No.186428

真・恋姫無双 夜の王 第31話

yuukiさん

真恋姫無双夜の王第31話、
第30話の続きです。

2010-11-25 00:10:01 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:9738   閲覧ユーザー数:7456

この作品の一刀は、性格、武力ともに原作とは異なっています。

 

また、一部キャラを否定する場面もございます。

 

ご理解をお願いいたします。

 

まだまだ誤字、脱字や分かりにくい表現などもあると思いますが、

 

こんな自分の作品でも楽しんでいただけたら幸いです。

 

 

なお、この作品の五虎将は馬超に代わり厳顔となっております

 

 

明命「かっ、一刀様ー!!」

 

撤退してる最中、後ろから明命が走って来た。蜀への密偵に行ってたはずなんだが、、

 

一刀「何かあったんだな?」

 

明命「はっはい。蜀が国境を越え、攻めてきているのです!」

 

小蓮「えっ、でもシャオ達さっきまで劉備達と居たんだよ」

 

 

一刀「随分と簡単に退くと思ったが、こういうことか」

 

一蝶「まさか騙し打ちとは、大徳が聞いて呆れますね」

 

確かに、この策は諸葛亮、いや鳳統の策か、、見事と言えば見事だが。

 

一刀「悪を滅ぼす為なら手段は選ばないか。まあ、それもいいだろう。明命、ご苦労だった」

 

翆「どうすんだ、早く城に戻った方が良いんじゃないか?」

 

一刀「いや、確か国境に恋達が居たはずだ。そこと合流する、全軍で攻めて来てるなら、この人数じゃ意味は無い」

 

翆「でもよ、その間に城が落とされたら」

 

一刀「安心しろ、黒天はそんなに軟じゃない。風評を捨てた大徳などには負けん」

 

翆「そうか、ならいい」

 

 

一刀「恋達も感づいてこっちに向かってるだろうが。一蝶、悪いがこのこと恋に伝えに行ってくれ」

 

一蝶「はっ、すぐに」

 

一刀「シャオと翆は合流後、すぐに動けるよう準備を」

 

小蓮「うん」

 

翆「分かった」

 

 

 

一刀「さて、勝負と行こうか。正義を掲げる者たちよ、我が大義、越えられるか?くっはっはっ」

 

天対蜀、最初の一戦が天城近くの城で行われていた、、

 

獅堂「テメ―ら!分かってんな、負けなんざ認めんじゃねえぞ。理性は要らねえ、倫理も捨てろ。あるのは狂気と殺意でいい。黒天の元、かつての己(野獣)を思い出せ!!」

 

兵士達「「「「「おおおおお!!」」」」」

 

敵兵達「「「ふざけんな!狂犬が!」」」 ブンッ

 

獅堂「吠えんな、子犬共」    ブンッ

 

敵兵達「「「がっ、、」」」       バタンッ

 

獅堂「足んねえな、足りねえんだ。もっと暴れてえんだよーーー!!」

 

ああ、久しぶりだな、濃い血の匂い。一刀これで良いんだよな。人殺しなんて俺は狂ってなきゃ出来ねえ

 

 

兵士「はっはは、行こう。この人と共に」

 

兵士「ああ、くっくっく、、黒天の世の為に!」

 

敵兵「ひっ、ひい、狂ってやがる。あんな人数で突っ込んで来るなんて、、」

 

敵兵「あっあれが黒天夜獣、興煜。魔王の側近」

 

 

そんな姿を見て、厳顔は思う

 

なんだ、あれは?恐怖心と言うモノがないのか。あの男

 

厳顔「まずい、兵が浮足立っておる。やはり興煜を止めねば、、」

 

猪々子「何処行くんだ?あんたの相手はアタイだろ!」 ブンッ

 

厳顔「ぐっ どけ小童!」 ゴオッ

 

猪々子「おっと、危な!」 

 

厳顔「避けるか、文醜。蜀に居た頃より強くなっているようだな」

 

猪々子「当り前だろ。一応少しアニキに稽古付けて貰ってんだから」

 

アニキ、、鳳薦のことか

 

厳顔「文醜よ、今からでも遅くない。眼を覚ませ、そうすれば命までは取らん」

 

猪々子「ふーん。アタイは間違ってるし、騙されてる。だからあんたと協力して魔王(アニキ)を倒し、世界を救おう?はっ、何言ってんだ。冗談きついよ」

 

厳顔「奴が間違っておるのは確実じゃ。大陸は桃香様の元、平和に導かれる」

 

猪々子「何が悲しくて劉備の理想を押し付けられなきゃなんねーんだ。それにアニキはアタイや斗詩、麗羽様に居場所をくれた。裏切れるわけねーじゃん」

 

厳顔「それは桃香様とて同じだろう。魏に敗れたおぬしらに居場所を与えたのを忘れたか!」

 

猪々子「なんだよ。アタイ達を軍に入れてもくれなかったくせに」

 

厳顔「それは、、」

 

猪々子「アニキは違う。昔、敵だったアタイらを本当に信じて命を預けてくれたんだ。斗詩も麗羽様もアタイも、アニキの元なら本当に笑ってられるんだ!」

 

此処まであの男に盲信しているとは、何なのだ、こ奴は悪を信仰すると言うか!

 

厳顔「ならば、もはや桃香様の元、平和を祈ることも出来ぬと」

 

猪々子「泣いて祈れば出来る平和なんてアタイは要らない。平和も斗詩の笑顔も自分の手で掴みとる」

 

厳顔「そうか、ならばその命をもって、我が主を裏切ったこと償って貰う!」

 

猪々子「出来るもんなら、やってみな!」

 

 

援軍 斗詩

 

ちょ、逆狗さんの報告聞いて駆け付けたのに。文ちゃんもう始めちゃってるよー

 

逆狗「まったく、野戦かよ。籠城ってのを知らないのか?」

 

斗詩「うう、文ちゃんが御免なさい」

 

逆狗「いや、あそこにはウチの馬鹿(獅堂)も居るし。謝らないでくれ。、、たくっ、昔からアイツは」 ボソッ

 

、、、逆狗さんも結構苦労してるんだ。なんか親近感湧いちゃうな

 

斗詩「、、はい。で、どうしますか?」

 

逆狗「後ろから劉旗を掲げた本隊が来ているのを見た」

 

斗詩「なら、早く退いた方が良いですよね」

 

逆狗「ああ、俺は獅堂を、斗詩さんは猪井子さんを頼む」

 

斗詩「はい。分かりました」

 

 

 

獅堂視点

 

 

獅堂「どうした?まだまだ、足んねえだろ?なあ、おい!」

 

なに怯えてんだ?死ぬ覚悟くらいあんだろ?戦場に居んだから

 

敵兵「ひっひい、」

 

まあいいさ、戦場に踏み込んだんだ、容赦なんていらねえよなあ!!

 

獅堂「はっ、ははは」

 

  ダダッ

 

逆狗「獅堂、もう良い。敵の援軍が来る、退くぞ!」

 

獅堂「ああ?逆狗か。まだだ、まだ、戦れる。俺は負けねえ」

 

逆狗「たっく、血を嗅ぎすぎ、狂いすぎだぞ。敗戦と負け戦の違いくらい分かるだろ」

 

血の嗅ぎすぎ、、俺、狂いすぎてるか?まあ、こいつが言うならそうなのかもな、、

 

獅堂「、、、ちっ、わーたよ。たくっ」

 

 

猪々子視点

 

 

厳顔「はああ!!」  ゴウッ

 

猪々子「っ、、くは!」

 

やっぱ、強いな厳顔、、、

 

厳顔「ふんっ、これで終わりだな」 ゴウッ

 

猪々子「っっ、、」

 

殺られる、っくそ、

 

斗詩「やああ!!」  ブンッ

 

   ガキンッ

 

斗詩「大丈夫?文ちゃん」

 

猪々子「斗詩!助かったよ」

 

さっすが斗詩!やっぱりアタイの斗詩はすごい!ここから逆転だ!

 

厳顔「顔良か、面倒な所で、、」

 

斗詩「本隊が来てる。退くよ、文ちゃん」

 

ええー、なんだよ、乗り悪いなー

 

猪々子「ええー、厳顔倒そうよ。アタイらの愛と勇気と友情で!」

 

斗詩「もう、何言ってんの。早く行くよ」

 

猪々子「でもー」

 

斗詩「我がまま行ってると、また一刀さんに怒られちゃうよ」

 

アニキに怒られる、、うわ、嫌だな、すごい

 

猪々子「うー、分かったよ」

 

 

  ダダッ

 

 

厳顔「くっ、逃がすか!」

 

諸葛亮「まっ、待ってくだしゃい」

 

厳顔「朱里、何故こんなところに」

 

諸葛亮「桃香様が合流しましゅた!一旦、進軍は停止しようと思いましゅ。あわわ」

 

厳顔「うむ、わかった。いったん戻ろう。ふん、命拾いしたな文醜、顔良」

 

 

 

 

獅堂「で、どうすんだ?」

 

逆狗「城まで退く、追いつかれるな」

 

猪々子「へーい」

 

斗詩「急ぎましょう」

 

 

風「むー、お兄さん。遅いのです、もうついても良い頃なのですがー」

 

もしかして何か考えがあるのでしょうかー。むー、むー、むー

 

麗羽「なにか考えているんですの?」

 

風「むー、むー、むー」

 

麗羽「風さん、聞いていますの?ふーうーさーん」

 

風「むー、むー、ぐー」

 

麗羽「なに寝てますの!」

 

風「おお!考え事をしていたら睡魔が襲ってきたのです」

 

麗羽「はあ?で、何か分かりましたの?」

 

風「はい!とても大切なことがー」

 

ふふ、お兄さん。恋ちゃんと合流して後ろから叩く気なのです。なら、風は

 

 

風「麗羽さん。籠城の準備は出来ましたかー?」

 

麗羽「ええ、凪さん達から報告がありましたわ。ばっちりだそうでしてよ」

 

風「そうですか。なら、後は」

 

兵士「報告、城に向かって来ている部隊が複数」

 

麗羽「旗は?」

 

兵士「顔旗に文旗、それから黒の鳳旗。お味方です」

 

風「獅堂さん達が帰って来てくれたのですねー」

 

ふふ、なら準備は万端ですね。後はお兄さん達を信じて待つだけなのです

 

風「麗羽さん」

 

麗羽「分かっていますわ。すぐに敵が来るのでしょう?」

 

風「そうなのです。お兄さんが来るまで守り切れれば」

 

麗羽「私たちの勝ち、と言うことですのね。分かりやすくて良いですわ」

 

 

 

「皆さん、私はこんなこと言いたくないですけど。戦ってください!大陸のみんなの為に、私達は勝たなきゃいけません!」

 

 「「「「おおおおおおお!!!」」」」

 

「無粋に攻めてきた無礼者達に一刀さんの居ない天を渡すわけにはいきませんわ!皆さん、華麗に、優雅に雄々しく敵を迎撃ですわ!おーほっほっ」

 

「「「「おおおおおおお!!!」」」」

 

ここに、戦いは始まった

 

 

西門

 

星「せい!せい!せい!せい!」  シュッ シュッ シュッ シュッ 

 

凪「っ、っ、強い。これが五虎将の力」

 

星「我が正義の槍、貴様ら如きに止められる訳がなかろう!」

 

真桜「っっ、、こんなんが後4人て、反則やろ」

 

 

東門

 

鈴々「うりゃりゃりゃーー!!」  ゴウッ

 

猪井子「ぐっ、、こんにゃろー!」  ブンッ

 

鈴々「にゃはは、そんなの当たらないのだ」

 

斗詩「はあ!」  ブンッ

 

鈴々「よっと、それも無駄なのだ」

 

斗詩「そんな、、」

 

 

南門

 

厳顔「弓兵、撃て!!」

 

  シュ シュ シュ シュ

 

沙和「っ、城壁に登らせちゃだめなの!絶対ここは死守するのー!」

 

厳顔「無駄だ、お前達はここで潰えるのだ!」

 

沙和「そんなの認めないの!」

 

逆狗「なんて命中精度だ。ここまで正確にカラクリの縄を射るなんて」

 

 

北門

 

関羽「はあああ!」  ゴウッ

 

獅堂「っっ、一人で行くな!数人で囲んで連携しろ!」

 

関羽「無駄だと言っただろ!一騎打ちを拒むとは、貴様に誇りは無いのか!」

 

獅堂「知らねえな。んなもん持ってたらとっくに俺は死んでんだよ」

 

関羽「名より命を惜しむということか、屑が」

 

獅堂「はっ、だからどうした。こんなことで簡単に捨てるほど、俺の命は安くねえんだ!」

 

 

天城内

 

兵士「ほっ報告、西門応援を頼むとのこと」

 

兵士「南門のカラクリが破られました!応援を」

 

兵士「東門、文醜将軍、顔良将軍が応戦していますが、長くは持ちません!」

 

兵士「北門、獅堂将軍は応援は要らないと言っていますが、どう見てもやせ我慢です!」

 

 

麗羽「風さん、どうですか?」

 

風「もって後、半日なのです。まあ、この兵力では持った方なのですよ」

 

麗羽「、、出てきてない五虎将は黄忠だけですが」

 

風「そろそろ出て来るでしょうねー」

 

麗羽「なら、後は」

 

風「待つだけなのです。信じて、お兄さんを」

 

 

天領内、蜀本陣

 

黄忠「桃香様、私も出ます。それでこの戦いに終止符を」

 

劉備「お願いします。気を付けてくださいね」

 

黄忠「はい。焔耶ちゃん、桃香様を頼んだわよ」

 

焔耶「わかっております!」

 

黄忠「それでは、行って参ります」

 

  タッタッタ

 

紫苑さんが行った、これで終わるんだよね?戦いなんて

 

諸葛亮「あわわ、これでたぶん決着が付きましゅ」

 

焔耶「ああ、我ら蜀、桃香様の勝利だ」

 

勝った、これでもう誰も死なない、苦しまない、これでみんな笑ってられる。

 

劉備「朱里ちゃん。その、終わった後のことなんだけど」

 

朱里「はい、わかっています。ですが、素直に降ってくれるかどうか、、、」

 

劉備「大丈夫だよ。鳳薦さんだって、分かりあえるんだもん」

 

きっと、自分は悪かったって。分かってくれるよね?鳳薦さん、、、

 

 

 

天領内???

 

  「そうか、黄忠は出たか。条件は整った、準備は良いな?」

  

  「うん♪ばっちりだよ」

 

  「問題ないのです!」

 

  「 コクッ 」

 

  「何時でもいけますぞ!」

  

  「もちろんです」

 

  「さあ、始めよう。全ては大義のために」

 


 
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