁ・・・・・・!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
北郷一刀が天に逝ってから数回目の冬のある日、曹孟徳こと華琳は城壁に来ていた。城下を眺めていると向こうから誰かがやってきた。
「華琳さま! 華琳さまーっ!」
「あら、桂花。・・・・・・どうかしたの?」
「どうしたのではありません。探しましたよ。こんな寒い日にどうかなさいましたか?」
「・・・・・・少し、昔のことを思い出していたのよ」
「あの大馬鹿者のことですか・・・。まったく。皆にあれだけ世話になっておいて、最後まで無礼なやつでした!」
昔のことと聞いて桂花はすぐ一刀のことだと知り、いつものように悪態をつく。
「ふふっ、そうね。・・・・・・それより、私を呼びに来てくれたのでしょう? すぐに行くわ」
「はっ!」
ふと華琳は空を見上げる。すると上空から白い結晶が舞い落ちてきていた。
「雪だわ。どうりで寒いわけね。・・・そういえば、天の国では冬に皆で祝う行事があると一刀が言っていたわね。・・・名前を何と言ったかしら?」
「たしか、『くりすます』とか言う名前ではありませんでしたか?」
「そうだったわ。さすが桂花ね。・・・・・・そうだわ!これから『くりすます・ぱーてぃー』をしましょう。三国会議で呉と蜀の皆がこの地に集まっているのだからちょうどいいわ。桂花!すぐに準備しなさい。最高の『くりすます・ぱーてぃー』にするわよ!」
「はっ!」
返事をするや否や桂花は駆け出し、後には華琳が笑みを浮かべていた。
「ふふっ、見ているかしら一刀。 これから最高の宴をするわよ!」
あとがき
どうも初めまして、ブロンコと申します。前から書きたいなぁと思い頭の中ではたくさんアイディアが出るんですが文才もなく諦めてたところに某芸能人が小説を書いたので俺もやってやるぜ!と思い、勢いで書いてしまいました・・・・・・でも後悔はしてないです。
さて、気付いてる方もいらっしゃると思いますがこの話は〇〇〇大戦の歌劇団の人たちが歌ってる歌が元になっています。最後まで頑張って書きたいので皆様、ご指導よろしくお願いします。
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初めて小説を書きます。文才がないのでいろいろおかしいかもしれませんがよろしくお願いします。