20章
華雄を月に任せ一度部屋に戻った俺は影紅孔雀を部屋に置き、ユスの木棒を手に訓練場に向かっていた
華雄には悪い事をしたな・・・・闘っていたら定軍山で修行していた頃の花霞と重なって
見えて鍛錬をしているような錯覚からあんな闘い方をしてしまった
ハァ・・・まだまだな・・俺は・・なにやってるんだろうか・・・・・
と、考え込んでいるうちに訓練場に到着した・・よしよし皆集まってるな
いかんいかん気を引き締めないとね、訓練場には皆集まっていたがなんだか騒がしいけど・・・・?
俺を現れたのを見て兵士達は全員で俺を囲んできた・・・・一体なんなんだ?
兵士達「「「「「「「姫、聞きましたよ!!華雄将軍をあっさり倒したそうで!!」」」」」」」
あ~今朝の事か・・・・て、ちょっとまて姫ってなんだ?
一刀「ちょっとまて俺は男だといったよな?姫ってなんだ??」
兵士達「「「「「あ~それはですね昨日将軍が将軍と呼ぶのは偉そうだからやめてくれって言われたので
皆で相談して将軍の事を大将と呼ぶか姫と呼ぶかで相談した所、全員の一致により
めでたく姫に決まりました、あ、ちなみにこれ部隊員全員の総意ですので
却下はありません」」」」」」皆して首をコクコク縦に振っているよ・・・
ちょ・おいおいおいおい、全員の総意って・・・・マジですか?姫に決まり?
一刀「いや、男に姫ってなぁ・・・どうなんだ?」
兵士達「「「「「「大丈夫です将軍より美しい女なんて見たことありませんから」」」」」」
そうだそうだとかうんうん、って、やはりあれか女装して城に来たのがいけなかったのか・・・
うううう・・こうして俺は姫と呼ばれる事が決まってしまったのである・・・しかしなんだろうか
姫と呼ばれているとなんかどこぞの誰かと被っているような気がするのはなぜだろう?不思議だ
・・・☆☆キュピーン開き直ったよ・・・・いいじゃないか姫で・・・
・・・なんか誰かに巧く嵌められた気もするけど・・・キニシナイヨ・・・・
一刀「・・・・はぁ・・じゃまぁ訓練を開始するけども、今日は皆の実力を確認したいので一人づつでも
纏めてでもいいから掛かってきてみてくれるかな」
始めは皆戸惑いもあり攻めてが悪かったが周囲の数人倒して見せると理解したのか本気で打ち込みだした
兵達「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉ」」」」「「「「どりゃぁぁぁぁ」」」「「せやぁぁぁぁ」」
次々斬りかかってきているな、ふむ・・・皆新兵だと聞いていたが悪くないまだ未熟だが
訓練次第で良い兵に育つ事だろう・・・俺は木棒で兵達を打ち倒し続けた
そうして1刻ほど過ぎるとその場に立っているのは俺と高順だけになっていた・・・・・・
高順「はぁはぁ・・・・さすがですねあれほどの数と戦って呼吸も乱れぬとは・・・・・」
私もかなり打ち込んでいるのに受け止められたり避けられたり・・・なんという人なのでしょうか
一刀「次で決める」 そう言うと蜻蛉の構えを取った
?!、呂綺様の纏う雰囲気が変わった・・・全力で来いと言う事ですか、ならば確かめさせてもらいます
高順「こちらも次の一撃に私の全てを乗せます」
私達は互いに己を高めて隙を窺っていた・・・凄い・・・これが天下無双の武ですか・・・勝負は一瞬ですね
そんな二人の気迫に意識を取り戻した兵達も、その光景をじっと見守っていた・・・
高順「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」
一刀「チェストォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」
シャキィィィィィィィィィィン・・・・・・・・・・・・・・・
高順「ぐ・・・ま・さか木棒で鉄の剣を斬るなんてどれだけ予想外なんですかね」ガクッと膝をつく高順
兵達「「「「わぁぁぁぁぁ!!!!すげぇス!!」」」」「「「「「おおおおおおおおおおおおお」」」」
ふふ中々の歓声だね・・・・・・ッ・・・・ふふ予想外だったのはそっちだよ高順・・・・
あの瞬間俺は剣を斬り抜き打ち込んだ・・・だが・・・打ち据えた時高順は俺の脇腹に肘を入れていた・・
しかしあの状況で反撃とはね・・・・・さすがは猛将と言う事か
さすがに皆ふらふらになっていたので今日の訓練はここまでとし解散させた・・・・
はぁ・・・全員を相手に手加減するのは骨が折れたなぁ・・・さて高順の様子でも見に行くかな
一刀 コン・コン「呂綺だけど、高順いるか?」
高順 ドタッバタッダッサササッ「!?しょ・少々お待ち下さい~~~~」ガンッドテッ
随分音がしてるんだけどなにしてるんだ?・・・片付け?・・・・・なのか?
・・・・暫くドアの前で待っているとドアが開いたので部屋に入っていった
一刀「突然な訪問で悪いな・・」
以外に綺麗にしている・・・・やはりさっきのは片付けだったのだろう・・・
高順「い・いえ、とんでもありません、こちらこそお待たせしてスミマセン/////」
ふむ、どうやらダメージはさほど残ってはいないようだな・・・・さすがというべきか・・・・
一刀「俺がここに来た理由は分かっていると思うけど・・・・どうだったかな?」
認められなければ高順はここを去ると言っていたしな、さすがに俺のせいで董卓軍が弱くなるのは気が引ける
高順「その前に呂綺様に一つお伺いしたいのですが宜しいでしょうか?」
一刀「ああ、俺に答えられる事なら何でも答えよう」にっこりと微笑んで見せた
高順「そ・それではお聞きしますが・・・呂綺様は今の世を・・この漢王朝について如何思われますか?」
・・そうきたか・・漢王朝ね・・俺的にはもうとっくに滅んでいると思う・・・
・・・だが今の俺は董卓の将だ、気配は感じないが・・・・迂闊な事をいっていいかどうか・・・
とはいえ下手な言い訳をすると高順を失いかねないし・・・・・・・・
一刀「そうだね・・・俺の個人的意見だがそれでも良いか?」
高順だからありえないと思うが最近の天水は刺客やら細作やら多いし一応俺月の客将だしな・・
・・・壁に耳あり障子に目ありと言うからなぁ、一応念の為・・・といっても気配ないし・・・
う~ん少し神経質すぎるかな・・・まぁ生き物の気配はしないから大丈夫だろう
高順「はい、私が聞きたいのは呂綺様のご意見ですから」
ふむ・・・ならば答えよう俺が思う事となすべき事を・・・・・
一刀「蒼天はすでに輝きを失い尊き空は悪しき雲が覆い隠し蠢く
その雲から降り注ぐ火炎の雨に打たれた大地は碧を無くし人々の光は闇に沈むだろう
地に溢れる闇は醜い心の現われとなりやがては争いを招き
蒼天の闇が獣を生み出しその結果蒼天は終焉をむかえる為の滅びの道を歩む
暗雲蠢く黒天を鎮めんと数多な龍が天を食らおうと舞い踊り乱世を呼ぶ事になるが
我は漆黒の刃となり暗雲泳ぐ龍を見定め助けよう・・・・」
高順「・・・・・・・」
一刀「これが俺の考えている漢王朝の行く末とこれから自分のなすべき事だ」
・・・凄い・・・・この人はこの先に起こるであろう戦乱を見据えているのか?
しかも英雄の誕生を予見しているなんて・・・・
高順「そこまで見通していてなぜ貴方自身が英雄になろうとは思わないのですか?」
一刀「今の俺は民の噂になっている事と董卓軍の客将であると言うだけの存在なんだよ
そう今は・・・・・ね、この先の事はまだ決めていないが路銀が貯まったら大陸を回る
つもりだよ、もし群雄割拠になり世を治めるに相応しい龍がいなければその時は
全ての龍を倒し乱世を鎮めようその時俺の下に花霞や高順が居てくれると嬉しいかな」
にっこり微笑んでみせる ☆☆☆(種馬スキル)☆☆☆
高順「///////なるほど・・・今はまだ大陸を見て回り力をつける時だと言う事ですね・・・
それにしても呂綺様、貴方は何者なのですか?そこまでの武と智を持つ者などそうはいません」
一刀「高順、俺はこの世界の人間じゃないんだ・・・この世界にはまだ分からない事が多いんだ
だから見て周り俺に何が出来るのか、何が出来ないのかを見定めて動きたいんだよ」
そう・・・俺はこの世界の者じゃない、出来る事ならこの世界の事はこの世界の者が治めるのが
相応しいと思うが・・・もしそれで力なき民が苦しむのなら・・・・・闘おう・・全てと
俺の知識では魏が統一・・・正確には晋だが・・呉や蜀が統一すると・・・もしくは
それ以外の勢力が統一するとどうなるんだろうか?
まぁ先のことより今は高順のことだな・・・・どうなるかな?・・・・・・
高順「この世界の人間じゃないって・・・・・!?まさか天の御使い!!」
一刀「管輅の予言にでてくるやつならたしかに俺は当てはまるだろうが・・・・」
まさか天の御使いでもあったなんて・・・この人には全てにおいて英雄の器があると思う
ならばこの人を支えて見るのも面白いか・・・これ以上の人はそう居るものでもないし・・・
しかし優明華殿の仰った通りの誰よりも強くそして優しい人物のようだそれに・・・カッコイイし・・
ふと高順を見ると俯き考えこんでいる・・・俺の心と武は示した、あとはどうするか決めるのは高順だしな
高順「・・・・呂綺様の心と武たしかに見せて頂きました、貴方は思った通りの方・・・いや
それ以上です・・呂玲綺様、貴方と一緒に黒天翔ける矛として私を共に歩ませてください」
一刀「ふむ・・・・・分かった、未だなにもない俺だが高順、お前の力を俺に貸してくれ」
高順「ありがとうございます、我が主になられる貴方に永遠の忠誠をお誓い致します
我が真名は十六夜、呂玲綺様にお預けいたします」
一刀「真名たしかに預かった、十六夜これから宜しく頼む俺の真名は一刀だ」
こうして俺は無事に高順を配下に加える事になったのだが花霞に十六夜の事説明しないとな・・・
一刀sideout
??side
そんな一刀と高順のやり取りを静かに見ていた物がいた・・・・・・
一見猫に見えるが生気がなくまるで人形のようなものが天井の柱に隠すように置いてある猫?
そしてその猫を通して一部始終を見ていた??は空を歩きながらブツブツ何かを言っていた
??「ふふ、さすがの北郷も気配の無い人形には気付きませんでしたねぇ・・・
あれは特製ですからねぇ目的地に到着するとその場に同化する様に作りましたから~
ふむ・・・面白い話が聞けましたね・・・さてこの話どうしましょうかね?」
少し考えると男は竹簡を作り出しその中に先ほどの北郷の語りを改良したものを認めた・・・・
??「さてさてこれを誰に送るかですが・・・・・そういえばこんなに
廃れ果てた王朝にもまだ忠臣がいましたねぇあの人に送りますか
面白くなりそうです ふふふふふふふふふふ」
笑いながら男はその場から姿を消した・・・・・・・・
あとがき
たぬさん「いや~おめでとう一刀くん、さすが種馬二人目ゲットだぜ!!」ぐっと親指を立ててみせる
一刀「たぬさん・・・種馬ってねぇ・・・」
十六夜「私は一刀様にならなにをされても嬉しいですが?」
及川「きぃぃぃぃぃぃなんて爆弾発言!!うらやましぃぃぃぃぃぃぃ」
白蓮「わ・私だって出番さえあれば、一刀とイチャイチャしたいんだ!!」
たぬさん「ハムソンさん出番なら暫くすればあるじゃないですか?及川君と違って」ニヤニヤ
及川「!?ぐぐぐぐぐぐぐぐぐうぐぐうぐぐぐぐぐこ・こ・この古狸ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
十六夜「とはいえたぬさん人のことを◎ケモン見たいに言うのはちょっとどうかと?」ギロリ
たぬさん「うぐっ、サーセン姐御、失礼致しました」平謝り~~~~
及川「たぬはん・・・よわ!!」
白蓮「ハムソン・・・・それ定着しちゃうのか・・・?」ののののののののののと地面に書いている
一刀「所でガチが姑息になにかしてるけどあれなに?」
たぬさん「あ~それは後でのお楽しみで?」
花霞「一刀様・・・・・増やしたんですね・・・女を・・・・うふふふ、風さんに報告しないと」
たぬさん「ぎゃぁぁぁぁ、花霞さんそれはご勘弁を」必殺!!!スペシャル土下座!!!!
一刀「あ、花霞良い仲間が増えたんだ仲良くしてあげてくれ」にっこり微笑む
花霞「//////、し・しかたありませ・・・・・て誤魔化されませんよ!!!!」
月「花霞さん落ち着いて」
詠「落ち着きなさいよ見っとも無いわね」
たぬさん「あれ?月さん&詠さん、華雄さんは?」
月「え~と・・・・・」チラっと詠をみる
詠「華雄なら・・・・・訓練場の隅っこで小さくなってるわ・・・・一刀あんた謝りにいきなさいよね」
一刀「おおっ!!行って来る」
花霞「あ、逃げた!!逃がしませんよぉぉぉぉぉ」
たぬさん「まぁ騒がしい所ですが十六夜さん頑張ってね」
十六夜「・・・・ふむ・・・ライバルが多いと言うことですね・・・・面白い」
及川「・・・・・・・・・・なぁたぬさん・・・・・」
たぬさん「ん?なんですか及川君?」
及川「ワイの出番・・・・もうないんかいな?」
たぬさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・無い・・・かも?」
白蓮「私の出番あるんだな・・・・・及川・・・・ゴメン」
及川「白蓮はんの裏切り者ぉぉぉぉぉぉぉぉ」
Tweet |
|
|
35
|
5
|
追加するフォルダを選択
遅くなってすみません 20章になります
今回は一刀君と高順のお話です
上手く書けているか不安ですが・・・それでも良いという方
ゆっくりしていってくらさいな