・・・・・・父に認められたかった。
母と妹、そしてわしを慕う部下達と助け合って国を治めて行きたかった。
ただ、それだけだった。
でもあの時、父に暗殺されかけ、そしてこの手で父を殺めた時、確信した。
もはやこの世界には人間はいらない。人竜戦役で人は勝つべきではなかったのだ。
そうだ。伝承に残る「魔竜」を復活させ、この地を竜に明け渡すのだ。
そして、わしは「魔竜」イドゥンを蘇らせ、ヤアンと契約し、「ベルン動乱」と後に呼ば
れる戦争を引き起こした。
???「僕は、人の可能性を信じる!人に絶望し、自分さえも否定している、あなたには絶対に負けない!!」
「貴様に、わしの行く道を邪魔させはせん!」
・・・・・・そしてわしは倒された。
わしは、闇の中に居る。手にはエッケザックス。鎧の胸には一本の傷。
「・・・・・・フン。ここは地獄という訳か。まあいいイドゥンが居る限り、わしの夢は終わらぬ。」
???「果たしてそれでいいのかの?」
謎の声が響く。
「フ。なんのことだ?」
???「過去に戻りたくはないかい?」
「過去になど戻ってどうする。戻った所でまたデズモンドを殺すだけだ」
???「過去を改変し、貴方が父を殺さず、父に認められ、ベルンを父と母と妹と治めていく。そんな光景を見たくはないの?」
「・・・仮に過去に戻れたとして、その方法はどうす『自分で考えてね』、・・・フン。」
???「では、過去に戻してやる。しかし、そのままベルンに戻すわけにはいかない。お前の身は事が起こる、その日よりもずっと前、ベルンより少し離れた場所に移してやる。」
「ベルン王ゼフィール」と呼ばれた男の頭上が光り始める。
???「さあ、起きなさい」
???「ねえ!しっかりしなさい!」
女の声、そしてわしは目覚めた。
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今回は他の人たちの反応を見るために、順番決めないで小説(序盤)を書きます。
今回はFE烈火の剣を。