ある日 僕の目の前で愛する少女が・・・ 殺された。
残虐なる覇道~血塗られし道~
きっかけは些細な事だった 劉備軍が袁術と袁紹に破れ、我等曹操軍の領地を通過する時におこった出来事・・・ それが全ての原因だった。
華琳「今度は沈黙? まるで駄々っ子ね」
桃香「・・・・・・・・・・・・」
華琳「もういいわ 通りなさい! ただし、あなたが南方を統一した時、私があなたの国を奪いに行く。通行料の利息込みでね」
桃香「それは・・・・」
華琳「そうなりたくなければ、隙を狙って攻めてきなさい 私を殺せたら借りは無しにしてあげるわ」
ここまでは、良かった だが、この後華琳が劉備を追い詰めすぎた事により、劉備は・・・・・
桃香「曹操さんを殺せば、借りは無しにしてくれるんですよね?」
華琳「ええ、そうよ」
桃香「なら・・・ 私達は正義を貫くために曹操さん あなたをを殺します!!」
一刀(予想外だ・・・ 劉備の性格なら尻込みするか、否定するかと思っていたんだが・・・・
華琳が追い詰めすぎたのか? まぁ、劉備位ならどうとでもなるか・・・)
この時、一刀は劉備を甘く見すぎていた。 劉備の性格から犠牲の多く出る様な作戦は取れないと
高をくくっていたのである。
だが、実際には奇襲をしかけるために何万人もの市民を働かせ続け情報を遮断し、無理矢理徴兵した
劉備軍率いる25万の兵の内 強行軍で付いてこれない脱落者は数万人を数え、その脱落者全てを置き去りにして
奇襲を成功させ、華琳を討ち取ったのだ。
こんな事になるとは一刀も含めて誰一人思わず、楽観していたことが招いた辛い現実であった。
一刀「華琳・・・・・」
愛する少女が、僕の目の前で・・・・殺された。
一刀「華琳・・・・・」
一刀は狂った様に既に死んだ愛する少女の名前を呼び続けた。
春蘭「一刀 ここは引くぞ! お前まで死んだら華琳様に申し訳がたたん!」
一刀「華琳・・・・・」
春蘭「えぇい! 早く来い!」
そういって 春蘭は一刀を無理矢理引っ張り自分の馬に乗せ、城にまで避難した。
一刀「華琳・・・・・」
桂花「一刀! あんたは軍師なんだから、早く皆に指示を出しなさい! このままじゃ、劉備に対して逆襲すら出来ないわ!」
一刀「・・・・春蘭と霞の騎馬隊を外に出して遊撃隊にし、それ以外は城内に入り防戦をしろ・・・・・
しばらく一人にしてくれ。」
そういって一刀は部屋に閉じこもり、魏は華琳という大きすぎる君主を失い大混乱に陥り、敗北は誰の目にも明らかとなっていた・・・・
一刀「あのとき俺がしっかりと引きとめていれば・・・・ いや、劉備に油断さえしなければ・・・ こんな事には・・・」
一刀「劉備さえ・・・ 劉備さえいなければ・・・・」
一刀「そうだ・・・ 劉備さえ殺せば・・・・ フッ・・・ フッフッフ・・・」
一刀が部屋に閉じこもり不気味な笑いを残して数日後・・・・
桂花「一刀! もうこれ以上は耐えられないわ! 華琳様を討たれて士気が下がりすぎている!
最初の頃は逆襲する という事で士気がまだ保っていたけど、もう限界よ! 一旦引いて、また戦いましょう!」
一刀「桂花、お前は華琳を討たれて劉備が憎くないか?」
桂花「憎いわよ・・・ でも、乱世では良くある事なの! 大事なのは過程じゃなくて結果よ! だから今は引きましょう」
一刀「・・・・黙れ。 華琳を殺した劉備軍にだけは、必ず勝つ! 一度の負けも許されん。」
桂花「だから! その勝つために 今は一度引きなさい!!!」
一刀「桂花・・・ 俺は劉備軍には負けない と言った。 だから・・・この戦に引くことはしない。
まぁ、見ていろ・・・ 劉備軍には、地獄を味合わせてやる・・・・」
桂花は、一刀から出される殺気と覇気に声を発することも出来なくなった。
一刀「将と兵全てを集めろ! 春蘭と霞も下がらせろ! 今から、劉備軍に地獄を見せ付ける!」
伝令兵「はっ!」
凛「一刀様・・・・一体何を・・・」
風「お兄さんの考える事は 分かりませんからねぇ・・・ 部屋に籠もって何かをしていたようですし・・・」
春蘭「一刀なら、きっと劉備達に一泡吹かせてやれるだろう!」
風(それだけで済めばいいのですがねぇ~)
桃香SIDE
桃香「貴方達の君主である曹操猛徳さんは討ち取りました、これ以上私達が戦う必要はありません。降伏して下さい。」
蜀の武将(桃香様・・・・・)
魏の兵1「俺たちはお前らには絶対降らない 降る位なら死んだ方がましだ!」
魏の兵2「醜い生より誇りある死を!」
魏の兵3「命を惜しむな 名を惜しめ!」
桃香「はぁ・・・ やっぱり誰も降伏はしてくれないんだね・・・」
愛紗「桃香様・・・・」
桃香「仕方ないよね・・・ これも正義の為だもんね・・・」
鈴々「お姉ちゃん・・・・」
桃香「よし! これから総攻撃を仕掛けます。 残念ですけれど誰も降伏してくれないので・・・ 皆殺しにして下さい!」
蜀の兵・武将「は、はい・・・。」
一刀SIDE
春蘭「一刀! お前の予想道理 敵が総攻撃してきたぞ! この後はどうするんだ!」
一刀「弓隊、発射準備 いつでもあれを撃てる様にしておけ!」
兵「はっ」
一刀(やっと・・・ やっと華琳の仇が討てる。)
兵「敵兵! 城壁に取り付きました!」
一刀「良し! 油を流せ!」
兵「はっ」
風(どうやら火攻めの様ですね~ ですが、蜀に居る軍師たちには見破られている様ですね~ 一体どうするんでしょう?)
兵「油、流し終わりました」
一刀「分かった ・・・・これより、劉備軍に対する制裁を行う!!!」
朱里「油・・・ですか。 全部隊に火攻め様の水を持たせておいて下さい。」
兵「はっ」
朱里(これで火攻めを受けても 大丈夫なはず。 ・・・・ですが、いくら正義のためとはいえ、皆殺しはやりすぎ・・・ですよね。)
そんな劉備軍の悩み等とは裏腹に、事態はどんどん進んでいく・・・
一刀「・・・・今だ! やれ!」
一刀の号令と共に打ち出された それら は弧を描いて劉備軍の中に落ちていき・・・・ 破裂した。
真桜「なんや・・・これ・・・・」
紗和「いくらなんでも・・・やりすぎなの・・・・」
凪「隊長・・・・」
一刀は凪達の言葉には耳も貸さず ただ眼下の光景を見続けた・・・ 眼下の地獄の光景を
一刀は、日本史で習ったモンゴル民族の元軍が使った{てつはう}のような小型の爆弾を大量に作成し、
矢の先端にくくりつけて飛ばしたのだ。 てつはう自体は、人を一人倒せるか倒せないか・・・程度の火力なので
数が少なければそれ程怖いものではないが、一刀はそれを大量に作り、尚且つ油火勢を強め劉備軍を焼き殺しにかかった。
一刀「華琳、これが僕からの鎮魂歌だよ。 ゆっくり安らかに寝てくれ・・・・」
兵「ぎゃぁぁ」
兵2「た、たすけてくれぇ!」
兵3「水! 早く水を寄越せ!」
桃香「ちっ! 仕方ない・・・ 一度撤退します。」
兵「はっ」
劉備達は今だ てつはうが降り注ぎ混乱している兵達を捨てて 益州に退却していった。
この戦いで25万居た劉備軍は5万にまで減り、 炭となった死体は十数万に登った。
一刀「華琳・・・ 君の夢だった天下統一への覇道 これからは僕が引き継いで行くよ・・・・
例え、何万人もの人が死のうと・・・ね。」
序章 血塗られし道 完
至高の知が何と無く書きづらくなってしまって、何と無く思いついた物を書いてしまいましたorz
きちんと至高の知は書いていくつもりですので、気長にお待ちください。
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至高の知を書くのが少し億劫になってしまって、こんな作品を書いてしまいました・・・・
何と無く書いてみたので、続くかどうかは分かりません。