ネタですので適当です。
「読みにくい!」や「誤字脱字ばっかじゃねぇか!」や「なんか文法ちげぇよ!」が
大量にあるはずです。
ご指摘いただければありがたいです。
あと「こんなん一刀ちゃう!」とか「恋姫の原型とどめろや!」とか
「キャラ崩壊するな!」があるでしょうが、
自分のはこんなもんです。あしからず。
ではでは
近代までの軍隊の塗装は、「隠れる」以前に「目立つ」事が重要であった。視覚的手段しか識別法が無い時代、敵味方の識別や自軍の強さ、また自軍内での士官の地位や権威を誇示するために、軍旗や甲冑、
軍服には目を引く配色やデザインが求められた。
当然、三国時代も同じで将軍は己の軍旗を鮮やかに彩り掲げた。
将でありながら旗を掲げず地味な格好で戦場に出るなど考えられなかったのである。
夏候淵が焦っている頃より少し前に北郷隊は準備をしていた。
「ん~・・・よし!言い感じに混乱してるな。全員準備はできたか?」
「ハッ!これはまた・・・変わった服ですね・・・」
北郷隊の12人は皆、迷彩服を着ていた。これは一刀が服屋に頼み作ったものだった。
殿軍が12人しかいないのは迷彩服の生産が追いつかなかったのが原因であった。
「この服は森で敵に発見されにくい服なんだ。狙撃では必須だな。」
「では、これで狙撃をするのですか?」
そう言って隊員の一人が手に持っているものを見た。
それはクロスボウであった。
「十字弓って言うんだ、それは。その使い方は教えたよな?」
「はい。全員完璧に習得しました。」
「よし。皆は地上から狙撃をしてくれ。十字弓は射程が長いから大丈夫だ。散開!!」
このクロスボウが鎧を貫いた理由だった。
クロスボウは扱いが普通の弓に比べ難しいものの、それを補う強力な威力がある。
中世ヨーロッパでは、「キリスト教徒への使用」は非人道的として禁止する教令が
出されるほどにもなった程である。
そして今・・・
「げぶっ!」
「ちっ!一体どこから・・・」
結果的に一刀の開発した迷彩服とクロスボウは大成功だった。
迷彩服により発見されにくくなった狙撃手が強力なクロスボウで狙撃してくる。
まるで突然、矢が出てくるような錯覚に陥る。
「これでは進むことも引くこともできんぞ・・・」
「私が一気に突撃してくる!!」
「姉者・・・それでは損害が馬鹿にならないぞ?」
「むぅ・・・」
夏候淵は選択を迫られていた。このまま留まっていても損害が増えていくばかり。
進めば必ず狙撃される。相手がどこにいるのかすら分かっていないのだ。危険すぎる。
引けば背中を見せることになる。これも危険だ。
「くそ・・・これでは華琳様に顔向けができん・・・」
小さな森ひとつ抜けることができなかったのだ。自分達は信頼に応えられなかった。
だがこれ以上損害を出すことはできない。
「退却だ!引けぇー!」
夏候淵は決断した。一度態勢を整えなくてはならない。
しかしそうする間に劉備は逃げ切るだろう。
「秋蘭!それでは劉備が逃げてしまう!!私はいくぞ!!突撃!」
「姉者!!・・・残りのものは引け、私は姉者を追う!」
「ハッ!」
そういうと夏候淵は駆け出した。
「そろそろ曹操軍が引くころかな。火の準備をしておいて。」
「すでに出来ています、幻庵様。」
「よし・・・それじゃ森に火を・・・」
一刀が森に火を放つように命じようとした時に夏候惇が突撃してきた。
これには一刀も部下も驚愕した。
「おいおい・・・こいつ馬鹿かよ?」
「貴様が将か!?あと馬鹿っていうなぁ!」
一刀は内心なんだこいつと思っていた。矢が降る注ぐなか突っ込んできたのだ。
しかし木の槍を握り冷静に心臓に狙いを定めた。
「とりあえず敵だな!斬る!!」
「いちいち五月蝿いな・・・このでこっぱち。」
「コロス!!」
剣を避け夏候惇の心臓に向かって槍を突き立てようとした。
しかしそれは夏候淵の矢によって防がれた。
「姉者!大丈夫か!」
「大丈夫だ!秋蘭、たぶんこいつが将だ。」
夏候淵が追いついた。さすがにこれでは厳しい、と一刀は思い退却することを決めた。
「姉ってことは・・・でこが夏候惇であんたが夏候淵か・・・」
「一応名乗っておうか?」
「いや・・・それで一騎打ちとされちゃ敵わないからな。引かせてもらうぜ。」
「させるとでも?」
「実は逃げるのは得意なんだ俺」
一刀がそういうとあたり一面に火が広がる。先程準備していた火が放たれたのだ。
「それではごきげんよう」
「待て!名を聞かせてくれ!!」
「北郷だ。」
そう言うと一刀は火の奥に消えていった。
このとき夏候淵の心中には同じ遠距離を得意とする一刀に対する対抗心と
なんとも言えない気持ちがあったのだった。
「「申し訳ありません!」」
曹操の陣中で夏候惇と夏候淵が頭を下げる。
しかし曹操は笑顔であった。
「春蘭、秋蘭・・・今回は許すわ。次はこのようなことはないように」
「「ハッ!」」
「しかし二人が負けるとはね・・・正直予想もしなかったわ。殿の将は誰?」
「北郷と名乗っていました。」
このとき曹操は意外そうな顔をしていた。殿を務めていたのは張飛や趙雲などと思っていたのだ。
しかし北郷という将は聞いたことはない。
「風、北郷という将についてわかるかしら?」
「ぐぅ・・・」
「起きなさい!」
「おぉ!そうですね~ 男性の将でして、どちらかというと遊撃を得意とすると聞いていましたが・・・」
「守りもこなせるというわけね・・・欲しいわね」
曹操軍は非常に攻撃力が高い。その反面、守りを得意とする将が少ない。
夏候惇、夏候淵を退ける知略そしてなにより・・・
「華琳様、次に北郷とまみえるときは何卒私に先陣をご命じください。」
「あら、秋蘭・・・北郷が気に入ったのかしら?」
「い、いえ・・・その・・・」
「フフフ、可愛いわ」
夏候淵がどうやらご執心らしいのだ。
いつもは冷静な夏候淵が顔を真っ赤にしている。
この戦いが一刀と夏候淵の長い戦いのはじまりであった。
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秋蘭√
恋姫のなかで一番好きです。
いつもコメントをくださる皆様には感謝です。