No.183730

真・恋姫無双 夜の王 第28話

yuukiさん

真恋姫無双夜の王第28話、
第27話の続きです

2010-11-10 19:09:17 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:9586   閲覧ユーザー数:7201

この作品の一刀は、性格、武力ともに原作とは異なっています。

 

また、一部キャラを否定する場面もございます。

 

 

ご理解をお願いいたします。

 

まだまだ誤字、脱字や分かりにくい表現などもあると思いますが、

 

こんな自分の作品でも楽しんでいただけたら幸いです。

 

今回は少し書き方を変えてみました。

 

出来れば感想などを聞かせてください

 

証言1 明命

 

その日の逆狗さんは変だったのです

 

明命「あれ?逆狗さん、部屋に戻られるのですか?」

 

逆狗「えっええ、落ち着いて食べたいと思ってな、、」

 

何時もなら将の皆さんや給仕の人と話をしながら食べているのに、その日は早くに来て部屋で一人で食べようとしていたのです

 

明命「そうですか。ならまた後で仕事の時に会いましょう!」

 

逆狗「ああ、、じゃあな」

 

その上、何やらこそこそと気配を消しながら部屋に戻っていったのです。

 

絶対何か隠しているのです!

 

 

証言2 獅堂

 

それはアイツが休暇を終えた次の日のことだった

 

逆狗「はあ、、」

 

獅堂「なにため息なんかついてんだよ」

 

アイツは何か疲れた様子で夜空を見てやがった

 

獅堂「何かあったのか?」

 

逆狗「少しな、、」

 

獅堂「そうか、、まあ俺には関係ねえが。一杯やるか?」

 

逆狗「そうだな、、良いな、それも」

 

アイツは一刀と同じであんまり酒は飲まねえのにその日は誘いに乗ってきやがったんだ

 

まあ、疲れてるみたいだったし飲みてえ時もあんだろって、その時は気にしてなかったんだが

 

獅堂「なら、こんなことじゃなんだし。お前に部屋にでも「いっいや、」なんだよ?」

 

逆狗「それは駄目だ。飲むんならお前の部屋にしよう」

 

獅堂「何でだよ?ここからならお前の部屋の方が近いだろ」

 

逆狗「とにかく駄目なものは駄目だ。ほら、お前の部屋に行くぞ」

 

獅堂「なっ、おい。分かったから押すなよ!」

 

そういって強引に俺の部屋に行きやがった。その時のアイツの様子は普通じゃ無かった。

 

絶対なにか隠してやがる。何か、、部屋を見られたくない理由があるはずだ

 

 

証言3 斗詩

 

それはある夜のことでした、中庭に逆狗さんが居たんです。

 

夜勤でもないのにこんな時間に何やってるのかな?って思って話しかけたんです

 

斗詩「こんな時間に何やってるんですか?」

 

逆狗「あっああ、別にこれといってなにかしてるわけじゃ」

 

そうしたら明らかに動揺した様子で眼をそらしながらそう言うんです

 

じゃあ何をしてたんだろう?って思って部屋に帰らないんですか、って聞いたら

 

逆狗「そっ、そういうわけじゃ。もう帰るよ」

 

そう言って逆狗さんの部屋とは反対方向に駆けて行ったんです。

 

あの時の逆狗さんはまるで悪戯がばれた文ちゃんみたいで、絶対になにか変でした

 

風「と、言う報告が各所からあがっているのです」

 

ある日の昼、風が内密に話したいことがあると言うから部屋に来てみればそんな事を言ってきた

 

一刀「逆狗が変なのか、、」

 

風「はい。何かを隠しているのではないか、と思うのですが」

 

あの逆狗が隠しごと?有り得ない。アイツは俺がまだ別の道を歩いていた時からの仲間だぞ

 

一刀「アイツが間諜だとでも言うのか?」

 

風「いえ、そこまではとは思いませんけど、、何か隠し事をしているのではないかと」

 

俺の不機嫌さが伝わっただろうが風は少し怯えながらも自分の意見を言ってくれる、やっぱり優秀だな

 

アイツが俺に隠しごとか、確かめた方がいいかもな

 

一刀「分かった。今日の軍議の後にでも聞いておく」

 

風「それが良いと思うのです」

 

 

軍議の後、周りに逆狗とつながりがある者しか居なくなった後に話しかける。そうすれば何かやっていた時は許すこともできる。まあ限度もあるんだが

 

一刀「少し聞きたい事がある」

 

逆狗「なんだ、、」

 

一刀「俺に何か隠してることはないか?」

 

逆狗「ない」

 

一刀「なら、お前の部屋を今から見せてもらってもいいか?」

 

逆狗「それは、、」

 

言葉が詰まるのを聞いて離れて聞いていた何人かが息をのむ音が聞こえた。逆狗、やはり何か隠しているんだな

 

一刀「俺はお前を信じたい。お前が何も隠していないと言うなら信じよう。どうなんだ?」

 

逆狗「、、、、俺の部屋に付いて来てもらえるか」

 

俺の言葉を聞いて思い直したか。こいつはそういう奴だもんな、こんなことを計算でやってる自分が嫌になる

 

一刀「ああ、」

 

 

獅堂「待て、」

 

部屋に行こうとすると周りに居た奴らが引きとめてきた。当然か、こいつらも気になってるんだろうからな

 

獅堂「俺達も付いて行く」

 

一刀「逆狗、、良いか?」

 

逆狗「はい、」

 

逆狗「ここを開ければ全てが分かる」

 

部屋の前に来るとただ真っ直ぐ俺を見ながらそう言ってきた。こいつのこの顔は見覚えがある、俺に忠誠を誓ったあの時と同じ顔だ

 

一刀「そうか」

 

         ぎぃぃぃ

 

扉を開くと、そこには信じられない光景が広がっていた

 

 

一刀「月、詠、、」

 

詠「、、、 ふんっ」

 

月「、、、 へぅ」

 

かつて俺が仕えた主とその軍師、如何して二人がここに。わからない、だが混乱しているという訳じゃない、ただ有り得ない光景に頭が混乱、いや結局混乱してるな。って違う今は状況の整理を

 

二人は確かに目の前に居る。それから、あれは足枷?、、、、、なるほど、そう言うことか

 

一刀「逆狗、歯をくいしばれ」

 

逆狗「御意」

 

       ブンッ

 

     ガタンッ ガタタ

 

明命「っっ、、」

 

月「へぅ、、」

 

正気に戻ると逆狗を殴り飛ばしていた。逆狗は殴られた勢いで倒れていたが、怒りは収まらないな

 

繋がれる月と詠、その姿は俺の正気を飛ばすには十分すぎた

 

一刀「攫って来たんだな、、董卓と賈駆を劉備の所から」

 

小蓮「えっ、」

 

斗詩「うそ、、この二人が董卓と賈駆」

 

何処からか驚きの声が聞こえたが、そんな事に構ってられないな。倒れる逆狗を蹴り飛ばしたくなるのを抑えるので精一杯だ

 

逆狗「はい」

 

何故、なんて聞く必要は無いな。おそらくこいつは俺の為にこんなことをしたんだろう。

 

一刀「俺の為にやったのか?」

 

逆狗「、、、はい」

 

やっぱりか。たくっ、殴るに殴れないから始末が悪い、いやもう殴ったか。

 

今はそんなことより月達を、逆狗のことは後回しだな

 

一刀「獅堂、逆狗を連れていけ。凪、董卓達の枷を解いて客間に連れていく、手伝え。他の者たちは至急軍議の準備を、逆狗の査問を行う」

 

    「「「「、、ぎょっ御意」」」」

 

戸惑うのも当然か、、今はそれより月達だ

 

一刀「大丈夫か?」

 

月「は、はい」

 

詠「、、、大丈夫よ」

 

逆狗のことだからそこまで心配してなかったが、怪我とかはなさそうだな。良かった、仲間殺しをしないで済む

 

詠「行きなさいよ」

 

一刀「えっ?」

 

詠「早く行きなさいって行ってんの!やることがあるんでしょう。心此処に在らずって様子で居られても困るのよ。私達のことは後で良いから、さっさと行けー!」

 

一刀「ぐっ、、分かった。ありがとう詠」

 

詠「ふんっ」

 

詠は相変わらず気がきくな、最後に蹴りを入れる必要性はないと思うが

 

 

 

王座の間に向かうと既に査問の準備が出来ていた。さすがは風だな、手際が良い

 

一刀「準備は整ってるな。なら逆狗、前に出ろ。これより査問を始める」

 

逆狗「御意」

 

顔色一つ変えぬか、さすがは我が忠臣。だが、それでもなお許せぬものもある

 

一刀「お前は劉備の元に忍び込み、劉備と親しい侍女の二人を攫ってきた。そうだな」

 

逆狗「はい」

 

一刀「それは戦いの前に人質を取ったと世間は見る。それを分かった上でやったのか?」

 

自分で言っててなんだが無意味な問いだ、こいつがそんな事を分からないはずがない。

 

逆狗「わかって、やったことです」

 

分かっている。お前は俺の為に、己の手を汚したのだろう。だからこそ俺は、、お前を蔑まねばならない

 

一刀「、、、天軍の面汚しが」

 

逆狗「、、、」

 

明命「それは言い過ぎだと思います。逆狗さんは一刀様の為「黙れ」っっ、」

 

相変わらず優しいな、明命は。その優しさは好きだが、今は必要ないものだ

 

一刀「お前に発言権を与えた覚えは無いぞ」

 

明命「、、、すいませんです」

 

 

一刀「逆狗、分かってやったことなら覚悟はできているんだな?」

 

逆狗「はい、」

 

一刀「そうか。なら、今から三つお前に問う。答えられねば分かっているな?」

 

逆狗「御意」

 

即答か、安心しろ。答えられなかった時は、、、俺がお前を殺してやる

 

一刀「一つ、何故に誘拐など働いた」

 

逆狗「大義が為に」

 

一刀「二つ、何故俺に虚言を吐いた」

 

逆狗「大義が為に」

 

何処からか息をのむ音が聞こえるな。次で最後だ、答えられるか?この問いに

 

一刀「三つ、お前は俺の命に背くことを良しとせず、それを成すぐらいなら死を選ぶか?」

 

明命「(はうわ、この問いは意地悪すぎるのです。もし、はいと言えば逆狗さんは死なねばならず。いいえと言えばそれは忠誠を破るということ、それもまた死罪に値する。一刀様、本当に逆狗さんを殺す気なのですか、、)」

 

 

さあ、どう答える?逆狗。答えられぬのならば、、、俺はやると言ったらやるぞ

 

逆狗「否、大義の為に生き恥を晒しましょう」

 

明命「はぅわ、、」

 

獅堂「ふっ、テメーらしい答えだな」 ボソッ

 

麗羽「さすがですわね、、」

 

そう来たか、、さすがは我が忠臣、くっくっく

 

一刀「くく、はっはっはっ、、、やはり、お前は優秀だな。逆狗」

 

逆狗「そんなことはない」

 

一刀「照れるな、見事な答えだった。約束どうりこのことは不問にする。だが、次からこういうことをする時は俺にも言ってから動け」

 

逆狗「御意」

 

形だけの返事、どうせまた無茶はするんだろうな。まあ、それをさせないのも君主の役目か

 

一刀「これで査問は終わりだ。皆、仕事に戻ってくれ」

 

さて、次の問題はあの二人か。まったく、俺にも休む暇を与えて欲しいな

客間に行くと二人はお茶を飲んでいた。久しぶりだな、、この光景を見るのは

 

一刀「久しぶり、、だな。月、詠」

 

月「、、はい」

 

詠「、、ふんっ」

 

あんまり機嫌はよくなさそうだ。当然か、攫われて来たんだもんな

 

一刀「再開がこんな形になるとは思わなかった」

 

月「一刀さん」

 

一刀「なんだ?」

 

月「私は、怒っているんです」

 

その怒りは、甘んじて受けよう

 

月「どうして、どうして建国する時に私達も呼んでくれなかったんですか」

 

一刀「え?」

 

月「私達じゃ力になれないからですか、、私達は要らなかったんですか、、」

 

なんか論点が違くないか?

 

月「どうなんですか!」

 

一刀「それは、その連絡も取れなかったし、、」

 

頼むから涙目で睨むのはやめてくれ、、罪悪感が半端ない、、

 

詠なら助け船を、、ってこっちは殺そうってぐらい睨んで来てる、、

 

詠「あんたね、馬鹿なんじゃないの!国作って漢王朝に喧嘩売るなんて、月がどれだけ心配したと思ってんのよ!」

 

一刀「悪かった、、」

 

詠「月はね。寝れないぐらい心配して、何時もあんたのこと気にしてて、ご飯だって進まなくって、、不安で、、心配で、、あんたに何かあるんじゃないかって怖くって、、」

 

一刀「、、、詠も心配してくれたのか?」

 

詠「あんたの心配なんて、、するわけないでしょ。、、ばかぁ」

 

一刀「ごめん、、二人とも。本当にごめん」

 

今は頭なでるぐらいしかできないけど、しないより良いよな

 

詠「うっさい、、」

 

月「ぐすっ、一刀さん」

 

落ち着いたんだろう、泣きやんだ二人はまだ大人しく俺に頭を撫でられている

 

前はつんけんしてた詠が大人しくしてるのは気分が良いな

 

一刀「そうか。もう劉備の元に戻る気は無いんだな」

 

月「はい。私は一刀さんと居たいです」

 

一刀「我がままだな」

 

月「私だっって、我がままを言いたい時もあるんですよ?」

 

つっく、抱きつきながら上目づかいでそれは反則だろ、、可愛すぎる

 

一刀「詠は、それで良いのか?」

 

詠「良いわけないでしょ。でも、、あんたは私のそばにいなきゃ駄目なんだからね」

 

顔を埋めながらそれを言うなー!理性が消し飛ぶだろ、、

 

なんなんだ?二人とも少しキャラが変わってないか?

 

 

月「(へう、、離れてて分かったんです。やっぱり私は一刀さんが好きだって)」

 

詠「(うう、離れてて知っちゃたんだからしょうがないでしょう。アンタが好きだったんだって」

 

月「(だからもう、離しません)」

 

詠「(だからもう、離さないんだから)」

 

 

たっく、まあ良いか。可愛いし、けど劉備がどう動くかが問題だな

 

逆狗査問の数日前、蜀 星視点

 

関羽「星、聞いたか!」

 

趙雲「ああ、聞いている」

 

月と詠の失踪、最初に聞いた時は耳を疑ったが

 

関羽「話では居なくなった夜、警備の者が何人か気絶させられていたらしい」

 

趙雲「なんと、ならば二人は攫われたということか?」

 

何故二人が?いったい誰が、、、

 

関羽「朱里と雛里は鳳薦に攫われたのではないかと言っている」

 

趙雲「鳳薦か、なるほど。確かに今敵対関係にある国で二人に面識があるのはあやつだけだな」

 

人質を取るとは、剣聖鳳薦、そこまで落ちたか!

 

魏延「二人とも此処に居たのか!桃香様が至急軍議を開くとのことだ。来てくれ」

 

関羽「分かった。行くぞ星」

 

趙雲「ああ、」

 

桃香様、やはり動くか。それでこそ正義!

 

 

王座の間には既に他の武将達が集まっていた。桃香様の表情がいつもと違う、ついに決断成されるのか、、

 

桃香「私は出来れば誰ともは戦いたくありませんでした。みんなにもそう言ってきた、話し合えば分かりあえるはずだって。でも、、私は月ちゃんと詠ちゃんを助けたい。だから、私は鳳薦さんと戦おうと思います。御免なさい!」

 

やはり私の眼に狂いはなかった、敵を殺すことにさえ心を痛めている。

このような人が大陸に他に居るか!やはり、桃香様こそ真の正義を体現する御方だ

 

趙雲「桃香様が頭など下げる必要はありません」

 

張飛「そうなのだ!お姉ちゃんは別に悪いことをしているわけじゃないのだ!」

 

関羽「そうです。我らは桃香様の味方なのですよ」

 

桃香「みんな、ありがとう」

 

天を撃つべし、我らの心は今一つになった

 

諸葛亮「じゃあ、私達はすぐに策を練りましゅっ はわわ」

 

鳳統「あわわ、何か天に打撃を与える策があれば良いんでしゅが、、」

 

二人の言うとおり、何か策は、、、

 

黄忠「それなら私に一つ策があります。まずは、、、、」

 

 

なるほど、さすがは紫苑。だてに年を、おっと、これは禁句だったな

 

だが、よい策だ。これでいい、悪は許すまじ。害する者は害されるべきなのだ

 

 

 

 

 


 
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