No.184029

仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双×三国志 第10話

BLACKさん

これはゲームのプレイ状況を主に言いますが、面白くするために小説方式にしてます。
そして内容もまた実際にプレイした時と同じでなく、小説のため脚色をつけておりますことをご了承下さい。
なお、今回と次回は完全オリジナルの話です。

2010-11-12 08:31:56 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:1795   閲覧ユーザー数:1639

 

 

第10話  影、始動

 

 

孫策軍を滅ぼし、孫策達の記憶を戻してから一週間が経った。

 

秋山「バスターー!」

 

秋山はでかい砲銃を用いて、張魯を攻撃。張魯軍はひとたまりもなく滅亡していった。

 

秋山「こんなものか……」

 

その一方では……。

 

ディケイドライバー「アタックライド、イリュージョン」

 

ディケイド激情態に変身していた一刀がイリュージョンで何人にも分身し、ライドブッカーで撃ったり、斬ったりで北郷軍の兵士達は呆然としていた。

 

北郷軍兵士『もうあの人、一人でいいんじゃないかな?』

 

兵士達はそうつぶやくが……。

 

一刀「そんなことないぞ。俺でも出来ない事があるからな」

 

一刀はきちんとツッコミを入れる。

そうこうしているうちに劉エンは降伏を申し出、一刀はそれを承諾。劉エン軍は滅び、ここに大陸はひとまずの統一を果たした。

 

 

一刀「終わったな……」

稟「そうですね」

風「これで大陸はお兄さんのものですね……」

一刀「いや、俺のものじゃない」

星「うん?」

一刀「皆のものだ。俺はそうなるようにちょっと手伝いしただけだ」

華琳「ちょっとした……ねぇ……」

明命「一刀様はいつも最前線で戦ってましたけど……」

一刀「……細かい事は気にするな」

秋山「そういうことだな」

 

そこに詠がやってくる。

 

一刀「どうした?」

詠「いや、朝廷から南蛮で怪しい動きがあるから調査せよという勅命が来たわよ」

秋山「勅命ね……」

 

秋山は少し考える。

 

桂花「何考えてるのよ?」

秋山「いや、南蛮からならこっちの方が早く分かるはずだ。それなのに朝廷から勅命、微妙におかしくないか?」

蓮華「言われてみればそうね……」

一刀「とりあえずは洛陽にいる面々の連絡待ちにするか?」

亞莎「いえ、ここは勅命を受けるべきです」

一刀「何故?」

亞莎「いくら大陸を統一した一刀様といえど、一応はまだ漢はあります。そして勅命となると逆らうことになるのは……」

一刀「そうか。まあ、南蛮には美以がいたはずだし、会いに行くつもりで行くか」

 

こうして一刀達、主要の面々は南蛮へと向かった。

 

 

南蛮は未開の地であり、本来なら兵士達はその暑さなどでダウンするのだが……。

 

秋山「俺がいればこんなものだ」

 

秋山が超広範囲のオーラで兵士達を常温で暑さから守っている上に、汚い水や毒水も秋山が浄化してくれているために南蛮への進行は快適といっても過言ではなかった。

 

一刀「お前、そんなことして大丈夫か?」

秋山「問題ない。まあこの制限解除の負担は世界に行かないように俺の負担になってるけどな」

一刀「本当に大丈夫か?」

秋山「多少能力に支障がくる程度だが、戦闘や俺自身には問題ない。どんなに疲れても傷が付いても再生は出来る。それが少し遅くなる程度だ」

桃香「どのくらい?」

秋山「0.0000001秒で治る傷が1秒掛かると言う事だ」

一刀「あんまり変わらないんじゃ……」

秋山「俺的には結構変わると思うけどな……」

思春「! 少し静かにしろ」

一刀、秋山「「!!」」

 

二人はすぐに何かあることに気付く。

 

一刀「全員、止まれ!」

 

一刀が兵士達に止まるようにいい、兵士達は止まる。

 

斗詩「……音が近づいてきますね」

猪々子「なんかでかい足音みてえだな」

一刀「全員、警戒しろ」

 

一刀はディケイドライバーを腰につけ、ディケイドのカードを挿入する。

 

ディケイドライバー「カメンライド、ディケイド」

 

一刀はディケイド激情態に変身した。

それと同時にその音の正体が一気に近づいてきた。

その正体は体長10メートルはある大きなゾウであった。

 

北郷軍兵士D「うわああああああ!」

北郷軍兵士H「何だあの生き物は!?」

秋山「どりゃああああああああ!」

 

兵士達がおびえそうになっていたが、おびえる前に秋山が渾身の蹴りでゾウを追い返した。

 

北郷軍兵士O「すげええええ」

北郷軍兵士E「あんなでかいのを蹴り飛ばすなんて……」

一刀「皆、あれはゾウって言う生き物だ。決して化物とかじゃないぞ。それはここに来る前に教えたはずだぞ」

 

一刀は南蛮に来る前にゾウの存在を兵士達に一応教えてはいたが、いざ実物を見るとやはり怖さを感じるようであった。

 

秋山「っても今の象は少しおかしいな」

春蘭「何がだ?」

秋山「アジアゾウの体長は最大でも6・5メートルくらい。アフリカゾウでも7メートルが限界だ。だがさっきのゾウは10メートルあった。異常だな」

祭「何が言いたいのだ?」

秋山「誰かが無理矢理大きくした……ってことだ」

蒲公英「その誰かって美以?」

月「美以ちゃんにそんな力があるとは……」

一刀「それはないな」

凪「では一体誰が……」

亞莎「! 次が来ます!」

 

亞莎がそう伝える。すると先ほどとは別のゾウではあるが体長が同じくらいのゾウが20匹ほどやってきたのだ。

 

一刀「いくらなんでも多すぎだろ」

秋山「仕方ない。俺がやる」

天和「やるってどうするの?」

秋山「全員俺の後ろに行ったほうが良いぞ」

 

秋山に言われて一刀達は後ろに下がる。

 

秋山「ぐがあああああああああ!!」

 

すると秋山の後ろから巨大なオーラの塊のようなものが姿を現し、そのオーラは巨大な悪魔のような姿になった。

 

ゾウ『!』

 

ゾウ達は秋山の悪魔のオーラに恐怖し、一目散に逃げていった。

秋山はオーラを引っ込める。

 

真桜「なにしたんや?」

秋山「漫画とかでよくある威嚇だ。まだ威嚇は通じるようだな」

沙和「まだって……」

一刀「誰かが無理矢理操っていれば威嚇なんて意味ないからな」

秋山「そういうことだ。しかも今ので狙いがよく分かった」

小蓮「狙い?」

秋山「あのゾウ達は一刀を狙っていた」

明命「なぜそうだと?」

秋山「あいつらの目の奥を見てやっただけだ。暴れて乱心してるかのようだったが、どいつも同じ目標に視線があってた」

華琳「それが一刀だったってことね」

秋山「そうだ」

一刀「俺狙いか。南蛮には特に恨みを買うことはしてないはずだが……」

紫苑「とにかくここから先は注意して進まないと……」

 

そして北郷軍は先へと進んだ。

 

 

それから数日が経ち、一刀達は南蛮の奥までやってきた。

 

一刀「ここまで目立ったものはなしと……」

秋山「罠が少しあっただけだな」

桂花「けど、ここまで来た以上必ず南蛮の兵達が出てくるわよ」

亞莎「どうやら来たようです」

 

亞莎がそう言うと南蛮の兵士達が続々と北郷軍の前からやって来た。

 

一刀「ひとまずは前だけか。だが、必ず回り込んでいるはずだ。全員、横や後ろを警戒しろ!」

北郷軍兵士『はっ!』

 

兵士達は警戒しながら前から来る敵との戦いに応じた。

 

紫苑「矢を!」

北郷軍兵士『はっ!』

 

北郷軍の兵士達が矢の準備をし、兵士達は矢を射る。

しかし矢はその南蛮兵達には聞かなかった。

南蛮兵達は防具はしている。その防具があまりに強力すぎたために矢が効かなかったのだ。

 

秋蘭「これは……」

秋山「あいつら籐甲兵か」

桃香「籐甲兵?」

一刀「簡単に言えば、矢とか剣を防ぐように何年も仕込んだ防具持ちの兵だってことだ」

穏「剣とか矢が効かない……」

凪「ならば!」

真桜「うちらの番ってことかいな」

 

矢や剣を使わない凪や真桜が前に出ようとするが……。

 

秋山「待て」

真桜「なんや、秋山はん。また自分がやるって言うんかいな」

秋山「そうだ」

一刀「お前、いくらなんでもやりすぎだろ」

秋山「っても俺がやりすぎなくらいやらなきゃ出てくるもんも出てこないぞ」

一刀「何?」

秋山「とりあえずは横と後ろの警戒は怠るなよ」

 

秋山はそういうと思いっきりジャンプして籐甲兵達の真ん中当たりまで飛ぶ。

 

秋山「くらいな!」

 

秋山が地面に到達し、秋山が地面に手をぶつけると秋山の周りから炎が噴出し、籐甲兵達は燃えていく。

 

籐甲兵『うわあああああああ! ぎゃあああああああ!!』

亞莎「な、なんてこと……」

焔耶「あれはあんなに簡単に燃えるものなのか…」

一刀「籐甲兵の防具は確かに強力だが、あれは油に何年も使って作ったものだからな。嫌でも火には弱くなるんだ」

凪「そうだったのですか……」

 

秋山が立ち上がると、籐甲兵達は燃えて、その場に倒れた。

しかし燃えたのはあくまで籐甲のみであり、兵士達は息があった。

 

一刀「殺してないんだな」

秋山「当たり前だ。それと今の『インフェルノ』と言う技だ。ってもゲームの技だけどな」

一刀「オリジナルの技じゃないんだな」

秋山「俺オリジナルの技なんてほとんどないぞ。俺の技のほとんどが漫画とかアニメとかゲームとか見て身につけたものばかりだ」

一刀「ふーーーん」

秋山「あとな、そいつら全員操られてたぞ」

一刀「何?」

秋山「あの状態で戦っていたら凪達でもタダではすまなかったぞ」

月「操られていたって私みたいに……」

秋山「月のよりも随分強力だけどな。武器を壊したくらいじゃダメだ」

一刀「しかし一体誰が……」

 

そんな時であった。突然一刀の元に何者かが蹴りで割り込んできたのだ。

 

 

???「……」

一刀「誰だ手前」

 

その割って入った者は白装束を着ており、神も白髪の青年であった。

 

???「北郷一刀、お前を殺す!」

 

その青年は一刀に向かってけりを何度も繰り出す。

一刀はそれを紙一重で避ける。

 

一刀「(完全に俺を殺そうとしてる蹴りだな)手前、誰だ? 俺に何の恨みがあるんだ?」

???「貴様がこの世界を創ったからだ!」

 

その青年は蹴りをやめず、一刀はそれを避け続ける。

 

愛紗「ご主人様!」

凪「早く援護に……」

 

すると自分達の周りに突然と白装束の怪しい連中が現れた。

 

霞「こいつら!」

亞莎「ありえません。突然人が現れるなんて……」

春蘭「だが、現れたのなら戦うまでだ!」

 

北郷軍の兵士や将達は突如と現れた白装束の兵士達と戦い始める。

 

秋山「………やっと出るものか出たか……俺がかなりめちゃくちゃな事をしたかいがあったな」

???「やはりそういう考えだったか」

 

そこにその白装束の青年と同じような格好をした金髪の青年が秋山の前に現れた。

 

???「于吉が気にかけてた通り、お前はかなり危険な奴のようだな」

秋山「お前は……誰だ?」

???「俺の名は紫虚(しきょ)」

秋山「紫虚? 知らん名だな」

紫虚「あまり知られない仙人の名だからな」

秋山「なるほどな……」

紫虚「お前は俺達の存在に気付いていたんだろ?」

秋山「ああ、気付いていたさ。名前までは知らんかったけどな」

紫虚「貴様が只者でないと于吉は警戒していたが、俺がそこまで恐れるほどではなさそうだな」

秋山「そうか……」

紫虚「だが貴様は本来この外史には不必要な人間だ。死ねぇ!」

 

そう言うと紫虚の後ろから大量の剣が空間から現れる。

 

秋山「これは……ゲート・オブ・バビロン!?」

紫虚「いけぇ!」

 

紫虚が号令をかけると、空間にある剣がものすごい勢いで秋山の元に飛んでくる!

 

秋山(ここで避ければ、後ろの連中がまず死ぬな)

 

そう考えると秋山は避けてはいけない。

 

秋山「(ってもあの剣がただの剣とは少し考えにくいな……。仕方ねえ、あまり好まんが……)

ダーク、フィーーーーーーーーーールド!!」

 

 

秋山の体から黒いオーラのようなものが出てきて、それが秋山から少し離れた空間を包む。

 

秋山「これでお前の攻撃は他の奴らに行くことはない」

紫虚「ちぃ。だが、貴様はこの攻撃を受けざるを得ないぞ!」

 

大量の剣が秋山に到達しようとしたその時!

 

秋山「はいはいはいはいはい!」

 

秋山は剣先を少しつまんでそれを全て紫虚に返してきたのだ。

しかしそれらの剣は紫虚が次々に飛ばしている剣によって阻まれるため、攻撃にはなっていない。

 

紫虚「やるではないか」

秋山「別に受けてやっても構わないが、少しグロイだろ」

紫虚「俺はお前をグロく殺してやろうと思っているんだがな」

 

紫虚は再び剣を大量に取り出すが、今度は自分の後ろだけでなく、秋山の上にも現れた。

 

秋山「弾幕の嵐ならぬ、剣の嵐か」

紫虚「今度こそ死ね!」

 

秋山は微動だにしない。

 

紫虚「諦めたか」

 

剣は秋山に全て命中した。

剣のあまりの多さに土煙が舞う。

 

紫虚「ふん。だがあれならもう生きては……」

秋山「いないだろうな。普通の人間ならな……」

 

秋山はいつの間にか後ろに居た。

 

紫虚「何!?」

 

秋山は有無を言わさず一発、紫虚の頬に拳を入れる!

紫虚は派手に吹っ飛んだ!

 

紫虚「貴様、どうやって……」

秋山「あれくらい瞬間移動で避けれるわ」

紫虚「瞬間移動……貴様も使えることを忘れていたわ」

秋山「貴様も……か……」

 

紫虚はそういうとその場から姿を消し、秋山の後ろに回る。

その手には強力な剣が握られていた。

 

紫虚「もらっ……」

秋山「アホが……」

 

秋山は紫虚の攻撃が届くよりも前に紫虚の後ろにおり、おまけに紫虚の剣を奪っていた。

 

紫虚「なっ!」

 

しかも紫虚が再び瞬間移動で移動しようとしたら、いつの間にか紫虚の額には自身が持っていた剣が刺さっていた。

 

紫虚「な……んだ……と……」

 

紫虚はその場に倒れた。

 

秋山「……ふん……」

 

秋山はダークフィールドを解除し、他の者の援護に行こうとすると……。

 

紫虚「………」

 

紫虚はゆっくりと起き上がり、秋山に気付かれないように、額の剣を抜いて秋山を襲おうとするが……。

 

秋山「言い忘れたが、お前は完全に死んでいるぞ」

紫虚「? ぐっ!?」

 

紫虚の体は歪み始め、体が爆散した。

 

秋山「お前達がそれくらいで死ぬ連中じゃない事は百も承知だ」

 

秋山が将達の援護をしようと思ったが、既に戦いは終わっており、北郷軍の兵や将達は何とか白装束の兵士達を倒しきったのだ。

 

秋山「俺の出る幕無しか」

凪「それより隊長は?」

秋山「あっちだな……」

 

秋山達は一刀と謎の青年が行った方に向かう。

 

 

秋山が紫虚を倒すちょっと前である。

 

???「でゃあ!」

一刀「くああっ!」

 

青年とディケイド激情態である一刀の蹴りがぶつかり合う。

二人は人気のない場所で戦っていた。

 

???「ふああっ!」

一刀「どりゃあっ!」

 

今度は二人の拳がぶつかり合い、その場で少しだけだが、火花が散る。

 

一刀「答えろ! 俺に恨みがあるようだが、どういうことだ?」

???「貴様に教えたところでどうすることもできん! だから俺に殺されろ!」

一刀「答えになってねえ!」

 

二人は肉弾戦を続ける。

 

???「ふぅん!」

一刀「てゃあ!」

 

青年のパンチが一刀の顔を、一刀のキックが青年の腹を直撃する。

 

???「ぐぅ…」

一刀「ぐわあっ!」

 

二人は後方に飛ばされる。

 

一刀「少し卑怯だが、こいつを使ってやるぜ」

 

一刀はディケイドライバーにあるカードを挿入する。

 

ディケイドライバー「アタックライド、クロックアップ」

 

一刀はクロックアップし、その青年を攻撃しようとするが……。

 

???「ふん」

 

一刀はその青年を捕らえたと思ったが、一刀の目の前からその青年は姿を消した。

そして一刀は気付いた瞬間、自分が上空にぶっ飛ばされていることに気付いた。

 

一刀「何?」

 

一刀は地面に倒れると、その青年が一刀の前に現れる。

 

一刀「てめえ、ハイパークロックアップを……」

???「分かってるじゃないか」

一刀「ぐわあ!」

 

一刀は再びハイパークロックアップの状態の青年に何度も殴られ、蹴られた。

殴られるたびに一刀は上空へと飛ばされ、何度目かの攻撃でようやく地面に落ちた。

 

一刀「ぐはっ!」

???「今度こそトドメをさ……」

ディケイドライバー「アタックライド、インビジブル!」

 

一刀の姿は消える。

 

???「逃げたか……」

 

青年は一刀が逃げたと思っていたが……。

 

ディケイドライバー「ファイナルアタックライド、ディディディディケイド!!」

 

一刀は遠くから、ディメッションキックの準備をしていたのだ。

 

一刀「てゃあああああああああ!!」

 

一刀はディメッションキックでその青年を攻撃。キックは青年に直撃し、その場で爆発が起こった。

 

一刀「……」

 

一刀が静かに爆発したところを見ると……。

 

一刀「何!?」

 

その青年は立っていたのだ。

とは言っても片腕からは血が流れており、白装束の服もボロボロになっていた。

 

???「まだ逃げてないとは少し驚きだったぞ。だがそれも命取りだな……」

 

青年は再びハイパークロックアップで一刀を攻撃しようとするが……。

 

ディケイドライバー「アタックライド、メタル!」

 

青年の攻撃が一刀に届く前にメタルの効力が働き、青年は思わず仰け反る。

 

???「くそ!」

一刀「ちょっとは油断してたようだな」

???「それはお前もじゃないのか? 俺はまだ全力を出していない」

一刀「何?」

???「全力で攻撃すればそんな鎧、簡単に砕いてやるわ」

 

青年が渾身を込めた蹴りを一刀に当てる。

 

一刀「ぐわああああああ!!」

 

メタルの鎧は簡単に砕け、一刀は転がり、転がっている最中に変身が解除される。

 

一刀「くそ……」

???「いよいよ終わりだ」

 

青年が手刀を倒れている一刀に振り下ろそうとした時……。

 

秋山「でゃあああ!」

 

秋山がキックでその間に割って入ってきたのだ。

 

???「ちぃ……」

愛紗「ご主人様!」

 

一刀の元に将全員が駆け寄る。

 

明命「一刀様、大丈夫ですか!?」

人和「一刀さん!」

蓮華「一刀!」

一刀「ぎりぎりだと……思うが、……大丈夫だ」

???「紫虚め……足止めも出来んのか……」

秋山「いや、充分足止めされたさ」

 

それでも秋山は余裕の表情であった。

 

???「ならば疲れているだろう。俺が貴様も殺してやる!」

秋山「俺は殺せんぞ」

 

青年と秋山が対峙しようとするが……。

 

???「帰りますよ、左慈」

 

そこに眼鏡をかけた白装束の男が突然現れる。

 

左慈「何故邪魔をする、于吉!」

于吉「あの秋山という男とは今、戦ってもこちらに勝ち目はないからですよ」

左慈「なんだと?」

于吉「ここは一旦退いて、更に力をつけたときにでも北郷一刀を殺せばいいのです。それくらいの余裕はあります」

左慈「……いいだろう。北郷一刀! 貴様の命を奪うのは俺だ。覚えておけ!」

 

左慈と于吉はその場から姿を消した。

 

 

秋山「大丈夫……そうだが、結構なダメージだな」

一刀「ああ」

秋山「安心しろ」

 

秋山がそう言いながら、一刀の体に手を翳すと一刀の怪我はたちまち治り、元の状態に戻った。

 

一刀「お前の再生って……」

秋山「死んでなかったらどんな状態でも治せるぞ。それが俺以外であってもな」

一刀「疲れもないな」

秋山「疲れもなくなるぞ。とりあえずまだ死んでなかった兵士達の傷は治しておいた。とりあえずは南蛮制圧だ」

 

そして何とか南蛮を制圧し、孟獲であった美以や美以の仲間であった、ミケ、トラ、シャムの記憶を戻した。

南蛮にある城で国に帰ろうと準備していたら、ある報告がやってくる。

 

華琳「洛陽が占拠された!?」

伝令「はい!」

雪蓮「一体どこの馬鹿の仕業よ?」

伝令「それが見たこともない白装束の連中が突然現れ、献帝様のいる宮殿を占拠し、洛陽の街全体をも占拠したのです!」

冥琳「見たことない白装束……」

秋蘭「十中八九、この地で我らを襲ったもの共の仲間だろうな」

秋山「俺達はまんまと餌に釣られて帰る場所を取られたと言う訳だな」

一刀「むかつくな……」

桃香「どうするの? ご主人様」

一刀「決まってるだろ。奴らを倒す!」

 

北郷軍は白装束と決戦に挑むため、洛陽へと戻るのであった。

 

 

おまけ

 

 

作者「はいはい第10話だよ」

一刀「何か次回で終わりっぽいが…」

作者「その通り、次回で最終回だ」

一刀「何か早くね?」

作者「今まで書いた作品数から見てもそうでもないさ。まあだれてきたから早めたというのは事実だな」

一刀「打ち切りか!」

作者「俺しか居ないから打ち切り宣告されたわけじゃないぞ。俺がつらいだけだ。まあまだ最終回の手直し段階だけどな。とりあえずは出来ているからきちんと手直しできたら投稿だ。早ければ今日の夕方か夜。遅かったら明日という事で…。

それでは!」


 
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