真・恋姫無双 二次創作小説 明命√
『 舞い踊る季節の中で 』 -群雄割拠編-
第94話 ~ 風に誘われ、深淵を覗きし者は深淵に覗きこまれる ~
(はじめに)
キャラ崩壊や、セリフ間違いや、設定の違い、誤字脱字があると思いますが、温かい目で読んで下さると助
かります。
この話の一刀はチート性能です。 オリキャラがあります。 どうぞよろしくお願いします。
北郷一刀:
姓 :北郷 名 :一刀 字 :なし 真名:なし(敢えて言うなら"一刀")
武器:鉄扇(二つの鉄扇には、それぞれ"虚空"、"無風"と書かれている) & 普通の扇
:鋼線(特殊繊維製)と対刃手袋(ただし曹魏との防衛戦で予備の糸を僅かに残して破損)
得意:家事全般、舞踊(裏舞踊含む)、意匠を凝らした服の制作、天使の微笑み(本人は無自覚)
気配り(乙女心以外)、超鈍感(乙女心に対してのみ)
神の手のマッサージ(若い女性は危険です)、メイクアップアーティスト並みの化粧技術、
(今後順次公開)
稟(郭嘉)視点:
「世の中上手く行かないものですねー」
私室で旅の準備をしていると、親友の風が私のために旅の必需品である薬等を小分けする作業をしながら、そんな当たり前の言葉を漏らしてくる。
自分の作業をしながらも視線を其方にやれば、風は作業をするのに邪魔な長くふわふわの柔らかな髪を後ろで軽く纏め。 何時もより大人びた風采を見せていた。 これで頭にあの変な不思議人形を乗せて居なければ、それなりにモテただろうと溜息を吐かざる得ない。
もっとも、風も私も今の所男などに興味も無ければ、その様な物に時間を掛ける気も無いため、それ以上の感想を持つ事も無く、風の漏らした言葉の意味を考える事にした。
「仕方ありません。 呉への使者は秋蘭様と私、そうお決めになられたのは華琳様です」
「むー。 それはそうなんですが。風としては稟ちゃんに愚痴の一つくらいを言いたいのですよー」
風がそう頬を敢えて膨らませて見せる。 人は風の事を飄々としているとか、何を考えているか分からないと言いますが風とて一人の人間、それ相応の感情を持ち合わせています。 それを表に出すか出さないかに過ぎないだけの事。 ……ですが、何を考えているか分からないと言う意見には、時折私も賛同したくはなりますね。
「仕方ないでしょう。 あの時は仕官試験も間近でしたし、あの機を逃す訳には行きませんでした」
魏へ仕官する時、風がある噂に興味を酷く持った事がありました。
その噂とは、孫呉に降りたと言う『 天の御遣い 』の噂。
あいにくと諸事情で噂を確かめに行く時間が無く。そのまま今に至っていますが、風としては私の華琳様へ仕えたいと言う想いに付き合った形になった以上。 そう愚痴ってみたい気持ちは分かります。
なにせその噂を聞いた次の朝。 試験の前日だと言うのに『 風は暖かな大地と月光に抱かれる夢を見たのです。 そして風はその月の流す涙を見て、月を力づけていたのです 』と言って、いきなり噂を確かめに行きたい等などと馬鹿な事を言いだしたくらいですから。
あの時は取るに足らない噂と思ったのですが、風には何か引っかかる物が在ったのだと思います。
だから、噂を確かめる機会である孫呉への謝罪の使者として、風が行きたがる気持ちも分からないまでもありません。 正直、今回のような目的の使者は、私より風や桂花の方が向いていると思いはします。
ですが……、
「この時期に桂花が抜けては内政に大きく穴が開きます。
それに何かあった時、私では春蘭さまを押さえきる自信はありません」
「風にだって、そんなものはありませんよー」
「でも貴女なら、手段を選びさえしなければ出来るはずです。 私では火に油を注ぎかねませんからね」
「むー、 仕方ないですねぇ。 その代りお土産よろしくお願いします」
「むろん。変な趣味の本なんて要らねえからな」
最期の宝譿の言葉はともかく、お土産話ですか……やはり気になるんですね。
あの『天の御遣い』を名乗る北郷一刀と言う男の事が……。
「では、風は桂花の意見は違うと考えているんですか?」
「うーん、別に桂花ちゃんは、自分の意見が正しいとは思ってはいないでしょうねー
華琳様のお言葉を信じないなんて事は、桂花ちゃんにしたら考えにくいです。
前回の敗走で士気が低下していますから、其処へ『 天 』の畏怖なんて物で余計士気を低下させる訳には行かないでしょうね。 そんな訳で皆の前でああ言ったのだと思いますよー」
たしかに、桂花が華琳様のお言葉を信じないと言うのは選択外ですね。
私は前回の敗戦の被害報告と共に、調査結果は調査結果として報告する事で、孫呉の裏の意図に注意を喚起したのだと考えたのですが、そう言う考え方もありますね。
「ですが風。 もし北郷たる人物が華琳様の御慧眼通りの人物ならば、器を計らせるような事に乗って来るとは思いませんが」
「そうですねー。 ではこんなのは、どうでしょう……………」
脳裏に、許昌の街を旅立つ前日の会話が脳裏に浮かびあがります。
風、貴女の慧眼こそ大したものです。
貴女があの時、確かめに行きたい思ったのも、今なら賛成は出来ませんが納得はいきます。
あの男は此方の思惑を見抜き、その上でたった数言で此方の言を逆手にとって場を静めて見せましたよ。
其れ処か、此方に皮肉を織り交ぜ忠告してきました程です。
これ以上は、己が主である華琳様を穢す事になるだけだと。
それにしても今回の謁見、予想以上の収穫がありました。
周瑜、諸葛瑾、陸遜はやはり噂以上の人物のようです。 此方の一手に静かな怒りをその目の奥に宿しながらも、冷静に此方を計って見せていた。 己が王を信じて、自分達の出来る事を水面下で動いて見せた。
周瑜はそれで終わりかと言わんばかりに、長い黒髪を後ろに払いながら腕を組んで、嘲笑の笑みを浮かべて見せる。
諸葛瑾は困った子供を見るように、頬に指を当てながら微笑んで見せながら、首元から下げた鈴の音を小さく鳴らし。 その心落ち着かせる音色を、静かに周囲へと広げて見せる。
陸遜は此方の行動を楽しんで見せるかのように、場違いな程のほんわかした笑みを浮かべ続けて見ました。
彼女達は僅かな視線と動作で、怒り狂う臣下達を牽制してたのです。 王が、自分達が動かないのに動くつもりかとね。 そうして、自分達の器の片鱗を見せる事無くやってのけて見せました。 本当に怒り狂う臣下を押さえるは自分達では無いと。
此方の思惑を利用し、逆に自分達の王の成長の場へと変えて見せたのです。
そして孫呉の新たなる王、孫権。 彼女は軍師達の想いに応えるかのように、まだまだ未熟なれど、王たる気概を己が臣下達に見せつけた。 自分はまだまだ成長するのだと、臣下や民の為の王で在ると宣言して見せた。
今回の謁見、孫呉は最初から曹魏を相手にしない事を選択しました。
そうして見せる事が今の時点において一番効果的だと判断したのでしょう。
奪われた土地や民を、相手の思惑に乗って取り戻すよりも。 崩れかけそうになる足場をより強靭なものへと替える事こそが急務だと判断したのでしょうね。 此方が奪った土地の民を隷属扱いしない事を信じて。
華琳様、孫呉こそ華琳様の大陸制覇における最大の脅威かも知れません。
以前は孫呉の結束力こそ逆に弱点となると思っていましたが、今はそんな隙など見当たらないからです。
この者達は堅く強い。 そして以前には無かった柔軟性があります。
風、貴女の言うとおり、敢えて『天の御遣い』の存在を無視してみた事が、逆にその存在感の強さを浮かび上がらせましたよ。 孫呉を此処まで変えたのは時期的に見ても、おそらくあの北郷と言う人物が関わっている事には間違いないでしょう。
そして、なかなか面白い人物のようです。 私は秋蘭さまに手渡された羊皮紙を手の中に握り、その感触に笑みが浮かんでしまう。
何時から此方の存在に気付き、何のつもりなのかは知りませんが、せっかくのお誘いです。
貴方が『天の御遣い』を名乗るに相応しいだけの人物たるか、見定めさせていただきますよ。
目的の茶館はすぐに分かり、薄暗くなりがちな店内であっても陰湿な雰囲気は受けない。
おそらく明り取りの窓の配置が良いのと、少なめの卓と配置で、そう見せているのでしょう。
そんな店内の一角に、目的の黒髪の男は謁見の時とは違い白く輝く服装では無く、ごく普通の白地の服装をしていた。
その服装とて、特に凝った細工等の意匠はまったく無く。 全体の意匠と上質の生地を使っている事で、清潔感や唯の庶民でないと言う事を知らしめている。
男は此方を少し困った様子の笑みを浮かべつつも、卓に座りながらも私達を迎える。
人を茶に誘っておきながら、席に座ったまま迎える事を無礼とは思いません。
そもそも無礼な事を仕掛けたのは私達ですし、彼からしたら本来は望まぬ席でしょう。
ですから秋蘭さまは挨拶代わりに、敢えて素知らぬ顔で彼に招かれた礼を述べます。
「男からの誘いで茶を飲むなど初めての事だが、せっかくの貴公の誘いを無下にするのも勿体無いと思い。
誘いに乗らせてもらった」
秋蘭さまはそう軽く牽制して、『天の御遣い』を名乗る男の前の席に座ります。
私もその後に軽く会釈をした後に席に着くと、それを見計らったように店員がお茶そのものでは無く、お湯と茶器を一式運んで来ました。
彼はそれを受け取ると、茶葉を確かめるように数掴みした後、流れるような動作で茶を淹れ始めるのを見て、私は……成程元茶館の主だけあって、動きに淀みがないと感心しつつも、その美しいとさえ言える一連の動作を眺めます。
一度注いだ湯を捨てる事で茶葉に付いた埃や塵を取った後。 再びお湯を注ぎ、蒸らしにかかったのを機に、初めて此方に目を向けて口を開く。
だけど彼の口から紡がれた言葉は、茶を淹れる時に見せた見惚れる程の動作から想像したものとは違い、粗野な言葉遣いだった事に私は少しばかり驚いた。
「良く言うよ。 誘ったのは其方だろ。 俺は、それに乗って見せただけだよ」
「ほぉー、 我等の尾行に気が付いていたと」
「アレを尾行と言うのなら、そうだろうね。 まぁ子供達との話を邪魔しなかった事に免じて、会って話しをしても良いと思っただけだよ」
「ふっ、言ってくれる」
成程、最初から気が付いていたと言う訳ですか。 もっとも、それはこの男の言う事が事実だとしてたらです。 別に尾行などこの男自身が気が付く必要は在りませんし。 誰かにそう告げられた可能性があります。
少なくとも、目の前の男にその様な心得があるようには見えません。
もっとも、今目の前に居る人物が、先程の謁見で私を封じ込めて見せた人物とは同一人物と思えない程、唯の庶民にしか見えないと言うのは、もはやそれ自体が異常としか思えませんね。
この判断すらも、華琳様のお言葉や桂花の報告が無ければ気が付かなかったでしょう。
どう言った理由か分かりませんが。 これでは連合の時、秋蘭さまが見誤ったと華琳様が言うのも無理も無い話しかもしれません。 だからこそ、見た目の印象に騙されてはいけないと自分に言い聞かせます。
「では単刀直入に聞こう。 貴公は『天の御遣い』を名乗っているが、それは本当なのか?」
秋蘭さまのその質問に、男は小さく首を振り私の方を見てくる。
そんな事が知りたいのか、と言わんばかりに。
そうですね。 秋蘭さまの問いたい内容は分かりますが、今のは悪手と言えましょう。
もう少し様子見をしてからと思いましたが、私はその視線の意味に応えるかのように、私は秋蘭さまを助勢しながら斬り込む事にしました。
「秋蘭さま、その質問には意味がありません。 この者を『天の御遣い』と定めたのは孫呉であり、それを問うても、彼の立場としては肯定するしかないでしょう」
そんな私の言葉に秋蘭さまは、相手に知られない様に歯噛みします。
秋蘭さまは文官の真似事もされますが本来は武官。 こうなる事があっても仕方ない事です。
ですが、これはこれで正解だったと言えるでしょう。 少なくとも、この男の今の反応を見る限り、彼が唯の庶民であるはずも無く、孫呉の軍師達の人形で在る可能性は消えました。
人形に今のような反応は出来はしません。 ただの視線だけで、秋蘭さまのお言葉を封殺されるなどと。
ならばと思い、此方からもう一度問いを投げかけようとした時。 彼は静かな動作で此方に掌を向ける事で、私が口を開く事を止めます。 ……成程、次は其方の番と言う訳ですか、確かにそれは道理ですね。
そう判断したのですが、彼の口から出たのは、想像もしていない言葉でした。
「せっかくの茶館に居るんだ。 まずは茶を楽しもう。
話なんて、それからでも充分出来るだろう?」
そう言って、いきなり問いを投げかけた私達に苦笑を浮かべながら、彼は蒸らし終えた茶を流れるような優雅な動作で、茶杯を薄く黄金色が付いた茶で満たして行きます。
その茶杯を私達の前に置くと、その茶に何も含まれていないとばかりに一緒に淹れた自分の茶杯を、静かに口に付けてみせます。
まるで茶の一杯を、一期一会の様に楽しむかの様に、やわらかな笑みを浮かべながらみながら……。
「……確かに茶に誘われながらも、茶も楽しまずに問いかけるなど、無粋な事でしたね」
私はそう謝罪の言葉を告げながら、自分達の行いを少しだけ恥じ入り反省します。
そして、せっかくの茶を頂く事にする。
もちろん茶に毒が持ってある事など考えない。 王を暗殺した事で我等を非難しておきながら自らする等とは考えにくく。 なにより、この男はその様な事をする人物ではない。
それだけは、この僅かな邂逅だけでも信じる事が出来たました。
……まったく、おかしな人物です。
自らの王を毒矢などと卑劣な手段で暗殺を仕掛けた敵国の人間に茶を振る舞う等と。 そして、そうだと言うのにも拘らず、それを疑いも無く口に付けさせようと思わせるこの男の雰囲気に、私は自然と頬が緩み。 その事に気が付くなり、口の端が思わず上がってしまうのですから。
そんな私と同じなのか、それとも付き合う気になったのか、秋蘭さまも同じように茶杯に口をつけます。
………っ。
「…はぁ……」
ただ、感嘆の息だけが口から漏れ出てしまいます。
華琳様に話は聞いてはいましたが、正直これ程とは思いませんでした。
『 茶酔い 』
最高の茶の味を称する中に在る言葉ですが。 確かにこれは酔いと言えましょう。
私自身、茶酔いを経験するのは初めてですが、これがそうだと思わせれるものです。
かつて茶を極めたと言う先人は、最高の茶をこう言い表しました。
『一口目は、のどと口を潤し。
二口目は、寂しさを紛らわせて暮れ。
三口目は、至福が入り込んでくる。
四口目は、不平不満が毛穴から出て行くようだ。
五口目は、仙人が入ってくるようだ』
と、だけど彼の茶は一口で全てを行ってしまった。
そればかりか、口をつける度に少しづつ違った味わいを感じてしまう。 それは前の一口により、茶を受け止める心が変わってしまったからなのかもしれません。
故に一口飲む度に、別の満足感が自らの内から湧いて出てくるのでしょう。
そう言う意味では、先人の言葉もある意味あっているでしょうね。 この茶を飲んだ感想を詩に表して残せと言われれば、そうとしか表しようがないのですから……。
まさに酔い。 そしてそれ以上に、心を澄み渡らせてくれます。
華琳様が手放しに誉め。欲しがるわけですね。
そして、お茶を心より楽しんだの私達の様子を嬉しそうに微笑む男の顔に、茶とは別の意味で心安らぐ自分を感じるのですから不思議なものです。
そして気が付いてみると、自分の心が油断ならない人物を前にしていると言うのに。 私の心は静かな湖面の様に落ち着き、春の柔らかな風に湖面を擽る様に揺らして、その細波の心地良さに自然と笑みが浮かべている自分に気が付く。
落ち着きながらも、今ある全てを楽しめる心。おそらく最高の状態と言って良いでしょう。
今の状態を思えば、先程は想像以上の孫呉の重臣達の器に、街の施されている政策の目新しさに興奮していた事が分かります。
そんな状態の私達から、彼はたった一杯の茶と笑顔で今の状態を作り出しました。
それが、これからの会談次第では自らを、孫呉に危機を与えるかもしれないと言うのに、彼は惜しげも無く茶を振る舞った。
そんな事をするなど、よほどの大馬鹿か………それだけの自信があるのかですね。
私は、ズレても居ない眼鏡を掛け直す事で、最高の精神状態のまま軍師へと思考を切り替え、彼に問う事にします。 この様な最高の茶を馳走になった後で無粋だと言うのは承知の事。
ですがこれも一つの戦です。 お行儀の良い事ばかりではありませんよ、天の御遣い。
「何故、我等の提案を受ける気になったのですか?」
こう言った何を考えているか分からない相手に、搦め手をしても時間を無駄にするだけ。
そう判断し、一気に斬り込みます。 出る答えなど決まってはいますが、それをどう答え何処まで認めるかで、まずは貴方の器の影を探らせてもらいましょう。
ですが、彼の口から出た言葉は私の想像以上でした。
一瞬、この男は馬鹿か? そう思えるほどの正直さでした。
……ですが、それはこの男の底知れぬ闇の入口でしかなかったのです。
私は政治力では桂花に一歩及びませんが、総合的に劣っていると決して思っていません。
理論を立て相手を突き崩す理を再構築する事も。それをなす為の知も智も。 ましてや咄嗟の判断力であれば、私の方が圧倒的に上と言って良いでしょう。
人心掌握に長け。相手の心理を読み。それを掌で操るかのように相手を誘導し、自分の思うが儘に流れを持って行く風を怖いと思う時事はあっても、それだけです。 打ち崩す手が無いわけではありません。
ですが、この男は違う。
怖いでは無く、恐いのです。
私の魂が畏れ、震えるのです。
まるで氷の手で掴まれたかのような、感覚が私を襲いました。
だと言うのに、この男の目から目を逸らせる事等出来ない。
まるで、波一つ立たない湖面のような瞳から……。
その奥に底の見えない闇が広がる瞳から……。
その瞳に映る私の姿が、まるで闇に迷い込んだかのように映る瞳から……。
この男は一体………何者なの……か……?
こんな瞳をする者が……果たして、……ひと……でありえるの…か……?
つづく
あとがき みたいなもの
こんにちは、うたまるです。
第94話 ~ 風に誘われ、深淵を覗きし者は深淵に覗きこまれる ~ を此処にお送りしました。
今回は稟視点で描いて見せました。
一部前回と被っていたり回想だったりしましたが、秋蘭や冥琳の視点の時とまた違った稟の印象を受けたと思います。 一部前回の稟の言っている所が違う考えたかだと思われる場所がありますが、それは仕様です。
稟の建前の意見と、心の中での意見の差を描いてみたつもりでしたが、分かって頂けたでしょうか?
何分、作者は分かるはずだと思っても、読者様から見たらわからないと言う事も多々あると思いますので、その辺りはご意見いただけたらと嬉しく思います。
さて、次回はこの続きになりまーす。 場合によって、すっ飛ばして回想シーンで、軽く纏めて終わるかもしれませんが(汗
では、頑張って書きますので、どうか最期までお付き合いの程、お願いいたします。
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『真・恋姫無双』明命√の二次創作のSSです。
孫呉へと使者として訪れた秋蘭と稟。
そして其処で見た新たな王とそれを支える軍師達を、自らの主の好敵手になると判断する。
だけど、分からない人物もいる。 ただの凡人ではないと理解しているものの、そうとしか見えない人物。
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