夜の玉座である会議が開かれた。
「皆…すまない」
皆を招集した冥琳はまずお詫びを入れた。
「いや…私たちも集めようと思ったしな」
「ああ…」
メンバーは冥琳,紫苑,呉羽,愛紗,人和,亞莎,焔耶,麗羽の計8名
メンバーを見た愛紗たちは会議の内容を察知した
「それで…冥琳さん話というのは?」
「花蓮の事なのか?」
紫苑,焔耶,麗羽はメンバーを見て北郷家族について何かあると思った。
しかし詳細の内容は分からなかった。
冥琳は皆を集めた訳を話した。
「実は…北郷と蓮華の事だ………」
「もしかして!!…私にはもう無理ですわ」
紫苑は冥琳の言葉で全てを察知し無理と言い放った。
いきなりの行動に焔耶は疑問に思った。
「どういうことですか?」
「焔耶達は知らないだろうがあの二人が喧嘩をしたんだ」
「そんなことで我らを呼んだのか?」
「ああ…」
焔耶は呼ばれた訳を聞き呆れてしまった。
しかし焔耶以外は本気で対策を考え始めた。
「そんなのほっとけばいいでしょ」
「そう言う訳にはいかんのだ…あの二人が喧嘩すると……」
「すると?」
「確実にこの国が崩壊する」
「王と妃が喧嘩したせいでか?」
「そうじゃない…あの2人の行動で…皆が分かれて…政が崩壊し内乱が勃発する…」
「!!そういう事……ですか…」
「だからそうなる前に手を打つしかないんだよ……あんな事ニ度としたくないからな」
実は結婚してからも稀に喧嘩をすることがあった。
その喧嘩の規模は最初の方は口喧嘩や手を出しても学生時代位のものですんでいた。
しかし最近は一度喧嘩をすると北郷軍と呉軍、そして魏軍の一部を巻き込んであわや戦争の一歩手前まで行く程までなっていた。
そしてそれを収めていたのが冥琳と紫苑であった。
もしそれが今回起こるとどうしようもない大打撃を受けることになる為どうしても避けたかったのだ。
焔耶は冥琳の言葉を聞きやっと納得した。
「それでどうするつもりですか?」
「とりあえず一刀が籠っているから大きな動きはないだろう…」
「じゃあ、2人を監視してどうするかは報告を聞いて考えるとしようか」
方向性を決めた所である問題が生じた…。
「あと花蓮は…」
火の天の御遣いであり皆の娘でもある花蓮だった。
しかしその事も冥琳と紫苑は考えがあった。
「特攻隊を連れて魏に行ってもらおう」
「そうですね…焔耶さん」
魏には花蓮特攻隊の隊長や顧問がいるので今回の花蓮避難の件は確実に協力してくれると確信していたのだった。
「それはいいが名目がなければ魏に行けないだろう」
「表向きには天の御遣いが魏の視察に行くという事にするさ………焔耶、これを」
「これに今回の事を書いてあるから華琳に渡してくれ」
「分かりました」
冥琳は喧嘩が終結するまで花蓮を預かってほしいと言う旨を書いた手紙を渡しこの日の会議は終了した。
翌日…
「めいりんせんせい、いってきます♪」
「ああ…体には気を付けるんだぞ」
花蓮は余所行きの服を着て城門の所にいた。
冥琳と紫苑は見送りに来たのだった。
「焔耶ちゃん,麗羽さん,月ちゃん…花蓮ちゃんの事お願いしますわね」
「分かりました」
「大丈夫ですわよ…なにかあったら」
「へぅ~…どうにでもなりますから」
花蓮の付き添いとして花蓮特攻隊の代表3名がついて行くことになったのだ。
花蓮は元気いっぱい手を振りながら魏向かう為焔耶の操る馬に乗り火を出発した。
花蓮を見送った保護者組の2人は気持ちを入れ替えた。
「さてと…花蓮はこれでいいとして」
「あとは皆に頑張って貰わないと…」
そう言って冥琳と紫苑は自分たちの仕事に向かった。
つづく
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さて…どうするんでしょうね~
うまく書けたかな…?
不安です…。
誹謗中傷はやめて下さいね…。
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