夫婦喧嘩が起こった翌日……
授業が終わり他の子たちは家に帰って行ったがある子は帰ろうとしなかった。
担任である冥琳はその子に気付き近づいて声をかけようと思ったがその子が先に声をかけてきた。
「めいりんせんせ~」
「おお花蓮…どうしたんだ?もう帰る時間だぞ」
「うん…でもかえりたくないの」
花蓮は授業が終わったらすぐに城に戻って行ったのだがその日は全く動こうとしなかったのだ。
「?どういうことだ?帰ったら北郷がいるだろ?」
「いないの…」
「?」
「ままもなんかへんなの」
花蓮の言葉で2人が喧嘩した事を察知した冥琳はとりあえず教室から出るように代案を与えた。
「なるほど…じゃあ焔耶の所に遊びに行って来い、2人には私から言っとくから」
「は~い♪めいりんせんせいさようなら♪」
「うむ、また明日な…………まったくあの二人は…しかしこれは大変だな」
冥琳はこれからの事を考えながら教室から出て行った。
そして同じ頃、人和と亞莎はある人たちを『花より団子』で待っていた。
「呉羽さん…」
「隊長!!」
「遅くなってすまん」
「どうしたんだ2人とも」
2人が待っていたのは愛紗と呉羽であった。
本当なら前日に相談したかったが2人とも都合がつかなかったので今日となったのだった。
そして4人は抹茶と和菓子を注文した後昨日起こったことを報告した。
「なるほど…」
「好機だな…どう接近するか…」
喧嘩の報告を聞いた愛紗はよからぬ事を考えた。
「関羽~」
呉羽は愛紗の考えが分かり睨みをきかせた。
愛紗もそれに気付き慌てて否定した。
「じょ…冗談だ。原因はあの二人らしいが…しかし」
「喧嘩は止めれんぞ」
予想外の回答に人和と亞莎は驚いた。
「どういう事ですか?」
「原因は分かってるんだったらどうにでもなるんじゃ」
「無理なんだ…」
「華雄…お前は分かってないな」
「何だと!!」
2人の喧嘩はフランチェスカ時代で伝説となった程の物だった。
その事を知っていた呉羽だったが愛紗はそれを否定した。
「落ち着け華雄…お前が思っている以上に酷いんだ…」
「あれ以上なのか?」
「ああ…」
実は結婚してからも稀ではあったが夫婦喧嘩はあった。
それはあの時以上に激しいものだったのだ。
その時は紫苑が仲裁してどうにかなっていた。
しかしその紫苑ですら
「これ以上になってしまったら私では止められないわ」
と言ってしまうほどだったのだ。
「…とりあえず事情は分かった」
「この事情、他の者は知っているのか」
「いえ…ほとんど知らないと」
「ええ…一刀さんが鍛冶場に籠ってくれているおかけでね」
昨日から一刀が鍛冶場に籠っている為まだ皆に喧嘩があった事は知られていなかった。
「あの二人の喧嘩に花蓮を巻き込むわけにはいかないな」
「そうだな…花蓮特攻隊や保護者部隊に言って対策を練るしかないな」
そう言っている内に4人が注文していた物がやってきた。
その後は和菓子を食べながらいつ会合等を開くか相談しあった。
つづく
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喧嘩して1日経過した周りの対応です…
うまく書けたかな…?
不安です…。
誹謗中傷はやめて下さいね…。
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