戦いに負け。目が覚めた先に、高町なのはが居て、
何故か彼女と友達になり一緒に過ごす事になりました。
そして、彼女と一緒に過ごすようになって――
「ねぇ、星光ちゃん」
「何ですか? 高町なのは」
「わたしは今、非常に怒っています」
「はぁ……」
そんな事を言われても私には、その理由が分からないのですが。
なにか、彼女の気に障るような事でもしたのでしょうか?
「何でわたしが怒っているか、星光ちゃんは分かりますか?」
「……いえ。もしかして私が、あなたに何かをしたのでしょうか?」
もしそうなら、謝らなければなりませんね。
「何かをしたっていうか……単なるわたしの我儘のような……」
微妙な物言いをする高町なのは。
彼女の考えている事がいまいち分かりません。
「で、でもでも、星光ちゃんが悪いんだよ!」
「申し訳ございません」
とりあえず謝っておこうと思います。
「う~星光ちゃんに謝られちゃったら、わたしが悪いみたいじゃない~」
どうしろというのですか……
と、いいますか言っている事が支離滅裂ですよ。
「あぅ~星光ちゃんっ!」
「はい」
「わたしの名前を言って」
「あなたの名前ですか?」
何故急にそんなことを……? まぁ、真意は分かりませんが、とりあえず言いましょう。
「高町なのは」
「それっ! それだよ!」
「――っ!?」
な、何ですか!? 大きな声を出して。
「何で星光ちゃんは、わたしをフルネームで呼ぶの? ちゃんと、なのはって呼んでよ」
「……え?」
それだけですか? まさか、それだけであなたは怒っていたのですか?
「星光ちゃん! ちゃんと名前で呼んで!」
必死の形相でお願いをする高町なのは。
どうして、そこまで名前で呼ぶ事に拘っているのかは分かりませんが、まぁ、彼女がそれを
望んでいるのなら、呼んでみましょうかね。
「……なのは」
「うん♪」
凄く嬉しそうに微笑むなのは。
「ねぇ、星光ちゃん。今度からちゃんとわたしの事、なのはって呼んでね」
「はい。分かりましたなのは」
なのはの笑みを見ると、なんだかこちらまで嬉しくなりますね。
ですから、私も今後ちゃんと名前で呼ぶ事にしましょう。
ね……なのは。
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なのポシリーズ第二弾です。
次か、次くらいには他の二人も出したいですね。