No.190257

真・恋姫†無双~赤龍伝~第18話「汜水関攻略戦 開戦」

さん

この作品は、基本的に呉√にそっては行きますが、主人公も含めてオリジナルキャラクターが出てきます。
未熟なため文章におかしな部分が多々あるとは思いますが、長い目で見てくださると助かります。

2010-12-18 03:09:11 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:5962   閲覧ユーザー数:5165

真・恋姫†無双~赤龍伝~第18話「汜水関攻略戦 開戦」

 

 

 

袁紹「さあ皆さん!雄々しく!勇ましく!華麗に出陣しますわよ!」

 

反董卓連合総大将の袁紹から、脱力ものの命令が発せられた。

 

文醜「うぉーし!先鋒、劉備軍進め―!」

 

劉備「はいっ!」

 

顔良「続いて、曹操さん、孫堅さんの部隊、前進して下さーい!」

 

曹操「………」

 

雪蓮「あらら。曹操ってば不機嫌そうね~」

 

冥琳「気持ちは良ーく分かるがな」

 

赤斗「………」

 

雪蓮「赤斗、どうしたの?さっきから黙ったままね」

 

赤斗「……ちょっと緊張してるだけだよ」

 

雪蓮「あ~。母様の護衛だもんね~」

 

赤斗「何で僕が護衛なんだろ。僕より思春や明命の方が適任だと思うけど」

 

冥琳「火蓮様はそうは思ってないのだろう」

 

赤斗「そうかな~。それに火蓮さんって僕より強いから、護衛の自信がないんだよね」

 

雪蓮「大丈夫よ。赤斗は自分が思っている以上に強いんだから、もう少し自信を持ちなさいよ」

 

赤斗「はぁー。…………やれるだけやってみるよ」

 

雪蓮「よし!母様のこと頼んだわよ」

 

赤斗「あぁ」

 

新たな決意を胸にして戦いに赴く。

 

 

思春「………」

 

火蓮「何を怒っている?」

 

思春「私は………別に」

 

火蓮「赤斗に護衛の役目を取られて拗ねてるのか?」

 

思春「す、拗ねてなどおりません。ただ……何故そこまで火蓮様や雪蓮様が、あの男を気に留めるのかが分からないだけです」

 

火蓮「何だ。そんな事か。可愛いな思春は」

 

思春「なっっ!?……か、か可愛っ!?」

 

火蓮「ようするに、思春も赤斗の事が気になってしょうがないって事だろ」

 

思春「あ、あり得ません。そんな事」

 

火蓮「蓮華だけしか目に入っていないと思っていたけど。うむうむ。良い事だ」

 

思春「ですから、そのような事は……」

 

火蓮「思春。もしも、あの時の事でまだ赤斗の事を悪く思っているなら、もう忘れろ。お前ぐらいの実力なら分かるだろ。あの時の赤斗はただ怯えていただけだ」

 

思春「………」

 

火蓮「お前も赤斗と拳を交えたのだろ。ならば、その時に何も感じなかったか?……恐らく雪蓮も、祭も赤斗と戦って感じたはずだ。………赤斗の心を」

 

思春「………」

 

思春は親衛隊の訓練時に赤斗と戦った事を思い出した。

 

あの時の赤斗からは、全く邪気を感じられなかった。むしろ、こっちが清々しい気分になったぐらいだった。

 

火蓮「どうやら思い当たる事があるみたいだな。少なくともお前や祭と戦った時の赤斗からは、欠片ほどの邪気はなかったはずだぞ。むしろ楽しんでいたんじゃないのか?私や雪蓮と戦った時は、ただ自分を守ろうと。生きようと必死だったのさ」

 

思春「………理解はしてます。しかし、納得するまでには、まだ時間がかかりそうです」

 

火蓮「そうか」

 

思春の言葉に満足そうに火蓮は頷いた。

 

こうして、第一の関門・汜水関に向けて反董卓連合は動き出していく。

 

 

狭谷をいくつか抜けると、左右を絶壁に囲まれたとても広い道に到着した。

 

赤斗「あれが汜水関」

 

絶壁の間にある道を塞ぐ目的で作られた巨大な城壁が、敵を威圧するようにそびえ立っていた。

 

冥琳「包囲されることも無く、正面を防ぐだけで良い。しかも敵は部隊を展開できない。……大陸にある関の内でも完璧な防御施設の一つだろうな」

 

火蓮「ふふ、苦戦は必至か……腕がなるな」

 

穏「まぁ何とかなるでしょ~♪眉間に皺を寄せてうーんとか唸ってても、現実は変わらないですからねぇ~♪」

 

赤斗「確かにそうかもしれないけど、皆意外とお気楽だね」

 

雪蓮「穏の言う通り。……さっさと作戦を実行に移しましょう♪」

 

火蓮「そうだな。冥琳!」

 

冥琳「では、私は劉備のところに行って作戦の説明をしてまいります。……火蓮様と雪蓮は戦闘準備を」

 

雪蓮「了解。……よろしくね」

 

冥琳「ええ」

 

そう言って冥琳は劉備のもとに向かって行った。

 

赤斗「あのさ。今、思ったんだけど、上役の袁術に黙って劉備との連携をしちゃっても良いの?」

 

雪蓮「袁術ちゃんには許可を貰っているわ。私たちは袁術ちゃんの命令で劉備軍と連携するから、問題は無いわ」

 

赤斗「袁術って………」

 

少しどころか、かなり呆れてしまった。

 

雪蓮「さて。……準備に取りかかりましょうか」

 

思春「御意。前曲は我らが仕りましょう」

 

雪蓮「頼むわね。後は作戦の結果によって臨機応変に対応しましょ」

 

思春・明命「はっ」

 

火蓮「さあ、赤斗。私たちも部隊編成をするぞ」

 

赤斗「了解。作戦中、僕は火蓮さんの横にいればいいんですよね?」

 

火蓮「そうだ。ただ乱戦になったら、すぐに後ろに下がれよ」

 

赤斗「でも、それじゃ火蓮さんを守れないですよ」

 

火蓮「乱戦になったら、戦い慣れしていないお前は邪魔になるだけだ。私なら大丈夫だから安心しろ」

 

赤斗「邪魔……か。護衛と言うのも名前だけですね。……分かりました。足を引っ張らないようにしますよ」

 

思春「……そう願おう。では孫堅様。我らは前曲の編成を行います」

 

火蓮「あぁ。頼んだぞ」

 

明命「御意!……ではです!」

 

赤斗「僕って思春に嫌われてます?」

 

思春と明命を見送りながら火蓮と雪蓮に尋ねた。

 

火蓮「ん。そんな事ないと思うぞ」

 

赤斗「そうでしょうか?」

 

雪蓮「大丈夫よ。赤斗が蓮華と仲良くなれば、好意を寄せるんじゃない?あの娘は蓮華が大好きだから」

 

赤斗「ふーーーーん」

 

火蓮「さぁ、雑談はそれぐらいで終わりだ。雪蓮も部隊の編成を急げよ」

 

雪蓮「はーーい」

 

いよいよ汜水関攻略作戦が始まる。

 

 

暫らくした後、連合軍の本陣より、戦闘開始の命令が下った。

 

火蓮「さあ、作戦通り、華雄を引っ張り出すぞ」

 

冥琳「興覇!幼平!」

 

思春「はっ!」

 

明命「はいっ!」

 

冥琳「劉備の横まで前進する。その後は華雄の挑発に参加するぞ」

 

思春「はっ!」

 

明命「了解です!」

 

火蓮「では、私も挑発しに行くとしようか」

 

冥琳「くれぐれもお気をつけ下さい。風見も頼んだぞ」

 

赤斗「ああ、分かった」

 

火蓮「じゃあ行ってくるぞ」

 

僕は火蓮さんと一緒に出陣した。僕にとって二回目となる戦の始まりだった。

 

 

 

つづく

 

 

~あとがき~

 

 

呂です。読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

真・恋姫†無双~赤龍伝~に出てくるオリジナルキャラクターの紹介

 

オリジナルキャラクター①『風見赤斗』

 

姓 :風見(かざみ)

名 :赤斗(せきと)

字 :なし

真名:なし

武器:武器:花天と月影  二振りの日本刀(小太刀)。赤色の柄で赤銅の鞘に納まっているのが“花天”で、黒色の柄で黒塗りの鞘に納まっているのが“月影”。

 

本編主人公の少年。

この外史では“北郷一刀”が主人公ではありません。

火蓮によって保護され“江東の赤龍”という異名を付けられる。

古武術を学んでおり、その奥義を使えば恋姫の世界の武将とも闘えることができる。

学んでいる流派には、『全ての奥義を極めしとき、その身に龍の力が宿る。』という伝承がある。

奥義には“疾風”“浮葉”“流水”“月空”“烈火”“絶影”“龍鱗”“狂神”などがある。

 

能力値:統率?・武力4・知力4・政治?・魅力?

 

 

 

オリジナルキャラクター②『孫堅』

 

姓 :孫

名 :堅

字 :文台

真名:火蓮(かれん)

武器:南海覇王  やや長めの刀身を持つ、両刃の直刀。派手な装飾はないものの、孫家伝統の宝刀。

 

孫策(雪蓮)たちの母親。

身長173㌢。腰まで伸びる燃えるような赤い髪の持ち主。

血を見ると雪蓮以上に興奮してしまう。

この外史“赤龍伝”では孫堅は死んでいない。

 

能力値:統率5・武力5・知力3・政治4・魅力5

 

 

 

オリジナルキャラクター③『諸葛瑾』

 

姓 :諸葛

名 :瑾

字 :子瑜

真名:藍里(あいり)

武器:不明

 

諸葛亮(朱里)の姉。

諸葛亮(朱里)とは違い、長身で胸も大きい女性。髪は金髪でポニーテール。

温厚で気配りのできる性格で、面倒見も良い。赤斗の世話役として補佐につく。

一時は、自分たちとは違う考え方や知識を持つ赤斗に恐怖心を持っていた。

政治、軍事、外交と様々な仕事をこなすが、朱里には僅かに及ばない。

 

能力値:統率3・武力1・知力4・政治4・魅力4

 

※能力値は「5」が最高だが、呂布の武力と劉備の魅力は「6」で規格外。


 
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