No.183180

恋姫ブラッド(仮?) その壱

Axelaさん

タイトルを考えれば考えるほどにダメになっていく気がする。
いっそ後ろに英語でアクトレスアゲインとか書いた方がいいんじゃないかな~とか思ったり……。
とりあえずまぁアレだ!
俺にセンスが微塵もねぇことはよく分かったぜ(嘲笑)!

2010-11-07 17:38:51 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1839   閲覧ユーザー数:1665

朱里に連れられてきたのは会議をするための室内ではなく、城壁の上だった。

そこには蜀・魏・呉の面々が空を見上げていた。

 

―――まるで、穴が空いているような一部黒い空を。

 

あり得ない光景に目をこするも何も変わらない。むしろ黒い穴がはっきりと見える。

……いや、穴じゃない。球体だった。真っ黒な球体。

 

一刀「……あ、アレはなんだ?」

朱里「わ、分かりません……分かりませんが……」

 

朱里も俺と同じ意見なのだろう。

 

アレは嫌だ。何かは分からないが、体が、魂が、アレを拒絶している。

 

まるで悪夢の象徴のような……アレは嫌だと何かが訴えている。

 

一刀「……っ。な、なんなんだよ、アレ!」

 

誰も分かるわけがないのについそんな事を口に漏らす。

と、その時だった。

 

??「あはははは!!!」

??「なんでよりにもよってまた弓塚なんだよ……ッ!!」

 

城下で、誰かが争っていた。

一人は学ラン。もう一人はセーラー服の少女。

学ランの男の手には一本のナイフ。少女に向けて幾筋もの光が、ナイフの軌跡が煌めく。

が、その俊敏な攻撃を見事に全て躱す少女。顔には余裕の笑みが貼り付いている。

 

愛紗「なっ……ッ!?」

一刀「……うわー、なんか始まってるトンデモ超人頂上決戦?」

 

凡人の呟きがふと漏れる。それくらいパニクらせてくれてもいいじゃないか。セーラー服はともかく、俺は学ランを布教した憶えはないんだぞ~……。

 

志貴「シッ!!」

 

手に馴染んだ殺人鬼のナイフがいよいよ重たく感じられる。

暴走したアルクェイド、吸血鬼と化したシオン、ワラキアとの連戦。

そして、また俺のドツボ突いてくれるよあの狂人が!

 

志貴「ッらぁ!!」

 

逆手に構えた獲物を、足、腹、首、致命傷・移動能力の低下を狙った連撃を繰り出す。

が、あくまでフェイント。本命は―――

 

志貴「ふ……ッ!!」

 

バックステップで宙に貼り付いたように見える弓塚。死の線が……はっきりと確かになぞられる。

一閃、二閃、三閃四閃五閃六閃七せ――――

 

志貴「ごめん、弓塚……」

 

17個の弓塚さつきの偽物だった肉片が崩れ落ちる。

魔眼殺しの眼鏡を、ため息を吐きながら装着。もうツギハギは見えない。

殺人という罪を殺人という罪で消去……か。できるつもりはないし、するつもりもない。

むしろ、上書きしてでも背負っていってやるよ……、くそったれ。

 

??「ハアァァ―――!!」

志貴「っはぁ!?第二ラウンド早くないかワラキア!?」

 

上から頭という致命的なウィークポイントに振り下ろされてくる薙刀状の刃物。

眼鏡をずらし、視界の端で死の線を確認する。

 

志貴「っとぉ!?」

 

一閃。が、辛くも外れる。

仕方なくナイフを振った勢いを殺さず横に転がり込む。

 

志貴「ったく……このべっぴんさんは誰の噂なんだか……」

 

一刀「うぉい愛紗ァァあああ―――!!」

 

あまりに突飛な行動に思わず絶叫。

星ですら目を丸くしている。

 

華琳「あの男……あんな短剣で生身をバラバラにした……?」

星 「ほぅ……気づいておられましたか。確かにありえない光景でしたな、アレは……」

 

星の言いたいことは分かる。切れ味の良い日本刀ですら人体を二三回断つだけで使い物にならなくなるハズだ。骨に当たって刃が欠けてしまうから。

なのにあの男……ただのナイフ一本で文字通り人をバラバラにしやがった……!

 

一刀「いくら愛紗でもあんなのに敵うわけねぇぇ―――!!」

恋 「ご主人様……」

一刀「な、なんだ恋!?まさかお前まで行くつもりじゃないよな!?」

恋 「お夕飯……まだ?」

一刀「……あぁ、際ですか」

志貴「……ん?」

 

違和感を覚える。

タタリの現象と戦ったのはアレで三度目。確かな経験を積んだとは言えないが……目の前の存在はなんと言えばいいのか……あまりにもはっきりしすぎている。

今まではもっと希薄な存在と戦っている感じがしたというか……手応えが……あるにはあったが、何かが抜け落ちていたようなモノと戦っていたような……。

 

??「……ッ!!」

 

あぁ、なるほど。

ひしひしと伝わるのは殺気ではなく『怒り』。

人を想うことのあまりに生まれた感情。

そりゃそうだ。ワラキアがブチ切れてる姿なんか想像も出来ない。

となるとこの娘……オリジナルか。

 

志貴「あー焦ったぁ……」

 

安心して剥き身のナイフをしまう。

 

??「貴様……、バカにしているのか!剣を抜け!」

志貴「いやいや、剣を抜けって……君いつの時代の人だよ」

 

時代劇以外でそんな台詞は……恐らくこれが初めてのハズだ。

うわお、すっげ俺。生でそんな発言聞けるなんて実は幸運の持ち主?

なんて言ったら秋葉に白い目で見られそうだなー……。

 

志貴「第一、女の子がそんな物騒なもの持ち歩いちゃ駄目じゃないか。銃刀法違反で捕まるぞ?」

??「分けの分からん発言を並べおって……ッ!えぇい、そこに直れ殺人者!」

志貴「……殺人者、ね」

 

眼鏡が一瞬曇るような錯覚を覚える。まぁ、そういえば確かに俺は生粋の殺人鬼だったな。

 

志貴「殺人者だよ、俺は。だからと言って直るつもりはないね」

??「ほぅ……。目の色が変わったな。……我が名は関羽。字は雲長。貴様の名は?」

志貴「……あ、なるほど。これは夢落ちという奴か」

 

そうだよなぁ~。確かにシオンがあいつを撃ってたしなぁ。

しかもその後ちゃんと魔眼で斬ったし。なるほどぉ~なら弓塚との一戦も夢落ちかぁ~。

だよな、うん。俺の耳は正常だから確かに『関羽』って聞こえたし。

夢・落ち・万・歳!!

 

志貴「……いひゃい」

 

頬をつねったら痛かった。

 

??「……貴様……本当に人殺しか?」

志貴「え?ん~……人を殺した記憶は……(弓塚は吸血鬼になってたしノーカンだよな)多分ない」

??「では……先程の者は?」

志貴「……あ、なるほど。だから怒ってたわけだ」

 

合点がいった。

が、説明して信じてくれる話だろうか?

……頭おかしい人と思われるのがいいところだろうなぁ。

 

??「少なくとも……人殺しではない……か」

 

納得しきれない様子で彼女が薙刀を背負う。そして俺の手を掴んだ。

 

志貴「お、おろ?」

??「貴様には聞きたいことが山ほどある。悪いが全て吐いてもらうぞ」

 

そう言って、何やら立派そうなお城に俺は誘拐(?)されたのだった。

 

はいはいどうも皆さんこんばんはー。Axela(レータだったら良かったかも)でーす。

とちあえず……前座的1話目なのにプロローグみたいなの終了!

こっからは主に笑いを増やしていきたいなーと思っています。

いや、だってねぇ?メルブラですよ?恋姫ですよ?

笑いがなければ始まらないとまで言うつもりはないがそれがなきゃつまんないっしょ?

ふははははは!種馬ー天然色欲魔神ー覚悟しておけよーはははははー!←アホ

 

とまぁふざけるのは大概にして深刻な悩み……。

 

オ レ の セ ン ス は ダ メ な の か?

 

ということ。

端的に言えばかっこいいタイトルきまんねぇ!!

だがめげているわけではないのDEATH。

センスってなんだろうなって根本的なことを覆す問題の泥沼に嵌っているだけなのです。

いやぁ~……っはは。リアルにセンスの神様いねぇかなぁ……。

人生ゲームみたいになんかしたらセンスが数値的に上がんねぇかなぁ……。

……まぁそこは頑張ります。次回までに直ってたらいいなぁ……(仮)。

ではまたいつか会いましょう!


 
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