No.183577 仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双×三国志 第7話BLACKさん 2010-11-09 17:48:56 投稿 / 全7ページ 総閲覧数:1994 閲覧ユーザー数:1794 |
第7話 謎の影
董卓軍を壊滅させてから数日が経つ。
一刀は献帝を保護。捕虜にした董卓軍の将の中には魏延と鳳統がおり、一刀は二人の記憶を戻し、二人は仲間になることになった。
一部の董卓軍の将も一刀に登用され、それをよしとしなかった将はいずこかへと去っていった。
洛陽はだいぶ落ち着きを見せたが……。
凪「………」
稟「………」
風「………」
星「………」
明命「………」
一刀を最初の方から支えてくれた将達は正直、迷っていた。
この世界はある意味、一刀によってリセットされ、やりなおされた世界であり、いつまた、一刀がリセットに走るか分からないのだから……。
一刀「……お前らな、少し暗いんだよ」
沙和「………」
一刀「俺だって少しは戸惑ってるさ。とは言っても少し前の華琳との戦いで何となくだが分かりかけてたけどな……」
真桜「隊長はこの先どうするんや?」
一刀「この先か? とりあえず俺はこの大陸を統一してやるさ」
風「そしてそれが叶わなかったらこの世界を消滅させてやり直すのですか?」
一刀「……お前らな。あの時は月が死んじまったから消滅させただけで、あの時の俺は大陸統一は出来てたんだぞ」
人和「本当なの?」
一刀「ああ」
紫苑「つまりはこの世界は月ちゃんのためにやりなおした世界と言う事なんでしょうか?」
一刀「そう言うことになるな。俺はあの時、俺を支えたり知り合った子達を生かそうと考えた。やっぱり自分の知り合いとかって自分の側に居て欲しいと思うからな。
その時の俺は反董卓連合に目を付けて連合には参加せずに董卓軍をつぶすような動きをした。
だが、それが間違いだった。俺は董卓軍の周りを潰してなかった。あの時はわざと潰さなかった。
そして曹操軍と袁紹軍が弱った董卓軍を攻めた。俺はまずいと判断してその時俺の所に月を助けて欲しいと詠に言われて行ったが、遅かった」
蓮華「それであの処刑なのね」
一刀「ああ。倒れたのは急いでるあまり、マシンディケイダーから転んじまったんだ」
小蓮「随分派手に転んだね」
一刀「とりあえずは月達を助けたから、この世界のリセット、つまりはやり直しをするつもりはない」
月「でも私以外で、ご主人様の知り合いが死んだら……」
一刀「そんなこと、絶対にさせない。絶対にだ!」
一刀は拳を強く握りしめる。
一刀「俺の言葉が信じられないんだったら出て行っても構わないぞ」
一刀はそう言ってその場を出て行った。
一同『………』
それから数時間が経った。
一刀が広間に戻ってみると、全員が揃っていた。
一刀「皆……」
星「主、私は何があっても主の下におりますぞ」
風「それは風も同じなのです」
稟「まあここまで来た以上、私も付き合います」
凪「隊長……私も……」
真桜「ウチもや」
沙和「隊長」
明命「一刀様」
一刀「………皆」
一刀は少し泣きそうになったが、こらえた。
一刀「ありがとな」
詠「それで今後の事、決めたの?」
一刀「ああ。とりあえずは秋山と翠と蒲公英には引き続き馬騰軍を攻めてもらう。
それでこっちは軍を二つに分ける。陶謙を攻める部隊と天和……張角軍を攻める部隊とな」
焔耶「三つも展開して大丈夫なのか? お館」
一刀「完全に三つにするつもりはないさ。それに馬騰軍の方は付近の連中で充分だろ。秋山もいるし。
実はと言うと既に張角を攻める部隊の準備はほぼ完成してる。陶謙を攻める部隊はまだ出来てないから、張角軍の援護に回る可能性が多いからな。
実質は二面作戦だな」
詠「まあ、そんなに悪くないんじゃない」
稟「呉を攻めるとなると張角軍を倒しておく必要がありますからね。それが妥当でしょう」
一刀「詠や稟に了承をもらえるとはな。それじゃあそれでいくぞ。
馬騰軍はそのまま翠と蒲公英達に秋山。それで張角軍を攻める部隊だが…」
人和「私も付いていく」
人和が名乗り出る。
一刀「人和」
人和「姉さん達を説得するのに私がいた方がいいでしょ? それに兵の士気も上げることはできるわ」
一刀「そうか。……まあ、人和には最初っから行ってもらおうとは思ってたけどな。今、人和が言った理由でな…」
人和「ありがとう」
一刀「それで呉に近くなることもあるし、明命に思春に亞莎、後は蓮華に小蓮に凪、そして最後に俺だ」
人和「一刀さんも行くの?」
一刀「ああ。自軍の大将がのうのうとしてるのは俺はあまり好きじゃないからな」
華琳「けれど、ここで内政に着手するのも国の上に立つ者の大事な務めよ」
一刀「まあ、それはおいおいな。それに華琳達がいるからこそできる行動なんだ」
華琳「それは私を信頼していると言うわけ?」
一刀「華琳だけじゃない、俺に力を貸してくれる人全員にだ」
華琳「あなた…相変わらず甘いわね」
一刀「甘くて結構。留守は頼んだぞ」
そして一刀は出撃準備に入っていった。
数日後
翠「はああああああ!」
翠は北郷軍を率いて、城から出てきた馬騰軍と戦う!
蒲公英「でゃあああ!」
蒲公英も翠に負けないように馬騰軍と戦う!
秋山「やるねぇ……。まああまり無理はなさるなよ」
翠「別に無理なんか……」
秋山「身内と戦うなんてしたくもないし、みたくもないんでな」
蒲公英「……ありがと、秋山さん」
翠「けど、それは父ちゃんだって同じだ。
それに父ちゃんは手加減しないって言ったんだ。だったらあたしらも手を抜くわけにはいかないんだ!」
秋山「……それもまた親子の絆っつうのか家族愛ってやつか。まあ、だがあまり無理するなってのは変わりないな」
今回の秋山は徒歩で武器は持っていない。
完全に素手であった。
馬騰軍兵士P「あいつ素手だぞ」
馬騰軍兵士K「我らを甘く見てるのか!」
秋山「甘く見てるつもりはないが、この世界じゃ何しても死なないからな。適当でも良いんだよな」
秋山が超高速移動で動き、馬に乗っていた馬騰軍兵士達を馬から無理矢理落とした。
秋山「安心しろ。殺しはしない」
???「ほう、なかなかやるな」
秋山「?」
秋山が声のする方を見ると、そこには馬騰が馬に乗っていた。
秋山「馬騰か」
馬騰「一つ、手合わせしないか?」
秋山「悪いが断る」
馬騰「何故だ?」
秋山「こう言うのは馬に乗ってる者同士が良いだろ。それに……」
秋山が見る方向には翠と蒲公英が奮戦していた。
秋山「あんたも自分の娘と戦いたいんじゃないのか?」
馬騰「ふふふ、確かに自分の子の成長ぶりをみたいのは否定できんな」
秋山「それじゃあ、呼んでくるか」
秋山は奮戦中の翠と蒲公英を助け、二人を馬騰の所に連れて行った。
秋山「全員、よく聞け!
これから、馬騰と馬超の一騎打ちを行う!
分かっていると思うが、この一騎打ち他のものが手を出すことは許さん!」
秋山が両軍にその事を伝え、全員了承した。
翠「父ちゃん…」
馬騰「翠、手加減は無用だ。俺もしない!」
馬騰は槍を構える。その構えを見た翠は父の言葉に迷いが無いことを悟る。
翠「……分かったよ、父ちゃん!」
翠も槍を構える。
両者は静かに対峙する。
そして二人同時にその静寂を切った!
翠「やあっ!」
馬騰「でゃあっ!」
二人の槍がぶつかり合う!
翠「でぇい! えい!」
馬騰「ぬん! うん!」
二人は何度も何度も槍をぶつけ合う。
翠が馬騰に槍を当てようとすれば馬騰の自身の槍で防ぎ、馬騰が翠に槍を当てようとすれば翠の槍がその攻撃を防ぐ。
まさに一進一退の攻防。周りの人間すべてが息を飲んでいた。
この戦いの行く末は誰も予測できないものであった。
二人の戦いは数十分はおろか数時間経っても決着がつかなかった。
二人の体力もだが、それ以上に二人の乗る馬が疲弊しきっていた。
翠「はあ……はあ……」
馬騰「流石に疲れてきたな……」
翠「けど……」
馬騰「ここでやめる気はないぞ」
翠「あたしも……だぜ……」
馬騰「ならば……」
二人は馬を何とか動かして距離を取る。
馬騰「次で最後にするぞ」
翠「ああ……」
二人は最初のように静まる。
そしてまたしても二人同時に駆けだした!
翠「はあああああああああ!!」
馬騰「うおおおおおおおおおおお!!」
二人の槍は空を切った!
そして二人は同時に馬から落ちた。
蒲公英「姉様! おじさま!」
蒲公英が二人の名を呼び、急いで二人の所に駆け寄った。
蒲公英「姉様! おじさま! 大丈夫?」
蒲公英が二人の体を揺らして反応を見る。
秋山「まあ待て」
秋山が三人の下に近づき、倒れている翠と馬騰の様子を見る。
秋山「……大丈夫だ。二人とも斬られた痕はあるにはあるが、傷は出来てない。服をかすめただけだ。
まあ、服の切り裂き具合は馬騰の方が深いな」
馬騰「ふふふ、はははははは!」
馬騰は意識を取り戻してすぐに笑いだす。その笑い声に翠も意識を取り戻す。
翠「父ちゃん……」
馬騰「俺の負けだな」
翠「え?」
馬騰「怪我はしてなくてもお前よりも深く斬られたんだ。俺の負けだ。俺の領土全て、北郷軍にやろう。兵士も、将もな……」
翠「父ちゃん……」
馬騰「それで……俺はどうなるんだ?」
秋山「登用するつもりだ」
馬騰「何だと?」
秋山「一刀は別に殺しは趣味じゃないし、逆に嫌っている。それにな……」
秋山が翠の方を見る。
秋山「君主の嫁候補の親族殺すわけにはいかんだろ」
翠「○×△□#☆∀!?」
秋山「元気な奴だな」
馬騰「う……う……」
秋山「無理に立とうとするな。斬られてないっても馬から落ちた打撲があるだろ」
馬騰「いや、俺の敗北やその他の事を俺の兵士に伝えないとな……」
秋山「それじゃあ……」
秋山は馬騰に肩をかし、馬騰を立たせ、馬騰は馬騰軍の将や兵士全員に自身の敗北宣言を行い、馬騰軍は滅亡した。
時間は少しさかのぼる。
翠が馬騰と決戦をしている間、一刀達本隊は張角軍を攻めていた。
張角軍は目立った行動などをしておらず、廬江しか領土が無かったため、そこを攻めればいいのだが……。
思春「くっ、思ったよりも数がいるな……」
凪「流石は黄巾党と言ったところですね」
張角軍は将が少なく、質もそこまで高くない。
しかし兵士の数はなかなか多く、簡単に城を落とせないでいた。
とは言っても……。
ディケイドライバー「アタックライド、イリュージョン」
一刀が攻めているため、あまり関係なかったりする。
張角「あの人何ーーーーーーー?」
張宝「幻術にしては凄すぎるわよ!」
張角と張宝はディケイド激情態の力に驚かされるばかりであった。
ディケイドライバー「ファイナルアタックライド、ディディディディケイド!!!」
一刀はファイナルアタックライドカードを入れ、ディメッションブラストを発動させる。
しかもそれは一人のディケイドだけでなく、イリュージョンで分身したディケイドも発動させていた。
ディメッションブラストの金色の壁は敵兵士達を挟みながら、壁が形成されていく。
一刀「はっ!」
ディケイド達がディメッションブラストを発射させ、光線が壁の間にいる敵兵達を巻き込みながら、最後のカードの壁まで突き進む。
最後のカードの壁を突き破ると爆発が起こる。
敵兵達は爆発に巻き込まれる。とは言っても手加減はしているため、死ぬことはない。ただし痛みはある。
張角「ねえ、あれ何?」
張宝「そんなのちぃが聞きたいくらいよ」
一刀「おい」
一刀が城壁近くにやって来る。
張宝「な、何よ?」
一刀「降伏しろ。命を取ろうとは思ってない」
張角「本当?」
一刀「ああ。それによく見ろ。俺が相手した奴らはみんな死んじゃいない」
一刀に言われて張角達は確認すると確かに一刀が相手した者達は動きが鈍かったりするが死んではいなかった。
一刀「それにな……」
一刀が後ろを向くとそこには人和が来た。
張角「人和ちゃん」
張宝「人和、あんたこいつの所に行ってたの!」
人和「ええ」
張宝「何で?」
人和「それは……この人が私達にとって大事な人だからよ」
張角「え?」
一刀は変身を解く。そしてライドブッカーから二枚のカードを取り出し、城壁に居る二人に投げ渡す。
二人は何とか投げられたカードを受け止めると、カードの影響で、二人に記憶がよみがえる。
一刀は前に月との記憶を取り戻した際に全てを思い出しているため、もうカードを渡すたびに記憶がよみがえることはない。
一刀「久しぶりだな、天和、地和」
天和「一刀……」
地和「あんた、今まで何してたの!?」
一刀「後で話してやるが、降伏するのか? しないのか?」
二人はすぐに降伏を決め、張角軍は滅亡した。
地和「なんか信じられないわね」
天和「何度もこの世界が続いてるってこと?」
一刀「そう言うことだ。信じろって方が無理あるな」
天和「それで私達どうなるの?」
一刀「別にどうってことはないな。前に華琳の所でお世話になった時と同じような事をしてもらおうかなと思ってるが……」
天和「ならいいよ」
一刀「っても俺は華琳よりもさらに厳しいと言うか、大変な任務を与えるけどな」
地和「何よ?」
一刀「戦場にも指揮官として行ってもらうことだ」
天和「ええー。危ないの嫌だよ~」
一刀「大丈夫だ。お前達の戦闘能力は期待していない」
天和「本当?」
人和「姉さん…」
地和「それ、遠回しに馬鹿にしてない?」
一刀「事実だろ?」
天和「…」
地和「一刀、少し変わったわね」
一刀「だと思うよ。俺も……。まあ士気を上げるには凄くいいと思うし、この世界じゃお前達も頑張ってたって聞いたし、大丈夫だろ?」
地和「そりゃあ、結構頑張ってたけど……」
一刀「頼む」
一刀が頭を下げる。
人和「一刀さん、君主は簡単に頭を下げないって華琳様に言われてるはずよ」
一刀「俺は君主になった覚えはない」
地和「じゃあ、あんたはあの国の何なのよ?」
一刀「さあな…」
そして一刀の頭下げを何度も見せられ、天和達は了承し、人和も戻り、張三姉妹はまた兵集めをしたりするのであった。
???(場所不明)
???「張角と馬騰が負けたみたいですね」
???「所詮はその程度の連中だったと言う事だ」
???「ですが、まだ群雄は数多くいます。まだあなたが出なくても良いでしょう」
???「果たしてそうだろうか……」
一人の男がその場を離れる。
???「まあ、北郷一刀よりも厄介かもしれないのは……」
一人の男は秋山が映像を出す。
???「こちらかも知れませんね」
おまけ
作者「第7話だ」
一刀「第9話が完成したのか」
作者「ああ。現在第10話作成中だ」
一刀「そうか。しかし秋山が本当にチートだな」
作者「俺の妄想を具現化させた存在だ。チートなのは当たり前だ」
一刀「嫌なやつだな」
作者「さてと今回はここで書くネタが思いつかないからこの辺で…。
それでは!」
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これはゲームのプレイ状況を主に言いますが、面白くするために小説方式にしてます。
そして内容もまた実際にプレイした時と同じでなく、小説のため脚色をつけておりますことをご了承下さい。