――……
どうした、管路。顔が優れていないねん。
――……ありえませんわ
??
――ここで、ここでこうなるなんてありませんの!
管路、どうした?
――貂蝉、あなたは今すぐ爺のところに行ってもらいますわ。
南華老仙に?それはまたどうして……?
――いいから、早く!いざとなれば、頼れる人はあの爺しかいませんわ!
……そう。未来が、変わるのねん……
――貂蝉!
スッ
――っ……!左慈…バカな真似はお止めなさい。こんなこと、わたくしめがただで見過ごすとお思いでしたら大間違いですわ!
スッ
…………
……
「…う……うん…?」
ここ、は…
布団の中。
左を見ると、凪君が居眠りしています。
「…な、ぎ君」
「……!隊長?隊長!」
「…僕、どれだけ倒れてましたでしょうか?」
「一週間です。はぁ……よかったです。急にお倒れになったと聞いた時にはどうなるものかと……このまま……」
言い続けようとした凪君は突然かっと涙が溢れそうになって顔を逸らしました。
「……ごめんなさいね」
「分かっていらっしゃるのならもう少し己の身体のことを心配してください」
「…ふぅっ……凪君はいい子です。けど、そうですか…まる一週間でしたら、一刀ちゃんには……」
「華琳さまがどこにも発しないように仰ってました。一刀も知らないはずです」
よかった……
「んっっ」
上半身を起こしてみる。
身体が重い。
これが外史から『削除』される感覚。
「まだ動いては駄目です!もう少し休んでいてください」
「あぁ……」
どうもこの身体で動くのは無理が……
ぽつん
「…え?」
「……た、たい、ちょう?」
指が…小指が落ちた?
「え、ええええええぇ!?」
うそ、嘘!?なんで?
司馬懿にかけた妖術が溶け始めた!?
「た、隊長の指が!?ど、どうすれば……!」
凪君はあわてています。
いや、むしろここは知らない人が見ると気絶してもいいところなのに慌てるだけで済んでくれてありがとうございます。
僕もこんなにパニック状態なのに。
「ど、どう…こう、食べたらまた生えてくるでしょうか」
前言撤回、かなり錯乱しています。
そんなんで元にくっつくはずないでしょう!?
「凪君、落ち着いてください。そこの箪笥の一番奥のところに本が一冊あります。それをとってきてください」
「は、はい!」
凪君は急いで僕の支持にしたがって箪笥に行って「太平要術書」を持ってきてくれました。
「………」
すー
「あ」
書に篭っている妖力を吸っていけば、落ちた小指が動いて元あったところに戻りました。
「……ふぅ…もうこんなに妖力を消耗するだなんて、このままでは生き残っても一年保つかどうかわかりませんわ」
「た、隊長、今のは一体……」
「ああ、気にしないでください」
実に気にすべきところお見せしたのですが、
「ですが……」
「凪君」
「あ……」
「お願いします。この事は誰にも話さないでください」
出来るだけ凪君に顔を近づけてそう言ったら、
「わ、わかりました」
ほら大丈夫でしょ?
「ありがとうございます<<チュッ>>」
「!?た、隊長」
「うふふっ」
でも、危ないですね。
身体はこんなですし、一週間も経っていれば、華琳さまも僕が言った策(元、本人の策)を皆に話してその通りに連合軍が動いているはず。
そろそろ董卓軍が動き出すだろうというのに、僕はあの時倒れてしまったせいで春蘭さんはきっとまだ張遼さんを探しているはずです。
一度戦いが始まると、その戦いを止めることはできませんし、そもそも管理者である僕が、春蘭さんが放心しているうちに流れてきた矢に撃たれることを止めることはできません。
その前に外史が動き出して、僕の存在こと外史から『削除』されるのがオチです。
……諦めるしかないのでしょうか……
「あ、あの、隊長」
「ん?どうしたのです、凪君。またして欲しいですか?」
「ち、違います!…あの、お目覚めになると直ぐに教えろとの華琳さまの命令がありました」
「そうですか」
今は曹操軍の番ではないようですね。
「残念ながら、今は動けそうにありません」
「はっ、華琳さまをお呼びしますので、暫しお待ちを……」
そう言って凪君は急いで部屋を出て行った。
「体の具合はどうかしら」
しばらくして、華琳さまがきました。
凪君は下がらせておいて、華琳さまは話を始めました。
「正直、『大丈夫』、とは言えません」
「どういうこと?」
「躰が弱ってきています。このままだと、僕のこの身体は元あった姿へと戻るでしょう」
「……まさか」
「はい……」
外史の仕業?それとも単に僕が術を誤ったか?それはわかりません。
でも、今このままだと、この躰が妖術で保つのはあと時間の問題です。
「紗江、あなた……」
「……僕のことは華琳さまが心配することではありませんわ。それよりも、僕が倒れている間、戦況どのようになっているのです?」
「攻城戦を初めて二日後、あなたが言った策を連合軍に入れて今はその通りに戦っているわ。あっちも間もなく、焦って出てくるでしょうよ」
「………」
後どれだけ時間があるでしょう。運が悪ければ今日のうち、そうでなくても明日や明後日には董卓軍が出てくるはず。
こうして時間を無駄にするところではなかったのです。
一刀ちゃんには話が行ってないと言いました。
でも逆にそれは、僕が春蘭さんを止められなかったということを一刀ちゃんい知らせることにもなります。
……どの道、「固定」されている外史を曲げた際に、僕の存在はなくなるのですけれど…
「それはどうでも良いことよ、紗江」
「え?」
「あなたには、この戦いが終わるまでここにいてもらうわ」
「……それは、軟禁ですか?」
「悪くは思わないで頂戴。あなたが無茶をすると、一刀に見る面目がないわ」
「曹孟徳ともあるお方が、いつから子供の心配をしながら戦場の判断をしていたことで……」
「許容範囲内ではね。最も、あなたが無理をして倒れたことを、一刀が知ったら私にどんな顔をするか想像すれば、戦力が落ちることなんて些細な問題よ」
「………」
「とにかく、今は休んでなさい。戦況については凪にそこそこ聞くといいわ」
そして華琳さまは席から立って、僕の部屋を出ていきました。
……
どうやら今は黙ってここにいるしかなさそうですね。
身体もこんなでは、しばらくは安定しなければなりませんし……
一刀ちゃんのことが心配ですけれど……いつまでも僕が心配して助けてあげるわけにもいきません。
本当に大事な時がくるはずです。
あの子と助けてあげる「本当に大事な場面」が……
あぁ…、……また眠気が……
――一体あなたは何を考えているの?
……管路…あなたに話す義務はありません。
――言いなさい!!
……今回はずいぶんと強引なんですね。勝手にしてください。どうせ今の僕には、あなたに逆らう力もありませんので……
――……何よ、何よ、何よ、何よ!!こうじゃない!こうじゃなかったのよ!!あなたが夏侯惇を見捨てて、それを見た北郷一刀があなたに愛想尽きてわたくしめに戻ってくるはずだったのですわ!なのにどうして……
僕がここまでするのが予想外だったのですか?
――当たり前じゃない!あなたが……あなたがここまでする理由がないのよ!あなたはそういう人じゃなかった!いつも冷静で、激しやすい性格に見えてもいつも合理的な方にものを考える人でしたわ!そんなあなたが、たかが傀儡一人の、しかも目玉一つのためにここまでするはずが……!
たかが目玉一つですって…?……管路は勘違いをしているようですね。これはそういう問題ではありませんわ。
――ならどういう問題というのです?
これは北郷一刀、天の御使いの選び先なのです。あの子が願っていることを、僕は叶えて
――所詮は天の御使いと言っても人間一人に過ぎない。外史で特殊の力を持っているとしても、『管理者』であるあなたを命を賭けるほど大したものではないんですよ。
……いつから『我々』はそんなに偉かったのです?
―ー……
『外史』にとっては、所詮僕たち「管理者」も、外から来た病菌に過ぎない。だからその存在を縛られ、『外史』を変えることも許されない。それに比べあの子はどうなのです?『外史』は北郷一刀を自分を守る存在として認めています。僕たちよりもずっと偉い存在とは思いませんか?
――だからって……だからってあなたがそこまでする必要はないはずです。
僕が僕の存在をなんに使おうと、それは僕の勝手です。管路に認めてもらう必要もないですし、その気もありません。
―ー……左慈……
……
――いや、わたくしめは、わたくしめは認めませんわ。そんなこと、あってはならない
管路
――所詮は外史一つなのです!最初からこうすれば良かったものを…
何をするつもりです…?
―ーあなたが昔やろうとしていたことです。
スッ
……管路。
管路が視界から消え去ると同時に目が覚めました。
厳しいわね。管路がその気になれば、一刀ちゃんに何をするか……
「凪!凪君いますか?」
「隊長、どうしました?」
まもなく、凪君は部屋に入ってきます。
「今直ぐ劉備軍のところに行って一刀ちゃんの護衛に回ってください」
「はい?ですが…」
「他の人達には僕が後で説明します。急いでください。劉備軍のところでも警備の輩とちまちましてる暇なんてありません。止めたら強制突破してでも一刀ちゃんのところへ……」
いや、凪君だけで管路に対応できるわけがありません……やはり僕がいかなければ意味が……
「隊長!」
「はぁ……やっぱり無理なのでしょうか。早くしないと一刀ちゃんが……」
「隊長は休んでいてください。わかりました、私が一刀のところに行きます」
「凪君のだけじゃ手厳しいですわ……何かが……」
そうだ。
「凪君、こっちに来て」
「はい?はい……っ!!」
「……ん……っ」
凪君の唇に僕の唇を当てます。
妖術は身に不作用があるから危険ですので、仙術でなんとか凪君の力を……
「……できました。これでなんとか……ぁぁ……」
ちょっと無理したかも……
寝台から落ちてしまいました。
「隊長!」
「僕のことはいいです。一刀ちゃんのところへ向かってください」
「ですが…」
「目の前のことに惑わされてはいけません。もっと大事な、大切にしなければないものがあります。良いから早く!」
「……わかりました」
凪君も僕が何度も言うから僕の話を分かってくれたのが、そのまま部屋から走って出ていきました。
「うわぁっ!何や、凪、どこにいくん!」
丁度入ってこようとする真桜君が走っていく凪君を呼びましたが凪くんは止まらず、何事かと振り向けた真桜君は寝台から落ちている僕を見つけました。
「ちょっ、隊長、どないしたんや?」
「大丈夫ですわ。凪君にちょっとした用事を……っん…」
また意識が……
「隊長、隊長!しっかりしな!隊長!!」
・・・
・・
・
また目を覚めたのはその夜のことでした。
休まなければならない状態で無理してまた力を使ったせいで、体はボロボロです。
「隊長、無理しちゃいけないの」
「ふふっ、大丈夫ですわ。沙和君は心配性ですね」
「んなわけないやろ。誰が見てもこれは危ない状況や」
体の不調で寒気を伴った高熱が走っています。
二人の話を聞くと、結構洒落にならない状況だそうです。
「これじゃあ大将の命令ちゃうでもウチらで出るの止めさせるわ。こんな体で出歩くってありえんで」
「じゃあ、どれぐらいなら出歩けるようになるのでしょうか」
「わからん。熱が下がったらそのうちやな」
「それまでは、絶対安定するの」
これは部下に恵まれていますね。嬉しい限りです。
しかし、もう夜だということは、どうやら今日は大丈夫だったみたいですね。
念のために聞いてみましょう。
「今日、董卓軍は出てこなかったのですか?」
「ああ、軍議には凪が隊長代わりにでたけれど、どうやら明日のところでは全軍が董卓軍を迎える準備をするようやで」
「明日……」
時間もなければ浮かぶ策もありません。
僕に春蘭さんを止めることなんてできやしません。
「ウチなんか食べるもんもらってくるわ」
「え?ああ……ええ」
そういえば、何も食べた覚えがありませんね。
倒れている間はどうしていたのでしょうか。寝てる間重湯でも食べされたのでしょうか。
・・・
・・
・
「はい、あーん」
「あの……自分でも食べられるのですけれど」
「駄目なの。ちゃんとあーんするの」
「沙和もウチも心配したんやから、こんぐらいは観念し」
「……仕方ありませんね」
ちょっと恥ずかしいと思いながらも口をあけたら、沙和君が持っているお粥を掬った蓮華が入ってきます。
「っつ!」
「あ、ごめん、まだちょっと熱かったかな」
「やっぱり自分で…」
「ああ、駄目なのー」
「……」
「ぐぅ……」
「まぁ、沙和君ったら」
お粥の皿を真桜君は返しに行って間もなく、沙和君は僕の膝を枕にして眠ってしまいました。
「序に冷たい水ももらってきたで……ってお前はなにしとるねん」
「ほおっておきなさい。疲れてたみたいですね」
「ふぅ……ん…にへへ、隊長その服もかわいいの」
「……」
この子夢の中で僕に一体なにをさせているのでしょうか。
「まあ、無理もないやろ。順番めぐってずっと看病してたんやから。ウチと凪が城攻めに出ている時とか、ずっと沙和が隊長の面倒みてたんやで」
「そうだったのですか……」
眠っている沙和君の頭を撫でながら真桜君の方を見上げました。
「ごめんなさいね。隊長になったばかりなのに、助けてもらうばかりで、ちゃんとしたところもお見せできなくて」
「そんなん別にええねん。ウチも凪も沙和も、隊長のこと結構好きなんやから。まあ、今回帰ったら皆で隊長の歓迎会しようかと思ってるんやけどな。隊長のお金で」
「それは歓迎会なのですか……?」
それとも単に僕が奢るのですか?
「まあ、そういうわけやから、早う元気になってな。一刀ちゃんも一緒に来るってゆうとったし、帰ってきて隊長がこうしてるのを見るとただでは済まんよ」
「……そうですわね…」
でも、どうでしょう。
本当に奢りでも歓迎会でも、ちゃんとできるのでしょうか。
「…っと、今日はもう遅いですわね。真桜君もそろそろおやすみなった方がいいですわよ」
「うん、せやな。んじゃあ、お邪魔するで」
「え?」
「あの、真桜君、どうして僕の布団に……病気移りますよ?」
「ええやんか。凪とも一緒に寝たんやし」
「って知ってたんですか!?あ、あれは、本当に単に一緒に寝ただけで別に他のことなんて」
「へー……本当にせやかったかな。ウチの大将もアレやし。ウチの軍は結構そっちの系多いやんか。もしかしたら隊長も…」
「私はそっちの趣味では………」
否定できない!?
「まあ、本当にねるだけやからええやろ。んじゃ、おやすみ」
「……」
本当のことを考えれば、僕がねてる間どこに行けないようにするためでしょうか。こうして一人は側に寝ていて、一人は腕を絡んで寝るのって……
って、沙和君先より身体が上につけ上がってきてません?
ガーンガーンガーン!!!!!
「うぅぅん……」
何……まだ日も出ていないですのに……!!
まさか?!
「何や?」
「うぅ……まだ眠いの」
「真桜、沙和!敵が城から出てきた!」
「なっ!こんな朝はやく!」
「城を攻めている軍他の軍が油断しているところを突きましたか…やられましたね」
「隊長はここにいてください。真桜、沙和!行くぞ!」
「おう!」「わかったの!」
三人が急いで部屋を出ていって、僕一人になりました。
しかし……確かに元通りなら董卓軍の進撃は昼間だったはずですのに、どうして……
いいえ、そこは今重要なところではありません。
僕も早く行かなければ……
身体は昨日よりはマシです。
妖術を使うわけにもいかないから、今はおとなしくしていて、戦線がもうちょっと混乱し始めたら……
「……そろそろ頃合いでしょうか」
恐る恐る寝台から身体を起してみます。
大丈夫、動ける。
「よし」
まずは春蘭さんを探しましょう。特に策はないですけれど、先ずは春蘭さんを探さないとどうにもなりません。
・・・
・・
・
シャキン
「司馬懿さま」
「……」
外に出ようとしたら警備が守っていました。
「外に出られないようにしろとの華琳さまのご命令がありました」
「……親衛隊の人ですか」
確か季衣ちゃんたちの親衛隊の兵士たちです。
「お戻りください」
「そこを退いてください」
「なりません、司馬懿さま」
――そこを退け
「!!」
「か、身体が……勝手に」
まったく、無駄な力を……
「お、お待ちください、司馬懿さま!」
槍を下げたまま固まった兵士たちを後にして戦場に向かいました。
・・・
・・
・
どこに……
グサッ
「何だ、あいつは!何故あんな姿でこんな場所に……」
「おい、民間人は退け!」
――貴様が退け
「!!」
「な、何だ、これは…」
「妖術使いだ!連合軍に妖術使いがいるぞ!」
「殺せ!!」
ちっ、厄介なハメに……余計の周りの董卓軍に囲まれてしまいました。
これ以上術で妖力を消耗するわけにはなりません。
「そこを退きなさい。さもなければ、全員殺すしかありません」
「ヤツを止めろ!妖術を止めさせるんだ!」
ちっ、戦いで昂った相手に脅威は通じません!
シャキン!!
「一人一人相手できませんわ。強行突破で行きます!」
「な、なんてヤツだ!こんなに大勢でかかってるのに……」
「まるで呂布さまみたいだ」
「ぜー、ぜー」
身体の疲れはどうでもいいですわ。
今はなんとしてでも妖力を保ちて春蘭さんのところまで向かわなければ……
!!
この、感覚は……
「……皆、退く」
「りょ、呂布さま!」
「私が相手する<<ゴゴゴ>>」
「ちっ…」
厄介な相手を…!
ここであなたみたいな化物を相手する暇はありませんの!
「お前、強い」
「あなたと戦うつもりはありませんわ。あなたもここで無駄に戦っている暇なんてないはずです!」
「……他のやつらは弱い。お前は強そう」
「…っ!!」
ここまで来て……
「行く」
「………!!」
サシュッ!
ドーン!
「っ!」
突然飛んできた矢と鈍器に、こちらへと仕掛けてきた呂布さんが一度引きました。
「紗江!こんなところで何をしている!」
「紗江さん!」
「秋蘭さん、流琉ちゃん!」
「……邪魔するな」
「させてもらう。こいつは我々の仲間でな」
「………お前ら先戦った。お前ら弱い」
呂布は他のところを見ている今がチャンス……!
「秋蘭さん、春蘭さんは今どこに!」
「姉者なら今東側の張遼と戦っている」
「…!!」
間に合わなかった…!
「…春蘭さん、流琉ちゃん、ごめんなさい、ここは任せました!」
「待て、紗江。どこへ……!」
もう惜しくしてる暇も……
――縮地!
「はぁあああっっ!!」
ガチン!
「ちっ、流石猪武者で名高い夏侯惇や」
「ふん、それはお互い様だな!こんな相手と今まで会えなかったとは……」
見つけた!
でも、もう始まってしまった。
止めることが……できない。すでに外史の歯車が動き始めた。
ぐいぐい
「!」
誰?
「………」
一刀……ちゃん?
「……」【さっちゃん】
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あまりにも長くなってしまったので分けました。
最終回とかいっといてすみません。
長いけど読んでくださると嬉しいです。