No.190550

真恋姫無双 呉END 思春編

anさん

投票です。
・・・やっと完成しました!!!^^
皆さん、大変お待たせしました!思春編です!
では、どうぞ!^^

2010-12-19 19:30:59 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:4962   閲覧ユーザー数:4338

赤壁の戦いが終わってから数カ月、政務やら軍議やらいろいろ忙しいものを終え、俺は城壁の上から市を眺めていた、そこには民がいた。

子供が元気よく遊んでいて。

「・・・・・・・」

俺は無言でそれを眺め続けていた。

どれくらい時間が経ったのか分からなかった。

ただ、市を見ていた。

「・・・・・何やってんだろ、俺、・・・・・・」

ふとそんなことを言ってしまった。

「・・・・・・・・」

俺は歩き出した。もうどこに歩き出しているのかは、分かっている。

 

 

 

 

雪蓮と冥琳の墓に俺は一人で向かった。

何分か歩いてたどり着いたのは、小さなお墓だった。

 

雪蓮と冥琳のお墓だ。

「・・・・やぁ、久しぶりだね。」

俺はお墓に話始めた。

「君たちがいないだけで、こんなに静かなんだね・・・・。」

そう、二人がいなくなってからというもの、呉の民に笑顔がなくなってしまったのだ。

でも俺たちは民たちに笑顔を取り戻そうと努力した。

その結果、なんとか民に少しだけ笑顔が戻った。

「・・・・・・・・・」

俺はそれ以上、話す言葉がなくなってしまった。

静かな時が流れる。

「・・・・・・・・・」

何を話せばいいか、分からない。

「・・・・・・・・そろそろ帰るよ、またね・・・・・」

俺は城に帰ろうとした。

 

ガサガサッ

 

「っ!誰だ!」

俺は腰につけていた剣を抜き、動いた茂みをにらみつけた。

「北郷一刀!!!その命もらったーーーーーーー!!!!」

「っ!!!」

茂みから刀を持った兵士が俺めがけて突っ込んできた。俺はその兵士の攻撃に反応できず、

 

ザシュッ!

 

「ぐはぁ!」

俺は肩を切られてしまった。

「死ねぇーーーーーー!!」

俺にとどめを刺そうとする兵士だが、・・・・

「こんなところで死んでたまるかーーーー!」

俺はその兵士の攻撃を受け切り、その兵士の腹に思いっきり蹴りを打ち込んだ。

「ぐえぇ!」

兵士はそのままうずくまり、気絶した。

「はぁ、はぁ、俺には、守る、者がいるんだ、簡単に、死ねるかよ、・・・」

俺は再び、城の方に向かって歩き出すが、

「・・・・・あ・・・れ・・・?」

足に力が入らず、地面に膝をついてしまった。

それだけではなくだんだん体が熱くなり、気分も悪くなってきた。

「・・・・くっそ、なんで・・・だよ・・!」

傷口が焼けるように痛い、意識も朦朧としてきた。

「み・・・・んな・・・・・」

俺はとうとう力尽き、その場に倒れこんだ。

「全く、あ奴はどこにいるのだ!」

北郷の帰りがあまりにも遅いため蓮華様が、

「思春!一刀をここに引っ張ってきなさい!そして見つけたらこう伝えて頂戴!「私たちを心配させて、ただじゃおかないぞ!」とね!!!」

「・・・御意」

私はそういって、城を後にした。

「・・・それにしても、どこにいるのだ?北郷は・・・・」

私が城を出てからもう一刻の時が流れていた。でも北郷は見つからない。

私は別の所を探すことにした。

 

 

 

 

 

私は城から少し離れた森まで来た。

「・・・・さすがにここにはいないか・・・・」

でも私は、もう少しこのあたりを探すことにした。

 

 

 

 

 

「・・・・やはりいないか・・・・」

もうここにはいないと判断し、帰ろうとしたその時、

「・・・・・ぅぅ・・・・・」

「ん?なんだ?」

なにか聞こえたような気がした。私は声が聞こえた方に歩みを進めた。

 

そしてたどり着いた先には・・・・・・

「っ!!」

 

北郷の・・・・かわり果てた姿があった。

「北郷!!」

私はあわてて北郷に駆け寄った、だが北郷はピクリとも動かなかった。

「北郷!おい!しっかりしろ!!」

北郷は何も答えない。私は北郷を背中に背負い、城へと駆け出した。

(くっ、北郷っ!頼む、・・・・死なないでくれっ!)

そんなことを思いながら私は城へ向かった。

 


 
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